Mi 10 Lite 5Gがあるから買わなくてもいいかなぁと思っていたのですが、流石にBIGLOBEモバイルやOCNモバイルONEでの回線セット時の販売価格が安すぎるために、こちらのRedmi Note 10 Proを購入しました。
低価格・高性能スマホとして人気の高いこちらの機種を、今更ではありますが色々と触ってみてレビューしてみたので気になっている方の参考になればと思います。
Redmi Note 10 Pro、今回のレビューで確認していく良かった点と悪かった点
良かった点
- 比較的高いカメラ性能
- スマホとしてゲームも可能な十分な性能
- MVNOセット契約での安さが破格レベル
悪かった点
- 高負荷ゲームではパワー不足が感じられる
- 端末のみの定価購入はコスパが良くない
- 微妙にスクロールがカクついたりするなど、所々動作に気になる点がある
- 発熱がこれまでのXiaomi機に比べてしやすい
発売日と価格・キャリア情報・セール情報
Redmi Note 10 Proの発売は4月16日。
SIMフリー版の参考価格は「34,800円」。
MVNOでは回線セットの契約で大幅値動きやポイント還元が行われており、そちらでの契約というのが特にこのRedmi Note 10 Proではお得なものになっています。
SIMフリー価格 | 34,800円 |
BIGLOBEモバイル | 実質14,689円 |
OCNモバイルONE | 最安10,800円 (セール時価格) |
個人的に回線も使いやすいBIGLOBEモバイルをおすすめしたいですが、一括で安いOCNモバイルONEも捨てがたいので悩ましいところです。
新規ならBIGLOBEモバイル、MNPかつセールのタイミングであればOCNモバイルONEとなるでしょうか。
Redmi Note 10 Proのスペック
Redmi Note 10 Pro | |
OS | MIUI12(Android 11) |
SoC | Snapdragon 732G |
ディスプレイ |
6.67インチ FHD+ 有機EL リフレッシュレート:120Hz タッチサンプリングレート:240Hz |
RAM | 6GB |
ROM | 128GB |
アウトカメラ |
10800万画素+800万+500万+200万 |
インカメラ | 1600万画素 |
サイズ | 164mm×76.5mm×8.1mm |
重量 | 193mm |
バッテリー | 5020mAh |
その他 | デュアルスピーカー、イヤホンジャック、HDR表示、IP53相当の防滴 |
各種搭載機能
ナビゲーションキー配置 |
左:履歴 中央:ホーム 右:戻る (設定で変更可能、ジェスチャー対応) |
---|---|
SDカード対応 | デュアルSIM+micro SDのトリプルスロット対応 |
指紋認証・顔認証対応 | ○/○ |
バッテリーセーバー機能 | ○(2種類) |
リフレッシュレート変更機能 | 60Hz/120Hz |
ゲーミングモード | ○(ゲームターボ) |
通知ランプ/AOD機能 | ○(AOD) |
通知パネルの独特な機能 | ━ |
その他 | ボタンショートカット機能、ダブルタップ画面起動・オフ、デュアルアプリ、セカンドスペース、デュアルSIMかつmicro SD対応のトリプルスロット |
スペックや機能に関してはこちらの通り。
Snapdragon 732Gと割と何でも出来てしまうだけの性能を持ったSoCに加えて、1億画素に対応したカメラを搭載しており、昨今のスマホに求められる「性能とカメラ」の2つの点を充実させてきています。
防水・防塵に関しては防滴レベルの耐水性を用意。多少の安心感は得られるはずです。
指紋認証は電源ボタンと兼任。精度は高めでスムーズにロック解除できています。
MIUIはVer12。MIUIの各種独自機能がしっかりと揃えられており、Xiaomiスマホから乗り換えてくる人はこれまでと同様に使えますし、今回が初めてXiaomiのスマホを使う機会になるという人にとっても非常に便利な操作を行えるはずです。
バッテリー容量も多く、micro SDカードに対応した上で128GBのストレージを有している点も非常に高いポイントと言えます。
スペック面ではMVNOセットで2万円以下になるスマホとは思えないぐらいの充実度があります。
対応周波数
- 4G:B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28/38/40/41/66
- 3G:B1/2/4/5/6/8/19
デザイン・購入時付属品紹介
SIMフリー版の定価が3万円台ということもあって付属品はある程度充実しています。
急速充電に対応した充電器とSIMピンといったものが付属してきます。
ケースも最初からついてきているため、余計な出費なく傷や衝撃から保護できます。
保護フィルムも貼ってあるので購入直後からある程度のダメージからスマホをしっかりと守ることができるのは親切なところです。
若干付属ケースの品質といったところは微妙なところではありますが、保護という目的はしっかりと満たしてくれます。
Redmi Note 9S、Mi 10 Lite 5Gとの見た目の比較
恐らく比較対象になりやすいのは同じXiaomiスマホの2機種でしょう。
より低価格さが売りのRedmi Note 9S、
そして同じく低価格ながら性能が高いMi 10 Lite 5G
の2機種について、まずは見た目の違いを確認していきます。
まずは9Sと10 Proですが、どちらも中央にインカメラが配置されており切り欠きがされています。
Redmi Note 9Sではインカメラ周縁部が暗くなっていますが、Redmi Note 10 Proではそういった問題もないです。
どちらも輝度をMaxにしていますが、Redmi Note 10 Proの方が明るいです。ディスプレイが有機ELということでこの辺りの能力が向上しています。
Mi 10 Lite 5Gと比較するとノッチ周辺のデザインの違いがあります。
またディスプレイも白いMi 10 Lite 5Gと比べるとRedmi Note 10 Proは若干虹色のような感じになっており、この写真を見ても赤みが出てしまっています。
明るさもほぼ変わらないため、この発色の質といったところではMi 10 Lite 5Gの方が良いでしょうか。
背面はマット仕様のため指紋もつきにくいのは好印象です。
地味にカメラ周りのデザインも特徴的でカッコよさを感じられます。
Redmi Note 10 Pro基本性能
ベンチマークスコア
まず性能面をベンチマークアプリで確認をしていきましょう。
性能に関するベンチマークについては最もポピュラーなAntutu Benchmarkアプリを利用し確認していきます。
こちらの数値を他のモデルと比較していくことで、Redmi Note 10 Proの実力がどの程度あるかというのを確かめてみます。
基本的に数値としては25万点を超えるようになると普通の使い方なら体感での差は少なくなり、ゲームなど一部の重いアプリの挙動に差が見えるのみになってきます。
Ver9.0.7 | Redmi Note 10 Pro | Mi 10 Lite 5G | iPhone SE | |
---|---|---|---|---|
総合スコア | 352061 | 368621 | 468492 | |
CPU | 103720 | 111819 | 100321 | 121407 |
GPU | 93651 | 102832 | 49736 | 205341 |
MEM | 57652 | 70783 | 46883 | 62288 |
UX | 97038 | 83187 | 52193 | 79456 |
一応ベンチスコアは30万点を超えています。
ただ後述するレビュー内で触れているように、触っていると所々カクつきが少しあってこのベンチスコアの高さの割に結構甘い動きが見られます。
ゲームも重たいものだと影響を受けるために、ベンチスコアの良さから受ける印象と実際の動作に差があるのを感じます。
基本的には不満を感じることが少ない性能ではあるのですが、細かいところの動きを見ていくと気になる部分があるのは確かです。
ベンチスコアの良さをそのまま鵜呑みにできないスマホというのが一つ評価になってくるでしょう。
ゲーミング性能・機能を確認
続いてはこちらの性能を元にしてゲーミング性能を見ていきましょう。
原神:自動で設定されているのが「低」モード。
このモードであっても若干動きがカクついてしまうのは感じるものの、2万円以下のスマホとして考えた時には十分すぎる動作ではあります。
SIMフリーモデルの3万円台の機種として考えるともう少し良い機種がある可能性も否定できないですが、それでも上位に入るだけの性能であるのは間違い無いでしょう。
快適に遊ぶまでは行かないものの、それでもしっかりと動くものではあるために評価としてちょっと難しいところです。
荒野行動(60fps):負荷がそこまで高くない荒野行動では60fpsでもしっかりとキビキビ動作するのを感じます。
このレベルのゲームであれば結構な余裕を持ってプレイすることができるでしょう。他のゲームよりも快適度が高く、ストレスなく遊ぶことができます。
フォートナイト:負荷の高いゲームということもあって、原神よりも引っかかる場面が目立ってきています。
画質はアプリ内設定で75とデフォルトでは設定されますが、この画質の高さだと動作がカクつきやすいのでもっと画質を下げた方が実用的なアプリ利用ができるでしょう。
酷くカクつくわけではないものの、気になるレベルにはあるためにこのレベルの重さのゲームにはパワー不足を実感します。
思っていたよりもゲームプレイ、特に負荷が強めなゲームにおいてパワー不足を実感する場面があるため、ゲーム目的でこの機種を選ぼうとしていた方は注意が必要です。
重すぎないゲームを遊ぶなら快適ですが、フォートナイトや原神級のゲームを遊ぶには性能面での物足りなさがあります。
こうしたゲームプレイをサポートする各種機能も用意されているので、そちらもチェックしていきます。
パフォーマンスモード | Wi-Fi/タッチレスポンス/マイクの最適化 |
エクスペリエンスの強化 | 明るさ調整/読書モード/ジェスチャー機能/通知の通知のオフ |
タッチ耐性エリアの調整 | 画面端のタッチ感度の調整 |
コントラスト変更 | コントラストを変更することで暗部の視認性の高さを上げる |
メモリ解放/例外 | ゲームアプリ向けにRAM領域を確保する |
Xiaomiスマホのゲーム向け機能は『ゲームターボ』としてまとめられています。
ハイエンドXperiaのように給電機能やリフレッシュレートの調整機能などはないため、特にこれといった特徴は無いのですが、一応ゲームに集中できるような通知制限やナビキーロックの機能などは用意されています。
個別アプリごとに変更できる項目もあり、画面端のタッチ感度を下げることによる誤タップの低下やコントラスト変更によって暗い場面でも何が起こっているのかを視認しやすくできます。
パフォーマンスモードやその最適化によって、通常よりもゲームがしやすくなるように調整するようにできます。
他にもスクリーンレコード機能やLINEや通話アプリの通知のみを出す設定項目なども用意されています。
バッテリー持ち
テスト内容 | バッテリー状況 |
---|---|
100%⇒% | |
AOD表示オフ:スタンバイ状態で10時間 | 100%⇒98% |
明るさオートでYoutubeスポーツ2時間(720p) | 100%⇒91% |
フォートナイト、パーティーロイヤル1時間エモート | 100%⇒84% |
YouTube推移
(同時記録ではなくそれぞれ購入直後の推移。気温差などで同条件ではないものの、バッテリー劣化する前の結果として比較の参考にしてください。)
1時間 | 2時間 | 3時間 | 4時間 | 5時間 | |
Redmi Note 10 Pro | 96% | 91% | 86% | 81% | 75% |
iPhone SE | 89% | 76% | 63% | 50% | 26% |
Xperia 1Ⅱ | 93% | 80% | 76% | 71% | 62% |
Redmi Note 9S | 96% | 92% | 88% | 82% | 76% |
Pixel 4a | 92% | 82% | 76% | 71% | 62% |
Mi 10 Lite 5G | 96% | 92% | 87% | 83% | 78% |
バッテリー持ちの良さは見てもらっている通り良いです。
Xiaomiスマホ全体に言える傾向ですが、バッテリー性能は大分安心して見ることができます。
スリープ時にほとんど電池を消費し無いため、ライトユーザー的な使い方であれば充電せずとも数日間使える安心感を持っています。
若干発熱がしやすいために、従来のXiaomiスマホと比べるとゲーム中のバッテリー消費といったものが大きくなりやすいかと思いますが、多くのスマホと比較しても上位に入るだけのバッテリー性能を持っていると評価することができます。
この点に関してはRedmi Note 10 Proの良いところと言えるでしょう。
発熱
Antutu連続起動 | バッテリー温度 | CPU温度 |
---|---|---|
1回目 | 36℃ | 37.5℃ |
2回目 | 39.5℃ | 46.2℃ |
3回目 | 39.5℃ | 50.1℃ |
(同じ環境下:5月の気温(19℃ぐらい、エアコンなしでの設定)で比較)
比較機種/同一環境下 | 1回目 | 2回目 | 3回目 |
---|---|---|---|
Redmi Note 10 Pro | 36℃/37.5℃ | 39.5℃/46.2℃ | 39.5℃/50.1℃ |
Mi 10 Lite 5G | 35.2℃/37.1℃ | 38℃/40.8℃ | 38.9℃/43.1℃ |
Redmi Note 9S | 34.2℃/33.2℃ | 35.2℃/34.1℃ | 36.1℃/35.5℃ |
発熱に関してはRedmi Note 10 Proは従来のXiaomiスマホと比べてもしやすく、負荷がかかると結構しっかりと熱を持ってしまいます。
Xiaomi機はこの辺りのバランスが良かったスマホが多かったですが、このRedmi Note 10 Proはこの点がそこまで優秀ではありません。
この影響でゲームなんかを数十分遊んでると結構熱く感じるほどになってしまいますし、それが影響してバッテリー持ちといったところにも問題が出てきます。
ゲームをしている時ぐらいしか発熱の強さというのは実感しないレベルではありますが、ゲームをするのであればこの発熱の高さは従来のXiaomi機よりも大きくて影響が強い、というのは覚えておくべきでしょう。
Redmi Note 10 Proのカメラ性能
Redmi Note 10 Pro | |
広角 | 10800万画素/f1.9 |
超広角 | 800万画素/f2.2 |
望遠接写/深度センサー | 500万画素/f2.4 200万画素/f2.4 |
インカメラ | 1600万画素/f2.45 |
8K動画撮影対応 | ━ |
4K動画撮影対応 | 30fps |
フルHD(1080p)撮影モード対応 | 30fps/60fps |
撮影機能
夜景モード | ○ | スローモーション | ○ |
ポートレート | ○ | パノラマ | ○ |
プロモード | ○ | Googleレンズ | ○ |
AI撮影切り替え | ○ | ドキュメントスキャン | ○ |
マクロモード | ○ | ハイパーラプス | ○ |
AR対応 | × | 連写対応 | ○ |
※写真に関してはサイトサーバーの容量及び読み込みの際の通信量低減のためにオリジナルファイルではなく、圧縮したファイルを用意しています。ご了承ください。
撮影はAIオート機能をオンにした状態。
鮮やかさといったところがギリギリ「鮮やかすぎる」を超えないレベルに抑えられており、SNSを中心に映える写真でありながら不自然さもそこまで感じない良い感じのバランスを持った写真が撮れています。
白飛びもしにくいダイナミックレンジの広さがありそうですし、コントラスト差が激しい場面でも暗すぎない写真が撮りやすいのを感じます。
夜景撮影はTwitterなんかで「凄い!」という評価が回ってきていましたが、正直そこまでの評価になるかは疑問なところです。
確かに3万円台のスマホとしては夜景撮影能力はかなり高い方かと思いますが、Mi 10 Lite 5Gとそこまで大きく変わらないのと低照度撮影であまり強さを見せてくれない為に、そこまで絶賛するレベルであるかは疑問です。
「キラキラした夜景」を撮影するのであればかなり能力を発揮できるのですが、光源の少ない場面では評判の高さから想像していた撮影能力ではない感じです。
といってもそういった前評判の無駄な高さを抜きにすれば十分に美しい写真が撮れるため、評価自体は高いものになるのは間違いないです。
その他の撮影方法や比較についてはインスタグラムの方であげてくかもです。
Mi 10 Lite 5Gとの比較も10枚ほどですが用意しているので、そちらも確認してみて下さい。低照度下での撮影はMi 10 Lite 5Gの方が強いのを感じます。
Redmi Note 10 Proレビュー
1:性能は高く動作はサクサクではあるが、通常のSIMフリー価格だとインパクトは少ない。世間の高評価といったところも言い過ぎ感がある
基本的な動作はサクサクな部類です。
常に快適さが続く、という程ではないものの、ストレスはかなり少なくなっています。
タッチパネル周りも問題なく反応し、スクロールといったところも大部分のところで滑らかさを感じられるためにあまり大きな不満というのは持つことは無いでしょう。
ゲームは原神やフォートナイト辺りでは重さを感じるためにパワーが必要なゲーム目的での購入には向いていませんが、
それ以外のそこまで負荷が高すぎないアプリであれば結構しっかりと動かせるので、ライトゲーマー向けに使えるスマホでもあります。
ただ正直に言えば通常のSIMフリー価格でこの性能というのは、思ったよりもインパクトが薄いというか拍子抜けしたのも事実です。
細かいところではあるんですが、ツイッターアプリなんかの動作がMi 10 Lite 5Gや場合によってはRedmi Note 9Sよりも若干スクロールに重たさを感じます。
他にもちょっとブラウジングの中で一瞬カクつく瞬間が一定の頻度で見られますし、バックグラウンドでダウンロードなりの何らかの処理が行われたりマルチタスク的な処理が入ると、結構しっかりと動きの質が落ちてしまいます。
全体的には動きが重いと評価するまでには至らないものの、微妙に引っ掛かりやカクつきといったものがAntutuスコアやCPUグレードの割に感じられやすいのは確かなため、世間の評判の高さから期待していた中で拍子抜けしたのは個人的に感じるところです。
動きの良さ、コストパフォーマンスの高さといったところは、Redmi Note 9SやMi 10 Lite 5Gを触った時の方が感動するバランスを見せていました。
通常のSIMフリー版の価格で、そこまで性能が良いかというと微妙な実際の動作になってしまっている状態では、コストパフォーマンスも言われているほど感じられず、世間の高い評価も言い過ぎなのでは無いかとも感じられます。
正直インパクトの高さでは9SやMi 10 Liteの方が強く、意外とスクロールとかでカクつきが散見されるのは期待外れな部分があります。
他メーカーの同価格帯のスマホに比べればコスパは良いのですが、同じXiaomiスマホと比較するとインパクトは薄いです。
2:MVNOのセール価格で考えるとコスパお化けなのは間違いない。この安さであれば十分に買い
ちょっと厳し目の言葉が続きましたが、これらの評価は通常の定価で買った時に与えられる内容かな、といったところです。
34,800円のような価格で購入した時には、9SやMi 10 Liteよりもインパクトは薄いのですが、BIGLOBEモバイルやOCNモバイルONEでの価格で購入できるなら話は変わります。
実質価格含めて2万円以下でもしもこのRedmi Note 10 Proを買えるようであれば、かなりの「コスパお化け」なスマホであるのは間違い無いです。
スクロールのカクつきや引っ掛かりがあると言っても、体感でストレスになるレベルのものではなく、基本的な動作は優秀な動きを見せるスマホとなっているため、それが2万円以下というのはインパクトとしては強烈です。
ここにカメラ性能といったところも2万円以下レベルのスマホにはないものが用意されているため、MVNOセットの価格で考えればかなりお買い得なスマホであるのは確かです。
定価ではイマイチ高い評価の理由というのは感じにくいのですが、セール価格である2万円以下といったところで見れば納得のいく評価ではあるために、Redmi Note 10 Proを購入するのであればこうしたMVNOセットでの契約といったところを積極的に活用したいところです。
こちらならばコスパが良くてお買い得な機種の一つと言えるはずです。
3:MIUIの各種オリジナル機能が便利、特にセカンドスペースとアプリの複製機能はこれまでのスマホにないメリット
Redmi Note 10 Proには従来のXiaomiスマホ同様に、MIUIに用意されている各種オリジナル機能を利用できるようになっています。
MIUIのオリジナルな各種機能に関しては以下のようなものが用意されています。
利用できる機能としては
- クイックボール
- 片手操作
- ジェスチャー操作
- フローティングウィンドウ
- ゲームターボ
- ビデオツールボックス
- バッテリーセーバー
- デュアルアプリ
- 通知領域カスタマイズ
- セカンド・スペース
いくつかの機能を紹介すると、
クイックボール:画面にフローティング表示ができるショートカットトグル機能がクイックボールです。
フローティングウィンドウ:こちらはAndroid 11機で増えてきた機能でもあるかと思いますが、MIUI12で追加された機能です。こちらは通知が来たアプリを今のアプリを閉じることなく、アプリの上にフローティング表示させることでLINEの内容などを確認することができます。
今のアプリを閉じずに軽くメール内容を確認出来たりするため、便利な機能として利用できるはずです。
デュアルアプリ:こちらはお馴染みの機能で、アプリの複製を行うことができます。Xiaomiの場合にはメッセージアプリに限らず普通のアプリも複製することができるため、他のメーカーのスマホよりも複製によって色々な使い道があるのがこのXiaomiスマホの特徴になっています。
セカンド・スペース:こちらはスマホの中に新たなスマホのホーム画面を作れる機能になっていて、アプリ構成やアプリ内アカウント構成が全く違う「スマホの中身」を作ることができます。
どうしてもメインのスマホの画面内では見せたくないアプリなどを使用したい場合には、こちらの機能を使えば家族やパートナーにスマホを見られても、おかしなことにならずに済みます。
どれも便利に使えるものになっていますが、最も個性的な使い方ができるのはセカンド・スペース機能でしょうか。
これを使えば人に見られたくないアプリの管理や、異なるアカウントでのアプリ利用といったものがしやすくなり、スマホ1台で色々な使い方が出来てしまいます。
詳しくは以下の記事にまとめているので、そちらで確認をしてみてください。
4:バッテリーセーバー機能やMIUIの省電力化は有用。ただしその弊害でアプリの通知などが遅れたりしてしまう「中華スマホ」特有の強烈なタスクキルなどは使いづらさもある
Redmi Note 10 Proは電池持ちの良さといったところも評価できるポイントです。
アプリごとに設定することができるバッテリーセーバー機能を中心に、MIUIの強めのアプリ制御といったところは余計な電力消費を行わない機能が揃っているために、特に待機状態の時の電池消費のしにくさといったところは特徴として評価することができます。
なので電池持ちを重視する選び方をするならばこのRedmi Note 10 Proは確実に候補に入れておきたいところです。
一方でこのMIUIの強めのアプリ制御やバッテリーセーバー機能が影響して、Xiaomiスマホ全体でアプリの通知周りが他のスマホよりもわかりにくい、バックグラウンドでの動作が行われない、という問題が生じています。
- LINEの通知が表示されず、いつの間にかメッセージが届いている
- 通知自体は来るが通知音がならない
- 着信が来てもバイブや音が鳴らない
- バックグラウンド処理がいつの間にか止まっている・落ちている
- バックグラウンドでのダウンロード・アップロードがいつの間にか止まってしまう
などの問題が常にではないものの、スマホを使っていくと確実に直面していきます。
これに関しては明確な対処法というものは出てきていないものの、
- バッテリーセーバー機能を通知が必要なアプリで「制限なし」にする
- アプリの履歴画面で通知が欲しいアプリをロックする
といった操作をすると一部アプリでは改善する可能性があります。
あくまでも可能性となり、これで全部解消するわけでもないのが厄介なところなのですが、一応こうした不具合に思えるような通知周りやバックグラウンド処理が制御されてしまう問題・使いにくさというのが存在している点は、Xiaomiスマホを使う上で注意しておきたいポイントです。
メインスマホとして使っていくならLINEなどは頻繁に見ておく癖をつける必要があるでしょう。
5:120Hzのリフレッシュレートも出せるが実際のfpsは不安定?
デメリット的なポイントはディスプレイ周りに見られます。
このRedmi Note 10 Proはこの安さで120Hzのリフレッシュレートを実現し、スクロール等の動きが滑らかに表示されるという特徴を持ったスマホになっているはずなのですが、
実際に運用してみるとどうやらこの120Hzというリフレッシュレートは実現しているものの安定性の無いものになっているようです。
fpsのリアルタイム計測ができるサイトや、fpsをモニターできるアプリを使って確認していると、常時120Hzは無理なのはまあある程度許容するとしても、普通に90Hzや80Hz台に落ちる様子も観測されており、結構不安定さを感じる内容になっています。
低価格機でありながら120Hzの倍速ディスプレイ対応!というスペック上はかなりアツい内容になってはいるのですが、実際の運用においてはこの点は価格相応な品質ではありそうです。
アップデートで改善はされたようですが、それでも安定性といったところでは物足りなさがあります。
ただ発熱でリフレッシュレートが下がる、というような弱さはそこまで見られないためこの点に関しては評価しても良い部分です。他のスマホだと発熱によってリフレッシュレートが大きく下がる、なんていう機種も多い中、Redmi Note 10 Proはそういった類の不安定さでは無いというところは異なります。
6:Mi 10 Lite 5Gと比較してステレオ、デュアルSIM+micro SDは強み。一方で基本性能の高さにおいてはしっかりと差を感じられてしまう
個人的に同価格帯、あるいは低価格帯のスマホの中でおすすめしているのが同じXiaomiのスマホであるMi 10 Lite 5Gです。
Redmi Note 10 Proと比較すると以下の部分に大きな違いがあります。
Redmi Note 10 Pro | Mi 10 Lite 5G | |
サイズ/重さ | 164×76.5×8.1mm/193g | 164×75×8.7mm/193g |
ディスプレイ | 6.67インチ/有機EL | 6.6インチ/有機EL |
カメラ | 10800万画素 | 4800万画素 |
SoC | Snapdragon 732G | Snapdragon 765G |
バッテリー容量 | 5020mAh | 4160mAh |
その他 | ステレオスピーカー 側面指紋認証+AI顔認証 トリプルスロット | モノラルスピーカー 画面内指紋認証+AI顔認証 シングルSIM+micro SDカード |
Redmi Note 10 ProとMi 10 Lite 5Gを比較するとこのようになります。
Redmi Note 10 Proの強みとなる部分はトリプルスロットの部分やステレオスピーカー、それにカメラの一部性能といったところでしょう。
Mi 10 Lite 5GがシングルSIMとmicro SDカードという構成しか取れないのに対して、Redmi Note 10 ProはデュアルSIMが使えた状態でmicro SDカードも使える珍しい構成で運用することができます。
ステレオスピーカーなのも優れた部分となっています。モノラルで迫力不足だったMi 10 Lite 5Gと比べると動画視聴により役立ってくれるはずです。
ただし音質はそこまで期待できるものではないため、優位性としては僅かなものになります。
カメラ性能もそこまで大きな差は感じないものの、AI撮影時や夜景モードでの鮮やかさや見た目の良さといったところはMi 10 Lite 5Gよりも好まれそうな印象を受けます。
より自然な感じはMi 10 Lite 5Gの方が強いですが、SNSなんかにあげたりするときにはRedmi Note 10 Proの発色の方が良いかもしれません。
一方で性能面を見ていくとSnapdragon 765Gと732Gでは性能差があり、ゲームプレイを中心にその違いが実感できるレベルにはあります。
ほとんどカクつきや引っ掛かりのないMi 10 Lite 5Gと比べると、わずかではあるもののRedmi Note 10 Proは見劣りする部分が確かに感じられてしまうため、性能を重視して選ぶのであればMi 10 Lite 5Gの方が良い選択になるはずです。
特にフォートナイトや原神級のゲームを遊ぶ予定であれば、Mi 10 Lite 5Gの方が長期的な視点から勧められるものになっています。
似たような価格でデザインも近い感じではあるものの、それぞれ微妙に特徴が異なるスマホにはなっているため、自分に合ったスマホといったところを選んでみてください。
Redmi Note 10 Pro:性能・カメラ・機能のバランスは取れてはいるが、コスト面を含めた評価では思ったほどではない。MVNOセットで購入しないと評判ほど満足度を得られないかも
Redmi Note 10 Proに関するレビューに関してはこのようになります。
絶賛する評価が多いために購入をしてみた訳ですが、個人的には同じXiaomiスマホの過去モデルで受けた衝撃的なコスパといったところを考えると、今回のRedmi Note 10 Proに関してはそれほどでもない、という印象を受けました。
事前の絶賛評価によってハードルが上がってしまったというのもありますが、意外とスクロール周りの動作で引っかかることがあり、カメラもキラキラ夜景なら強いですが低照度撮影下ではやはりそこまでではないために、これまでのXiaomiスマホに比べると感動は薄いです。
特に定価である34,800円で考えると、同価格帯のスマホでそこそこな機種が増えてきた中では秀でているポイントというのもそれほど多くないために、ちょっと拍子抜け感はあります。
世間的な評価の高さ・評判の良さの割に個人的には期待外れなところはあったものの、これを定価ではなくMVNOのセール価格で購入することを考えた場合にはまた評価も異なってくる、というややこしい部分があります。
34,800円では似たような価格帯で出ている他のスマホと比べてそこまで目立ったところがないと感じられてしまうのですが、これが15,000円前後のMVNOセット価格だと流石に話は違ってきます。
スマホとして見た時には性能はしっかりしており、ゲームもハイパフォーマンスが必要なもの以外は余裕で遊べ、機能も防滴とMIUI独自のものが揃っているため使いやすく、カメラも期待が大きすぎたものの単体では悪くなく、スマホの出来自体の全体的なバランスは良いです。
そうしたスマホがMVNOセットで2万円以下で買えるという事であれば、これまでの微妙に不満足な部分も許容できる、というかこの価格でこの各種性能という事であればコスパが良すぎる、という評価をすることができるようになります。
Redmi Note 10 Pro自体は気になるところもあるものの全体的な使いやすさはしっかりしているため、そこに満足度を強く感じられるか否かというのは価格次第というところがあります。
この性能なら2万円以下は安くてお買い得で買い、3万円以上だと評判の良さほどではないからあえてそこまで評価するか、といった個人的評価にはなります。
価格の部分が評価に強く影響はしていますが、Redmi Note 10 Proを選ぼうと思っているユーザーはこの点も大きなポイントかと思うので、そこはご了承いただければと思います。
どうしても契約セットでの購入はしたくない、という事であればauのMi 10 Lite 5Gを端末のみ購入をしてSIMロック解除を行う、というのも代替案としておすすめできます。