Google Pixel3を触り続けているのでそちらについてのレビューを残しておこうと思います。
高額なモデルの割にあまり特徴的なところがなく敬遠していましたが、多くのメーカーモデルを触った後だとGoogle製らしい特徴といったものも強く感じられた良機のため、この辺りを伝えられたらと思っています。
カメラ機能も優れており実際に触った後だと価格分の価値を感じる1台となっています。
決して安いスマホではないものの、予算の限度がなく後悔しない1台を選びたいという方には候補の1台としておすすめすることができる機種となっているので、こちらのレビューをスマホ選びの参考にしてもらえればと思います。
※現在キャリアでの購入よりも白ロムでの購入の方が安くなっています。
こちらのスマホに興味がある方は、赤ロム保障・SIMロック解除周りの保証があるイオシスやじゃんぱらなどの白ロムショップでの購入も検討をしてみてください。
docomo
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SoftBank
Google Pixel3のスペック
OS | Android 9 |
---|---|
SoC | Snapdragon 845 |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB/128GB |
ディスプレイ | 5.5インチ/有機EL FullHD+ |
サイズ | 145.6×68.2×7.9 mm |
重量 | 148g |
バッテリー | 2915mAh |
カメラ | リアカメラ:1220万画素 インカメラ:800万画素 |
その他機能 | 防水・防塵 指紋認証 モバイルSuica対応 |
シンプルなデザインに高性能なスペックを載せてきているGoogle Pixel3。
Snapdragon 845(SDM845)とRAM4GBというハイエンドモデルの標準的な構成となっています。
ベンチマークではAntutuが281,241点となっており、iPhone XSには及ばないもののその他の多くのハイスペックなAndroidスマホと比べても全く見劣りしない数値をつけています。
Antutu総合スコア | |
Google Pixel3 | 281241 |
iPhone XS Max | 330309 |
Galaxy Note9 | 284079 |
Huawei Mate 20 Pro | 280355 |
Geekbench4でも高い数値をつけており、偽りなく数値の高さに見合った性能を持ったモデルです。
実際の操作においてもヌルヌル動作で気持ちよさを感じられる操作性の良さを実現しており、スペック通りの動きを実現しています。
この性能面に関わる基本構成スペックに対する不満は一切ないでしょう。
ディスプレイには有機ELを採用。それを活かして通知LEDはなくなっておりAlways On Display機能に通知周りは任されています。
Always On Displayでは天気やらラインアイコンやらがカラー表示されるためにLEDはなくなっていますが通知機能としてはかなり使いやすくなっています。
ROMは今回64GBモデル。micro SDカードが使えない状態で利用開始直後の空き容量は53GBほどとなっています。
軽さ、薄さ、端末の幅がどれもコンパクト機に近いものになっており、後述でもポジティブなレビューをしていますがこのPixel3の使いやすさに高く貢献しています。
日本向けではモバイルSuicaなどにも対応し利便性も高いものにもなっています。
Google Pixel3の良い所・悪い所
ここからGoogle Pixel3を使ってみて実際に感じたポイントをレビューしていくことになりますが、まずはまとめとしてどのような良い点があって、どのような悪い点があったのかということを簡易的に並べておきます。
良い所
- 端末の手触りやサイズ感といったものは非常に使いやすい
- 動作だけでなくUIや操作の単純さも快適
- カメラ性能が高い
- 音声アシスタント、Googleレンズのようなカメラアシスタントといった機能で調べ物がしやすく、また積極的に調べたくなる作り
悪い所
- 価格が高い割に高級感は今一つ
- 発熱がCPU周りで強めで、バッテリー持ちもそこまで良くない
今回のレビュー記事ではこうしたポイントを重点的に触れていっているので、もしも気になるポイントがあれば読み進めて貰えればと思います。
横幅、軽さ、薄さ、背面加工が手にジャストフィットする気持ちよさ
Google Pixel3を触って最初に感じるのは、そのスマホとしてのデザインが使いやすさに特化したものである点です。
横幅68mmは持ちやすさという点で非常に優れたものになっており、本体を握ったときの手へのフィット感が高いものになっています。
また薄さもちょうどよく軽さに至っては148gと非常に軽くて、持っていても手に負担を感じさせません。
サイズ感としては少し縦が長いですがiPhone 8シリーズによく似ています。
iPhoneに近いサイズ感でありながらGoogle Pixel3は5.5インチの十分に広い画面を持っているということで、より多くの情報を1画面で得られながらにコンパクトな手に馴染むボディとなっています。
この手に馴染むサイズ感は使っていてもかなり快適なもので、持ち方にちょっとした工夫が必要になる他の大画面スマホと比べて何も工夫せずに気持ちよく持てるスマホになっています。
こうした絶妙なサイズ感を実現して手へのフィット感が高い上に、さらにPixel3は背面の加工がよく触る部分をマット仕上げのサラサラとしたものになっており、指紋や手脂が付きにくいものになっていてこちらも別の意味で気持ちいいものになっています。
しかも側面に近い部分はマット加工ではなくガラスになっていて手に吸い付きやすく、サラサラすぎて手が滑るということがない地味に嬉しい加工が施されています。
サイズ、端末の加工といったところで快適なグリップ感・気持ちいい持ちやすさといったものがかなり意識されており、デザインとして完成されたスマホであるのが触っていて強く感じられます。
唯一の欠点は電源ボタンが高い位置にある点でしょうか。そこだけが使っていて少し使いにくさを感じます。
ただそれ以外は「絶妙」なデザインとなっており、触りたくなるスマホとして気持ちの良い存在になっているのがGoogle Pixel3です。
このデザイン・軽さに加えて動作も重くないという点においてかなり快適なスマホ体験というものを実現できています。
シンプル…とはまた違った素の使いやすさ
ピュアなAndroid 9が初期のOSバージョンとして設定されているGoogle Pixel3。
このソフトウェアの使いやすさというのもサイズ感とうまく合わさって従来のスマホよりも向上しています。
Pixel3のサイズが手にフィットしやすい中で、今回のAndroid 9は画面下部で操作が完結しやすいUIになっており、指をあまり伸ばさなくても各操作がしやすいものになっています。
ゴテゴテとしたプリインストールのアプリもほぼないために初期設定時の美しさもあります。
シンプル…という表現が分かりやすいですが、ただそれだけではない操作に最適化された設計というのも行われており、スマホのヌルヌル性能・サイズ感と相まってストレスなく操作することができます。
この使いやすさ・快適さというところもPixel3の気持ちよいところです。
発熱はしやすくバッテリー持ちは良くない
デメリット的に感じる点は発熱が高めでバッテリー持ちがあまり良くない、という点です。
発熱は大して負荷のない操作でもある程度の時間操作していると感じられるものになってきてしまい、バッテリーもスタンバイ状態の時であっても減りやすさを感じてしまうものになります。
具体的に発熱具合やバッテリー持ちを検証してみたのでそちらで確認してもらえればと思います。
- 発熱の検証(antutu3回まわし)
antutuベンチ | バッテリー温度 | CPU温度 |
---|---|---|
1回目 | 32.5℃ | 43.1℃ |
2回目 | 36.8℃ | 46.4℃ |
3回目 | 39℃ | 48.9℃ |
こちらの検証をしているのが1月という気温が低く、発熱がしにくいはずの環境ということを考えると、特にCPUの発熱のしやすさというのはちょっとネガティブに受け止められてしまいます。
バッテリー持ちについても容量が大きくないということもあってか、スタンバイ時の電池消費量が多いように感じられます。結構SDM845機種はこのスタンバイ時のバッテリー持ちが強かったために、このPixel3の状態は比較したときにあまりよくありません。
- バッテリー持ち検証
テスト内容 | バッテリー状況 |
---|---|
スタンバイ状態で12時間 | 100%⇒79% |
明るさ50%でYoutube映画2時間 | 100%⇒81% |
特にこれといったアプリなどが悪さしていることも見られないため、素の状態でこのバッテリー性能というところは物足りなさを感じます。
ある程度発熱を持った後に操作を続けるとさらにバッテリーが減りやすくもなっており、Pixel3を使うときは少しこの辺り注意しながらの運用が必要になります。
これはなに?が調べられる新しい検索体験
Google Pixel3は一見すると特徴の乏しい平凡感のあるスマホなのですが、実際に使用してみるとこのPixel3は「調べること」に対して強く重点をおいたスマホであり、ユーザーの検索体験というものをより高めようとしているのが各検索機能やそれに誘導するUIから感じることができます。
Pixel3では様々な形で「調べること」ができますし、「調べること」がしやすいUIがソフトウェア上でも設計されています。
デフォルトのホーム画面では指の触りやすい場所に検索バーが用意されており、一発で検索しやすいようにできています。
左にスワイプすれば「Discover」で検索・閲覧結果に応じたニュースがピックアップされています。
音声検索では最近のモデルには標準となってきたGoogleアシスタントが用意されています。
また類似機能で街中やテレビで流れた音楽が誰のなんというタイトルの曲なのか、ということもわかる機能なんて言うのも用意されており、とても便利に使えます。
カメラではGoogleレンズによって被写体に書かれている文字をコピペ選択出来たり、被写体そのものが何かということをAIで判定して類似したものを紹介してくれます。
普通に文字を入力しての検索だけでなく、音声やカメラを使った検索というものができるようになっており、それらがしやすい・したくなるような形でUIも誘導されているので、従来のスマホの同じような機能と比べても検索体験というものが広がっているスマホです。
聞こえる音楽の詳細表示
地味にすごいと思ったのは、お店の中のBGMやCMから流れてくるBGMをPixel3が感知すると、その曲名をディスプレイ上に記してくれるという機能です。
設定で「この曲なに?」機能をオンにしておけば結構な精度および頻度で曲名とアーティストが表示されてきます。
オフラインで動作する機能となっているので非対応の曲では反応しませんが、ちょっと気になった音楽がなんという曲かわかる気持ちよさを得られ、また会話のネタにもなるために面白い機能となっています。
Googleレンズ
Pixel3オンリーの機能ではなくなっていますが、このGoogleレンズも検索体験を高めてくれた上に便利な機能の一つとなっています。
Googleレンズではカメラを調べたい対象に向けることで、
- カメラ内のオブジェクトを画像検索
- カメラ内に文章があればそちらを選択可能になりコピペからの翻訳や文章テキスト化が可能
といったことが利用でき、商品は目の前にあるけれども名前がわからない時やわざわざ長文を検索や文字起こしのために入力したくない時なんかに、カメラを向けるだけで調べたりテキスト化することができるようになっています。
入力検索、音声検索とはまた違った気軽さで商品検索をすることができますし、書かれている文章もわざわざ書き起こししなくても簡単にコピーできるようになっています。
結構カメラ経由からできることは多く、メールアドレスの書かれた名刺を写すとそのままそのアドレスへとメールする画面に入力不要で変遷したりします。
まだ慣れてはいませんが、気になったもの・表現がカメラをかざすだけで調べられるという体験は楽しいものがあります。
Pixel3のみの機能ではなくなっていますが、Bixbyのようにアカウント登録も不要でこうした機能を気軽に使えるのは検索体験の向上に繋がるものとなっています。
カメラレビュー
Pixel3はカメラ性能の高さにおいても高い評価を受けています。
スマホカメラの質の高さを数値化してレビューしているDxOMarkにおいてGoogle Pixel3は2019年1月時点で101点というレビュー評価の高さとなっています。
実際の撮影シーンにおいてもその評価の高さは実力に表れているために、例となる写真を見てもらって確かめてもらえばと思います。
夜景
個人的にはかなり良い印象を受けています。
特にGoogle Pixel3はこの夜景に強いカメラとなっているわけですが、同じように夜景に強いカメラを持ったスマホとしてHuaweiのハイエンドモデルがあります。
こちらと比較すると、若干Google Pixel3の方が暗部の持ち上げが足りずに空が暗めの写真になってしまっています。
暗い中でも晴れた空を表現できているという点においては本当に若干ではありますがP20 Proのほうが強くなっている印象があります。
一方でどちらも手持ちで4秒前後撮影する「夜景モード」で撮影しているのですが、細かいところや遠景がブレてしまう傾向がP20 Proでよく見られるのですが、このGoogle Pixel3は細かいブレがありません。
細かいところでのブレが少ないため、大判レベルの印刷や大画面ディスプレイでの画面表示にも耐える写真を残すことができています。
空のトーンやグラデーションなんかはHuawei機の方が個人的には良いものの、Google Pixel3のほうは長時間露光の撮影でもブレがなく拡大したときにも耐えうるという強さを見せています。
暗所
もう少し暗い場面での写真というのを見てみたいと思います。
暗い上に光源の明るさが強い室内展示物を被写体にしてみました。並みのスマホのカメラだと光源付近が白飛びしたり光源以外の箇所が完全に黒く潰れてしまう中で、Google Pixel3は比較的にバランスの良い写真に仕上げてくれています。
ダイナミックレンジの広さを感じる写真となっており、室内での撮影においても色調などが狂わずに撮影できる安心感があります。
日中・建物・食べ物
日中の風景では冬空の逆光下で撮影しても建物が黒く潰れずにディティールを残しています。ディティールが残っているならば画像編集アプリなどを使えば全体を自然に明るく調整することも可能なため、逆光下でも強いというのはカメラとして使いやすさがあります。
全体的にダイナミックレンジが広く、発色も室内でも自然なものになっているため、カメラはオート撮影できれいに撮れる使いやすさを持っているのを強く感じられます。
カメラ性能の高さと「調べる」「知る」という体験に特化したスマホ
このGoogle Pixel3を性能面で語ることは間違っているでしょう。
ぶっちゃけ性能を重視するなら同じ価格、もしくはもっと安い価格で同程度の性能を持ったスマホを手にいれることが出来ます。
Google Pixel3はそうした単純な性能よりも扱いやすいデザインや調べものが多様な形でしやすいという特徴の方に目を向けるべきかと思います。
ずっと触ってても不快にならない持ちやすさと、操作のしやすいUI、そして普通の検索だけでなくカメラや音声を使っての検索も高い精度で行えるようになっており、これまでのスマホ体験とはまた違う幅の使い方ができるようになっています。
性能も得ながら体験の向上というところでも新しいものが得られるため、そろそろ性能の進化に飽きたという方におすすめできるスマホです。
またカメラ性能といったところも非常に高いために、それ目的での購入というのも勧められる機種となっています。
あまり特徴というものがないと思ったスマホですが、実際に触ってみると性能だけではない良さというものが強く感じられるスマホという印象です。
コンパクトかつ軽量のハイスペックスマホとして使えながらカメラやこれまでにない面白い形での検索が可能な機種として、非常に良いスマホの一つとなっておりハイエンド系のモデルの選択肢の一つとして十分になりえる存在感となっています。
価格の高さはありますが、SoftBankとドコモのキャリアモデルでは値下げがされたことで契約しやすくなっているので、Google Pixel3もこれから購入予定のスマホとして一つオススメしたい存在です。
ソフトバンクで衝撃の安売り開始!一括57,120円!半額サポートで28,560円
現在このGoogle Pixel 3がソフトバンクでかなり安く販売されるようになっており、機種変更をしたいユーザーを中心におすすめしたいコスパの良さを見せています。
一括価格では公式価格から4万円以上安い57,120円からとなっています。これだけでももう十分に安い価格ではありますが、さらに半額サポートによって3万円以下となる2年間28,560円で利用できるという状況にもなっています。
64GB価格 (半額サポート価格) |
128GB価格 (半額サポート価格) |
|
Google Pixel 3 | 98,400円⇒57,120円 (28,560円) |
103,680円⇒64,800円 (32,400円) |
Google Pixel 3 XL | 119,500円⇒67,680円 (33,840円) |
131,400円⇒75,360円 (37,680円) |
この価格はGoogle Pixel 3単体としては非常に安いですし、ソフトバンクの機種変更向けのスマホ価格としても非常に安い金額を付けています。
間違いなくソフトバンクにおいてはこのGoogle Pixel 3は高性能かつお買い得なスマホとなっているため、これからソフトバンクのスマホを契約しようと考えている方にはこのGoogle Pixel 3をおすすめしたいものになっています。
ドコモでも値下げが開始!Google Pixel 3aと2年間の実質価格が同額に
ドコモでもGoogle Pixel 3が最終在庫ということもあってか値下げ対象になりました。
この値下げにおいては一括価格が3万円ほど安くなり、SIMフリー版と比べても一気に安くなっているのを感じさせます。
価格はGoogle Pixel 3/3 XLの2機種が同じ値下げ価格になっています。
7月26日~ | 7/26~価格 | スマホおかえしプログラム実質価格 |
---|---|---|
Google Pixel 3 | 69,984円 (1,944円×36回) |
46,656円 |
Google Pixel 3 XL | 69,984円 (1,944円×36回) |
46,656円 |
価格はSoftBankほど安くはないものの、それでもSnapdragon 845機種としては手に入れやすい価格となっています。
特にスマホおかえしプログラムの2年間の利用価格は、Google Pixel 3aの販売価格と同額になっていて2年間の運用を前提に考えた場合にはこちらのGoogle Pixel 3の方がコスパは良くなっています。
特にGoogle Pixelの場合Googleアカウントでのアプリの引継ぎといったところが比較的簡単に済むため、今後もGoogle謹製スマホへの乗り換えを検討しているようであればこちらのスマホおかえしプログラムでの2年間運用で安くスマホ代を済ませる、というのは魅力的で運用方法として賢い節約術になるでしょう。
地味にGoogle Pixel 3 XLが安くなっているというのも大きなポイントです。大画面モデルで本来定価が12万円以上するこちらのモデルが7万円を超えない価格というのは大きなポイントではあります。
ただ個人的には小型に近い持ちやすさを持ったGoogle Pixel 3の方がやはりおすすめ度は高いため、そちらの契約を前向きに考えてもらいたいです。
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