ドコモとauでの発売がされているGalaxy S10+についてのレビューを行いたいと思います。
S9シリーズからよりベゼルレス化が進み、画面サイズがまた少し大きくなるという進化が起きています。SoCも最新のSnapdragon 855を搭載した高スペックモデルとなっています。
性能面での大幅なパワーアップといったところはもちろん、カメラ性能も大幅にアップしており「ハイエンドモデルの完成形」といった機種として見ることができます。
ドコモオンラインショップ:Galaxy S10+ SC-04L
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Galaxy S10+のスペック・デザイン
Galaxy S10+ | |
OS | Android 9(Pie) |
SoC | Snapdragon 855 |
ディスプレイ | 6.4インチ Quad HD+(1440×3040),19:9,522ppi Dynamic AMOLED capacitive touchscreen |
RAM | 8GB |
ROM,SDカード対応 | 128GB~,micro SDカード512GB対応 |
アウトカメラ | 1,200万画素(標準/F1.5~) 1,200万画素(望遠/F2.4~) 1,600万画素(広角/F2.2~) オートHDR,パノラマ撮影,LEDフラッシュ機構 |
インカメラ | 1,000万画素(標準/F1.9~) 800万画素(広角/F2.2~) |
ビデオ撮影対応 | 2160p@60fps/1080p@240fps/720p@960fps HDR撮影対応 |
サイズ | 157.6 x 74.1 x 7.8 mm |
重量 | 175g(セラミックモデルのみ198g) |
バッテリー | 4,100mAh |
通信機構 | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
センサー類 | ディスプレイ内蔵指紋認証センサー GPS,コンパス,加速度,近接,ジャイロ,気圧,心拍,SpO2センサー |
その他 | 3.5mmイヤホンジャック 防水・防塵 DeX機能 |
Galaxy S10+のスペックはこちらの通りです。主だったスペック・機能などの一部はGalaxy S10と共通しています。
エッジディスプレイを採用していることによって横幅が74.1mmと、大画面モデルながらも意外に狭いものになっており手の持ちやすさというのも一定以上感じることができます。
重量は海外のセラミックモデル以外は175g。後述もしていますが実際に持った印象は大分軽いです。
ベゼル幅はGalaxy Note9よりも狭くなっており、ベゼルレススマホ感というものがさらに強まってきています。フロントカメラもパンチホール化されており画面占有率といったところも向上しています。
カメラは標準・広角・ズームの三眼仕様となっています。カメラの出っ張りがほぼないためにテーブルの上などに置いた時に背面が安定しています。
画面両端にボタン類が配置されています。電源ボタンは従来機よりもかなり右上へと押しにくい位置へ移動。また今作もBixbyボタンが配置されてしまっています。横置きした時に誤ってボタンが押されてしまうために両端にボタンを配置するデザインは好きではないのですが、今作も過去モデルと同じような両端配置+ほぼ使わないBixbyボタンという構成がなされてしまっています。
生体認証によるロック解除方法は指紋認証と顔認証の2つです。虹彩認証は用意されていません。
指紋認証は画面内認証に。初期バージョンだと少し精度が悪かったですが、バージョンアップで普通に精度・速度共に問題ないものになっています。ただ認証位置がスマホを持った時などに表示されることが少ない上に位置も低めのため、使いやすさといったところでは若干良くないものになっています。
また顔認証についてはスマホを持って顔に近づけるだけで素早くロック解除されます(画面点灯時)。指紋認証で解除しようとした時にはすでにロック解除されてしまっていることが多々あるレベルとなっていて、メインの解除方法としてはこちらの方になるでしょうか。
顔認証の方はロック解除後にスワイプする一手間が必要ですが、ロック解除は持ち上げ点灯機能オン+顔認証をベースに指紋認証を行うといった形がいいでしょう。
性能面ではSnapdragon 855+RAM8GBということで体感上何も問題のないレベルです。いまさらあえて強調するまでもなくヌルサクな動作を常に実現しています。
性能に関しては客観的な数値としてその実力を図ることのできるベンチマークアプリのスコアでも見ていった方がGalaxy S10+のその実力の高さというのがはっきりとわかるかと思います。
Snapdragon 855/スナドラ855搭載のキャリアスマホ一覧 SoCの評価やベンチマーク目安
それぞれのベンチマークアプリの数字から確認していきます。
Antutuの数値では36万点という非常に高い数値を見せています。Galaxy S9含むSnapdragon 845機種が頑張っても28万点ぐらいまでだったのに対して、10万点近い差をつけていることになります。
その他のフラグシップモデルと比較してみても数値の高さというのはかなり目立つものになっています。
Galaxy S10+ Snapdragon 855 |
Galaxy Note9 Snapdragon 845 |
iPhone XS Max | Mate 20 Pro Kirin980 |
|
総合スコア | 362804 | 284079 | 355329 | 272850 |
CPU | 119628 | 89858 | 131994 | 102288 |
GPU | 157632 | 126495 | 149627 | 97031 |
UX | 73416 | 59619 | 62857 | 61353 |
MEM | 12128 | 8107 | 10851 | 12178 |
iPhone XS Maxなんかにも余裕で対抗できるだけの性能があるのがこの数値からも見て取れるでしょう。
同じくベンチアプリのGeekbenchの数値はこちら。
Geekbench | Galaxy S10+ |
---|---|
Single Core | 3514 |
Multi Core | 11136 |
RenderScript | 7255 |
Battery Score | 6728 |
Galaxy S10+はベンチマークアプリの数字において非常に高い数値を示しています。ベンチマークアプリの数値についてはあくまで参考レベルではあるものの、この数値の高さというのはGalaxy S10+の実力、動作の快適さというのを客観的に捉えることのできる一つの指標にはなるでしょう。
Galaxy S10+はこうした高スペックモデルであるため、ゲームプレイに関しても全く問題はありません。
3Dモデルをゴリゴリ動かす非常に重たい処理を見せるスマホゲームにおいてもヌルヌルと動いていきます。
気になった場面として言えるのは「Fate Go」の一部メニュー画面でまだモッサリする瞬間というのがありますが、こちらに関してはゲーム側の最適化問題になるでしょうか。
ゲーム向け端末として長く使っても動作周りでほぼ不満を感じず、基本的にはサクサクと快適にプレイできる性能を持っているのは間違いないでしょう。
バッテリー持ち
バッテリー持ちについても見ていきます。
使用中およびスリープ状態のバッテリーの推移というのを見ていきましょう。
テスト内容 | バッテリー状況 |
---|---|
スタンバイ状態で10時間 | 100%⇒93% |
明るさ50%でYoutube映画2時間 | 100%⇒90% |
バッテリー周りの挙動としてはSnapdragon 835以降のスマホとほぼ変わらない感じでしょうか。バッテリー容量自体が多いため、このような安定したバッテリー消費の仕方であるならば全く問題はないでしょう。
実際丸1日余裕を持って使うことのできる電池持ちの良さというのを見せてくれます。
追記:このバッテリーテスト以降しばらくメイン機種として使ってきたのですが、気になる点としてスタンバイ状態での電池消費が激しくなってしまうのが目立つようになりました。
発売当初はそこまで感じなかった問題なのですが、色々と起動させたアプリをバックグラウンドで残しておくとスタンバイ状態でのバッテリー消費が激しくなってしまい、電池持ちが結構悪くなってしまいます。
そのため一定のバッテリー持ちを実現したい場合にはバックグラウンドのアプリをタスクキルするなどして、バッテリー持ちを良くする工夫が必要になってきます。
Geekbenchでのバッテリーテスト結果はこちら。
発熱
発熱のテストでは以下のようになっています。
バッテリー温度 | CPU温度 | |
1回目 | 30.4℃ | 34.7℃ |
2回目 | 34.2℃ | 38.6℃ |
3回目 | 36.7℃ | 40.1℃ |
Snapdragon 845を搭載したスマホと比較して発熱は若干穏やかなので、この点においては非常に安心して利用できるハイパワーモデルと言えるでしょう。
ある程度時間をかけてゲームなどをしていると発熱があるのを感じてしまいますが、Snapdragon 845ほどではないために安心してそのまま使い続けることができるものになっています。
発熱やバッテリー周りの安定感はSnapdragon 835の挙動に近いものを持っており、安心して利用し続けられるスマホになっています。
良いところ・悪いところ
上記のようなスペック面以外のところでGalaxy S10+を使っていて感じた良いところ・悪いところといった点をまとめてみました。
良い所
- ハイスペックらしい高性能さで不満がない
- 大画面で発色も良い
- この大きさで意外に軽く、ケースをつけても重さが負担にならない
- カメラが綺麗に撮れる
悪い所
- 右利きだとエッジディスプレイのキーボード切り替え部分に頻繁にタッチをしてしまう
- フロントのパンチホールカメラを隠す場合は表示がバランス悪くなる
- カメラは暗めのところで見た目以上に明るく撮れてしまい、実際の景色を残したい場合に少し異なる
以下では上記の部分についてもう少し詳しく感じたところを書いていこうと思うので購入の参考になれば
大画面、なのに軽い
まずGalaxy S10+を触って感動するポイントはその軽さでしょう。
箱から取り出してまず最初に感じるのは「お、軽い!」という点だと思います。
Galaxy S10+では6.4インチという大画面ディスプレイを持った大型スマホという扱いになりますが、その割に端末重量は175gとなっています。
iPhone XS MaxやGalaxy Note9なんかの同サイズスマホをこれまで個人的にも使ってきましたが、それらと比較するとGalaxy S10+の軽さがはっきりとわかります。
画面サイズ/重量 | |
Galaxy S10+ | 6.4インチ/175g |
iPhone XS Max | 6.5インチ/208g |
Galaxy Note9 | 6.4インチ/201g |
約25gも軽いです。
実は重さを感じたXperia 10 Plusと5gしか差がないのですが、うまくその大きさを活かした重量バランスになっているお陰か、5g差以上の軽くて使いやすい感覚を175gのGalaxy S10+の方に感じることができます。
裸運用時の快適さというのが高いのはもちろん、ケースなどアクセサリー類をつけても裸運用のiPhone XS MaxやGalaxy Note9に近い重さまでにしかならないため、こちらも使いやすさというのを強く感じられます。
大画面ですが手に持った時の扱いやすさはかなり気持ちの良いものになっています。
Galaxy Note9よりもベゼルは狭く、端末サイズも小さく
画面サイズはGalaxy Note9と同じ6.4インチとなっていますが、Galaxy Note9と比べた時にそのサイズ感というのは若干小さくなっています。また先ほどの軽さというのも増しているため、端末サイズが小さくなって軽くもなっているのにGalaxy Note9とほぼ同等の画面サイズというものを実現しています。
Galaxy S10+ | Galaxy Note9 | |
ディスプレイ | 6.4インチ(1440×3040) | 6.4インチ(1440×2960) |
サイズ | 157.6 x 74.1 x 7.8 mm | 161.9 x 76.4 x 8.8 mm |
重量 | 175g | 201g |
画面端のベゼルも狭くなり、より有効的な領域も広がっているのがわかります。
ただパンチホールタイプのインカメラとなっており、その部分がステータスバーで埋まったりしてしまうため、実際のアプリの表示としてはGalaxy Note9の方が大きくなることがあります。
こちらはちょっと気になる方も出てくるでしょうか。
ステータスバーでうまくカメラ部分の表示と重なるアプリならそこまで気になりませんが、ゲームアプリとかになるとカメラ部分の範囲表示が丸々黒帯化してしまうため、この点はGalaxy Note9と比べて実質的に有効な表示領域というのが狭まってしまっています。
この画面サイズならば多少表示領域が削れても元々大画面ということで気になるということはそこまでないかもしれませんが、より大画面で没入感高くゲームをしたい・左右のバランスが崩れてしまう表示というのは気になる、ということだとこのインカメラ周りの表示のされ方はネガティブなポイントになるでしょう。
大画面でベゼルも狭くなっているものの、インカメラ部分の関係でノッチありスマホのように画面全体を活かす利用方法というのはできなくなっています。この辺りGalaxy S9シリーズ以前の機種と比較した時に明確に異なるポイントになってしまいます。
なおこのパンチホールカメラの活かし方について考えてみた記事というのも用意してあるので参考にしてみてください。
追記:こちらのパンチホール部分の黒帯についてですが、ディスプレイ設定の「全画面アプリ」の項目において「自動」設定から「全画面」設定へとアプリごとに設定することによって、パンチホール部分の表示が隠れてしまうものの、ディスプレイいっぱいに表示が行われるようになります。
こちらを利用すれば表示が隠れるところが出てきてしまいますが、Google Note9同様にディスプレイ全体を使った表示が行えるようになります。
発色も黒の美しさなどがしっかり出ている。
有機ELディスプレイということもありディスプレイの美しさという点も使っていて気分をアゲてくれるポイントです。
Galaxy S9シリーズから特に有機ELの品質が個人的には向上してきているなと感じているわけですが、このS10シリーズにおいてもそうしたディスプレイ品質の良さというのを感じられるものになっています。
特に動画コンテンツにおいて暗い映像部分で陰のディティールがしっかりと映されるため、暗い中で何が起きているのかというのがわかりやすくなっています。
黒に強い有機ELらしいコントラストの強めなはっきりとした表現になるため、映画などのコンテンツ中心に強さを見せてくれます。
機能や設定項目は豊富、エッジスクリーンの使いやすさなどは継続されたものに
機能面や設定項目も豊富となっており使いやすさというのをこれまでのGalaxyシリーズ同様となっています。
機能や設定項目のスクショと共に便利なものをピックアップしていきます。
ナビゲーションバーをより細くして表示領域を拡大できるジェスチャー操作を選択できる
エッジスクリーンでアプリショートカットや天気などの情報をアプリ操作中でも呼び出せる
持ち上げて画面点灯、スリープ時に画面をダブルタップで画面点灯、見ている間はスリープに落ちないスマートステイなどを用意
RAM利用やバッテリー消費の高いアプリ、ストレージ管理などを診断して最適化できるデバイスケア
ホーム画面グリッドを変更可能、その他アプリ表示の細かい点も変更可能
どれもメインの利用でバリバリ使う機能や設定というわけではないものの、用意されていることで普段のスマホ操作が快適で便利になる類のものですので、地味にこうした機能や設定項目があることで使いやすさを向上させてくれるものになっています。
キーボード切り替えを頻繁に誤タッチしてしまうので、ナビゲーションバーからは消しておくのが無難
Andoroid 9 Pieからでしょうか。Galaxy Note9でも同様の不満を感じたのですが、ナビゲーションバーにキーボード切り替えの便利なボタンが追加されているのですが、こちらが結構誤タッチを誘発するものになっています。
ちょうど右手でキーボード操作をしていると、エッジディスプレイの角ら辺に手の腹が当たってしまい、そこに設置してあるキーボード切り替えボタンに触れて頻繁にキーボード変更メニューが出てきてしまいます。
キーボード切り替えをワンタッチでできるためにこのボタンの存在というのはありがたいものの、右利きに右寄り配置というのは誤タッチしやすいものになっており、なおかつGalaxy S10+のようなエッジディスプレイの端末だとさらにそれが誘発されやすくなってしまっています。
そのためGalaxy S10+を使う上ではこちらのキーボード切り替えボタンについて設定から表示しないようにしておくことが無難かと思われます。
DeX機能は本作も ただしこれといった進化はしていない
発表会やその他の各メディアでの先行記事なんかでは全く触れられていなかったためにあるのかどうかわかりませんでしたが、DeX機能が今回もしっかりと利用できるものになっています。
ただDeX機能についてはこれといって進化しているところが見られていません。
むしろGalaxy Note9のようにSペンを使えないということでそちらと比較するとDeX機能においては劣化してしまっています(といってもSペンあってもDeX機能についてはそこまで影響はないのですが)。
DeX機能の存在については場面によっては便利に使えるのですが(参考記事→Galaxy Note9で進化したDeX機能を試す)、そろそろ次の進化を見せてもらいたいところです。
カメラ性能
アウトカメラ | 1,200万画素(標準/F1.5~) 1,200万画素(望遠/F2.4~) 1,600万画素(広角/F2.2~) オートHDR,パノラマ撮影,LEDフラッシュ機構 |
---|---|
インカメラ | 1,000万画素(標準/F1.9~) 800万画素(広角/F2.2~) |
ビデオ撮影対応 | 2160p@60fps/1080p@240fps/720p@960fps HDR撮影対応 |
続いてはHuawei対抗色の強くなってきたカメラ性能について見ていきたいと思います。
カメラについてはレビューサイトであるDxOMarkで2019年4月時点でHuawei機各種に次ぐ全体の4位という高評価を得ています。
写真とビデオの合計スコアでは109点という数字を見せています。
DxOMarkのレビューでは以下の評価がされています。
良い点
- 広いダイナミックレンジ
- 正確なホワイトバランス
- 低ノイズ
- 手ぶれ補正の強さ
悪い点
- ボケの境界がズレる
- シャープネスが弱い
- ズーム撮影時に細部のディティールが飛びがち
悪い評価は本当に細かいところ、拡大してみないとわからないところに関してであり、全体的な評価というのはやはりかなりポジティブなものになっています。
カメラレビューについては大きな参考になるサイトではあるため、まずこうしたレビュー情報は参考にしておくと良いでしょう。
https://www.dxomark.com/samsung-galaxy-s10-camera-review/
この他にも当サイトでは実際にGalaxy S10+実機で撮影した写真というのをいくつか用意してあるので、参考までに見てもらえればと思います。
と、その前にカメラの撮影モードについても確認していきましょう。
純正のカメラアプリでは以下のような撮影モード・UIを採用しています。
用意されている撮影方法としては、
- 写真
- ライブフォーカス(被写体深度を撮影後も変更可能=ボケみを後から調整可能なモード)
- プロ(ISO/絞り値/彩度・コントラスト調整/AF/ホワイトバランス/露出をマニュアル調整可能)
- パノラマ
- 食事
- 動画
- SUPERスローモーション
- スローモーション
- ハイパーラプス
といったものがあります。
動画周りの撮影モードが充実しており、写真だけではないというのが良くわかります。
機能・設定周りでは以下のような項目が用意されています。
- フラッシュ:ON/OFF/オート
- タイマー撮影:2秒/5秒/10秒/OFF
- 撮影比率:4:3/16:9/1:1/全画面モード
- フィルター:プリインストールだけで13のフィルター効果/ビューティーモード(美肌機能)撮影対応
他にも以下の設定画面のようにHDRを効かすかどうか、動画撮影ファイルのサイズといった変更も可能になっています。
結構自分の撮影方法というものをカスタマイズしやすく、最適化しやすい設定項目が用意されています。単純に画作りの良さだけでなくこうした使いやすさの追求といったところでもカメラに大きく力を入れているのがわかります。
まずはインカメラから。
インカメラは最初から美肌効果的なものが用意されています。そのため女性はもちろんおっさんの肌も割と汚いところなく写してくれるので自撮り用途で盛りやすいです。
記録用途には美肌効果的な要素はいらないかもしれませんが、自撮り用途としての利用頻度が高いインカメラにおいてはこの特性がある点は嬉しい内容でしょう。
3つのレンズは広角・標準・2倍ズームといった構成になります。撮影範囲の違いについては以下の投稿から確認してもらえればと思います。
ズーム専用のレンズを持つことによって、拡大撮影時の画質劣化を防ぎ、被写体深度も自然なものとなりボケみもある程度美しいものになっています。
夜景や暗い所での撮影については結構明るく撮れるのですが、特に標準レンズにおいて若干明るく撮れすぎてしまう印象があります。
以下の写真だと見た目としては広角レンズ撮影とiPhone XS Maxの中間あたりの見え方になるのですが、Galaxy S10+の場合だとそれよりも大分明るい感じに写ってしまいます。
暗い所をなるべく明るく映したい時にはいいのですが、暗さも印象付けたい時にはもう少し陽が落ちるのを待つ必要があります。この点は少し気になるところでしょうか。
その他夜景/暗所撮影についても十分なレベルのものが多くなっています。
地味に良いところは室内の光源が少ない展示物なんかで、ホワイトバランスがおかしくならずに撮影できる点は素晴らしいポイントです。
光量の少なくて白ベースの展示物が、見た目に近い色合いで撮影されるようになっています。また広角レンズでは巨大な展示物も画面内に広くとらえることが出来るようになっているため、夜景など以外にも強さを感じるものになっています。
食事系は暖色が乗って見た目の鮮やかさが見られるようになっています。
カメラについては昨今のフラグシップモデルで最も力を入れているポイントだけあって、不満のない出来を実現していると感じられます。
その他カメラの比較は別機種のレビュー記事で用意しています。
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/xperia-1-photo/”]
スーパー手ぶれ補正がヤバすぎる!スマホ1台で世界ふれあい街歩き状態・・・
Galaxy S10+のカメラにおいては動画撮影能力といったところにも着目をしたい点です。
動画撮影においてスーパー手ぶれ補正という機能を利用することによって、走りながらの撮影でも強烈な手ぶれ補正を得ることが出来ます。
手持ちにもかかわらずスタビライザーを利用した撮影のようになっており、個人的に昔撮りたかった世界ふれあい街歩き的なヌルヌルとした動画撮影というのを歩きながらでも余裕で行うことが出来るようになっています。
以下の動画はiPhone XS Maxと比較したものになります。
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動画比較 iPhone XS Max GALAXY S10+スーパー手ぶれ補正 #docomo #au #iphonexsmax #galaxys10plus #桜 #動画比較
どちらも手持ちで同時撮影、強度高めのジョギングレベルで走った状態の動画になるのですが、Galaxy S10+の方は全然ブレていないのがわかるかと思います。
かなり強烈な手ぶれ補正というのが用意されているのは確かです。ちょっと水の中のようなフワフワ感や映像補正というのは強く感じてしまうものの、それが大してデメリットに感じないレベルで見事に手ぶれを抑えています。
この動画撮影能力は結構ヤバい性能です。
ただしこのスーパー手ぶれ補正は60fpsモードでの撮影には使えません。また4K撮影時にも使えない為に30fpsのフルHD撮影時がこのスーパー手ぶれ補正を利用できる最高画質となります。その点については注意が必要となります。
広角側カメラの色調整が優秀なのは夏モデルではGalaxy S10シリーズだけ
なおカメラの中でも特に広角レンズの実力についてはGalaxy S10シリーズが最も実力があると言えるでしょう。
広角レンズを持っているのは他の夏モデルの中ではXperia 1とP30 Proのみになっています(ただしP30 Proが日本発売が無期限延期となってしまっているため、現状実質Xperia 1のみ)。
この他の広角レンズと比較してもGalaxy S10シリーズの広角レンズはより広角であり、しかも発色のバランスというのも非常に良い広角レンズというのを持っています。
比較をするとこうなります。
Xperia 1は広角レンズにおいて比較的に暖色が強くなりすぎるという特徴があり、実際に目で見た風景よりも黄色い写真が撮れてしまいます。
一方でGalaxy S10+では見た目通りの自然な色合いの写真というものが撮れているのがわかると思います。
通常のレンズではXperia 1もGalaxy同様に自然に写りますが、広角側は決して良い発色を見せない中でGalaxyは自然な色合いでの撮影というものが可能になっています。
Galaxy S10+オリンピックモデル
Galaxy S10+のオリンピックモデルついても入手をしたのでそちらのデザインについても確認してもらおうと思います。
オリンピックモデルの特徴についてはこちらの記事で。
ドコモ、Galaxy S10+ Olympic Games Edition(オリンピックモデル)SC-05Lの違いをレビュー 外観の写真やオリジナルアプリ中心に紹介
独自の化粧箱とデザインを持った機種になっており、普通のGalaxy S10+ではちょっとつまらないという方でも差額約13,000円ほどでこちらの購入ができます。
ただし限定1万台なので欲しい方はお早めに。
扱いやすさも備えたフラグシップモデル
- 良いところ:非常に高性能で大画面なのに軽さがあり端末サイズも大きくない。カメラ性能が写真も動画撮影もどちらも良く、スマホとしてはあらゆる項目がバランスよく90点以上を付けているレベルの機種
- 悪いところ:Galaxyのナビゲーションバー表示がAndroid 9のキーボード切替表示と合わない。パンチホールカメラの表示関係で18:9の画面になるときに表示の実効領域が若干落ちる
大画面で非常に高性能なスペックでありながら横幅がそこまで広くなくて持ちやすく、そして軽いというスマホとしての扱いやすさを兼ね備えたのがGalaxy S10+です。
長時間疲れなどを感じずに使い続けやすい特徴がある上で、性能面でのストレスが少ないということで「完璧さ」というのを強く感じるスマホになっています。
若干ノッチ相当に値するパンチホイールタイプのインカメラ周りの表示に関してはネガティブなポイントではありますが、それ以外で不満を感じるところというのはまず出てこないスマホです。
高額なだけあってその性能や使いやすさといったところは間違いないモデルでしょう。
カメラも広角対応したり手振れ補正の強力さと従来のGalaxyに足りないところをカバーしてきており、物足りなさというのが見当たりにくいスマホという扱いをすることができます。
ドコモ/auから発売されることになれば、春夏モデルの中では「本命」となってくる機種になるのは間違いないでしょう。
バランスが非常に良い、高いレベルでどの性能も安定しているという「万能さ」がとても魅力的なスマホになっています。
ドコモ版が発表!価格は安め、オリンピックエディションの存在も
ドコモでの発売が発表されています。
Galaxy S10と共にGalaxy S10+は今回価格が非常に抑えられたものに設定されており、これまでGalaxy S8やS9シリーズを購入していた方から見ても安いと感じられるものになっています。
販売価格 | ドコモおかえしプログラム | |
Galaxy S10 SC-03L | 90,288円 | 60,192円 |
Galaxy S10+ SC-04L | 102,960円 | 68,640円 |
Galaxy S10+ Olympic Games Edition SC-05L | 117,216円 | 78,144円 |
Galaxy S10はなんと9万円を割る価格に、Galaxy S10+も10万円は超えるものの超過分はわずか1,000円ほどとなり、一括価格としてはかなり安いものになっています。オリンピックエディションになると平均的な価格といったところでしょうか。
ここ36回払いで2年後にドコモへと端末提供することによって安くなる「ドコモおかえしプログラム」を利用することによって、実質価格は6万円以下という金額にもなります。
高額化が予想された中でかなり他社と比べても安価な内容になっていますし、端末と回線が分離したプランとなるためにdocomo withを継続したまま機種変更ができるという強みも持っています。
ドコモ版の契約内容は相当に魅力あふれる内容であるのは間違いないため、Galaxy S10/S10+の性能含めておすすめしたいものになっています。
ドコモオンラインショップならば頭金も事務手数料もかからないために、機種変更などを検討しているのであれば必ずこちらで契約するようにしましょう。
auでの発売が決定 SCV42:キャンペーンなども実施
auでは5月24日から発売が決まりました。
価格は10万円超えに。こちらはちょっと高額になっていますが性能を考えれば致し方無いでしょうか。
販売価格 | アップグレードプログラムEX(2年間実質) | |
Galaxy S10 SCV41 | 90,720円 | 円 |
Galaxy S10+ SCV42 | 101,520円 | 円 |
アップグレードプログラムEXを使わなくても3年4年と使うことができるために、長期的に利用することを考えたならばこの価格でもコストパフォーマンス的には良い契約を実現できています。
新料金プランの登場で4GBまでの利用や7GBまでの利用といったものが非常に便利で安く使えるようになっているため、auでの契約というのはプラン込みで考えて良い選択になっているかと思います。
フォートナイトの限定スキン&エモートが貰える特典も用意!
またGalaxy S10シリーズではオンラインゲームの『フォートナイト』で利用できる限定スキンというものが手に入る特典を用意しています。
こちらはGalaxy S10シリーズの端末からしか入手できない限定品となっており、非常にレアなゲーム内アイテムとなっています。
こちらのアイテムはフォートナイトユーザーが楽しめるのみならず、もしも友人にフォートナイトユーザーが入れば取得代行といった形で入手してあげれば喜ばれること間違いないでしょう。
他にもオークションに出すなどの有効活用方法があるため、ゲームアイテムが貰える特典というあまり有効性が無いように見えながら、非常にお得な特典として利用することができます。
詳しい記事はこちらで。
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/ikonik-fortnite/”]
その他2019年夏モデルのレビューはこちら。
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/xperia1-review/”]
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/aquos-r3-review/”]
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/xperia5-review/”]
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/galaxy-note10plus-review/”]
パンチホールカメラの関係で表示の実効領域が若干落ちるとのことですが、海外版では「設定→ディスプレイ→全画面アプリ→アプリを選択し自動から全画面に変更」にてパンチホール帯を含めた全画面表示が可能(アプリ側で縦長に対応しているもののみ)です。docomo、au版はこの設定ができないのでしょうか?
この設定の存在気づきませんでした・・・。
今やったら余裕で表示領域拡大することができました。
ちょっと時間がある時にこちらの内容追記しておきたいと思います。
情報ありがとうございました!