※10月1日より楽天モバイルでの販売も決まりました。
ドコモが新たに力を入れているライトユーザー向けの「ミドルレンジモデルラインナップ」の一つであるXperia Aceのレビューを行いたいと思います。
https://www.sonymobile.co.jp/xperia/ace/
ゲームなどをあまりせず、動作に負荷をかけるような重たいアプリも使うことがないライトユーザーへ向けた、性能を抑えることによって販売価格も安くしているミドルレンジモデルというのをドコモでは用意していますが、その中の一つがこちらのXperia Aceです。
ミドルレンジモデルでは性能などが求められるのはもちろんですが、価格も含めたコストパフォーマンスというものがどれだけ優れているか、という点が大事にされてくるのでそうしたところもここでは見ていきたいと思います。
ドコモスタンダードモデルの特徴
こちらのスマホはドコモの販売するスマホの中でも性能を抑えて安価に購入できる『スタンダードモデル機種』という位置付けがされています。
性能を抑えているため、従来の高性能スマホと比べると一部のアプリでは性能不足を感じてしまう場面が出てきてしまう可能性があります。
このためこの『スタンダードモデル機種』のラインナップを購入する場合には、自分の日々の使い方をしっかりと把握した上で、その利用方法が性能に見合うかどうかを確認しておく必要があります。
主にドコモの『スタンダードモデル』とされるいわゆるミドルレンジモデルで出来ること出来ないこと、向き不向きの場面というのは以下のような使い方です。
不向きな使い方・できないこと
- 話題性の高いゲーム全般・3Dキャラクターを動かすタイプのゲーム
- 動画編集など
- ノイズが少なく白飛びや黒つぶれのない写真撮影(一部例外除く)
- 最新のVRやAR機能の利用
- マルチタスク
向いている使い方
- LINEやTwitter、その他ネットや動画、地図など「普通」なアプリを使うのが中心
- 1回の操作時間がどのアプリでも短い
- 同時に複数のアプリを利用しないシングルタスク中心
ドコモのスタンダードモデルでは性能的にこうした向き不向きの使用方法があるため、こちらをあらかじめ把握して許容できる方でないと合わないかもしれません。
この点についてはよく注意してください。
詳しい対象機種は以下から確認してください。
Xperia Ace SO-02Lのスペック・価格
Xperia Ace | |
OS | Android 9(Pie) |
SoC | Snapdragon 630 |
ディスプレイ | 5.0インチ (1080 x 2160),18:9 |
RAM | 4GB |
ROM,SDカード対応 | 日本版64GB,micro SDカード512GB対応 |
アウトカメラ | 1,200万画素(標準/F1.8) |
インカメラ | 800万画素(広角) |
ビデオ撮影対応 | ハイブリッド手振れ補正対応 |
サイズ | 140 x 67 x 9.3mm |
重量 | 154g |
バッテリー | 2,700mAh |
通信機構 | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac |
その他 | 防水・防塵 指紋認証 ハイレゾ おサイフケータイ |
デザインは従来のXperiaを踏襲したものになっています。XZ1シリーズに近いデザインではありますが、ディスプレイ比率は18:9のワイドディスプレイ化がされています。
ワイドディスプレイ化はXperia XZ2シリーズより行われましたが、そちらでは背面が膨らんだいわゆるランチパックデザインであったため、従来のフラットなXperiaデザインでのワイドディスプレイモデルとなると実はこのXperia Aceが初のモデルということになります。
ディスプレイサイズは5インチではありますが、ワイドディスプレイ化によって横幅が狭くなっており全体のサイズ感としてはコンパクトモデルのXperiaに近い機種となっています。
持ちやすさといったところでは確実に満足度は高いでしょう。
SoCはSnapdragon 630にRAM4GBという構成。2018年のドコモではミドルレンジモデルがSDM450を中心とした400番台のエントリーモデルに近い構成でしたが、Xperia Aceではより快適に使える処理能力を持ったSDM600番台のSoCを搭載しています。
この辺りは従来の安価なドコモスマホよりも安心できるポイントでしょう。バッテリー次第では2,3年は普通のアプリの利用で困ることは無いでしょう。
カメラは前面に広角のインカメラを搭載。Xperia XZ1 compactで好評だった広い範囲を写すことのできる自撮りが可能です。
防水・防塵、おサイフケータイも揃えており、低価格機ではあるものの機能性が足りないということはありません。一方でワンセグやフルセグは用意されていません。
昨今のXperiaに搭載されているサイドセンスも用意。こちらはわかりやすいバーが付いているので、フラグシップモデルのXperia 1やXZ3のサイドセンスよりも扱いやすいものになっています。
価格は48,600円。スタンダードモデルのためスマホおかえしプログラムは適用されません。
Xperia Ace SO-02L | |
販売価格 | 49,896円 (1,386円×36回) |
ベンチマーク
Xperia Aceに関して性能面を見ていきましょう。
わかりやすい性能の指標としてベンチマークアプリを使っています。お馴染みのAntutuとGeekbenchの数字をベースに確認していきます。
Snapdragon 630ということで2018年のSnapdragon 450を使ったスマホと比べると1万点ほど数字が伸びています。
Xperia Ace | arrows Be3 | Galaxy Feel2 | Google Pixel 3a | |
総合スコア | 88483 | 72079 | 123560 | 158349 |
CPU | 39174 | 34173 | 54473 | 61950 |
GPU | 19824 | 12253 | 26646 | 44139 |
UX | 25483 | 19907 | 35839 | 40614 |
MEM | 4005 | 5746 | 6602 | 11646 |
ベンチマーク・性能面で気になるところはそこまでありません。発熱をしても数値があまり変化しないため、かなり安定感を持った機種であるのを感じます。
ただし後述もしますが比較をしてしまうと同価格帯のスマホに比べてベンチマークは低いというのは間違いないでしょう。
Geekbenchのスコアはこちら。
Geekbench | Xperia Ace |
---|---|
Single Core | 831 |
Multi Core | 4058 |
RenderScript | 3621 |
Battery Score | 3901 |
ゲームアプリに関しては軽いものは動かせるものの、基本はあまり利用は推奨できないでしょうか。
意外と操作に耐える場面や、3Dキャラクターものであっても割とサクサク動かすことが出来る場面もありますが、タッチレスポンスが遅くなったりカクついたりという場面は長く触れば触るほどに感じやすいものになっています。
特に容量の大きいアプリはメニュー画面でもモッサリしてくる時もあります。
意外と動くものの期待できるものにはなっていないために、ゲームを遊ぶスマホとしては別の機種を利用することを推奨します。
電池持ち・バッテリー
電池持ちは優秀です。ミドルレンジ特有の省電力というのが活かされており、バッテリー持ちに関してはかなり安心することが出来るかと思います。
テスト内容 | バッテリー状況 |
---|---|
スタンバイ状態で10時間 | 100%⇒97% |
明るさ50%でYoutube映画2時間 | 100%⇒84% |
黒い砂漠モバイル1時間オート戦闘 | 100%⇒85% |
Xperia Aceのバッテリーは特にスタンバイ時にかなり優れた挙動を見せます。
放置していても中々電池が減らない安定感があるため、充電をし忘れても2日目も一定の安心感を持って利用することが出来ます。
ゲームプレイ、というよりもある程度発熱が伴うことでそこそこバッテリーが減ってしまうため、そうした利用には注意が必要です。
スペック的にゲーム目的で買うという方は少ないと思いますのでこの問題はそこまで心配はいらないと思いますが、バッテリーをより長持ちさせたい場合にはあまりゲームなどをしない方が良いでしょう。
なおバッテリー周りでは充電時の電池に対する負荷を軽減する「いたわり充電」、
電池が少なくなったら余計な動作を抑える「STAMINA」モードが用意されており、長期間良いバッテリー状態を維持して電池が少なくなった時にはさらにバッテリー消費がされなくなる機能があります。
GeekBenchのスコアはこちら。
発熱
発熱の具合も優秀です。
テストをした時の温度推移を確認してみましょう。
Antutu(気温24度室内) | バッテリー温度 | CPU温度 |
---|---|---|
1回目 | 33.1℃ | 38.2℃ |
2回目 | 36.2℃ | 40.1℃ |
3回目 | 36.8℃ | 40.8℃ |
発熱した時は電池が減りやすい問題がありますが、そもそも発熱しにくいのがXperia Aceの特徴となっています。
負荷の強いアプリを回してもこの程度しか熱を持たないため、割と長時間使っていても熱問題を気にせずに使える安心感があります。
良いところ・悪いところ
上記のようなスペック面以外のところでXperia Aceを使っていて感じた良いところ・悪いところといった点をまとめてみました。
良い所
- 18:9で5インチのワイドディスプレイ
- 横幅67mmのコンパクトサイズで持ちやすさが気持ちいい
- フラットで凹凸がないボディデザイン
- 意外にも動きは軽快さがある
悪い所
- コストパフォーマンスは他のドコモスマホと比べると劣る
- 目立った特徴的な機能がなくプレーン感が強い
- カメラの質は高くない
上記のようなスペック面以外のところでXperia Aceを使っていて感じた良いところ・悪いところといった点をまとめてみました。
「快適な使い心地」のサイズ感は好印象、地味に唯一のフラットボディの18:9比率なXperiaに
Xperia Aceの良い所はそのサイズ感にあるでしょう。
スマホの持ちやすさ、手へのフィット感というのはスマホの横幅が大きく関わってくるのですが、このXperia Aceの横幅は67mmと昨今の70mmを超える大画面スマホよりもスリムになっており、ドコモでその持ちやすさに評価が高かったXperia XZ2 Compactの65mmに近いサイズです。
こうしたサイズ感ゆえにXperia Aceは持った時の手への馴染み具合が気持ちよく、長時間スマホを触っていても無理のない状態で使い続けることができるためにストレスがなく快適です。
過去のXperiaでコンパクトモデルを使っていた方にはかなり満足度の高いサイズだと思われます。
ボディ素材も触っていて高級感を感じる素材となっており、廉価モデル感は少ないものになっています。
また地味にこちらのモデルは18:9の縦長なワイドディスプレイを使ったXperiaの中で初めての背面がフラットなモデルとなっています。
XZ2シリーズでは背面が膨らんでしまって従来のXperiaシリーズからはデザインが異なるものになっていましたが、こちらのXperia Aceは従来デザインが好きだった方には待望のフラットなデザインの18:9ディスプレイのXperiaとなりました。
カメラもボディ内に収まっており凹凸はなく、全面がフラットなタイプの均整なデザインを実現しています。
サイズ感の良さやそのデザイン性の高さといったところは持ちやすさ・使いやすさといったところを強く感じさせるものになっており、この点はXperia Aceの褒められるところとなっています。
Antutu8万点台もひっかかりは少なく動作も快適
Xperia AceはAntutuスコアが8万点台となっており、ミドルレンジモデルとしては2018年の主要機種と比較して2割ほどの性能アップとなっています。
スコアは決して高くなく、ミドルレンジモデルの中でも若干抑えめの数値であるのは間違いありません。
ただこのスコアの低さというのも普段使いのアプリの利用においてはあまり体感に影響を与えないものになっています。
2018年のドコモミドルレンジの主流SoCとして使われていたSDM450を搭載した機種なんかに比べても、スクロール時の引っ掛かりやカクつきというのがある程度感じられてしまうものではありましたが、こちらのSDM630を使ったXperia Aceではその辺り大分良くなっていてストレスがより感じにくいものになったのを実感します。
具体的な名前を挙げると同じミドルレンジモデルであるAQUOS sense2よりは確実に一つ一つの動作が引っかからずに動くために気持ちいいです。
タブを展開しまくった状態でのブラウジングや、バックグラウンドで別処理をしている状態でアプリを操作すると、流石に影響を簡単に受けやすくなっており操作が重くなりますが、シングルタスクで一つ一つ要件をこなしていく使い方であるならば高性能さを必要としないためにサクサクと操作をすることができます。
性能はあまり高くないというのは不安な要素ではありますが、それでもゲームなんかをせず同時にアプリの処理をかけるような使い方をしなければ十分に使いやすくストレスも少ない動作が実現できています。
電池持ちは優秀
電池持ちはテスト結果からもわかるようにかなり優秀なのがわかります。
同じドコモスタンダードモデルと比較しても優秀であり、Google Pixel 3aなんかよりもバッテリー持ちは安定しています。
Xperia Ace | Google Pixel 3a | |
バッテリー状況 | ||
スタンバイ状態で10時間 | 100%⇒97% | 100%⇒90% |
明るさ50%でYoutube映画2時間 | 100%⇒84% | 100%⇒81% |
特にスタンバイ状態で電池が減りにくいというのは安心感を持って使えるポイントになるでしょう。
2,700mAhしかバッテリー容量はありませんが、それでもこの安心感というのは高く評価することができるポイントです。
コスパは正直良くない、体感よりもスペックなどを重視するなら候補には難しい
ここからはデメリットについて。
Xperia Aceはこの機種単体で見ればデザイン性も高く必要な機能はしっかりと持ち、性能面も使い方を合わせれば十分なレベルになっています。
ですがその価格と他の同じ「ドコモスタンダードモデル」の性能とを比較して見た時に、どうしてもコストパフォーマンスの悪さというものを感じてしまいます。
特に同時期に発売されているミドルレンジモデルの「Google Pixel 3a」とその性能及び価格を比較してしまうと、あえてXperia Aceを選ぶ理由というのがあまり見いだせないほどに不利な状態になってしまいます。
Google Pixel 3aと比較をすると以下のようになります。
Xperia Ace | Google Pixel 3a | |
SoC | Snapdragon 630 | Snapdragon 670 |
Antutuスコア | 87568 | 158349 |
価格 | 48,600円 | 46,656円 |
価格はほぼ同じですがAntutuでの性能差は約2倍近くなっています。これだけでもコスパの悪さというのが比較で感じられてしまいます。
またここにはないですがカメラを比較すると、Google Pixel 3aの方が圧倒的にダイナミックレンジが広く、空の白飛びや暗部の黒つぶれが防げ、ノイズリダクションでベタ塗りになることもありません。
性能とカメラの2つの部分がXperia Aceよりも上回るGoogle Pixel 3aといった存在が、ほぼ同じ価格で購入できるということを考えるとXperia Aceを選ぶ理由というのは中々出てこないのが本音です。
単体での使いやすさは良いのですが、それ以上に快適さが期待できカメラ性能が上がったモデルが同価格で用意されていると、おすすめというのは気が引けてしまうものになります。
コストパフォーマンスの悪さというのはXperia Aceの持つ最大のデメリットと言えるでしょう。
Google Pixel 3aと比較して優れているのはそのサイズ感ぐらいでしょうか。持ちやすさ・スマホとしての扱いやすさといったところはXperia Aceの方が快適です。
カメラも価格を考えるとそこまで良くないのは確か
後述するカメラレビューでも再度触れることになりますが、カメラの質はあまり良くありません。
価格相応と言ってしまえばそれまでかもしれませんが、Google Pixel 3aが同価格でPixel 3相当のカメラを積んでいることを考えると物足りなさを強く感じます。
白飛びしやすく、黒く潰れがち、料理もあまりおいしそうには見えないとなっており、とりあえず写真目的で購入するタイプのスマホではないと感じさせます。
デメリットの繰り返しにはなりますが、やはりGoogle Pixel 3aと比較した時のコストパフォーマンスの悪さが感じられてしまいます。
カメラ
アウトカメラ | 1200万画素 (スマイルシャッター、AIシーン撮影) |
---|---|
インカメラ | 800万画素 (120度広角カメラ) |
ではカメラ性能についても見てみましょう。
価格5万円以下かつスタンダードモデルのスマホということもありカメラ性能についてはあまり期待してはいけませんが、とりあえずその実力を確認していきましょう。
カメラUIは以下の通り。
撮影モードは
- 4コマストーリー
- ポートレートセルフィー
- Google Lens
- ぼけエフェクト
- スローモーション
- マニュアル撮影
- クリエイティブエフェクト
- パノラマ
となっています。Xperia 1にもあったボケモードがありますが、こちらは写真を2枚撮影することによって合成する仕組みになっています。
以下では少ないですが撮影した写真をあげておきます。
なお写真はサーバーの保存容量の関係で圧縮しているのでご容赦ください。細かいところの表現に関しては拡大した際こちらの写真ではノイズが乗ってしまっていますが、実際にはもっと少ないものになっています。
まずは日中での撮影になりますが、ダイナミックレンジの狭さを感じてしまう場面がコントラスト差の強い環境では多々あります。
日陰の部分に露出を合わせてしまうと空が白飛びし、空のデティールを残すように露出を合わせると日陰部分が黒く潰れがちです。
かなりバランスの整った環境じゃないと白飛びなどに悩まれやすいカメラであるのは間違いありません。
室内で料理と人物を撮影してみましたが、どちらにも共通する問題としてピントが合いづらいというのを感じます。
料理も人物もどちらもピッタリとピントが合っておらず、オート撮影では全体的にわずかにぼやけてしまう印象を受けるものになっています。
夜景に関してはまだ十分な量を撮影できていないので、インスタグラムアカウントなどに追加であげていこうと思います。
やはりカメラの質に関しては価格相応感というのは強いです。
白飛び耐性が弱いために、露出調整というのはしっかり行わないとコントラスト差の激しいシーンでは修正も難しい写真が撮れてしまいます。
カメラ目的でこちらのXperia Aceを選ぶ、ということはないでしょうか。
ある程度妥協をすることが出来るのであれば一定のクオリティが出ているとは言えますが、褒めるレベルにはないのは確かです。
まとめ:デザインは見た目も手への馴染み方も良いがコストパフォーマンスの悪さは難しい問題
- メリット:Xperia Compactシリーズとほぼ同サイズの持ちやすさ。しかも18:9のワイドディスプレイを持ち高級感も高い
- デメリット:コストパフォーマンスは悪く、長く使える・より快適に使えるということを考えたいならGoogle Pixel 3aの方が適してる
Xperia Aceの魅力としてはXperiaのコンパクトシリーズと同等のサイズ感・高級感も備えたボディ、そして普段使いのアプリであれば不満無く利用できるというところにあるでしょう。
Xperia Aceそのものを見た時は悪くない機種ではあります。
ただ同時期にドコモでは複数の「スタンダードモデル」の発売が行われていますが、それらと比較をしてしまうと価格の割に性能やカメラの部分で明らかに見劣りをしてしまいます。
特にGoogle Pixel 3aの存在は大きく、こちらのスマホがある限りは性能やカメラ、そしてコストパフォーマンスの観点からXperia Aceを選ぶ理由というのはあまり見出せません。
デザインや本体およびディスプレイサイズなどにこだわりがない限りはXperia Aceは選びにくいものになっています。
この辺りどれだけデザインや持ちやすさといったところを性能以上に重視するか、といったところがXperia Aceを選ぶ基準になるでしょう。
単体で見た時には決して悪いスマホではないですし、むしろサイズ感と相まって予想以上に使いやすさを感じますが、コスパというところを大事にした時には中々選びにくい弱点があるのは覚悟しましょう。
ドコモオンラインショップ:Xperia Ace SO-02L
機種変更なら頭金のないオンラインショップで
なお今回もしも契約をするならドコモオンラインショップを利用することをおすすめします。なぜならオンラインショップでは場合によっては5,000円以上お得に契約することが出来るからです。
また待ち時間や契約時間といったものにも悩まされず契約できるので、その辺りの時間の使い方についてもメリットのある契約が出来ます。
なぜドコモオンラインショップを利用すると安くなるのかというと以下の5つのメリットが用意されているからです。
- 頭金が端末にかからない
- 事務手数料が0円
- 待ち時間がなく契約完了まで5分程度
- 自宅への配達やドコモショップへ配達してくれて無料で初期設定
- チャットサポート完備でプラン相談などが可能
こうしたメリットがあるためにドコモオンラインショップでの契約というものを勧めています。
頭金と事務手数料は特にドコモオンラインショップのメリットとなるポイントです。頭金は5,000円ほど、事務手数料は最低でも2,000円かかる支払いですが、そうした支払いがオンラインショップでは無料になるため、そこは本当に大きなメリットとなっています。
他にもオンラインショップでは手続き全般がネット上で冗談ではなく2,3分で終わらせることが出来るようになっていて、時間的な浪費というのがかなり少なくなっています。どこからでも申し込み可能でありながら、時間が全くかからず契約できるのはオンラインの大きな魅力です。
さらに最近ではチャットサポートも実施することによって相談窓口というのも設置することが出来ており、オンライン契約の不安点であるプランや端末の疑問点が解決できない、という問題が解消しています。
オンラインショップではそのメリットとして頭金と事務手数料分お得に契約できるという特徴を持っています。そしてそれ以外にも時間をかけず(メンテナンス時間以外は)24時間いつでも申し込みをすることができる簡単さというのもありますし、サポートも充実しだしたという良さもあります。
こうした理由からオンラインショップは契約をするのにおすすめすることが出来るわけです。
せっかく価格設定的に安くなっているXperia Aceを契約するのですから、安いままの料金で契約するようにした方がお得になるのは間違いないため、特に機種変更のような頭金の付けられやすい契約はオンラインショップで契約したほうがお得になります。
追記:楽天モバイルでも販売開始!縦長5インチのコンパクトでおサイフ搭載モデルは魅力的だがやはりコスパは良くはないのに注意
なお10月1日からはドコモだけではなくMVNOでも販売が開始され、nuroモバイルと楽天モバイルでも取り扱いが開始されます。
このMVNOの中では楽天モバイルでの取り扱いというのが大きなニュースになるでしょう。
ミドルレンジモデルとは言え、SIMフリーモデルのXperia最新モデルがMVNOでも取り扱われることになりました。
楽天モバイルのXperia Aceに関してはスペックが全く一緒なので今回のレビュー内容がそのまま当てはまるかと思います。
ただ残念なのは今回ドコモ版でも指摘しているコスパが良くないという点が楽天モバイルにも引き継がれてしまっているということです。
楽天モバイルでの販売価格は機種変更と新規で価格が違いますが、新規では5万円超え・機種変更もほぼ5万円に近い金額になってしまっています。
しかも同時に発売ラインナップに含まれたAQUOS sense3 liteやOPPO Reno Aのスペックと価格の安さと比較してしまうと、コストパフォーマンスでは見劣りしてしまうのは間違いない仕様になってしまっています。
そのため決して悪い機種ではないものの、単純に価格とスペックを比較した時にそのコストパフォーマンスというのは良くない機種であるのは、ドコモ版と変わらないものになってしまっています。
楽天モバイルでもXperia Aceが買えるようになったのは嬉しい内容ではありますが、このコスパの悪さという点はキャリアが変わっても改善はされていないので注意をしてください。