コンパクトサイズの21:9スマホとして登場したXperia 5について利用してきたのでそちらのレビューを行いたいと思います。
Xperia 5は「Xperia 1 compact」とでも言うべき機種になっており、縦長の画面の特徴そのままにコンパクト化を果たし持ちやすさなどが向上したモデルになっています。
Xperia 1に関してはその情報量の多さ、情報取得のしやすさといったところに強く感動しましたが、Xperia 5はそれを小型モデルでも同様に実現している機種になっており、個人的にはXperia 1以上にちょっと感動してしまっています。
今メイン端末としての機能をXperia 1に集約しているのですが、それをこのXperia 5に全部移し替えても良いと感じるぐらいに惚れ惚れする気持ちよさを持っているので、Xperia 1が欲しくて迷ってたという方はちょっとこちらのXperia 5も候補に入れて検討してもらえたらと思っています。
高性能なのはもちろんですが、Xperia 1以上に持ちやすい横幅とサイズ感でありながら、情報量の多さというのはXperia 1に近い閲覧性を持った21:9ディスプレイの機種となっているため、利用時の快適さという点において非常に優れたスマホになっています。
さらに今回は価格が特にドコモやauでは10万円を超えない形のハイエンドモデルとなっているため、購入のしやすさといったところでもXperia 1以上にメリットを感じることのできる機種になっています(SoftBankの場合はトクするサポート利用前提の価格設定に)。
感動レベルの気持ちよさを持ったスマホなので、興味を少しでも持っている人なら買いです。
※現在ドコモオンラインショップでははじめてオンラインショップで機種変更をしたユーザー(2017年12月17日(日曜)以前なら対象)に対してdポイントを5,000ポイントも還元してくれるキャンペーンを実施しています。
このためもしも対象となるのであれば、ドコモオンラインショップを利用することによってより安くXperia 5を契約することが出来ます。
※現在キャリアでの購入よりも白ロムでの購入の方が安くなっています。
こちらのスマホに興味がある方は、赤ロム保障・SIMロック解除周りの保証があるイオシスやじゃんぱらなどの白ロムショップでの購入も検討をしてみてください。
※2020年8月28日からXperia 5のSIMフリーモデルが国内で販売開始!
在庫が各キャリアで徐々に消えているXperia 5ですが、SIMフリー版がまさかの登場となっています。
今回のSIMフリーモデルはいくつかキャリアモデルよりもアップグレードされた点があるので確認をしていきましょう。
- デュアルSIM対応
- ROMが128GBと2倍にアップ
- おサイフケータイ搭載、ただしワンセグフルセグは非搭載
- Band26対応=楽天モバイルのRakuten UN-LIMITのau回線を利用可能
- 価格は税込みで76,000円ほど
というものになっています。
デュアルSIM対応でRakuten UN-LIMITをフルに使え、しかもおサイフケータイもしっかり搭載。ここにROMも余裕のある128GBというものになったというのはかなり魅力的と言えます。
価格も税込みで見るとそこまで安くはありませんが、
ここに販売ショップによる値引きやポイントなんかが付く可能性があるため、スペックアップしながらも従来のキャリア版よりも安い価格で購入できるというのはありがたいものになっていると言えます。
詳しくは各ECサイトで確認をしてください。発売は8月28日なので、それ以前に販売されているのは海外版になるので注意をしてください。
Amazon:https://amzn.to/2QgdloF
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販売価格・キャンペーン
販売価格 | 2年後返却時の実質価格 | |
ドコモ | 87,912円 (2,442円×36回) |
58,608円 (2,442円×24回) |
au | 81,400円 (2,360円×36回) |
54,280円 (2,360円×23回+27,120円(最終月)) 25ヶ月目までに機種変更かつ端末回収時 |
SoftBank | 98,640円 (2,055円×48回) |
49,320円 (2,055円×24回) |
端末向けキャンペーン
- ドコモ:ドコモオンラインショップで機種変更の契約をすると3,000dポイントプレゼント
- au:auオンラインショップで新規MNP契約をすると11,000円引き&2月28日から値下げで約1万円ほど安くなる
- SoftBank:定価が値下げ。11万6160円から現在の表の価格に変更
Xperia 5、スペック・デザイン
Xperia 5 | |
OS | Android 9(Pie) |
SoC | Snapdragon 855 |
ディスプレイ | 6.1インチ フル HD+(1080×2520), 498 dpi OLED シネマワイドディスプレイ,X1 for mobile |
RAM | 6GB |
ROM,SDカード対応 | 64GB,micro SD 512GB対応 |
アウトカメラ | 1,220万画素(広角/F1.6/26mm) 1,200万画素(望遠/F2.4/52mm) 1,220万画素(超広角/F2.4/16mm) |
インカメラ | 800万画素(標準/F2.0) |
サイズ | 158 x 68 x 8.2 mm |
重量 | 164g |
バッテリー | 3,000mAh(3,140mAh) |
通信機構 | Wi-Fi: 802.11 a/b/g/n/ac |
センサー類 | 指紋認証センサー |
その他 | 防水・防塵、おサイフケータイ、ハイレゾ、ワンセグ・フルセグ |
基本的なスペックはほぼXperia 1と同等です。
Snapdragon 855にRAMが6GB。ディスプレイのサイズと解像度が4Kからは落ちていますが、そこは小型化のために特に影響はしてこないでしょう。
カメラもほぼXperia 1と共通の機能でセンサーやレンズとなっており、特に進化したところはありません。
基本的に変更点として大きいのはサイズ感が中心となっており、他の部分はXperia 1から引き継いでいる機能や性能が多いです。
ただCinema ProアプリにおいてはこちらのXperia 5版の方が最新のものになっており、ピント調節の機能なんかにおいてはXperia 1に配信されている最新Verよりも少し使いやすくなっています。
カメラは縦配置でサイドに寄っています。右利きには干渉しにくい位置にカメラがあるのはちょっと嬉しいポイントです。
ボタン類は右側に集約されており、電源・指紋認証・音量・カメラボタンとなっています。この内触れる機会が多くないカメラボタンにほこりとかが詰まってしまい自分のXperia 1では動きが硬くなってしまっている状態なので、もしも購入したら定期的にボタンを押してスムーズに動くかどうかを確認しておきましょう。
SIMトレイやmicro SDカードのトレイはSIMピン不要で取り出せることができます。イヤホンジャックはなくUSB Type-Cのみが接続端子になっています。
ブルーカラーを今回購入しましたが、色合いはかなり良い感じです。
持ちやすさ含めてこのカラーリングとなるので、美しさを強く感じます。
ベンチマークスコア
ここからは各種性能に関する検証をしてみたのでそちらの記録を紹介します。
性能面に関して知るにはベンチマークアプリの数字がわかりやすいでしょう。
最も有名なAntutuBenchmarkでのスコアを出しています。
AntutuアプリがVer8にアップデートされてから、数値の測定の仕方が変わっているので差がかなりつくようになっています。またiOS版は今のところ新バージョンへのアプデが未対応のためスコア比較は追記という形で。
Ver8.0.2 | Xperia 5 | Galaxy Note10+ Snapdragon 855 |
iPhone 11 Pro | P30 Pro Kirin980 |
---|---|---|---|---|
総合スコア | 424388 | 447327 | ─ | 481205 |
CPU | 141738 | 135039 | ─ | 124893 |
GPU | 171968 | 171040 | ─ | 235952 |
MEM | 56263 | 82428 | ─ | 68844 |
UX | 54419 | 58820 | ─ | 51516 |
AI性能対象のAntutu測定
AItutu | Xperia 5 | Galaxy Note10+ | iPhone 11 Pro | P30 Pro |
---|---|---|---|---|
総合スコア | 196975 | 172880 | ─ | 65168 |
画像分類 | 110233 | 92559 | ─ | 41132 |
オブジェクト検出 | 86742 | 80321 | ─ | 24036 |
※その他のフラグシップ系のAntutuスコアはこちらから⇒Snapdragon 855/スナドラ855搭載のキャリアスマホ一覧 SoCの評価や発熱・ベンチマーク・バッテリー目安
測定方法が変わったことで同じSnapdragon 855を搭載しているGalaxy Note10+と比べてスコアは低くなってしまっています。特にGPU性能に差が生じてしまっています。
このスコアは決して低くないというか高いものであるのは間違いないですが、まだちょっとこの新しい数値に慣れないために評価は保留となります。
※Ver8.0.2になってGalaxy Note10+側の数値が変わりました。これによってXperia 5とGalaxy Note10+で性能について大きな差は生まれていません。
ただスペックを考えれば高性能であるのは間違いないでしょう。
一応AI性能を測定するAntutuも出てきていますがこちらの数値はGalaxy Note10+より上です。ただしこれが直接どのような影響を与えるのかはわからない所でもあります。。。
同じくベンチマークアプリのGeekbenchの数値はこちら。こちらもGeekbench5に代わってからスコアの測定基準が変更になり、数値が低めに出るようになっています。
比較する際にはそちらを念頭に置いてもらえればと思います。
Geekbench5 | Xperia5 |
---|---|
Single Core | 717 |
Multi Core | 2708 |
RenderScript | 2310 |
Battery Score | ─ |
バッテリー持ち
バッテリー持ちについては各検証結果を参考にしてもらえればと思います。
テスト内容 | バッテリー状況 |
---|---|
アンビエント表示オン:スタンバイ状態で10時間 | 100%⇒82% |
アンビエント表示オフ:スタンバイ状態で10時間 | 100%⇒95% |
明るさ50%でYoutube映画2時間 | 100%⇒83% |
黒い砂漠モバイル1時間オート戦闘 | 100%⇒87% |
バッテリーに関しては後述で詳しく紹介していく予定ですが、アンビエント表示、いわゆるAlways On Display機能をオンにしたときとオフにしたときで全く電池持ちが異なるという傾向が見られます。
P30 Proとかだとこの機能をオンにしている時でも電池の減り方に大きな影響は無いのですが、Xperia 5の場合にはかなり影響が強くなってしまっています。
バッテリーに関しては恐らくこの設定次第で世間の評価は大きく2分されるのではないでしょうか。
Geekbenchのバッテリーテストは項目が無くなってしまったので省略します。
発熱
発熱に関しては平凡より少し高めでしょうか。
同じCPUを使うGalaxy Note10+よりは発熱量は抑えられている印象があります。
Antutu連続起動 | バッテリー温度 | CPU温度 |
---|---|---|
1回目 | 35℃ | 38.9℃ |
2回目 | 38.2℃ | 43.6℃ |
3回目 | 38.7℃ | 46.5℃ |
ただ気になるのは、こちらの発熱テストではAntutuを回して負荷をかけることで温度をチェックしているのですが、その中の副産物としてAntutuの数字というのが結構大きく下がる、という点があります。
スコアが43万⇒39万⇒36万と結構下がっていきました。
発熱自体はそこまで激しくなるものではないものの、発熱後のパフォーマンスといったところでは制限されたものになるという特徴があります。
このパフォーマンスの低下というのが発熱によって引き起こされるのはちょっとXperia 5のネガティブな部分でしょうか。
各種検証についてはこのようになっています。
Xperia 5の良いところ・悪いところ
上記のようなスペック面以外のところでXperia 5を使っていて感じた良いところ・悪いところといった点をまとめてみました。
良い所
- 軽くて持ちやすい横幅なので使いやすさが優れてる
- それでいて21:9比の縦長ディスプレイは情報量が多く得られる
- アンビエント表示をなくせばバッテリー持ちはかなり良い
- カメラはXperiaの中では良い
悪い所
- アンビエント表示ありの時のバッテリー持ちは悪い
- 縦長画面なので16:9や18:9比のコンテンツは小さく表示されがち
- カメラはボケモードで発熱が酷く、超広角で緑や黄色が強く出やすい
以下では上記の部分についてもう少し詳しく感じたところを書いていこうと思うのでXperia 5の購入の参考になれば。
情報量が多く長時間使っていられる軽さと快適な操作性はXperia 5最大の魅力
Xperia 5は本当に「気持ちが良い機種」です。
色々と説明したいところがあるので一言で言い表すのは難しいのですが、共通している部分としては「気持ちよさ」といったところになるでしょう。
- 手に持ちやすく疲れや負担を感じにくい優れたサイズ感
- 21:9比率のディスプレイはTwitterやニュースサイトにおいて情報量が非常に多い
- 性能も高いためにスマホとしての動作の部分でもストレスを感じない
こういったところがXperia 5を利用していて「気持ちよい」と感じる部分になっています。
Xperia 5を触った瞬間の「気持ちよさ」というのは他のスマホにはないインパクトであり、ストレスなくずっと使ってられるスマホとしてその存在感は魅力的になっています。
Xperia 1では「一目惚れ」という表現を使いましたが、このXperia 5でもまたも「一目惚れ」をしてしまい、今現在個人的にはどちらをメインに使っていくべきかとても悩ましい状況が生まれています。
とりあえずまずはXperia 5の持つこの「気持ちよさ」の要素をもう少し詳しくレビューしているので以下の内容を読んでもらえたらと思います。
横幅68mmで持ちやすさが向上!
Xperia 5の最大のメリットとなるのはそのサイズ感でしょう。
もの凄く持ちやすい!というわけではありませんが、Xperia 1から触りなおすとずっと触ってられる気持ちよいサイズ感となっています。
持った時にスポッと手のひらに収まる感覚・グリップ感の良さはXperia 5の方がXperia 1よりも強いために、触っている時のストレスが非常に少ない快適さが優れたモデルと言えます。
横幅は68mmとXperiaのコンパクトシリーズの65mmやiPhone 8の67mmといったところと比較しても見劣りすることがなく、持ちやすさの基準と考えられる70mmをしっかり下回ってきていることは評価できるでしょう。
横幅/画面サイズ | |
Xperia 5 | 68mm/6.1インチ |
Xperia XZ2 compact | 65mm/5インチ |
iPhone 8 | 67mm/4.7インチ |
Xperia 1 | 72mm/6.5インチ |
iPhone 11 | 76mm/6.1mm |
元々Xperia 1も横幅はディスプレイサイズの割に狭いために十分すぎる持ちやすさを持っているのですが、わずか4mmの差でもXperia 5の方がその持ちやすさ・手のひらへの負担やストレスの少なさ・長く触っていられる気持ちよさや快適性といったところは上です。
縦に長いために見た目にはコンパクトモデルといった感じはしませんが、持った時の気持ちよさや手にかかるストレスの少なさはかなり印象深いものになっています。
軽くて高性能でストレスがない気持ちよさ
横幅が狭めでコンパクトモデルということもあり、当然ですが軽さといったところも備わっています。
重量は164g。
コンパクトモデルとしては極端に軽くはないものの、本体が縦長で重さが分散されているために体感では数字以上に軽く感じます。
Xperia 1も元々軽めのためあまり差はないものの、他の6インチ級スマホと比較した時には結構珍しい軽さを実現していると言って良いでしょう。
重量/画面サイズ | |
Xperia 5 | 164g/6.1インチ |
Xperia 1 | 178g/6.5インチ |
iPhone 11 Pro | 188g/5.8インチ |
iPhone 11 | 194g/6.1インチ |
軽さ自体も良いのですが、体感として軽さを感じやすい重心構造のために、手首への負担や使っていてのストレスといったところをほとんど感じないのはXperia 5の強く評価できるポイントです。
先ほどの横幅が狭くて持ちやすく違和感がないというところもポジティブな要素としては加わってきており、利用中にスマホが扱いにくいというストレスを感じることなく使い続けられるものになっています。
そして当然のようにスペックが高くて性能面でも強さを見せる機種となっているために、スマホとしての動作においてもストレスや不満を感じることがありません。
サクサクヌルヌルで操作をスムーズにし続けることができるため、スマホの中身はもちろん本体も軽快に扱うことができます。
こうした持ちやすさ・軽さ・スマホとしての動作といったところでストレスを感じないというのはXperia 5の強みです。
画面は決して小さくなく情報量が多く得られる
そしてXperia 5はこの持ちやすいコンパクトさを保ちながら、画面が6.1インチと大きく21:9というアスペクト比を持っています。
6.5インチのXperia 1と比べると流石にディスプレイは小さくなっていますが、実際に運用していく限りではディスプレイの小ささというのはあまり感じられません。
Xperia 1よりは小さめですが、普通に利用する上では他の6インチ超えのスマホと比べても特にスマホ向けのコンテンツにおいて1画面中の情報量が多く表示されます。
横幅68mmのコンパクトスマホに分類されるモデルでありながら、画面内に得られる情報量自体は大画面モデルと同等に近いのものになっているため、特にスマホを情報収集のツールとして活用しているユーザーにとっては本当に魅力的な能力を持っていると言えます。
ニュースサイトもTwitterも、1画面で多くの情報が目に入るためにスクロールをわざわざしなくても、今どんな話題がされているのかということを一目で簡単に把握しやすいものになっています。
よりスマホでの効率的な情報収集を行いたいのであれば、このXperia 5は軽くて持ちやすくて情報量が多いために最適解の一つと言えることでしょう。
Xperia 5は性能が高いというハイエンドモデルの特徴を持ちながらコンパクトで持ちやすいサイズ感で軽い上に、そうしたスマホのデメリットである情報量の少なさというものが感じられないという、非常に優秀で快適な体感を得られる特徴を持ったスマホになっています。
Xperia 1でも情報量の多さという特徴は非常に評価できるポイントだったわけですが、今回はそれに持ちやすさや軽さといったものが加わったことにより、さらに快適に操作することができるようになりました。
正直これらの特徴だけでもXperia 5は買う価値があります。Xperia 1からのりかえを検討するほどに気持ちの良い体感を得ることができます。
ディスプレイもノッチがない美しさ、Netflixでクリエイターモードも利用できる
地味に嬉しいポイントとしてはディスプレイにノッチがないという点も挙げられます。
同じ冬モデルではGalaxyもシャープのAQUOSもノッチを持つハイエンドスマホとなってしまっている中で、Xperiaはノッチがなく比較的ベゼルも狭いディスプレイを搭載しています。
解像度は4Kではなくなったものの、フルHD+とサイズを考えれば必要十分です。コントラストも強めで発色はクッキリしており、古いXperiaのような淡いディスプレイとは違います。
また映像系のコンテンツにおいて正確な色使いを確認したいという方向けに「クリエイターモード」を搭載しています。
こちらはNetflixに対応コンテンツが用意されているとのことで、映画の色表現なんかを正確に捉えることができるようになっています。
なんでも通常こちらのBT.2020の色域/10bit入力に対応したディスプレイというのは高額になるようなのですが、それをスマホ上で手に入れることができるという、クリエイター向けに遊べるディスプレイを持った機種になっています。
ノッチ無しで色合いもしっかりと出せているこのディスプレイは、21:9という比率とはまた別に評価できるポイントです。
ゲームエンハンサーが進化してよりスマホゲームは遊びやすい
ゲーミング性能はこのスペックおよび性能のため、ほとんど動作に不満はありません。
Snapdragon 855に対してしっかりチューニングしてきているアプリも増えたため、表示崩れや音ズレ・抜けといった心配も各種ゲームアプリがアップデートされるごとに問題はなくなるでしょう。
今回のXperia 5ではそうしたゲーム自体の動作よりも、ゲームエンハンサー機能の向上の方が注目点となるでしょう。
ゲームエンハンサー機能はゲームプレイに集中するための機能となっており、プレイ中のナビゲーションバーやキーの表示を防いだり、LINEなどの通知が画面に被らないようにするための機能でしたが、Xperia 5からはさらに追加で多くの機能を用意しています。
主に追加されたのは
- 高速スクリーンショット機能
- ボイスチェンジャー機能
- 実況時の音源バランス調整機能
- 攻略方法を見ながら遊べるようにしたフローティング画面
- カメラキーの無効化
といったような機能です。
ゲームプレイのためにCPUパフォーマンスを上げたり、一部の通知を切る機能が中心だったXperia 1のゲームエンハンサーと異なり、より快適に遊べるようになったのはもちろん、シェアや協力プレイをしやすい機能を揃える方面にも力を入れるようになっています。
画面サイズ的にも画面真ん中がXperia 1に比べて触れやすくなっているので、ゲーミング用のスマホとしても高い能力を持ってくれるスマホになるでしょう。
バッテリー性能はアンビエント表示表示をするしないで大きく変わる
バッテリーについては評価が難しい所です。
Xperia 5のバッテリー持ちは設定によって大きく変わります。
- Always On Display(アンビエント表示)をオフにした場合にはかなり長持ち
- Always On Display(アンビエント表示)をオンにした場合にはスタンバイ状態でもバッテリーが減りやすい
という結構極端な挙動になってしまいます。
テスト内容 | バッテリー状況 |
---|---|
アンビエント表示オン:スタンバイ状態で10時間 | 100%⇒82% |
アンビエント表示オフ:スタンバイ状態で10時間 | 100%⇒95% |
明るさ50%でYoutube映画2時間 | 100%⇒83% |
黒い砂漠モバイル1時間オート戦闘 | 100%⇒87% |
海外のレビューではバッテリー検証においてXperia 1より良いという評価もされていますが、こちらについては確かにAlways On Displayをオフの時にはそういった評価も頷けるものになっています。
このサイズ感で電池残量が10時間のスタンバイ状態で95%残っているというのは相当に優秀ではないでしょうか。
一方でAlways On Displayをオンにしたときには厳しめのバッテリー持ちになってしまい、かなり使い勝手が悪くなります。
Always On Displayをオンにした状態でXperia 1と同じようにメイン端末として利用してみたところ、自分の使い方ではXperia 1は寝る前の12時くらいには電池残量が5%ぐらいになっているのですが、Xperia 5では夜10時前後には残量が5%に達してしまいました。
LINEやおサイフケータイといった比較的使う機能をXperia 1に残したままの状態でこの残時間なので、丸一日ヘビーに使うつもりであればどこかのタイミングで充電が必要になるバッテリー持ちになってしまっています。
この電池持ちの悪さに関してはAlways On Displayをオフにするというのが一つの解決策にはなるのですが、ディスプレイを付けずに時刻やLINEやメールの通知を確認できる便利機能をオフにするというのは利便性が大きく落ちてしまいます。
常用しようとした時に、通知などを確認できるようになるけど電池は減りやすくなるor通知などはLEDランプでしか確認できなくなるけど電池持ちは良い、という2択を迫られるのは結構悩ましい問題になります。
妥協案としては
- スマート表示:手に持っている時やポケットから取り出している時に起動
- 機器を持ちあげた時に起動
この2つの設定にして必要な時にAlways On Displayを点灯させることによって、電池消費を抑えるという方法になるでしょう。
こちらならば利便性は減るものの、ロック解除や電源ボタンを押さないでも時計や通知を見ることができるので、ある程度便利さを維持しながらバッテリー持ちを良くすることができます。
実際に運用する場合にはAlways On Displayの常時点灯はかなりバッテリー的に厳しいものになるので、利用するとしたらこのどちらかの設定をするようにしましょう。
このように、利便性を求めた時にバッテリー持ちが犠牲になってしまう、というのはXperia 5の明確なデメリットです。
YouTubeなど動画視聴では迫力不足
こちらの評価に関してはコンパクトモデルの宿命になってしまいますが、画面は縦長で文字中心のコンテンツを読むときには非常に情報量が多くて良いのですが、幅が68mmと狭めのために動画コンテンツや漫画系のコンテンツを楽しむには十分なディスプレイサイズではありません。
縦でも横でも動画としては小さめに映ってしまうために迫力が感じられないものになっていますし、マンガなんかも横幅に合わせての表示だと文字や絵がかなり読みにくい小ささになってしまします。
一応動画に関しては21:9比率のシネマワイドコンテンツをフルビューで楽しめる、というメリットはあるものの、そこまで対応コンテンツがあるわけではないためにメリットとしてはかなり限定的となります。
ゲームなどはこの比率にも対応したアプリがあるためにデメリットであるというようなことを感じませんが、動画やマンガや画像といったコンテンツを迫力のある形で楽しみたい場合にはディスプレイサイズおよび比率というのはネガティブに感じられるポイントになってしまうかもしれません。
2画面表示も常用に耐えうる表示が可能で便利、ただサイドセンスは改善されず
横幅が狭くなり若干表示はこじんまりしてしまいますが、Xperia 1で便利に使えた機能である2画面表示はこのXperia 5でも便利に使えるものになっています。
多少表示領域が狭まったとしてもそれが気にならない画面の縦長さを持っているため、YouTubeとブラウザの同時利用なんてのも違和感やストレスがなく扱えます。
またこの2画面表示の新たな機能として、LINEなどの通知ポップアップからそのままワンタッチで2画面表示に移行することが出来るというのがあります。
これを使えば今していた操作を潰すことなくLINEなどを開くことができ、作業効率というのを下げることなく操作を続けられます。
この機能は相変わらず便利なままです。
もう一つ相変わらずなのはサイドセンスの操作のしにくさでしょう。
Xperia 10やXperia 8のサイドセンスは使いやすいのですが、Xperia 1やXperia 5といったフラグシップモデルのサイドセンスはおしゃれ感を出すために表示やタッチ範囲が狭くなってしまい、狙ったタイミングで出しにくくなっています。
ショートカットアプリを置いたりWi-FiやBluetooth周りの操作をしやすくなるために非常に便利な機能なのですが、それが扱いにくいままというのはせっかくの便利機能を台無しにしています。
2画面表示はYouTube視聴のように横幅の狭さがあまり影響せずXperia 5でも便利なまま使えます。一方で同じくらい便利なはずのサイドセンスは相変わらず使いにくいままです。
カメラのボケモードでの撮影は相変わらず発熱が凄い
Xperia 1でもネガティブなポイントではあったのですが、カメラのボケモードを利用して撮影をし始めると1分ほどでスマホの発熱を強く感じられてしまうものになっています。
Xperia 1と同じカメラ機構ということで仕方ないのかもしれませんが、ある程度の改善を期待していただけに残念なポイントではあります。
発熱はかなり強烈になっており、長時間利用していると警告がでてカメラが終了してしまうレベルになっています。
印象的なボケ写真を撮りやすい楽しい機能ではあるのですが、発熱がひどくそれに伴って電池も一気に無くなりやすいために注意が必要となっています。
カメラ性能:スペックと海外レビューの評価
続いてはXperia 5のカメラ性能について見ていきたいと思います。
カメラスペックはこちら。
カメラ性能表
アウトカメラ | 1,220万画素(広角/F1.6/26mm) 1,200万画素(望遠/F2.4/52mm) 1,220万画素(超広角/F2.4/16mm) |
---|---|
インカメラ | 800万画素(標準/F2.0) |
カメラについては一つ指標となるレビューサイトであるDxOMarkの数値が参考になると思いますが、現在Xperia 5は検証されていません。
ただし同じカメラユニットを使うXperia 1についてはスコアが出されており、こちらは94点というスコアがでています。
数値としては70点台を記録したXperia XZ3のような従来のXperiaに比べれば確実に向上はしているものの、他のフラグシップスマホと比べた時には評価は低いものになっています。
Xperia 5の評価ではないものの一つ参考になる情報ではあるでしょう。
実際の写真、の前にカメラの撮影モードについても確認しておきましょう。
純正のカメラアプリでは以下のような撮影モード・UIが採用されています。
用意されている撮影方法としては、
- 写真
- 動画
- マニュアル操作
- ボケ(背景がボケやすく)
- クリエイティブエフェクト
- ポートレートセルフィー
- パノラマ
- スローモーション
- Googleレンズ
といったものがあります。
機能・設定周りでは以下のような項目が用意されています。
- 解像度・撮影比率の変更
- 先読み撮影
- タッチ追尾フォーカス
- フラッシュ:On/Off/オート
- グリッドLINE:ライブビューに構図補助のグリッド線を追加
- タイマー撮影:3秒/10秒
- 撮影アドバイス
- スマートカメラ起動
- 美肌効果
といった内容です。
Xperia 5のカメラ:実機の写真をまとめてみる
ここからはようやくですが実際のカメラ性能について見ていきましょう。
まずは青空の環境下での撮影を確認してください。
※画面タッチ・クリックで拡大します。
超広角撮影の写真は全体的に暗くなりがちになってしまっているのがわかると思います。
シーンによってはいい感じの雰囲気になる可能性もありますが、実際の風景を切り取りたいという場合には若干暗すぎる印象があるため、明るさの調整をしたほうが良いかと思われます。
ダイナミックレンジは結構広く白飛びなどはありませんが、超広角及び広角も少し暗めではあるため黒潰れには注意が必要になるでしょう。
続いては夜景や食事を。
標準レンズの撮影を主に暗い環境下で行ってみた写真になりますが、どれも十分すぎるほど綺麗に撮影できているかと思います。
Galaxy Note10+のような明るさや、P30 Proのようなパキパキシャープネスといった特徴のある夜景の写真と比べると目立った特徴はないものの、自然に美しい感じは出ているかと思われます。
他社ハイエンドモデルに比べてもそこまで悪くなく、Xperiaシリーズの中ではかなり良いものになっています。
食事はかなり暗い場面での撮影になっています。
照明のない中での食事の写真ということで不安でしたが、照明無しでここまで撮れれば十分でしょう。
超広角モードでの撮影はこちら。
次の比較の部分でも語ることになりますが、この超広角モードでの撮影は特に夜景撮影時に弱いです。
見てわかる通り「緑」や「黄」といった色が強く出てしまっており、本来の色合い・発色とは異なる色が乗ってしまっています。また周縁部もピントが合っていないかのような解像度の低さが見られてしまっています。
この超広角レンズでの撮影は他のハイエンドモデルと比べると見劣りしてしまうのは確かでしょう。
その他の写真については追加していく予定ですが、カメラはほぼXperia 1と変わらないということでXperia 1の記事もぜひ確認しておいてください。
Xperia 1(SO-03L SOV40 802SO)レビュー/評判/口コミ 惚れてしまう完成度の高さは多くの人におすすめしたい
Xperia 5とiPhone 11、Galaxy Note10+の写真を比較してみる
他社のフラグシップスマホともカメラを比較してみているので、そちらも目を通してみて下さい。
※タッチ・クリックで拡大します。
広角側であればXperia 5も十分に綺麗であるというのがわかると思います。
一方で超広角側はやはり緑や黄色といった色が乗ってしまっており、他のモデルと比べると美しさにかけて正確な色表現でもないというのがわかってしまいます。
超広角レンズの品質については明らかに他社のモデルよりも見劣りしてしまうものであるのは間違いなさそうです。
Xperia 1の持つ情報量の多さというメリットを小型ボディで実現したXperia 5、個人的には強くおすすめしたい一台
メリット
- 21:9のディスプレイで情報量が非常に多い
- 情報量が非常に多いのに持ちやすいサイズ感
- 利便性は若干削られるが電池持ちが非常に良い状態にできる
- カメラはXperiaの中では一番良い
デメリット
- 動画なんかでは狭い表示になり満足度は低め
- 便利なAlways On Displayをオンにすると電池持ちは悪くなってしまう
- カメラは他社のフラグシップスマホと比べると見劣る
Xperia 5は個人的におすすめしたいです。
デメリットとしてはバッテリー持ちこそ悪くなってしまう使い方というのがありますが、これに関してはAlways On Displayを常時点灯しないというやり方で回避することができます。
時刻や通知をスマホに触れずに見ることができる便利な機能をつぶしてしまうのはデメリットになりますが、そこはちょっと手間かけてスマホを持ち上げるなどしてAlways On Displayを起動させて確認したり、ウェアラブルデバイスをつけて別途確認するようにしてもらえばバッテリー持ちの悪さに関しては克服可能ではあります。
あと画面は6.1インチですが横幅が狭いために動画や画像系のコンテンツは迫力不足という点はXperia 1と比べてデメリットに感じる部分でしょうか。
しかしこれについてもある程度は許容範囲内ではあるかと思いますし、むしろ画面が小さくなったデメリットよりも軽くて持ちやすくなったということの方が圧倒的にメリットとして使いやすくなっている部分ではあります。
1画面表示や2画面表示、それにスマホ向けに最適化されたコンテンツで使えばその情報量の多さというのはXperia 1並みとなっており、そうした情報量が多く得られるスマホが軽くて持ちやすいというのはもうそれだけで感動的な内容で「気持ちよく」使えます。
持ちやすくて扱いやすいのに情報が多く得られるという、これまでのスマホではあまり両立してこなかったメリットが、このXperia 5では双方ともに得るようになっています。
Xperia 1でも個人的に感動するレベルで使いやすかったのですが、どちらかというと情報取得というところに特化して使いやすかったという評価になります。今回のXperia 5はそうした点も含めた上で持ちやすさなどが高まり、総合的なスマホの運用というところにおいても使いやすさを見せてくれます。
どんな場面でも快適な「気持ちよさ」を提供してくれるスマホになっているので、興味を持った方なら購入を間違いなくおすすめできる一台と言えます。
価格もフラグシップスマホとしてはそこまで高くないために冬モデルの中では個人的なイチオシスマホです。
※現在キャリアでの購入よりも白ロムでの購入の方が安くなっています。
こちらのスマホに興味がある方は、赤ロム保障・SIMロック解除周りの保証があるイオシスやじゃんぱらなどの白ロムショップでの購入も検討をしてみてください。
機種変更をするならオンラインショップで
契約、特に機種変更はオンラインショップで。
なぜオンラインショップを利用することをおすすめするのかというと以下の5つのメリットが用意されているからです。
- 頭金が端末にかからない
- 事務手数料が0円(ドコモオンラインショップのみ)
- 待ち時間がなく契約完了まで5分程度
- 自宅への配達やショップへ配達してくれて無料で初期設定
- チャットサポート完備でプラン相談などが可能
こうしたメリットがあるためにオンラインショップでの契約というものを勧めています。
頭金と事務手数料は特にオンラインショップのメリットとなるポイントです。頭金は5,000円ほど、事務手数料は最低でも2,000円かかる支払いですが、そうした支払いがオンラインショップでは無料になるため、そこは本当に大きなメリットとなっています。
他にもオンラインショップでは手続き全般がネット上で冗談ではなく2,3分で終わらせることが出来るようになっていて、時間的な浪費というのがかなり少なくなっています。どこからでも申し込み可能でありながら、時間が全くかからず契約できるのはオンラインの大きな魅力です。
さらに最近ではチャットサポートも実施することによって相談窓口というのも設置することが出来ており、オンライン契約の不安点であるプランや端末の疑問点が解決できない、という問題が解消しています。
オンラインショップではそのメリットとして頭金と事務手数料分お得に契約できるという特徴を持っています。そしてそれ以外にも時間をかけず(メンテナンス時間以外は)24時間いつでも申し込みをすることができる簡単さというのもありますし、サポートも充実しだしたという良さもあります。
こうした理由からオンラインショップは契約をするのにおすすめすることが出来るわけです。
特に今回のXperia 5は価格がハイエンドモデルのためにやはり高いため、なるべく頭金などの無駄な支払いは避けて追加の値上げなく契約したいところですのでこちらのオンラインショップを利用するというのは賢い契約方法への第一歩になるでしょう。