※現在あまりの人気っぷりに在庫が一時的に無くなっており、3月ごろから発売を再開するとのこと。これから実質0円で契約するならその在庫復活まで待つ必要があります。
※在庫が復活しており値下げも実施されています!
あまり大きな期待をせずに「2万円ならレビュー用として買うか」といった感じでRakuten Handを購入したのですが、実際に使ってみたらかなり興奮させられるスマホだと感じたのでその感動を今回の記事で伝えられたらと思っています。
Rakuten Handは2万円ということで完璧さというのを期待するものではありませんが、2万円という価格を考えたらよくぞここまで色々と充実させてきたな、と思わせる素晴らしい出来栄えで高く評価できるスマホとなっているので、その点についてを見ていきます。
各種検証結果も一応参考にしてもらえるかと思いますが、Rakuten Handに関しては実際に触って使ってみた時のインパクトが強く、数値とかの検証で出てくるものよりもそういった感覚的な・体感的な部分でどれだけ自分の趣味に合うか、というところが大事なポイントなので、その辺りを紹介しているレビュー部分の方を参考にしてもらえればと思います。
地味に今年買ったスマホの中でも最上位に入る満足度を得られたスマホになっているので、少しでもこのRakuten Handの魅力を紹介できればと思っています。
Rakuten Handのスペック
Rakuten Hand | |
OS | Android 10 |
SoC | Snapdragon 720G |
ディスプレイ | 5.1インチ (720×1520) |
RAM | 4GB |
ROM,SDカード対応 | 64GB,micro SD 非対応 |
アウトカメラ | 4800万画素(広角) 200万画素(深度測位) |
インカメラ | 1600万画素(標準) |
サイズ | 138 x 63 x 9.5 mm |
重量 | 129g |
バッテリー | 2750mAh |
通信機構 | Wi-Fi: 802.11 a/b/g/n/ac(5GHz対応) |
生体認証 | 指紋認証・顔認証 |
その他 | 防滴・防塵(IPX2/IP5X)、おサイフケータイ、イヤホンジャック、eSIMオンリー |
対応Band | B1/2/3/4/5/7/18/19/26/28/38/41/42 |
まずはRakuten Handのスペックから確認をしていきます。
まず目を惹くのがSnapdragon 720Gという比較的良い部類のミドルレンジ向けSoCを搭載している点です。このSoCで価格が2万円以下というのは単純なコストパフォーマンスといったところでも評価できるはずです。
さらに軽さが129g、横幅も63㎜と最近のスマホにはないサイズ感を実現しています。
加えて日本向け機能ではおサイフケータイに対応した利便性の高さ、防水とまではいかないものの防滴・防塵仕様となっており、指紋認証にも顔認証にも対応しています。
先ほどの性能に加えて機能面においてもこれだけ揃ったスペックで2万円という価格はかなり驚異的と言えます。
この中での注意点としてはLTE Bandの対応周波数でしょうか。
ドコモでもauでもSoftBank網においても、対応Bandがそれぞれ欠けてしまっています。
似たような性能・スペックを持ったスマホと比較したい場合は以下の記事を参照してもらえればと思います。
Snapdragon/スナドラ 765G/730G/720G/665スマホのまとめ ベンチマーク、動作比較 | スマホ辞典
Rakuten Handの価格
販売価格については以下の通り。
Rakuten Hand | |
販売価格 | |
キャンペーン特典 | 楽天ポイント12,980円分 |
実質価格 | 0円 |
通常の価格は税込みで2万円というかなり安い価格になっています。
※22年1月14日より実質0円は変わらないものの、販売価格が12,980円に値下がりしています。
これでSnapdragon 720G搭載の他にも各種機能を付けているのは破格すぎます。
さらにRakuten UN-LIMIT回線とのセット契約を行うとここにキャンペーンによって楽天ポイントが還元され、実質価格では0円での契約が可能です。
このRakuten HandはeSIMオンリーでの運用かつドコモ網をフルBand対応していないため、基本的に楽天モバイル回線での運用が必要になってきます。
なので楽天モバイル回線とセット契約をするか、楽天モバイル回線を持っている人が契約をしたほうが良いでしょう。
楽天モバイル回線は1年間0円で運用することができるため、回線がセットでも維持費の負担を気にせず使えるので楽天モバイル回線を持っていない方は一緒に契約をしてしまいましょう。
※追記:ようやくようやくようやく!!在庫が復活しています!
2021年10月より各カラーの在庫が復活し、さらにキャンペーンも継続して販売されるということでまた再びお得なスマホ購入ができるようになっています。
ホワイト/ブラックが先行して在庫が復活し、クリムゾンレッドも10月中旬を目処に復活予定と、ようやく潤沢な在庫が用意されることとなりまた購入できるようになりました。
※追記:実質0円、さらにRakuten UN-LIMIT Ⅵの値下げによって1GB未満なら0円、3GBまででも1,078円で使える料金に・・・
こちらのRakuten Hand、レビュー記事なのであまり価格には触れすぎないように思っていたのですが、あまりにも安い運用ができるので触れるしかない状況です。
まず価格は2万円ですが、キャンペーンでポイントが2万ポイント追加されるため、
実質0円
で契約できるスマホになっています。
スマホの価格を上回るポイント還元が入ることで、実質0円という非常に安い形で契約を行うことが可能です。
さらに新たに更新されたプランであるRakuten UN-LIMIT Ⅵでは「使わなかった分だけ値下げ」が行われ、
1GB未満の利用なら0円
3GBまでの利用なら1,078円
20GBまでの利用なら2,178円
20GB以上は無制限に利用できて3,278円
という形で無駄に支払い過ぎないプランになっており、ユーザーにとっては非常にお得で使いやすいプランに進化しました。
こちらのプランと合わせて利用することによって、今回のRakuten Handは
実質0円で契約出来て、1GB未満なら0円で料金の発生しない可能性がある回線を使える
というとんでもない契約ができるようになっています。
これは正直キャンペーンで安くなっている内に買った方が良いです。スマホとしての性能も非常に良いですし、この安さといったところも過去最高レベルのコスパの良さを見せています。
Rakuten Handのデザイン
エッジディスプレイながらシンプルな見た目です。
とにかく手のひらにしっかりと納まるサイズ感は魅力的です。
ベゼルは若干太目ですが、むしろ操作域が限られて親指の動く範囲内が画面となるので、操作性のところで貢献してくれています。
サイズ感の比較としてRakuten Miniよりしっかりと大きくてiPhone SE2の横幅を狭めた感じです。
iPhone 12 miniの方がサイズ感としては近いでしょうか。
iPhone 12 miniが8万円超える中でほぼ同じサイズのこのRakuten Handが2万円で済むというのは一つ魅力的なところでもあります。
Rakuten Handの各種性能について
性能・Antutuスコア
まず性能面をベンチマークアプリで確認をしていきましょう。
性能に関するベンチマークについては最もポピュラーなAntutu Benchmarkアプリを利用し確認していきます。
こちらの数値を他のモデルと比較していくことで、Rakuten Handの実力がどの程度あるかというのを確かめてみます。
基本的に数値としては20万点を超えるようになると普通の使い方なら体感での差は少なくなり、ゲームなど一部の重いアプリの挙動に差が見えるのみになってきます。
Ver8.4.9 | Rakuten Hand | Redmi note 9S | Pixel 4a | AQUOS sense4 lite |
---|---|---|---|---|
総合スコア | 273507 | 249133 | 275962 | 269267 |
CPU | 101199 | 100321 | 96723 | 96166 |
GPU | 73021 | 49736 | 70825 | 72648 |
MEM | 43650 | 46883 | 55931 | 45499 |
UX | 55637 | 52193 | 52483 | 54954 |
2万円なのにSoCにSnapdragon 720Gを搭載しているのがこのRakuten Hand。
そのベンチスコアも素晴らしいものを見せてくれます。
一括2万円ジャストなのに、ポイント還元で実質4,980円なのにAntutuのスコアは27万点を超えるものになっており、基本性能においては不満が出ることはまずないでしょう。
実際にこのベンチスコアの高さの通り動作面でもヌルサクになっており、見た目の可愛らしさからはちょっと想像できないパワフルさになっています。
全体的に動きの安定感は非常に高いものになっており、動作に関して高い満足度を得られます。
価格の安さゆえに動きがダメなのでは、と心配する人も多いかと思いますが、むしろ2万円でこんなにサクサクなのかよ!?と驚かされるものになっています。
ゲーミング性能
ゲームの動作もこのベンチスコアの高さゆえにかなり良いです。
実際の動作に関してはYoutubeの動画レビューの方で確認してもらいたいですが、小さめの画面でキビキビとゲームが動く様子は良い意味で少し違和感もあるレベルです。
ゲーミング設定の類はないため、ゲーム用に利用することはあまり想定されていないかと思いますが、ゲームをするユーザーにも十分に対応できるパワーを持っているスマホのため動作周りにおける対応力は高いものを持っています。
バッテリー性能
バッテリー持ちについても複数の状況下で検証をしているので参考にしてもらえればと思います。
テスト内容 | バッテリー状況 |
---|---|
AOD・アンビエント表示オン:スタンバイ状態で10時間 | 100%⇒73% (常時点灯ではないため参考値) |
AOD表示オフ:スタンバイ状態で10時間 | 100%⇒96% |
明るさオートでYoutubeスポーツ2時間(720p) | 100%⇒84% |
フォートナイト、パーティーロイヤル1時間エモート | 100%⇒76% |
YouTube推移
(同時記録ではなくそれぞれ購入直後の推移。気温差などで同条件ではないものの、バッテリー劣化する前の結果として比較の参考にしてください。)
1時間 | 2時間 | 3時間 | 4時間 | 5時間 | |
Rakuten Hand | 92% | 84% | 79% | 74% | 68% |
AQUOS sense4 lite | 98% | 95% | 92% | 89% | 85% |
iPhone 11 Pro | 99% | 91% | 86% | 79% | 71% |
iPhone SE | 89% | 76% | 63% | 50% | 26% |
Xperia 1Ⅱ | 93% | 80% | 76% | 71% | 62% |
Redmi Note 9S | 96% | 92% | 88% | 82% | 76% |
Pixel 4a | 92% | 82% | 76% | 71% | 62% |
Mi 10 Lite 5G | 96% | 92% | 87% | 83% | 78% |
楽天モバイル公式電池持ち時間
連続通話時間 | 約18.3時間 |
---|---|
待ち受け時間 | 約420時間 |
今回の検証で驚かされたのがこの部分。
スペック上では3000mAhもないバッテリー容量でありながら、待機状態や動画視聴、結構重ためで負荷も強いゲームを遊んでもしっかり余裕のある状態が続きます。
関連するスマホであるRakuten Miniがこのバッテリー持ちといったところでの不満が非常に高かったために、このRakuten Handでもバッテリーは一つの不安要素だったわけですが、この点は予想外に裏切られています。
Youtube2時間で84%、5時間でも68%というのはこの5.1インチのコンパクトさを考えればかなり頑張っている方ですし、待機状態で10時間置いていても4%しか減らないのもかなり安心感があります。
メインスマホとしてバリバリ使っていくと流石に丸1日使っていくのはしんどさがありますが、ライトユーザー的な使い方に終始するようならば1日余裕で持ちますし、サブスマホとして用途が限定されるなら2日3日ほど充電しなくても目的の使い方には影響を及ぼさないレベルで電池は残ってくれます。
このポイントは心配していた人も多かったと思いますが、十分に実用範囲ではあるために不安に思う必要はなさそうです。
発熱
発熱に関してはAntutuを連続で起動し、Antutuアプリで観測した数値を確認していきます。
Antutu連続起動 | バッテリー温度 | CPU温度 |
---|---|---|
1回目 | 34.9℃ | 38.8℃ |
2回目 | 37.4℃ | 42.7℃ |
3回目 | 37.6℃ | 44.2℃ |
(同じ環境下:12月の気温(16℃ぐらい、エアコンありでの設定)で比較)
比較機種/同一環境下(バッテリー温度/CPU温度) | 1回目 | 2回目 | 3回目 |
---|---|---|---|
Rakuten Hand | 34.9℃/38.8℃ | 37.4℃/42.7℃ | 37.6℃/44.2℃ |
Pixel 4a | 35.9℃/45.6℃ | 36.3℃/48.8℃ | 36.6℃/52.7℃ |
AQUOS sense4 lite | 34.6℃/41.2℃ | 36.6℃/43.2℃ | 36.7℃/44.8℃ |
発熱も優秀です。
先ほどのバッテリー持ちの良さにも関係してきますが、Snapdragon 720Gということもあってか同CPUを搭載したスマホ同様に発熱はしにくいものになっています。
そこまで深刻な熱というのは余程の負荷、恐らくは利用する機会が少ないであろう3Dゲームぐらいでしか発生しないため、この点は大きな心配はないでしょう。
熱による性能の低下というのもほぼ見られないため、安心感を持って利用できるはずです。
Rakuten Handのカメラ性能をチェック!
続いてはRakuten Handのカメラ性能についてを実際の写真と共に確認していこうと思います。
カメラスペック
アウトカメラ | 4800万画素(広角) 200万画素(深度測定) |
---|---|
インカメラ | 1600万画素(標準) |
用意されている撮影モード・撮影機能は以下の通りです。
撮影モード
- 写真
- 動画
- 背景ぼかし
撮影機能
- 美顔モード
- タッチシャッター
- セルフタイマー
- アンチフリッカー
- オートHDR
といった内容です。
なお
- 手振れ補正機能
がこのRakuten Handにはないため、割としっかりと本体をホールドして撮影する必要がありますし、動画撮影においては歩きながらの撮影なんかには向いていない、という点には注意をしてください。
Rakuten Hand実機で撮影した写真
以下ではRakuten Handで撮影した写真を載せておくので見てもらえればと思います。
サイトの容量の関係上、写真は圧縮してあるためアップで見ると多少ノイズが載っている場合がありますがご了承ください。大まかな雰囲気を感じて貰えればと思います。
価格、それにRakuten Miniの実績を考えるとカメラ性能には期待していませんでしたが、想像以上にしっかりとしたカメラを持っているのがRakuten Handだと言えそうです。
発色もしっかりしており、逆光耐性もそこそこあるために2万円のスマホとしては十分以上の写真が撮れます。
若干黄色く写りがちではあるため、それが気に入らないようならばGoogleカメラに変えると黄色味が薄れるのでそちらを使うと改善します。
ただ明るい場面での撮影においてはGoogleカメラが不要だと感じるぐらいに普通な写真が撮れます。
夜景に関してはGoogleカメラとの比較をしているので、Instagramに投稿した写真で確認をしてもらえればと思います。
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
こちら見てもらえばわかる通り、夜景に関しては通常のカメラアプリでは弱さが出てしまうためにGoogleカメラを利用した方が良いでしょう。
そちらを使う事でノーマル撮影でも大きな改善が見られますし、夜景モードでの撮影ならば更に良い写真が撮りやすくなっています。
カメラ性能は2万円のスマホとしては使えるものになっており、ここにGoogleカメラを使えばさらに実用性が高まるものになっているので、うまく外部クラウドなんかを活用していくことで写真撮影もある程度楽しめるスマホになるでしょう。
Googleカメラが導入可能なため、夜景はこちらでカバーを
先ほどからGoogleカメラと連呼していますが、こちらのRakuten HandはPixelシリーズで利用されているカメラアプリのAPKをインストールすることができ、そちらを普通に動作させることが出来ます。
APKファイルに関しては導入は自己責任にはなるのですが、以下のサイトから対応したAPKをインストールすることでGoogleカメラを利用することが出来ます。
https://www.celsoazevedo.com/files/android/google-camera/
夜景撮影の実力については紹介した通りなので、もしもカメラもガッツリ使っていきたい場合にはこちらの導入は検討してみても良いでしょう。
動画撮影
Rakuten Handレビュー:メリット・デメリット、良い点・悪い点について
1:持ちやすさ、軽さのインパクトは2020年最強レベル!触った瞬間サイズ感に惚れた!
Rakuten Handはここまで紹介してきた基本性能の良さといったところからも意外と良いスマホだと感じてもらえるかと思いますが、このスマホの本当の良さは実機を触った時に感じられるものになっています。
Rakuten Handは手に持った瞬間にフィードバックされる持ちやすさ、軽さといったものの「ジャストフィット感」というのが非常に強く、一度手に取ると「もっと触っていたい」と思わせる絶妙なサイズ感となっています。
ここ数年のスマホの大型化、重厚感の強化の中では中々味わうことができなかった感覚となっており、「コンパクトスマホ」という表現では不十分なぐらいの丁度いいサイズ・重量といったものが実現されています。
この持った時の気持ちよさ・もっと触っていたくなる感覚というのは中々言葉で表現できないのですが、本当にこのスマホのサイズ感は衝撃的です。
実機を触るまでは「とりあえずレビューしとくか」程度の考えで買ったのですが、実機を触った後だと完全にこのサイズ感に惚れてしまって各種おサイフケータイの設定などを移行して、普段持ち歩くスマホに格上げさせてもらいました。
過去記事読んでもらえばわかると思いますが、結構な数のスマホを触ってきた中で惚れ込むスマホというのは結構少ないですし、大体惚れるスマホは買う前から決まっている感があったので、実際の機種を触って予想外に惚れてしまうという体験は個人的には新鮮なものでした。
同じようなサイズ感にQin 2というスマホがありますが、こちらよりも若干幅広でベゼルは太いものの、親指の曲げやすさやカバー範囲的にも扱いやすさは劣っていません。Rakuten Miniはさらにコンパクトですが、さすがに実用性といったところにおいては画面サイズの大きなRakuten Handの方が上です。
コンパクトスマホの中でも本当に絶妙なサイズ感を実現してくれており、ぜひ多くの人に実機を触ってほしいスマホです。一部の人にはがっつりハマって惚れると思います。
自分は少し触っただけで強烈に惚れたのですぐにおサイフケータイの移行を行いました。きっと同じように気に入ってもらえるかと思います。
まずこのポイントはRakuten Handの非常に良い部分です。
一応同じサイズ感のスマホとしてはiPhone 12 miniもありますが、「2万円でAndroidが使える」という特別さを持っている点においてRakuten Handの方を高く評価したいです。
2:これでおサイフケータイ対応、SDM720G、しかも2万円は実用性高すぎる!サブスマホとして常に持ち歩きたい
そして上記のメリットに続く形で良さを紹介しますが、これだけの持ちやすさと軽さに加えてSnapdragon 720Gの高性能SoCを搭載することによって動作も非常に快適度の高いスマホになっています。
持ちやすさと軽さといった部分でのストレスが無い中で、動作面でもストレスを感じずに扱えるというのは2万円と言う価格を考えたら本当に優れた特徴といえます。
ゲームをこの機種ですることは少ないでしょうが、フォートナイトや原神を設定低めであれば余裕をもって動かすことができるだけのパワフルさと、普段の動作におけるヌルサク感といったものがたったの2万円で手に入るのは驚異的なコストパフォーマンスとも言えます。
高い実用性を持ったサイズ感とストレスの無い動作が合わさった全体の気持ちよさ・満足度の高さというのは2020年のスマホの中でもトップクラス、というか個人的にはダントツにトップです。Xperia 5ⅡやQin 2とかを超えた良さがあります。
こうした気持ちよさ・満足度の高さを機能面でも押し上げてくれているのがRakuten Handです。
そしてRakuten Handはこのサイズ感・性能でありながらおサイフケータイにも対応してくれています。
このサイズ感でおサイフケータイ対応は本当に便利です。
自分の場合SIMフリースマホや海外スマホを中心に大画面スマホを利用することが多いのですが、そこで困るのがおサイフケータイの無い機種も多いという点です。
そのためにおサイフケータイが使える機種と一緒に必ず2台以上で持ち歩くわけですが、その2台目のおサイフケータイ用スマホとしてこのRakuten Handはサイズもバッテリー持ちも完ぺきな存在になってくれています。
自分は今Galaxy Z Fold2とLG Wingを主にメインスマホとして活用していますが、どちらもおサイフケータイが使えないという弱点があったためにおサイフ用の機種も持ち歩く必要があったのですが、それをRakuten Handに任せることで軽くてサイズもコンパクト、スマホとしても使いやすい機種をおサイフ用スマホとして持ち歩くことが出来るようになりました。
今後メインスマホは新しい機種を買う度に色々変わっていくかと思いますが、こちらのおサイフ用サブスマホとしてはRakuten Hand以上の機種が出てくることがしばらくはなさそうなので、かなり長く2台持ちのペアとなる機種として利用していくことになりそうです。
3:バッテリー持ちの良さも意外な優秀さ。Rakuten Miniにはなかった安定感
また話は続きますが、こうしたおサイフケータイ用のスマホとしては超コンパクトなRakuten Miniをこれまで使っていました。
サイズ感としてはRakuten Miniの方が小さくて軽く、持ち運びしやすいおサイフケータイ用スマホとして重宝していたのですが、今回はよりサイズ感の大きいRakuten Handへと乗り換えました。
せっかくRakuten Miniのような超コンパクトなおサイフ用スマホがありながら、Rakuten Handへと切り替えた理由としてはバッテリー持ちといったところが一番大きいポイントになります。
Rakuten Handのバッテリー持ちは予想以上に良いです。
Rakuten Miniのバッテリー持ちがかなり厳しいものがあり、スタンバイ状態でも電池が減ってしまって毎晩充電が必要というようなバッテリー性能の一方で、Rakuten Handのバッテリー持ちはスタンバイ状態はもちろん、検証結果にもあるように動画やアプリで遊んでもかなり余裕を持ったバッテリー残量を見せてくれるものになっています。
Rakuten Miniではおサイフ用以外で使うとバッテリーに対して不安を感じることがあったのですが、このRakuten Handは普段用途で色々と操作した後でもバッテリーの心配をあまりしなくても良いという、非常に使いやすい特徴を持っています。
今回の自分の用途、レビュー的にはサブスマホとして扱う事を前提にしていますが、このバッテリー持ちの意外な良さはメインスマホとして考えても良いぐらいの実力を持っているのは確かです(eSIM専用機なので難しいですが・・・)。
ここまでの
- 持ちやすさと軽さが絶妙で気持ちよいサイズ感
- 性能面でもストレスが無い
- おサイフケータイ対応
- バッテリー持ちが良い
- それに防滴・防塵の安心感と指紋・顔認証の高い利便性
といった特徴は、本当に2万円で買えていいの!?と驚かされるレベルです。
感動、という言葉は大げさかもしれませんが、とにかく褒めたくなる要素ばかりが詰まったスマホで、これが2万円という買いやすい価格であるならばより多くの人にこのスマホが届いて欲しいと感じます。
もしスマホ購入に関して資金力に余裕があるならば、このRakuten Handは騙されたと思って買ってみて貰いたいです。
それぐらいに優れたメリットをたくさん持ったスマホです。
4:残像感は強めのディスプレイ。有機ELの焼き付きにも注意したい
ここからは気になる点を紹介していきます。
まず気になる点として挙げられるのはディスプレイです。
Rakuten Handは5.1インチの有機ELディスプレイを採用していますが、このディスプレイの品質は見た目的には結構明るくて黄色くなったり青白くなったりせずに高いものになっているのですが、残像感や焼き付きの危険性といったものが使っていて感じられます。
まず気になるのはスクロールをしている時の残像感というものが他のスマホよりも感じられてしまいます。
一応UFO fpsのサイトではリフレッシュレートが60Hzという事になっているのですが、その割にはスクロールした時の残像といったものが他のスマホよりもハッキリと感じられます。
また最近の有機ELではあまり気にしなくて良かった焼き付きといったところも、画面消灯時や通知が来た時のAlways On Display的な時計表示なんかが表示されたままだと、しばらくの間微妙に画面にその跡が残る時があります。
放置してれば消えるために焼き付きというよりはディスプレイ表示の更新遅延などの残像感の問題と根源的には同じ問題を孕んでいそうなのですが、2万円という事もありその辺りのディスプレイの品質といったところにおいては長く使っていった時に問題が起きそうです。
正確な焼き付きという訳では無いものの、可能性としてはあり得るかもしれないため、Rakuten Handを使う時は焼き付かないようにこまめに画面を切り替えたりオフにしたりといった操作が必要になってきそうです。
5:ホーム画面のスワイプ、履歴画面からのタスクキル動作において気にならないけどモッサリすることがある
基本的な動作全般においては不満は全くないのがRakuten Handなのですが、気になる部分としてホーム画面でスワイプしてタイルを切り替える時や、履歴キーから各アプリを表示させてタスクキルをする時にスワイプさせる時に、画面が微妙なモッサリ感に襲われます。
これはずっと続くようなものだったり、常時その動作の時に発生するものではなくあくまでもたまに発生するものになるのですが、この点は少し気になります。
何か支障が出るようなことはなく、アプリ操作においてはほぼ出ない症状なので少し気になる程度ではあるのですが、動作面で性能・スペックの割に変なところでモッサリするところがあります。
6:eSIMオンリー、ROMが64GBしかない、さらにmicro SDカードも非対応なのでメインスマホとしては物足りない
もう一つ、Rakuten Handを実用に向けてしっかりセットアップしてみて感じたのが、
- eSIMオンリー
- micro SDカードが使えずROM64GB(実際に利用可能域は49GB)
という点は気になってくるポイントです。
自分はサブスマホの第一候補(というよりもサブスマホとしては恐らく今後常時持ち歩くことになるかと思いますが)としてRakuten Handを使っていますが、正直その扱いやすさは普通にメインスマホとして十分に考えられる実力を持っています。
ただ実際にメインスマホとして考えてみると、eSIMのみにしか対応しておらず楽天モバイルと一応IIJmioの回線しか利用できない、というのはメインスマホとして使いにくさが感じられてしまうのは確かです。
さらにストレージが64GBのみというのも厳しいポイントです。
実際に使えるのは50GBほどしかないため、アプリや写真のデータ量次第では簡単に埋まってしまうストレージ容量といえるでしょう。
この辺りの対応力や拡張性といったものは乏しいものがあり、どうしても2万円台のクオリティは否めません。
ROM64GB、ほぼ楽天モバイル回線前提の使い方でも大丈夫、ということでないとメインスマホとしては厳しさがあります。
期待していなかった形で低価格スマホの中では2020年ベストバイとなった『Rakuten Hand』
良い所
- 持ちやすさと軽さが絶妙でずっと触りたくなってくる気持ち良さ
- 性能も高くて動作面での不満もない優秀さ
- 心配だったバッテリー持ちも予想外にいい
- おサイフケータイ対応で海外スマホなんかと相性が良くてサブスマホ向き
悪い所
- eSIMのみなので現状満足に使えるのが楽天モバイル回線のみ
- ROMが64GBまでmicro SD非対応
- ディスプレイ品質の問題なのか残像周りで気になるポイントあり
2020年のベストバイスマホは個人的にGalaxy Z Fold2にしていたのですが、そこにRakuten Handも今回の利用を経た上で加えたいと思います。
高額スマホならGalaxy Z Fold2、低価格スマホならこのRakuten Handがベストバイです。
それぐらい今回は使ってみて・触ってみて予想外の感動を得られました。
サイズ感を中心とした触ってみてのジャストフィット感、そして操作においてもストレスを生まないだけのしっかりした性能、
機能においてはおサイフケータイ・指紋と顔認証が使える利便性、防滴・防塵の一定の安心感、
カメラも意外と良くて動画以外ならGoogleカメラとの併用で夜景にも対応できる実力、
そしてバッテリー容量の割に全体的に省電力で電池持ちが良い、
これでいて一括12,980万円、楽天モバイル回線とのセット契約で実質0円で契約できるというのは信じられない衝撃的な内容です。
今まで購入してきた低価格スマホの中でも格段に満足度が高いものになっていて、このスマホに慣れてしまったら後継機種を見つけるのが大変だ、と今から不安になってしまうレベルです。
いざという時はiPhone 12 miniでも近い感覚を得られるかと思いますが、2万円でAndroidという特色を持っているのはRakuten Handにしか現状できていないので、しばらくはRakuten Handの唯一無二さは変わらないでしょう。
年末に予想外の形で素晴らしいスマホが登場してくれたことになりました。
Rakuten Handは2020年の低価格スマホの中では一番触ってみて欲しい機種です。
似たような性能のAQUOS sense4やRedmi Note 9S、Pixel 4aなんかよりも個人的には評価は上です。コンパクトスマホ好きのユーザーだけでなくスマホ好きな人の多くに気に入ってもらえるだけの実力を確かに持っています。
2020年のスマホの中では本気でおすすめできる機種ですし、価格も12,980円かつセット契約で実質0円、0円~回線なので、ぜひ購入して貰いたいと感じています。