夏モデルとして3キャリアから発売されているAQUOS R3の実機レビューを行ってみたいと思います。
毎回日本向け機能や使いやすさを重視したモデルとなっているAQUOS Rシリーズですが、今回はより画面を広くするダブルノッチ化を果たすとともに、カメラ性能といったところもある程度改善されたものとなっており、安定感の高い機種となっています。
正直見た目のデザインといったところではダブルノッチ化はあまり良い印象を受けませんが、割と慣れますしその見た目以上に高性能さやバッテリーの良さ、カメラが使えるようになったという点において満足度の高い機種となっています。
今回はSoftBank以外において販売価格が安く設定されたハイエンドモデルという位置づけになっているため、購入しやすさというメリットも有しているAQUOS R3について、実際に利用してみてのレビューといったものを紹介できればと思います。
購入の参考にしてもらえればと思います。
※現在キャリアでの購入よりも白ロムでの購入の方が安くなっています。
こちらのスマホに興味がある方は、赤ロム保障・SIMロック解除周りの保証があるイオシスやじゃんぱらなどの白ロムショップでの購入も検討をしてみてください。
docomo
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au
SoftBank
AQUOS R3スペック・デザイン
AQUOS R3 | |
OS | Android 9(Pie) |
SoC | Snapdragon 855 |
ディスプレイ | 6.2インチ Quad HD+(1440×3120), Pro IGZO,色表現力10億色 |
RAM | 6GB |
ROM,SDカード対応 | 128GB~,micro SDカード512GB対応 |
アウトカメラ | 静画用:1,220万画素(標準/F1.7~) 動画用:2,010万画素(広角/F2.4~) オートHDR,ハイスピードAF,LEDフラッシュ機構 |
インカメラ | 1,600万画素(標準/F2.0~) 美肌,小顔補正あり |
ビデオ撮影対応 | HDR撮影 AIライブストーリー/AIライブシャッター |
サイズ | 156 x 74 x 8.9 mm |
重量 | 185g |
バッテリー | 3,200mAh |
通信機構 | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac |
センサー類 | 指紋認証センサー GPS,コンパス,加速度,近接,ジャイロ,気圧,心拍,SpO2センサー |
その他 | 3.5mmイヤホンジャック 防水・防塵 Googleアシスタントキー フルセグ/ワンセグ アウトドアビュー |
AQUOS R3のスペックはこちらの通りです。日本向けの機能を充実させた機種の中では最もスペックの高いスマホということになります。
サイズ感はAQUOS R2とほぼ同じですが、ディスプレイはダブルノッチ化によって表示領域は増えています。
ボディはアルミフレーム、両面ガラスパネルで高級感が非常に高いものになっています。その分重量が185gと同じ19年夏モデルの中では重めです。
Galaxy S10なんかと比べてしまうとちょっと洗練さが欠けるでしょうか。
背面はカメラ部分が2眼で厚みはあります。他の機器と一緒に持ち歩く場合にはカメラの出っ張りで傷をつけてしまうかもしれないので、最初から付いてくるスマホカバーを付けておくと良いでしょう(どうやらau版のみ?)。
ボタン類は「アシスタントキー」が物理ボタンとして搭載。Googleアシスタントの呼び出しが可能な他、他のアプリ呼び出しも可能になっています。また最大で3つの呼び出し方法とアプリ割り当てがあるため、良く使うアプリをこちらに配置することで利便性を上げることができます。
デフォルトで他操作への割り当てができるハードボタンになっているので、GalaxyのBixbyボタンよりも使い勝手はいいです。
指紋認証センサーは本体の前面に搭載。精度はAQUOS R2時代からアップ。さらにわずかですがレスポンスも向上しているために快適度が増しています。
AQUOS R2の指紋認証センサーはたまにレスポンスの悪さを感じてしまうことがありましたが、こちらのR3の指紋センサーはストレスもなく利用することができます。
その他の生体認証には顔認証も用意されています。こちらも精度は良く、持った時に自動で画面が点灯する機能と合わせればすぐにロック解除が可能になってきます。
カメラは写真専用のレンズと動画専用のレンズの2つという構成です。
初期設定ではオートHDRが有効化されていなかったり、撮影画像のサイズが一部切られてしまう比率であったりと、撮影に大きく影響していきそうなものになっているのでその点は自分の使い方に合わせて変更する必要があります。
AQUOS R3の性能・ベンチマークスコア
Snapdragon 855を搭載したスマホということもあり、ベンチマークスコアも35万点を超える数字を記録しています。
Galaxy S10などの他のモデルに匹敵する十分なスコアを記録できるという点は、AQUOS R3が性能面でも安心できるスマホであるというのを感じさせるポイントとなっています。
AQUOS R3 | Galaxy S10+ Snapdragon 855 |
iPhone XS Max | Mate 20 Pro Kirin980 |
|
総合スコア | 354949 | 362804 | 355329 | 272850 |
CPU | 117492 | 119628 | 131994 | 102288 |
GPU | 156148 | 157632 | 149627 | 97031 |
UX | 70624 | 73416 | 62857 | 61353 |
MEM | 10685 | 12128 | 10851 | 12178 |
※その他のフラグシップ系のAntutuスコアはこちらから⇒Snapdragon 855/スナドラ855搭載のキャリアスマホ一覧 SoCの評価や発熱・ベンチマーク・バッテリー目安
ただし後述もしていますが、アプリを使って若干熱を持った後などにベンチマークを測ると数字が大きく下がる様子が見られます。
数字としては下がった後でも十分すぎるほどですが、発熱などを検知すると性能自体は落とされてしまうという挙動があり、ベンチマークの数字は実は安定しません。この点はAQUOS R3のスペックやAntutuスコアを見る時に注意が必要でしょう。
同じくベンチマークアプリのGeekbenchの数値はこちら。
Geekbench | AQUOS R3 |
---|---|
Single Core | 3381 |
Multi Core | 10443 |
RenderScript | 7443 |
Battery Score | 5577 |
実際の操作については当然のヌルサク動作。
ゲームも3Dキャラクターをジャギー感無しで表示できる設定を選んでもカクついたり重くなって動きが鈍るということがありません。
デレステの「3Dリッチ」、ミリシタの「高画質13人モード」も余裕で動かすことができます。
ノッチの分スマホのサイズ感の割に画面は小さくなってしまいますが、高負荷なゲームも余裕で遊ぶことのできるスペックを持っているのを感じられます。
バッテリー・電池持ち
電池持ちはかなり良いです。
テスト内容 | バッテリー状況 |
---|---|
スタンバイ状態で10時間 | 100%⇒96% |
明るさ50%でYoutube映画2時間 | 100%⇒88% |
黒い砂漠モバイル1時間オート戦闘 | 100%⇒89% |
同じSHARPスマホのAQUOS sense 2ほどではないですが、スタンバイ状態の電池消費も少なく操作中のバッテリー消費というのも高くなく、かなり優秀な電池持ち具合を見せています。
現状AQUOS R2のようなアプリ相性によってバッテリーの異常消費というものはありませんし、電池周りの性能はかなり良いものを見せています。
同時比較 | 電池100%⇒10時間放置⇒アマプラでアイアンマン視聴 |
---|---|
AQUOS R3 | 100%⇒96%⇒81% |
Galaxy S10+ | 100%⇒92%⇒83% |
同じSoCを使うGalaxy S10+と比較してもバッテリー容量の差が約1,000mAhあるにも関わらず匹敵する内容を見せています。
バッテリー消費が穏やかなものとなっているのでビジネスユーザーに特におすすめできるスマホと言える機種です。
ただし後述にもあるように熱には弱いため、長時間の操作においてはバッテリー消費もダメージを受けやすいものになっています。
Geekbenchのバッテリースコアは以下のようになります。
発熱
発熱は負荷の強いAntutuを複数回連続で回した際の状態を確認しています。
Antutu(気温27度室内) | バッテリー温度 | CPU温度 |
---|---|---|
1回目 | 33℃ | 40.9℃ |
2回目 | 37.2℃ | 44.1℃ |
3回目 | 38.7℃ | 45.9℃ |
発熱に関しては気温の高い日に計ったということも影響しており最初からかなり高く出てしまっていますが、実際発熱のしやすさというものは感じやすくなっています。
Snapdragon 855搭載ではありますがAQUOS R2に近い発熱具合となっており、発熱しにくいとは言えない印象です。
とは言ってもボディ構造が金属・アルミフレームを採用していることもあり、放熱性は高いために発熱が生じても少し休ませれば熱は落ち着きます。この点は発熱に対してポジティブなポイントになるでしょう。
またAQUOSシリーズ共通の事象として発熱が強くなるとCPUをクロックダウンさせてくるため、性能が落ちる代わりに発熱が緩くなるという特徴を持っています。そのため一定以上の熱は出にくいものになっています。
この辺りはゲームを長時間遊ぶような方にはデメリットになりますが、電池持ちなどのバッテリー周りには熱が影響しにくくなるのでメリットになるでしょうか。
Antutuスコア推移 | スコア |
---|---|
1回目 | 354949 |
2回目 | 310662 |
3回目 | 294548 |
普通に5万点近く数字が下がってくるので、このクロックダウン仕様についてはゲーマーあたりは注意しておきたい内容です。
クロックダウンされても29万点以上あるために、性能面での影響は体感レベルではほぼないと思いますが結構な差が生まれます。
良いところ・悪いところ
上記のようなスペック面以外のところでAQUOS R3を使っていて感じた良いところ・悪いところといった点をまとめてみました。
良い所
- 価格が安いSnapdragon 855機種
- 精度が高く触れやすい指紋認証センサー
- ディスプレイが太陽の下でも明るくて美しい
- バッテリー持ちが良い
- 防水・おサイフ・ワンセグ・その他機能を充実
悪い所
- デザインは使用においては慣れるものの、見た目は良くない
- ホームボタンが扱いにくいため設定変更は必須
- カメラは他のハイエンドモデルよりも見劣りする
以下では上記の部分についてもう少し詳しく感じたところを書いていこうと思うのでAQUOS R3の購入の参考になれば。
価格が安いのにハイスペック・高性能
AQUOS R3の良さとして真っ先に挙げられる特徴としては「コストパフォーマンスの良さ」というポイントになるでしょう。
ソフトバンク版はちょっと違いますが、ドコモとau版はAQUOS R3の端末価格が他のモデルと比べても安いものになっています。
販売価格 | 利用可能施策 | |
ドコモ | 90,288円 | スマホおかえしプログラム(実質60,192円) ドコモオンラインショップ限定で10人に1人に3,000ポイントプレゼント |
au | 90,720円 |
アップグレードプログラムEX(実質49,680円) auオンラインショップ限定3,240円引き 99人に1人に9,999円分のau walletキャッシュバック |
SoftBank | 107,520円 | 半額サポート(実質56,880円) |
価格はドコモとauで10万円を超えない金額に。最新の性能を持ったモデルになるとこの価格は2キャリアにおいて最安価格となっています。
それでいて先ほどの検証のところでもあるように35万点近いベンチマークスコアを出せるSnapdragon 855を搭載しているモデルということで、その高性能さに対して価格がかなり安く設定されています。
決して購入しやすいような価格帯ではないですが、ハイエンドモデルに設定されている価格としては売り出し時からいきなりのお手頃価格を実現しているのは間違いありません。
不具合らしき点も操作しているところで感じられないため、比較的安い価格でヌルサク動作を実現しているスマホが手に入るという点はAQUOS R3の良い所と言えます。
10億色のPro IGZOディスプレイで確かに表示は美しい、何よりも太陽の下でもクッキリ見える明るさは高評価
AQUOS R3はディスプレイにPro IGZOパネルを採用しています。
これまでのIGZOディスプレイでは1,630万色までしか色表現ができなかったのが、このAQUOS R3のPro IGZOパネルでは10億色の色表現が可能になっています。
正直明確な違いというのはそこまで感じませんが、確かに薄味気味だったこれまでのAQUOS Rシリーズのディスプレイと比べると発色や表示はクッキリしており美しくなっています。
ただディスプレイの進化はその10億色に対応した点よりも単純な明るさが向上した点の方がインパクト的には強いです。
AQUOS R3はR2との比較で約2倍明るさが向上した「アウトドアビュー」機能に対応と謳っていますが、実際使用してみてその明るさの高さというのは従来機よりも強くなっているのを感じます。
太陽の下でも輝度不足というのを全く感じない明るさになっており、カメラのライブビューなんかもハッキリと見えるので、撮影前にピントや露出の調整というものができるぐらいの明るさを出してきます。
AQUOS Zeroなんかはこのディスプレイの明るさというものが結構足らないものになっていましたが、AQUOS R3ではかなり満足度の高い明るいディスプレイを持っています。
日中、外でスマホを触る機会がある方にはかなりおすすめできる特徴となっています。
Pro IGZOディスプレイその他の特徴
他にもAQUOS R3に採用されているPro IGZOパネルの特徴についてまとめておきます。
AQUOS R3 | AQUOS R2 | |
表示可能色数 | 10億色 | 1,677万色 |
明るさ | AQUOS R2の約2倍 | |
リフレッシュレート | 120Hz | 100Hz |
アウトドアビュー | 〇 | ― |
画面OFF時の時計・通知表示 | 〇 | ― |
透過率 | AQUOS R2から約18%アップ |
Pro IGZOディスプレイではリフレッシュレートが最大で120HzとなるハイスピードIGZOにも対応しており、動画などのコンテンツや画面スクロール時の表示において残像感を少なくすることが出来ます。
AQUOS R2の100Hzよりも周波数が上がっておりよりなめらかな表示が可能になっています。
その他にこれまで説明してきた明るさの向上、有機EL機にあるような画面オフ時に通知などの表示、透過率のアップなどの進化が為されています。
またアプリによって表示制限を行い消費電力を抑える「液晶アイドリングストップ」なんていう機能も用意されています。
IGZOディスプレイ全体の特徴として水滴がついている状態でも操作することが可能、という良い所もあります。
Galaxy S10辺りと比較するとバッテリーの安心感は高い、ただし発熱には弱いので注意を
AQUOS R3のメリットとして紹介できるものとしてバッテリーも挙げられるでしょう。
電池持ちの良さというのは他の夏モデルと比べても感じられる部分です。
先ほどのバッテリー検証結果からもわかるように、特にスリープ時においてAQUOS sense 2に近い電池持ちの良さというものを見せており、Snapdragon 855機種の中でも優れたバッテリー性能を見せてくれます。
普通に使っていてほぼ丸1日電池が残る余裕を持っており、使い方次第では2日目でも充電なしで利用できる電池持ちの良さというものを見せてくれます。
ただし発熱が強くなっている状態やディスプレイの輝度が高い時に長時間操作を続けると電池の消費が早い点が見られるため、その辺りはAQUOS R3を利用する時には注意したいところです。
またハイスピードIGZOを有効化したアプリを長時間使い続けるとこちらもバッテリーは減りやすくなってしまいます。
動画程度なら平気ですがゲームを長時間遊んだり複数のアプリがバックグラウンドで処理が進んでいる場合には冷えるまで待つか、操作するにしても短時間で済ますようにしたほうが電池持ち的には良い影響を与えます。
前面に精度の高い指紋認証センサー、ジェスチャー操作も健在
物理的な指紋認証センサーが前面に配置してある点も評価の高いポイントです。
背面や側面だと場所的に一度手に持たないと指紋認証がしにくいことがありますが、前面のこちらならば机に置いたままでもロック解除が可能になりLINEのチェックなんかをわざわざスマホを持たずにすることができます。
地味にこの前面に指紋認証センサーがあるというのはちょっとした操作をしたい時に便利かと思います。画面内蔵型よりも精度も高く軽く触れるだけでロック解除されるのも利便性が高いです。
またこちらを利用したジェスチャー操作というのも健在となっています。
指紋認証センサーをそれぞれ以下のジェスチャーでなぞるとナビゲーションキーの役割を果たすことができます。
- 左スワイプ:戻るキー
- 右スワイプ:履歴キー
従来のAQUOS Rシリーズを利用してきたユーザーならばこちらの機能が再び用意されているというのは嬉しい内容かと思います。今回は画面占有率が上がったデザインになっていることで、こちらのジェスチャー操作の方がしやすい場面というのも増えてくるでしょう。
日本向け機能を充実させて使いやすさを重視
防水・防塵(IPX5/IPX8・IP6X) | おサイフケータイ |
指紋認証・顔認証 | アシスタントキー |
持つと画面ON | Bright keep |
覗き見ブロック | スクロールオート |
Clip Now | コンテンツマネージャー |
インテリジェントチャージ | ハイレゾ |
ワイヤレス充電 | エモパー |
Dolby Atmos | アウトドアビュー |
ハイスピードIGZO | リラックスビュー |
アンビエント表示 | はっきりビュー |
機能性の高さもAQUOS R3の魅力の一つです。
日本向けにスマホを作ってきた実績から、ユーザーが必要としている機能というものを多く揃えてきており安心感というものが高いです。
防水・防塵、おサイフケータイといった定番機能はもちろん、ワンセグ・フルセグにQi充電やIoTとの連携も可能なエモパー、電池への負担を考慮した充電方法など気の利いた機能が用意されています。
利用頻度は決して高くないもの、恩恵は大きくないものというのがありますが、あると便利な機能というものを複数揃えているのがAQUOS R3の特徴となっています。
ダブルノッチで見た目が悪いだけでなくホームボタンも扱いにくいため、設定から変更必須
AQUOS R3はAQUOS R2 compactで見られたような上下に切り欠きノッチ部分が残るディスプレイデザインになっています。
こちらはぶっちゃけ見た目的にはダサいです。
使っている分にはこの見た目はすぐに慣れるのですが、単純なデザインとして格好の良いものではない点はデメリットだと感じます。
また下のノッチ部分はナビゲーションキーの表示が以下のようにされるわけですが、見てわかる通りホームキー部分の表示範囲が狭いです。
これが見た目通りに操作しにくくなっており、この点は設定変更をしないと使いにくさを感じるデメリットになってしまいます。
変更すべき設定としては指紋認証センサーのホームキー化です。これならば画面内の狭い範囲にしかないホームキーを触る必要がなくなるため、操作がしやすくなります。
ただ設定変更を前提としないと使いやすくならないというのはデメリットとして感じるところであり、見た目のデザインの悪さ含めてあまり評価できないポイントになっています。
その他のおすすめの変更点は以下の記事を参考にしてください。
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/aquos-r3-customize/”]
カメラはまともになったものの他社フラグシップモデルと比較した時に見劣りはする
カメラに関しては詳しい作例は後述に任せますが、従来のAQUOSスマホから比べると大きく進化しているのを感じます。
ダイナミックレンジが広くなり白跳びや黒つぶれというのが減りましたし、暗いところでのライブビューが重くならなくなるなどの改善点が目立ちます。
また食事が普通に美味しく撮れるという点は嬉しいものです。
そのため従来のAQUOSスマホから見れば進化しておりメリットを感じるカメラになっているのですが、他社と比較してしまうとカメラはこれといったメリットになっていないのを感じます。
GalaxyやiPhoneなんかと比べると特にコントラスト差の強い場所でのダイナミックレンジの差というものを感じてしまいます。
他のハイエンドスマホと比べると空や電飾が白飛びしてしまいやすく、夜景もノイズが出やすいものになってしまっています。
AQUOS R3についてのレビューをまとめると
- Pro IGZOの明るさなど含めてディスプレイの品質は非常に高い
- バッテリー容量は少ないがそれを気にさせないスリープ状態での長持ちさを見せる
- 日本向けの機能が充実している
- キャリアのハイエンドスマホの中では価格設定が低め
- 発熱は高めでバッテリーや性能が影響を受ける
- ホームボタン周りは少し設定を変えないと使いにくい
- カメラ性能は他社と比べた時に劣る
といった内容になります。
落ち着いた環境で利用した電池持ちは素晴らしいものを見せてくれますが、一方でカメラやデザインといったところは他のスマホと比較した時に気になる点が多い機種になっています。
カメラについて:AQUOS R2から大きく進化も、静画も動画も他社ハイエンドよりは目立たない
次はカメラ・写真について具体的に撮影した写真で確認していこうと思います。
カメラの全体的な評価としては上記にも書いてある通り、
- これまでのAQUOSシリーズと比較したら非常に優秀
- 同じ夏モデルと比べるとダイナミックレンジが劣る
という評価になります。
これまでのAQUOSシリーズと比べれば格段に優れたカメラになっているのは間違いないですが、カメラをより重視した使い方になると他のフラグシップモデルの機種の方が優れたところを見せます。
ただカメラ自体は確実に良くなっており使いやすいものになっているので、その辺り実際の写真を見て確認してもらえればと思います。
カメラ性能表
カメラ | スペック |
---|---|
静画用 | 1,220万画素(標準/F1.7~) 26mm相当 光学手振れ補正電子式手振れ補正 ハイスピードAF フレーミングアドバイザー リアルタイムボートレート背景ぼかし機能 |
動画用 | 2,010万画素(広角/F2.4~) 18mm相当 電子式手振れ補正 ディープフォーカス HDRモード撮影 AIライブストーリーAIライブシャッター |
カメラについてはDxOMarkなどの海外レビューがほぼない機種となっているため、外部の評価というのは用意されていません。
なので当サイトなんかでカメラ・写真の出来を確認してもらえればと思います。
標準カメラの撮影モードUIは以下のような感じに。
スライドで変えられるモードは4つ。そこから設定モードに移ることでポートレートモードなどに切り替えることができます。
- ビデオ
- 写真
- スロービデオ
- タイムラプス
他のメーカーのモデルがスライドで主だった撮影モードに切り替えられる中で、いったん設定画面に変遷しないとポートレートモードなどに切り替えられないというのはちょっと使いづらい点です。
機能・設定周りではオートHDRが最初からオフになっているため、場面によっては白飛びなどがしやすくなってしまいます。
多少のっぺりした写真が撮れてしまう可能性もありますが、こちらはオンにしておいた方が多様な場面で役立つかと思います。
それでは以下では具体的な写真を見ていきましょう。
※サーバー容量の関係上写真ファイルは圧縮をしています。そのため拡大した時にオリジナルの写真よりもディテールが潰れてしまっているものがあります。その辺りはご了承ください。インスタグラムにアップしている写真ならば同じ圧縮画像でもディテールの確認がしやすいので細かい所はそちらを参考にしてもらえればと思います。
まずはポートレートモード。これといって美肌を強調するということはなく自然な感じです。背景のボケみをしっかりと出してくれているのがわかります。
食事はこんな感じ。オートAIの食事モードだとボケさせようとして若干ピントが緩くなってしまうのを感じます。
青空などを中心に撮影したものを用意してありますが、どれもAQUOS R2時代に比べると大きく美しさを向上させた写真というものを用意しています。
色調が狂うこともなく、白飛びも従来のAQUOSスマホのカメラと比べると強く心配する必要が減ってきておりAQUOSシリーズのカメラの中では最高品質のものになってきているのを感じます。
夜景となるとライト部分が白飛びしやすいものになってしまうことがありますが、それでもある程度は白飛び耐性が強くなっており、これまでよりもSNSなんかで遊びやすい写真が取れるようになっています。
ノイズは載っていますが、それでもこれまでのAQUOSと比べてもピーキーな写真にならずに「普通に綺麗」な写真が撮れます。
正直カメラをAQUOS R3単体で見た時の不満というのは少なく、出来あがった写真も結構妥協できるものになっています。
ただ実際他の夏モデルとの比較を行ってしまうと、カメラ性能は確実に見劣りしてしまうところがあります。
同じHDRを効かせてもダイナミックレンジの狭さというのが如実に感じられてしまい、空や光源の白飛びや暗部の黒潰れというものが気になってきてしまいます。
以下は同じ夏モデルのGalaxy S10+のカメラとの比較です。
Galaxyとの比較というのも酷かもしれませんが、それにしても特にダイナミックレンジの差において大きな違いが生まれてしまっています。
ノイズもGalaxyは少なめとなっていながら広角やズームレンズなんかを備えており、Galaxyのカメラ性能の高さを見た後にAQUOS R3のカメラを見るとまだまだ感というものが強くなってしまっています。
カメラを最優先に考える選び方においては、残念ながらAQUOS R3は2番手以降の存在になってしまうでしょう。
AQUOS R2の写真などとの比較はこちらでも。
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/aquos-r3-photo/”]
その他写真はインスタグラムの方で不定期に写真を追加していっているので見てもらえれば。
まとめ:安価な高性能モデルでビジネスユーザー向けの使いやすさが揃う
- 良い所:好印象なバッテリー性能といつでも見やすい明るさで綺麗なディスプレイ。機能性も高くて便利に使うことができる。そうした総合力に加えて価格も安い
- 悪い所:ダサくて特に効果的でないディスプレイデザイン。発熱耐性は高くなく、カメラは他社のフラグシップモデルよりも劣る性能
AQUOS R3に関してはカメラ重視のユーザー、デザイン重視のユーザーにとっては魅力の乏しいスマホになるでしょう。
同じ夏モデルのGalaxyやXperiaといった機種の方がカメラ・デザインといったところはより満足度が高いものになるかと思われます。
カメラは従来のAQUOSよりもはるかに良くなったのは間違いないですが、同世代の他社モデルに比べると見劣りを感じてしまう部分が確かにあります。
AQUOS R3を選ぶのであればカメラやデザインは二の次といった扱いで、よりバッテリー持ちや使いやすい機能を重視するようなビジネスユーザーや中高年世代の方におすすめしやすいでしょう。
特にバッテリー持ちはゲームなどをそこまでしないのであれば余裕で2日以上は持つ実力を持っているため、電池持ちを重視したい使い方であれば今夏モデルの中でもかなり適したスマホであるのを感じます。
機能性も豊富で、地味ではありますが太陽光の下でも視認が容易なディスプレイの明るさが出せる点なんかも便利で使いやすさを向上させてくれます。
さらに高性能なスペックがありながら他の機種に比べても安い、という魅力も評価ポイントとして高いでしょう。
こうした「使いやすさ」を重視し、なおかつ長期間使えるであろう性能の高さ・バッテリーの良さがある買いやすい価格のハイエンドモデル、という位置づけがAQUOS R3になるでしょう。
ビジネスユーザーを中心に性能以外の細かい使いやすさを大事にしたいユーザーにおすすめできます。
※現在キャリアでの購入よりも白ロムでの購入の方が安くなっています。
こちらのスマホに興味がある方は、赤ロム保障・SIMロック解除周りの保証があるイオシスやじゃんぱらなどの白ロムショップでの購入も検討をしてみてください。
契約は各キャリアのオンラインショップで。
なぜオンラインショップを利用することをおすすめするのかというと以下の5つのメリットが用意されているからです。
- 頭金が端末にかからない
- 事務手数料が0円(ドコモのみ)
- 待ち時間がなく契約完了まで5分程度
- 自宅への配達やショップへ配達してくれて無料で初期設定
- チャットサポート完備でプラン相談などが可能
こうしたメリットがあるためにオンラインショップでの契約というものを勧めています。
頭金と事務手数料(ドコモのみ)は特にオンラインショップのメリットとなるポイントです。頭金は5,000円ほど、事務手数料は最低でも2,000円かかる支払いですが、そうした支払いがオンラインショップでは無料になるため、そこは本当に大きなメリットとなっています。
他にもオンラインショップでは手続き全般がネット上で冗談ではなく2,3分で終わらせることが出来るようになっていて、時間的な浪費というのがかなり少なくなっています。どこからでも申し込み可能でありながら、時間が全くかからず契約できるのはオンラインの大きな魅力です。
さらに最近ではチャットサポートも実施することによって相談窓口というのも設置することが出来ており、オンライン契約の不安点であるプランや端末の疑問点が解決できない、という問題が解消しています。
オンラインショップではそのメリットとして頭金と事務手数料分お得に契約できるという特徴を持っています。そしてそれ以外にも時間をかけず(メンテナンス時間以外は)24時間いつでも申し込みをすることができる簡単さというのもありますし、サポートも充実しだしたという良さもあります。
こうした理由からオンラインショップは契約をするのにおすすめすることが出来るわけです。
特に今回のAQUOS R3は価格が低めに設定されているため、なるべく頭金などの無駄な支払いは避けて安いままに契約をしておきたいところですのでこちらのオンラインショップを利用するというのは賢い契約方法への第一歩になるでしょう。
とても参考になりましたが、少なからず先入観とご自身の好みに偏った評価である部分に違和感を感じました。
ダブルノッチがダサいというのは最たるもので、公の場で記事を書いている方の評価基準とは思えません。
例えば私は、全体的に丸く可愛らしいデザインである特徴のRシリーズですから、ダブルノッチは自然と溶け込めていて、ないよりむしろダブルノッチがあるほうが良いと感じています。
鋭角デザインが好きな方はXperiaなどを選ぶでしょう。
カメラ性能もについての見解も、ライカを採用したファーウェイこそ比べられないとは思いますが、比較画像の軽度な白飛び程度であれば設定や操作で調整できる程度のものです。
丸々信じ込む方もいますので、もっと使いこなしてからレビューされるべきかと思います。
少なからず先入観とご自身の好みに偏った評価であると感じました。
ダブルノッチがダサいというのはその最たるもので、公の場で記事を書いている方の評価基準とは思えません。
例えば私は、全体的に丸く可愛らしいデザインに仕上げることが特徴のRシリーズですからダブルノッチはむしろ自然と溶け込めていて、ないよりもあるほうが良いと感じています。
鋭角デザインが好きな方はXperiaなどを選ぶでしょう。
カメラ性能についての見解も、ライカの採用が叶ったファーウェイこそ比べられないとは思いますが、比較画像の軽度な白飛び程度であれば設定や操作で調整できるものです。Galaxyが勝っているという前提からしておかしいですね。
もっと使いこなせるようになってからレビューされるべきかと思います。
よければ壁紙に使われている鶴と富士山の画像の出典を教えていただけないでしょうか
保存したいです
ごめんなさい、コメントに気づきませんでした。
確かシャープの公式から取ってきたか最初からAQUOS R3に入ってたやつです!