楽天モバイルやドコモ・SoftBank、それにBIGLOBEモバイルやOCNモバイルONEといったキャリアやMVNOでは最近、
『1円・0円スマホ』
といったものが売られるようになりました。
端末代がかからない上に、維持費も各社低料金になったことによって毎月の支払いも高額にならず、本当の意味での「格安スマホ」というのが登場してきており、ライトユーザーを中心に負担が少なくスマホの運用が始められるようになっています。
もちろんスマホをこれまで活用してきた人たちにも、サブスマホとして買いやすい価格になっているかと思うので、今回はそうした『1円・0円スマホ』として契約できる機種のまとめを行ってみたいと思います。
2021年現時点で契約できる可能性がある1円・0円スマホ
今現在契約できる可能性がある「1円・0円スマホ」をまずはまとめます。
実施中のキャンペーンによっては内容が悪くなり、1円や0円で契約できなくなっているスマホもあるのであくまでも「可能性」です。
Rakuten Hand | 実質0円+ポイント | 楽天モバイル |
---|---|---|
Rakuten Mini | 一括1円+ポイント | 楽天モバイル |
Redmi Note 9S | 一括1円 | OCNモバイルONE |
Redmi Note 9T | 一括1円(一括48円) | SoftBank(MNP限定) |
Redmi 9T | 一括1円、実質0円 |
OCNモバイルONE BIGLOBEモバイル |
OPPO A5 2020 | 一括1円、実質0円 |
OCNモバイルONE 楽天モバイル |
OPPO Reno A | 一括1円 | OCNモバイルONE |
moto g8 lite(power lite) | 一括1円、実質0円 |
OCNモバイルONE BIGLOBEモバイル |
Galaxy A21 | 一括1円(機種変更) | ドコモ(機種変更) |
その他3GからのMNP値下げ機種 (iPhone、Pixel) |
一括0円 |
ドコモ/au/SoftBank ショップ店頭で3G回線からのMNP契約 その他にも条件多々あり |
現在主要なキャリアやMVNOではMNPなどの条件もありますが、これらのスマホが1円や0円で契約できる可能性があります。
(一応3G回線の契約から機種変更・MNPで契約出来る機種なんかもありますが、そちらはあまり対象のユーザーがいないのと、こちらの利用を想定するとあまりにも多くのスマホが1円・0円になってしまうため省略します。)
これらの中から実際に使ってみたスマホを中心に、それぞれどういった特徴と契約条件があるのか、というのを確認してみます。
なお比較用に保有している1円・0円スマホのベンチスコアとバッテリー性能を表にしておきます。
Antutu総合ベンチ
Antutu総合スコア | |
Rakuten Hand | 273507 |
Rakuten Mini | 92965 |
Redmi Note 9S | 249133 |
Redmi 9T | 182558 |
OPPO A5 2020 | 168908 |
バッテリーテスト
スタンバイ10時間 | Youtube2時間 | |
Rakuten Hand | 100%⇒96% | 100%⇒84% |
Rakuten Mini | 100%⇒86% | 100%⇒64% |
Redmi Note 9S | 100%⇒98% | 100%⇒92% |
Redmi 9T | 100%⇒98% | 100%⇒90% |
OPPO A5 2020 | 100%⇒98% | 100%⇒91% |
1円・0円スマホの特徴とおすすめ度
Rakuten Hand おすすめ度:★★★★★

- 楽天モバイルでRakuten UN-LIMIT Ⅵ回線とセットで契約
- 楽天ポイントで実質0円還元という形
- 実質0円に5,000ポイントも追加されるため、正確には実質マイナス5,000円
- 今回の1円・0円スマホの中では実質マイナスということもあって最安
- Snapdragon 720G搭載
- 5.1インチの非常に小型サイズ
- 軽くて持ちやすくて扱いに気持ちよさがある
- 多少のカクつきはあっても処理性能も高い
- バッテリー性能も良好
- おサイフケータイが搭載されており、サブ機として絶妙なサイズや性能
- カメラ性能もGoogleカメラを使うと良くなる
1円・0円スマホの中で最も個人的におすすめしたいのはRakuten Handです。
こちらはサブスマホとしては2020年ベストバイだと感じた1円・0円スマホで、回線セットとは言えとても実質0円で売られるようなスマホではない実力を持った機種です。
特に魅力なのが全体的な気持ちよさです。
手に馴染む絶妙なサイズ感と軽さ、そして性能も多少のカクつきはあるもののサクサク操作を実現しており、触って使っていても全体的にストレスを感じない満足度の高いバランスを実現しています。
おサイフケータイにも対応しているコンパクトモデルという便利さで、しかもバッテリー性能も結構高いためにかなり万能感の高いスマホになっています。
1円・0円スマホの中でも使用感がそういった価格のレベルではないため、個人的に1円・0円スマホの中では一番おすすめできる機種としてこのRakuten Handの契約はしてもらいたいです。
詳しいレビューはこちらの記事で。
実質0円の契約はこちら「楽天モバイル」です。
Rakuten Mini おすすめ度:★★★★

- 楽天モバイルでRakuten UN-LIMIT Ⅵ回線とセットで契約
- 一括1円に5,000ポイントも追加されるため、正確には実質マイナス4,999円
- 3.6インチの超コンパクトモデル
- 防滴かつおサイフケータイ対応で日本最小クラスのおサイフ付きスマホ
- Snapdragon 450で地味に動きも良い
- バッテリー持ちは弱い
- ストラップホールがついて79gのために首からもぶら下げられるサイズ感
Rakuten Miniは一括1円+ポイント5,000円相当が貰える契約になっており、Rakuten Hand同様に今回のセールの中では最安のものになっています。
Rakuten Miniは現在おサイフケータイ搭載スマホとしてはトップ3に入るコンパクトさを持った機種になっており、おサイフ兼用のスマホとして非常に取り回しのしやすいものになっています。
軽くて小さいために持ち歩きにも苦労しないですし、そこそこの性能を持っているためにスマホとしてもストレスの高くない使い勝手の良さを見せます。
Rakuten Handに比べるとバッテリー持ちに難があり、放置しててもモリモリと電池がなくなっていくために、サブスマホとしてもメインスマホとしても毎日の充電は必要、というところがデメリットにはなるため、
同じ1円・0円スマホであるRakuten Handと比べると、一括1円ではあるもののスマホとしての使用感ではメリット・デメリットがかなりはっきりした機種になっています。
あくまでサブスマホやおもちゃとして尖ったスマホが欲しいなら、コンパクトさに相当な重きを置いたこちらのRakuten Miniは面白いスマホです。ただRakuten Handの在庫がある内はRakuten Handの方が実用性は高いです。
Redmi 9T おすすめ度:★★★
- MVNO回線契約とセットで1円や実質0円
- OCNモバイルONEはセール時に一括1円スマホの対象に
- BIGLOBEモバイルはGポイント還元で実質0円に(支払いは15,700円ほどが必要)
- 条件はどれも軽いものではあるが詳細を公式で要確認
- 定価が1万円台のため1円や0円に近い価格のセールがされやすい
- Snapdragon 662でAntutuは18万点
- 文字入力やスクロールもカクつきにくく性能は良好
- ただし他の機種と比較するとコスパは高くない
- バッテリーが6000mAhで電池持ちも良い
- カメラ性能も1万円台にしては良い
定価が2万円以下という元から非常に安い価格ということで、MVNOセットにしたときに1円・0円スマホとして販売されているのがRedmi 9Tです。
Redmi 9TはSnapdragon 662でAntutuベンチスコアは18万点と、価格を考えれば性能は良好です。
スクロールや文字入力は予想外によく動くものの、アプリによっては簡単にカクついてしまうなど求めるところが多くなると結構不満は溜まりやすいです。
サブ・予備にはいいものの、同じ1円スマホとしてRedmi Note 9Sがある中ではあえて選ぶ理由というのは見出すのが難しいかもしれません。
Redmi Note 9S おすすめ度:★★★★★
- MVNO回線契約とセットで1円や実質0円
- OCNモバイルONEはセール時に一括1円スマホの対象に(毎月実施、ただし半月ほどのCP期間)
- 条件はどれも軽いものではあるが詳細を公式で要確認
- Snapdragon 720Gと1円・0円スマホの中では非常に高性能
- 文字入力やスクロールでカクつかず、ゲームにもかなり耐性がある
- 省電力なCPUのためにバッテリー持ちも良好
- 大画面で動画やゲームコンテンツと相性が良い
- 重たくて機能性が少ないのが唯一のデメリット
1円スマホとしてRakuten Hand同等におすすめできるのがこちらのRedmi Note 9Sです。
Snapdragon 720Gを搭載しており、他の720Gスマホに比べても操作時のカクつきとかモッサリ感も少ないため、価格の割に非常に快適に扱うことができます。
ゲームをさせても結構しっかりと動く場面が多いため、1円・0円スマホの中では非常に実用性の高い機種となっています。
おサイフケータイやしっかりした防水規格には通っていないため、それらの機能が必須の人には合わないものの、性能面で見たら非常にコスパが良いです。
重たさはデメリットですが、その分バッテリー容量も多いので長時間の使用にも耐えうるのはメリットです。
大画面でゲームや動画もしっかり楽しみたい、という人にとっては1円で買えるスマホとして最も適した機種に現状なっています。
Redmi Note 9T おすすめ度:★★★★

- SoftBank独占販売、MNPでは一括1円または48円
- MNPと同時にメリハリプランの加入が必要
- Antutuベンチスコア28万点の高得点
- 性能は1円・0円スマホの中でトップクラスの実力
- おサイフケータイ対応
- 水はけコーティング対応で実質的な防滴対応
- バッテリー持ちも良い
実機を手に入れてしばらく触ってみたので1円・0円スマホとしてのレビューを簡単にまとめてみましょう。
Redmi Note 9Tはここまで紹介してきたスマホの中では最も動きが優れています。Twitterを中心に各種スクロールといったところでしっかりとサクサク動作をさせることができ、使っていてストレスが非常に少なく、性能重視で選ぶならこのスマホと言って良いでしょう。
おサイフケータイに対応し、防滴相当の独自コーティングがされており、機能性といったところにも文句がありません。
ハッキリ言って褒めるしかないスマホではありますが、注意点としてCPUがマイナーなものを使っている影響で、ゲームなど一部のアプリの最適化がされておらず、そういったアプリの動作や表示といったものがおかしくなる、という弱点があります。
そのため高性能でゲームも出来てしまう1円・0円スマホな訳ですが、アプリ側の対応状況によってはむしろゲームのしにくいスマホになってしまいます。
Galaxy A21 おすすめ度:━

- 一部ショップ店頭においていくつかのオプション加入で一括1円・0円機種変更が可能
- ・・・
こちらは実機を持っていないため契約情報に関して。
ドコモのGalaxy A21は現在一部のショップ店頭において少ないオプション加入を条件に、機種変更で一括1円ほどで売られています。
元々の価格を考えれば時期によってはオプションがなくても一括1円が行けそうではありますが、結構都心の家電量販店なんかで期待できる契約となっているため、ドコモユーザーは探してみてもいいかもしれません。
メインスマホとしての魅力はそこまでないものの、ドコモユーザーがサブとしてとりあえず買っておくのには良いスマホかと思います。
OPPO A5 2020 おすすめ度:★★★
- MVNO回線契約とセットで1円や実質0円
- OCNモバイルONEはセール時に一括1円スマホの対象に
- 楽天モバイルはポイント還元で実質0円相当の時がある
- 条件はどれも軽いものではあるが詳細を公式で要確認
- Snapdragon 665機種
- 性能は期待すべきものではないが一定の負荷を越えなければ安定した運用は出来るレベル
- デュアルSIMで大容量バッテリーのためにサブ機・Wi-Fiルーター化にも適している
- 大画面
1円・0円スマホのラインナップが増えてきた中ではあまり目立たない機種になってしまいましたが、まだ販売が続いている1円・0円スマホとして紹介できるのがOPPO A5 2020です。
防水無し、おサイフなし、Snapdragon 665ということでRedmi Note 9SやRakuten Handといった機種が出てきた中ではあまり積極的に選択する理由はありませんが、大画面に使いたいユーザーやデュアルSIMでルーター兼用でサブ機として扱ってみたい方向けでしょうか。
完全にXiaomi機と用途が被りますが、こちらはMIUIとは違うOPPOのColor OSとなるため、Xiaomi機を持っている人で異なるOS/UIの違いといったところを体感したい人には入門用にいいかもしれません。
1円・0円スマホはOCNやBIGLOBE、キャリアではミドルレンジモデルへのMNPで手に入りやすい
現在発売されている1円・0円スマホとしてはこのようなラインナップを挙げることができます。
もう少し細かく見ているともっと1円・0円スマホというのは用意されているのですが、現状自分が触った範囲を中心に見ていくとこれらの機種が挙げられます。
基本的におすすめ度の高いスマホを買えば満足度の高い契約になってくれるはずです。
他の1円・0円スマホを知りたい方は、
- OCNモバイルONEのセール期間中
- BIGLOBEモバイルのスマホセットキャンペーン
- 楽天モバイルのポイントによる実質値下げ
- ドコモやau、SoftBankへのMNPで22,000円割引を使って1円・0円級に値下がる低価格ミドルレンジスマホ
のチェックをするようにしてください。
これらのMVNO/キャリアでは、機種が限定されているものの、1円・0円スマホといったものをこのご時世でも用意してくれているので狙い目と言えるものになっています。