※最新モデルXperia 5のレビューも実施しているのでそちらも参考に見ていただければと思います。
Xperia 5(SO-01M SOV41 901SO)レビュー/評判/口コミ 持ちやすさと情報量の多さを両立させた「気持ちが良い」おすすめスマホ
この夏最も注目度が高く、個人的にも使っていてイチオシしたいスマホ『Xperia 1』のレビューを行いたいと思います。
今モデルは従来のXperiaから開発体制を変更したことによりカメラ部門などソニーの各商品部門と協力しながら作られ、これまで以上に細部の品質・クオリティといったところが向上したハイスペックスマートフォンに進化しています。
従来のXperiaだと同時期のGalaxyなんかと比べた時に劣る部分がいくつも見られたものですが、今回はかなり性能が良くバランスも良くなっていて、Galaxyに匹敵する実力を持った良機種へと進化しており今年の本命機種として挙げることができるだけの実力を持っています。
夏モデルはほぼ全機種利用してきましたが、個人的にはこのXperia 1をこれからメインのスマホとして利用していきたいと思えるほどに惚れていて、多くの方に勧めたい今期一番のスマホと感じています。
性能はもちろん、カメラも進化。大画面なのに持ちやすくて軽いために長時間使いやすい、という本当に気持ちよく使い続けられるスマホとなっています。
その辺りのXperia 1の良さというのを少しでも伝えられたらとレビューしているので、興味のある方は参考にしてもらえればと思います。
※現在イオシスでSoftBank版のXperia 1が未使用品かつSIMロック解除された状態で44,800円で販売されています!こちら自分は12万円出して満足したスマホなので、それが5万円なら絶対に買いです!!!
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Xperia 1のスペック・デザイン
Xperia 1 | |
OS | Android 9(Pie) |
SoC | Snapdragon 855 |
ディスプレイ | 6.5インチ (1644 x 3840),21:9 4K HDR OLED CinemaWide display |
RAM | 6GB |
ROM,SDカード対応 | 日本版64GB,micro SDカード512GB対応 |
アウトカメラ | 1,200万画素(標準/F1.6/26mm) 1,200万画素(望遠/F2.4/52mm) 1,200万画素(広角/F2.4/16mm) |
インカメラ | 800万画素(標準/F2.0) |
ビデオ撮影対応 | 4K HDR撮影対応 シネマプロアプリ搭載 ハイブリッド手振れ補正対応 |
サイズ | 167 x 72 x 8.2mm |
重量 | 178g |
バッテリー | 3,200mAh |
通信機構 | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac |
その他 | 防水・防塵 指紋認証 ハイレゾ おサイフケータイ ワンセグ/フルセグ(要アンテナケーブル) |
Xperia 1はSoCにはSnapdragon 855、RAMは6GBモデルとなるソニーのフラグシップモデルです。
スペックは他社のハイエンドにも劣らない最高レベルを備えています。
ディスプレイは6.5インチで一応の4K解像度を実現。画面設定にはHDR規格、10bit入力対応の高い色域に対応したクリエイターモードやX1 for mobileによる高画質処理といったものを設定することが出来ます。より高画質で色域も広い美しいディスプレイ表示も楽しめることが出来ます。
またホワイトバランスも変更することが出来、ディスプレイ全体の色が黄色くなってしまういわゆる「尿液晶」状態を手動で回避することが出来ます。
ROMは64GBとなっておりメイン利用を考えるのであればmicro SDカードは必須になるでしょう。特にカメラでボケモード撮影や動画撮影において大容量のファイルが出来上がってしまうため、カメラを楽しみたい方はSDカードの追加購入を検討しておきましょう。
端末サイズはディスプレイがシネマワイドの21:9比率となっているために縦に長いです。その代わり大画面なのに横幅は狭い72mmという持ちやすさを実現しています。さらに重量も178gとこちらも大画面スマホにしては軽くなっており、横幅と合わせて持ちやすさ・扱いやすさを大きく向上させています。
ベゼル幅は昨今のスマホに比べるとあるものの、「ノッチがない」というデザイン面での美しさを兼ね備えているために気にならないでしょう。むしろ夏モデルフラグシップラインナップの中では唯一ノッチがないデザインを実現しているため、ベゼルの有無以上に差別化ができていると思います。
ボタン類は画面右側に集約。音量ボタンと指紋認証センサー、電源ボタンにシャッターボタンという配置になります。
カメラは3眼が縦に並びます。段差があまりないためにケースをつければ薄型でもフラットな背面になるでしょう。他のスマホや機材と一緒に鞄に入れてもカメラ部分の段差で傷をつけない、という安心感があります。
電源ボタンと指紋認証ボタンは別々に。指紋認証精度は普通ではありますが、そこそこの頻度で1度では認証できないことがあります。
またこちらは初期の不具合か固有の現象かはわかりませんが、指紋認証が全然効かなくなる状況がありました。こちらについては1度再起動することで問題が解決するのでもしも起きた場合は試してみてください。
カラーは3キャリア共通でブラックとパープルが用意。ここにSoftBankではホワイト、auではホワイトとグレーが用意されています。
ベンチマーク
もう少し詳しくXperia 1の性能面などを見ていきましょう。
ベンチマークではお馴染みの2つのアプリで計測しています。性能の良さのわかりやすい目安となるのはAntutuベンチマークでしょう。
Snapdragon 855(SDM855)でRAM6GBということもありベンチスコアは高く、35万点台後半まで伸びています。
Galaxy S10シリーズの36万点までは行きませんが十分すぎる性能であるのは間違いないでしょう。SDM855機種らしい性能の高さを見せています。
Xperia 1 | Galaxy S10+ Snapdragon 855 |
iPhone XS Max | Mate 20 Pro Kirin980 |
|
総合スコア | 358473 | 362804 | 355329 | 272850 |
CPU | 120902 | 119628 | 131994 | 102288 |
GPU | 157088 | 157632 | 149627 | 97031 |
UX | 69252 | 73416 | 62857 | 61353 |
MEM | 11231 | 12128 | 10851 | 12178 |
このベンチマークスコア周りで気になる点というのはほぼありませんが、若干AQUOS R3のように発熱をしてしまった後は数値が落ちることがあります。といってもAQUOS R3のように大きく下がることはないために問題はないのですが。
後述でも触れていますが、この性能の高さによってヌルサク動作を実現。端末自体の持ちやすさや扱いやすさ込みで非常に快適な利用ができるようになっています。
GeekBenchのスコアはこちらに。
Geekbench | Xperia 1 |
---|---|
Single Core | 3448 |
Multi Core | 11098 |
RenderScript | 7752 |
Battery Score | 5973 |
ゲームアプリについては快適に動かせることは動かせますが、さすがにスマホが長すぎて横持ちおよび縦持ちでも触れづらい所というのが出てきてしまいます。
特にリズムゲームだとスマホを持った状態だと中央付近がタッチしづらいサイズ感となるため、ある程度操作のしづらさに妥協は必要かと思われます。
ゲームアプリの表示は意外と対応機種が多いです。また対応が遅かったデレステなんかも柔軟性を持った表示ができるようになっており、待っていれば結構この比率に対応してくれるアプリというのが出てくることが予想されます。
フォートナイト、PUBGなどはしっかりと対応が進んでいます。デレステなんかは一部黒帯がメニュー画面では出てしまい、全画面表示になっているシーンでも上下が切れてしまい他のスマホと比べて表示が拡大されて見えないところが出てしまいます。
このため本格的なゲーム用端末としてはやはりサイズと比率はネックになるかもしれません。
電池持ち・バッテリー
電池持ちは十分な能力を見せています。海外レビューではそこまで評価は高くないですが、Galaxy S10+よりもバッテリー容量が少なめでも実際の運用においてはS10+に近い体感を得られます。
テスト内容 | バッテリー状況 |
---|---|
スタンバイ状態で10時間(アンビエント表示オフ) | 100%⇒94% |
スタンバイ状態で10時間(アンビエント表示オン) | 100%⇒86% |
明るさ50%でYoutube映画2時間 | 100%⇒86% |
黒い砂漠モバイル1時間オート戦闘 | 100%⇒88% |
特にスタンバイ・待機中に電池を食わないためにAQUOS R3に近いバッテリーの安定感を感じることができ、かなり優秀さを見せています。
便利機能のアンビエント表示をオンにしてしまうとこれがもう少し電池持ちが悪くなってしまうのですが、そちらを使わない時にはかなり穏やかな電池消費で済みます。
以下では同じ環境下でバッテリー比較をしてみた結果です。購入時期及び利用時期が端末間で最大1ヶ月ほどズレるためにバッテリーの比較としては正確なものではないかもしれませんが、それでもGalaxy S10+よりも良い残量を見せているのがわかります。
同時比較 | 電池100%⇒10時間放置⇒アマプラでアイアンマン視聴 |
---|---|
Xperia 1 | 100%⇒94%⇒82% |
AQUOS R3 | 100%⇒96%⇒80% |
Galaxy S10+ | 100%⇒91%⇒81% |
P30 Pro | 100%⇒99%⇒87% |
異常消費もなくSDM855の平均的なバッテリー消費で済んでいるのがわかるかと思います。
GeekBenchのスコアはこちら。
発熱
発熱の具合も他のSDM855機種に近いものになっています。
テストをした時の温度推移を確認してみましょう。
Antutu(気温25度室内) | バッテリー温度 | CPU温度 |
---|---|---|
1回目 | 34℃ | 41.4℃ |
2回目 | 38.4℃ | 46.2℃ |
3回目 | 39.5℃ | 47.3℃ |
気温も夏場一歩手前というところで、低くもないが高すぎることもない環境下でのテストになります。
テスト環境下では発熱は高めに出てしまいます。熱を持ちやすいAQUOS R3よりも若干数値は高めです。ただ端末が大きい分放熱も早いため、ゲームやアプリ使用、動画の視聴程度であれば特に気にするレベルではない発熱具合になっています。
ただしこのテスト以外での利用の中で、カメラの一部モードを連続で利用していくと発熱が非常に高くなるのを感じました。
こちらはデメリットのところでも書いていますが、「ボケモード」及び動画撮影における発熱というのは利用時間が長くなればなるほどに注意をする必要があるものになっています。
ゲームなどでは発熱はそこまで影響の強いものにならないものの、カメラ利用においては今回測定した数値以上の高い発熱を感じてしまうことがあるでしょう。
良いところ・悪いところ
上記のようなスペック面以外のところでXperia 1を使っていて感じた良いところ・悪いところといった点をまとめてみました。
良い所
- 21:9の画面比率。Twitterやスマホ最適化サイトにおいて1画面に多くの情報が表示される
- 6.5インチなのに横幅がスリムで無理なく持ちやすい
- ヌルサク動作にディスプレイが綺麗。利用していて気持ちが良い
- 薄さもあり軽い快適度が高い
- カメラが普段利用に安心できる品質
悪い所
- カメラが良くなったゆえに64GBは不安な容量
- ボケモード撮影や動画撮影は発熱が高い
- 指紋認証の精度は良くない寄りの普通
- アンビエント表示がバッテリーを食う
- サイドセンスは便利だがわかりにくい
上記のようなスペック面以外のところでXperia 1を使っていて感じた良いところ・悪いところといった点をまとめてみました。
没入感が高く美しい、情報量が多いディスプレイ。さらに軽くて薄いため長時間苦も無く操作できるすばらしさ
Xperia 1は素晴らしいです。
何から説明していいのかわからないぐらい素晴らしい体験を得られることができ、久しぶりに感動しています。
とりあえずXperia 1を使っていて感動している部分は以下の点です。
- 21:9比率でTwitterやInstagram、それに縦スクロールのスマホ向けサイトが見やすすぎる
- 6.5インチの大画面なのに横幅が狭く手に持ちやすい
- 軽くて長時間使っても疲れない
- 4K有機ELディスプレイは発色・明るさ・解像度共に美しい
- 性能が高いため全ての操作がサクサクと動かせる
まずこういった部分がXperia 1を操作し始めた瞬間に実感することができます。
長く使っていてわかる部分ということではなく、いきなりこうした普段使っていく部分での感動的な気持ち良さといったものが体験できるために「一目惚れ」に近い感覚を得ることができます。
Xperia 1は21:9の画面比率が自分の使い方と合うようならば強く強くおすすめしたいスマホと言えるほどに素晴らしい体験をすることが可能な機種になっています。
以下ではもう少し具体的に上記のXperia 1の良さというのを説明していくので読んでみてもらえればと思います。
アスペクト比21:9の比率はスマホ向けコンテンツにピッタリすぎる、しかも横幅も狭い
Xperia 1の画面は見てわかるように縦長です。
これは今までのスマホの16:9や最近のスマホの18:9という画面比率よりもさらに縦長方向に進化した21:9という比率のシネマワイドディスプレイを搭載しています。
これまでのスマホの中では過去最高に縦長になっており、一見すると使いづらい見た目をしていると感じられますが、縦スクロールでコンテンツを扱うことの多いスマートフォンの利用においてはこの縦長のシネマワイドディスプレイはむしろこれまで以上に便利にスマホが使えるものになっています。
Sonyではこの比率を特に映画に特化させる形で採用したと言っていますが、むしろスマホ向けの縦スクロールコンテンツにおいてこの縦長シネマワイドディスプレイは真価を発揮しています。
画像にもあるように同じ大画面スマホのGalaxy Note9と比較をしてみると、WebサイトやTwitter、インスタグラムの画面情報といったものが1画面中により多く表示されているのがXperia 1となっています。
この「1画面中に表示される情報量の多さ」といったところがXperia 1および21:9の画面比率の大きなメリットです。スクロールする手間が減り、より短時間で大まかな情報を認識できるために情報を得るデバイスとしてはこれまで以上に優れた存在になっています。
このように情報量が一瞬で多く把握できる表示量を実現している21:9ディスプレイというのがXperia 1のまず大きなメリットになります。
そしてこの21:9比率で縦長のシネマワイドディスプレイというのは、ディスプレイサイズが大きくなっても横幅が狭いために持ちやすいというメリットもあります。
Xperia 1は6.5インチという大画面になっていますが、縦長画面ということもあり普通の6インチスマホよりも横幅が狭いです。
先ほどのGalaxy Note9と比較すると画像でもわかりますが、数値で見ると結構違います。
端末サイズ | |
Xperia 1 | 6.5インチ/72mm |
Galaxy Note9 | 6.4インチ/76mm |
いわゆる持ちやすいスマホというのは70mmぐらいとされているのですが、Xperia 1はそれに僅か2mmほどしか違わないという横幅の狭さをみせます。Galaxy Note9と比較するとその差4mmと結構大きな差があり、実際に持ってみてもグリップ感が強いのはXperia 1となっています。
大画面なのに横幅が狭いためにしっかりとホールドできる持ちやすさがあるという点も、この21:9比率のディスプレイのメリットにもなっています。持ちやすい大画面スマホとしての使いやすさも実現しているのがXperia 1です。
美しい4Kディスプレイでコンテンツを見れるから没入感も高い
上記に加えてディスプレイの美しさといったところもXperia 1を触っていて楽しめる部分です。
有機ELディスプレイの美しさに加え一応の4K解像度を達成しているために、画像・動画・そして文字主体のコンテンツにおいて美しさと見やすさ・文字の読みやすさというのを強く感じられるものになっています。
HDR対応およびYouTubeなどのコンテンツもHDR相当に変換する「HDRリマスター」機能、高画質化をもたらす「X1 for mobile」、10bitカラー相当の諧調表現、とまぁ用意されているスペック・機能を見てもディスプレイ面に力を入れているのがわかります。
これは長時間スマホを見ていても文字の粗さに目が疲れず、単純に発色の良さ・美しさに没頭できるということで没入感を高くしています。
こちらもXperia 1に「一目惚れ」する要素の一つであり、魅力として大きな部分です。
より没入感を高める「軽さ」と「高性能さ」。使っていて手への負担やストレスが無いから長く使える
Xperia 1の体感できる素晴らしさはまだあります。
長く見ていられる画面の美しさに加え、長く使っても手首などに負担にならない軽さというのも持っているのがXperia 1です。
Xperia 1は6.5インチという大きさながら178gという重量になっています。
これはずばり軽いです。
Galaxy S10+のレビューでも175gという軽さをメリットとして挙げましたが、6インチ以上で180g以下は大きさによって重心が分散されているためか体感としてかなり軽く感じます。
具体的に他の大画面フラグシップモデルと比べるとこれだけ重さには差があるのがわかると思います。
フラグシップ比較 | 重量 |
---|---|
Xperia 1 | 178g |
iPhone XS Max | 208g |
Galaxy Note9 | 201g |
P30 Pro | 185g |
そのため長時間使っていても手首への負担が軽く、先ほどの持ちやすさ・画面の美しさといった没入感を高めてくれる要素をさらにアシストしてくれ、より長時間利用しやすいものにしてくれています。
持ちやすい横幅でこの軽さというのは持っているのが苦にならない絶妙なバランスを生み出しており、21:9で6.5インチという縦長大画面ではあるものの使いやすさという点では並みのスマホを遥かに凌駕しています。
この物理的な軽さに加えてさらにXperia 1の場合ハイスペックという動作の面での軽さ・軽快さというのもあるため、持ちやすさ・軽さ・高性能さ・画面の見やすさ美しさといったあらゆる点で常に快適に使い続けられるという特徴を持っています。
これだけ多くのポイントにおいて快適な利用を実現し、21:9という比率によって作業効率も大きく向上するディスプレイを持っているというXperia 1は、今夏モデルの中でももちろんですが今までのスマホ全体と比較してもトップレベルでおすすめしたくなる機種として、大きな特徴と魅力を持った素晴らしいスマホになっています。
2画面表示も全く苦ではないサイズ
縦長のシネマワイドディスプレイということでアプリの2分割表示にも強いのがXperia 1です。
2画面表示はここ最近の縦に長くなったスマホのアスペクト比において結構便利に使える機能になっていましたが、微妙に縦の比率が足らないと感じる方も多かったと思います。
Xperia 1では21:9という縦がより用意された比率となっているため、中央で分割しても18:9という最近のスマホよりも1画面が縦が長くなる余裕を持っています。
動画なんかを2画面分割表示にすると、片方の縦が余裕を持ってとれるため、SNSで実況しながらの視聴なんかもスポーツやアニメ・テレビ系のコンテンツも楽しむことができます。
縦長で2画面を見れるため、これまでよりストレスなく利用することが出来るようになっています。
サイドセンスは相変わらずコツがいるがショートカットとして便利
サイドセンスはこのXperia 1にも搭載されていますが相変わらず使いにくさがまだあります。
Xperia 10などのミドルレンジモデルのサイドセンスは使いやすく進化したにも関わらず、こちらのXperia 1ではオシャレ度を優先してかサイドセンスは目立ちにくい分使いにくくなっています。
確かに見た目は目立たないXperia 1のサイドセンスの方が良いですが、わかりやすくてしかもタッチの反応もしっかりしているのはXperia 10のようなミドルレンジモデルの方のサイドセンスです。
またXperia 1はそもそもサイドセンスの表示が初期設定では全く表示されないものになっており、尚更使いにくさを感じてしまうものになっています。
実際利用してみるとアプリを展開していながらショートカットを開けるという機能になるため便利なのですが、Xperia 1のサイドセンスはお世辞にも使いやすいとは言えません。
便利機能ですが使いにくいという弱点を持っています。
キャリア版の記憶容量64GBはカメラが良くなったからこそ不満
デメリットは細かい点を中心に感じたものを。
まず既に語られつくしたキャリア版のXperia 1のスペックでROMが64GBしかないという問題は、確かにデメリットとなり容量の少なさを感じてしまうことは間違いないでしょう。
特に今回はカメラ性能が大きく向上し、ちょっとした食事や夜景といったものを綺麗に記録として残すことができるため、これまでのXperiaシリーズ以上にカメラを触る機会が多くなると思います。
そうした中で容量が64GBというのはカメラを使って遊ぶのには頼りないのは違いありません。通常の写真でも1枚3~5MBほど使いますし、ボケモードの写真になると12~14MBという写真も撮れてしまいます。
さらに動画撮影でシネマプロといった機能も用意されているため、これらの写真や動画を保存しようと思ったら64GBというのは足らないでしょう。ここにゲームをサクサクと遊べるスペックも有しているために、ゲームアプリを入れるとなるとROM容量の少なさは2年以上使うのであれば不安なところがあります。
対策としてSDカードの準備やGoogleドライブといったサービスの利用をすることが必須になるでしょう。
Always On Display機能のアンビエント表示はそこそこ電池を消費する
有機ELディスプレイということでAlways On Display機能を搭載しています。
これによって端末に触っていなくても時刻や通知というのを確認し続けることができるのですが、これが他のスマホと比べて若干電池を消費します。
そこまでモリモリ減るわけではないですが表示なしより確実に減りやすく、以下のようにスタンバイ時では電池消費の2~3割ほどをこのアンビエント表示が占めてしまうため、充電できない環境にいる場合はこの機能は切っておいた方が良いでしょう。
7時間ほど放置したアンビエント表示ありの状態のバッテリー残量をみても、そのバッテリー消費量が最も使われてしまっているのがわかるかと思います。
電池100%からスリープ状態で7時間放置 | |
アンビエント表示なし | 96% |
アンビエント表示あり | 87% |
スタンバイ状態で最も電池を食っているのがアンビエント表示となっています。便利機能ではありますがバッテリー持ちとの天秤にかけて使うかどうかを決めましょう。
ボケモード、動画撮影を長時間運用するとかなり熱が強くなる
撮影ファイルのサイズが大きい「ボケモード」でのカメラ撮影やCinema Pro含む動画撮影を10分前後連続で運用した場合には、結構大きな発熱を伴うことになります。
CPUがあるであろう端末上部を中心に熱を持ち、Antutuアプリを連続で回している時以上の熱量が出てしまいます。
大きな発熱が出てしまうとカメラの利用が強制的にストップしてしまう仕様のため、ボケモードや動画撮影は長時間の利用が難しいものになってしまっています。
ボケモードも動画も良いものが撮れるために、長時間の利用が発熱によってできなくなってしまうというのはデメリットになるでしょう。
意識的に休憩を入れながら撮影をする必要があり、夏場は端末を冷やす工夫というのも特に外での撮影を長くしたい場合にはあるかもしれません。
Wi-Fiの相性問題は相変わらず 一部のWi-Fiが繋がりにくい
Xperiaシリーズ全体を通して持っている不具合だと感じますが、一部特定のWi-Fiに対して繋がりにくい現象をこのXperia 1でも確認しています。
どのような条件、規格のWi-Fiが対象なのかちょっと法則などがわからないのですが、WiMAXの一部や公衆無線LANなどに関して一部が電波を掴めないというXperiaシリーズ特有の問題がこのXperia 1でも見られます。
普段は普通に繋がり、たまに繋がりにくくなるという挙動になっているためなんとも微妙な癖を持った問題なのですが、もしも過去のXperiaシリーズでこの問題に大きなストレスを感じていたようならばこのXperia 1についても同様の問題があるために注意が必要です。
Xperia 1のカメラ・実機写真
アウトカメラ | 1,200万画素(標準/F1.6/26mm) 1,200万画素(望遠/F2.4/52mm) 1,200万画素(広角/F2.4/16mm)) 10fpsAF/AE、瞳AF、最大10倍ズーム、ボケモード |
---|---|
インカメラ | 800万画素(標準/F2.0~) |
ビデオ撮影対応 | 4K HDR撮影対応 シネマプロアプリ搭載 ハイブリッド手振れ補正対応 |
続いては進化が期待できるカメラ性能を見てみましょう。
今回は開発環境が変わったことによってカメラ設計が大きく刷新、従来のXperiaシリーズよりも進化したカメラ・写真撮影といったものが期待出来ます。
画素数などは表の通り。他にも機能としてデジイチのαシリーズにも搭載されている瞳AF搭載、動く被写体に強い10fpsのAF/AE追従撮影機能、Xperia XZ1の約4倍の高感度撮影に対応、動画では光学式+電子式手振れ補正のハイブリッド手振れ補正を用意、とカメラへの力の入れ具合がわかる機能性も用意しています。
実際の写真を見ても従来のXperiaから大きく進化したのを感じるものになっており、今回のXperiaはかなりバランスの高いスマホになっています。
実際の写真を見る前にカメラUIも確認していこうと思います。
かなりシンプルなカメラUIで写真と動画という項目と、あまり多様性のないモード
- ポートレートセルフィー
- Google Lens
- スローモーション
- マニュアル撮影
- クリエイティブエフェクト
- パノラマ
があります。
以下では実際の写真をチェックしていきましょう。ファイルサイズの都合上写真は圧縮しているため、とりあえず雰囲気を感じてもらえれば。
オリジナルファイルなどについては別記事として写真比較記事があるのでそちらで確認してください。
まずは被写体によっては印象深い写真の撮れるボケモードから。
ボケモードは手動でボケる度合いを変更することが出来ますが、結構これが難しくて調節を間違えると下の写真のように人物の髪の毛もボケてしまいます。
この辺りGalaxy S10シリーズのボケモードと比べるとかなり調節がわかりにくいため、若干慣れが必要になってくるかと思います。
割と印象深い写真が撮りやすく、このボケモード中心で撮影を行っていこう、という気分にさせる機能になっています。
ただ先ほどのデメリットにあるように、連続で撮影していると発熱が非常に高くなるという弱点を持っています。
その他のXperia 1で撮影した写真を以下に用意しておきます。
過去のXperiaと比較すると明らかに白飛びへの耐性、黒潰れへの耐性というものが上がっており、他社のフラグシップモデルのカメラと遜色ない出来を見せてきているのを感じられます。
今回のXperia 1はカメラも遊べるスマホにようやくなっており、これまでの難点だったカメラの問題を克服しています。
単体でこれだけ撮れれば十分なレベルと言っていいでしょう。
他の写真についてはiPhone XSやGalaxy S10+、P30 Proと写真比較してみたのが以下の記事に用意してあります。オリジナルファイルも上げてあるのでもう少し細部のディテールが見たいという場合には確認をしてください。
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/xperia-1-photo/”]
その他についてはインスタグラムの方に気が向いたら上げておくので参考にしてもらえればと思います。
なお人物を撮影する際には「瞳AF」機能がしっかりと効き、顔がぼやけずにピントを合わせることが出来て便利です。
ボケモードは面白いがファイル容量が大きいので注意
すでに紹介してありますが、Xperia 1には「ボケモード」という背景を自分の好きな具合にぼかすことができる撮影モードが用意されています。
こちらは人物を撮ったり小物なんかを撮ったりするときに印象深い写真を残しやすくなっています。
作例ではちょっと全体的にボケみをかけすぎてピントを合わせたい対象物までボケている写真がありますが、うまく調節すればちょっと普段の写真とは異なる印象の写真を撮りやすくなります。
なおこのボケモードの元ファイルは12MB前後あるため、先のデメリットで書いたように撮影を連続して続けると発熱が酷くなってしまいますのでご注意ください。
シネマプロは難しい!
動画撮影は通常のカメラモードでも利用することができますが、もう一つプロ仕様とされている「Cinema Pro」というのがあります。
こちらはシャッタスピードからISO、ホワイトバランスやはたまたピントまでをマニュアル操作することができるビデオモードで、「映画も撮れる」という触れ込みになっています。
このシネマプロでの撮影に関しては単純に難しいです。
シーンごとに各種設定を調節しないと白飛びしたり真っ暗になってしまう映像が撮れてしまうため、かなり手間がいります。
とりあえず流し撮りで撮影するというのもあまり得意ではなさそうなので、こちらを活用できるユーザーというのは限られてくるかと思われます。
長時間利用で発熱の危険もあるため、よほどのこだわりがなければ普通のカメラアプリにあるビデオ機能を使った方がよいでしょう。
動画撮影時のハイブリッド手振れ補正はGalaxy S10のスーパー手ブレ補正に劣る
動画の手ブレ補正について比較してみたのでそちらも確認してください。
比較対象はGalaxy S10+ですが、こちらと比較するとXperia 1の電子式+光学式の手振れ補正が合わさったハイブリッド手振れ補正でも敵わないのがわかります。
Galaxy S10+の強烈な手振れ補正、それに青空の白飛び耐性などを見てしまうとXperia 1の動画撮影性能はそこまでは高くないものになっているのがわかります。
動画撮影ではシネマプロという面白さはあるものの、気軽に撮る場合の性能比ではGalaxy S10+の方に分があります。
接写がかなり苦手なイメージ。ピントが手前ではなく奥に行ってしまう
カメラの注意点としてもう一つ、接写撮影時に結構ピントが合わないという問題点があります。
近くのものを撮影しようとしても、遠くの方にピントがオート撮影では合ってしまうためにちゃんと画面にタッチしてピントを合わせる必要があります。
特に顕著なのは食事の写真を撮る時。
カメラを近づけて撮影をするわけですが、その際に手前側にピントが自動では合いにくいために写真が失敗してしまいます。
以下がその例です。
手前の料理にピントが合っていないのがわかると思います。
オート撮影でこうしたピント合わせが苦手というのはXperia 1のカメラのデメリット部分でしょう。
しっかりと画面上でピントを合わせる位置を決める必要があります。
Xperia 1はスマホとしてとても気持ち良く使える1台。夏モデルで最もおすすめできる高いバランスを保った満足機種
- メリット:性能もカメラも良い。そして持ちやすさと軽さも備わっているために使っていて気持ちよくストレスがない
- デメリット:カメラの一部機能が発熱しやすく、写真を保存する容量も物足らないためSDカード必須。またゲームをするには真ん中周辺がタッチしづらいサイズ感
Xperia 1は間違いなくおすすめです。そう言えるほど個人的には使っていて満足を得ています。
特殊なアスペクト比ではありますが、それが実用的でありながら持ちやすさも与えてくれるものになっているために、比率変更は大成功だと感じさせます。今後のトレンドとしても21:9の情報量重視のサイズ感を持ったスマホが出てくるのではないかと感じさせる革新的な1台です。
1画面中の情報量の多さ・ヌルサク性能・軽さ・横幅の持ちやすさといったものが揃っているため、使っていて本当に気持ちが良いスマホになっていて惚れています。
カメラも大きく改善がされたために、今年の夏モデルの中でメイン端末として使っていこうと思わせるバランスが高いレベルで取れている万能スマホ感があります。
一部カメラの発熱や容量の少なさなどデメリットは多少あるものの、それが全く気にならないものになっている満足度の高さはこのXperia 1が持つ大きな魅力と言えましょう。
夏モデルのフラグシップモデルは各メーカーの機種をどれも使ってきましたが、このXperia 1が個人的にはNo.1のスマホとしておすすめすることができます。
それぐらい個人的には惹かれています。
価格は高いですがその価値を持った高い品質のバランスを保ったスマホです。
Xperia 5(SO-01M SOV41 901SO)レビュー/評判/口コミ 持ちやすさと情報量の多さを両立させた「気持ちが良い」おすすめスマホ
ドコモ/au/ソフトバンクの価格とオンラインショップ契約のすすめ
最後に各キャリアでの販売価格をまとめておきます。
価格 | 端末回収サービス利用時 | |
ドコモ | 103,752円 (2,882円×36回) |
69,168円 (2,882円×24回) スマホおかえしプログラム |
au | 104,399円 (2,174円×48回) |
円 (2,340円×24回) アップグレードプログラムEX利用 |
ソフトバンク | 121,440円 (2,530円×48回) |
60,720円 (2,530円×24回) 半額サポート利用 |
どのキャリアも公式価格としては10万円を超えることになります。個人的にはその価値があるかと思っていますが、流石に気軽には買えない価格であるのは間違いないでしょう。
そうした場合には全キャリアで用意されている端末回収を伴う購入補助プログラムを利用しましょう。
こちらは2年後にキャリアへと端末を回収される形になるものの、その分それまでの期間安価にXperia 1を利用することが出来るようになります。
「2年間ハイエンドモデルを5,6万円で使える」というサービスと考えるとわかりやすいでしょう。
新プランの導入で通信費は下がったものの端末値引き系のサービスが皆無になってきた中では、こちらの2年回収型の購入補助プログラムを利用することがスマホを安くする方法となります。
利用はどのキャリアも任意のため、あくまでも選択肢の一部として考え利用状況や新しいスマホが欲しくなった時など状況に応じて使うようにしましょう。
契約は各キャリアのオンラインショップで。
なぜオンラインショップを利用することをおすすめするのかというと以下の5つのメリットが用意されているからです。
- 頭金が端末にかからない
- 事務手数料が0円(ドコモのみ)
- 待ち時間がなく契約完了まで5分程度
- 自宅への配達やショップへ配達してくれて無料で初期設定
- チャットサポート完備でプラン相談などが可能
こうしたメリットがあるためにオンラインショップでの契約というものを勧めています。
頭金と事務手数料(ドコモのみ)は特にオンラインショップのメリットとなるポイントです。頭金は5,000円ほど、事務手数料は最低でも2,000円かかる支払いですが、そうした支払いがオンラインショップでは無料になるため、そこは本当に大きなメリットとなっています。
他にもオンラインショップでは手続き全般がネット上で冗談ではなく2,3分で終わらせることが出来るようになっていて、時間的な浪費というのがかなり少なくなっています。どこからでも申し込み可能でありながら、時間が全くかからず契約できるのはオンラインの大きな魅力です。
さらに最近ではチャットサポートも実施することによって相談窓口というのも設置することが出来ており、オンライン契約の不安点であるプランや端末の疑問点が解決できない、という問題が解消しています。
オンラインショップではそのメリットとして頭金と事務手数料分お得に契約できるという特徴を持っています。そしてそれ以外にも時間をかけず(メンテナンス時間以外は)24時間いつでも申し込みをすることができる簡単さというのもありますし、サポートも充実しだしたという良さもあります。
こうした理由からオンラインショップは契約をするのにおすすめすることが出来るわけです。
特に今回のXperia 1は価格が高めのため、なるべく頭金などの無駄な支払いは避けておきたいところですのでこちらのオンラインショップを利用するというのは賢い契約方法への第一歩になるでしょう。
ソフトバンクやau、iPhone・スマホ契約時の『頭金』について
その他2019年夏モデルのレビューはこちら。
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興味はありますが、SONYは液晶のタッチ故障が経年で多い気がするのですが、その点はいかがお考えでしょうか?
(Z1は三台中2台故障、現在Z5P使用中です)
Xperiaの画面は割れると動かなくなってしまう問題がありますが、タッチの故障についてはそこまで問題のある印象はないのですが・・・。
有機EL利用等でその辺り良くなっていることを期待したいですが今のところ問題はなさそうです。
>smahoさん
どの機種からだったか忘れてしまいましたが、液晶パネルとタッチセンサーの構造が変更になり、最近のXperiaはディスプレイが割れても操作できるようになっていますよ。有機ELパネルとタッチセンサーの構造は分かりません。