ドコモでは19年6月より分離プランに基づいてスマホ契約・購入方法といったものが変更になっています。
新しいスマホの契約方法においては端末と回線の紐づけ感といったものがほぼ無くなり、より自由度の高い端末増設などが可能になる一方で、毎月の割引や一定期間の縛りを条件とした値引きというものがなくなってしまい安く契約する方法というものが失われてしまうことになっています。
割引が消えてしまうために多少はスマホの定価というのはこれまでよりも安くはなっていますが、公式的に割引が消えたことによって安く買うということは今まで以上にしにくいものになっているのは間違いありません。
そうした安く購入することが難しくなる6月以降において、一つドコモが購入補助系の施策として用意したのが「スマホおかえしプログラム」です。
こちらは2年ほどのスマホ買い替えサイクルで利用しているユーザーを中心に、スマホの実質的な利用費用というものが下がるサービスになります。施策としては従来の下取りプログラムに近いものになっており、auのアップグレードプログラムやソフトバンクの半額サポートにも近いものとして用意されています。
今回はこの「スマホおかえしプログラム」についての内容を確認するのと、実際にどういうユーザーに合ったプログラムなのかというところを考えてみたいと思います。
スマホおかえしプログラムの概要と特徴
ドコモの6月以降のスマホ販売において、フラグシップ系のハイエンド端末に対する主要な購入補助となるのが今回紹介する「スマホおかえしプログラム」です。
月々サポートや端末サポートといった契約を伴う形での端末割引が法律により禁止されてしまうことによって、現状このスマホおかえしプログラムが今後のドコモのスマホの実質価格を下げてくれる施策となります。
スマホおかえしプログラムは大まかに以下のような特徴をもっています。
- スマホの端末回収を伴う
- 36回払いの内最大で12回払い分の支払いが不要になる
というもので、本来36回払いでで端末代を支払っていかなかければいけないところを、端末を回収(返却)に出すことによって最大で12回分の支払いが不要になるというサービスとなっています。
こちらによって24/36回分の支払いだけでハイスペックスマホを使えるということになり、実質的な価格という形で安くスマホを利用することが出来ます。
シンプルですがこれがスマホおかえしプログラムの概要です。端末回収で残債が無くなる形の購入補助となり、auのアップグレードプログラムEXやソフトバンクの半額サポートに近い存在となっています。
スマホを回収することで残債をチャラにしてくれる購入補助施策です。
このスマホおかえしプログラムの更なる詳しい利用条件および回収や査定に関する条件は以下の通り。
条件
- 36回払い設定
- 利用端末をドコモに回収・返却
返却条件
- 対象機種が当社の指定する正規店で購入されたものであり、ご購入時における不備・不正がないこと。
- ご返却時における対象機種分割支払金の未払いおよび対象機種の回線契約にかかる料金の未払いがないこと。
- 対象機種に記録されているメモリ・データが消去できること(一切のデータは加入者ご自身の責任で消去していただきます)。
- 対象機種を改造していないこと。
- 加入者が対象機種の所有権を有していること。
以下の査定条件を満たし、査定が完了すること。
査定条件
対象機種に故障、水濡れ、著しい外観破損および画面割れがないこと。
その他の当社指定の査定基準を満たしていること(店頭で確認をさせていただきますので、電池パックを装着した状態でお持ちください)。
となります。
他に細かい条件としては
- 対象は高額なハイエンド端末のみ
- 回線との紐づけがある契約ではないため、回線解約後もこのプログラムを利用できる
- 端末の支払いが24回未満でも利用することができ、12回分の支払いが不要になった上で残りの残債を支払う
といったものがあります。
注意点としてあるのは
端末が回収されるので手元からなくなる
端末残債が12回分よりも下回った場合でも支払いが不要になるのは残りの回数のみとなり、12回分の支払いが残っていない状態でないと最大限お得に活用できない
という問題があります。
端末回収が必要なので、事前にバックアップや機種変更後の速やかなデータ移行が必要です。
また残債が10回や8回といったところまで支払ってからこのスマホおかえしプログラムを利用すると、その10回分と8回分といったところしか支払い不要にならず、余計に支払ったことになる2回分や4回分が完全に無駄になってしまいます。
一応実際の運用予定としてdポイント還元などでの救済案というのは出ていますが、回線との紐づけがないためにそちらも実際に行われるかは不明です。
スマホおかえしプログラムの端末回収条件をどう捉えるべきか:最新モデルが2年間6万円前後で使い続けられる
大体のスマホおかえしプログラムの内容は上記のように「スマホを回収すれば12回分の残債が無くなる」というシンプルなものですが、もう少しこのスマホおかえしプログラムについて考えていきたいと思います。
まずこのプログラムがお得なのかどうかという問題について。
これについては今のスマホ販売の状況を考えればお得、一時の月々サポートや端末購入サポートと比較してしまうとお得ではない、といった結論になるでしょうか。
今までの実質価格販売や解除料大幅増による一括販売と比較すると、そこまで大幅な割引にならない上に端末も回収されてしまうということでお得さはあまりないですが、一方で今のスマホの安売りが大幅に規制されることになってしまった中では、このスマホおかえしプログラムの存在はありがたいものになっています。
過去のキャンペーンを知っていると条件は良くないものの、割引系のキャンペーンが少なくなってしまった今では端末購入の助けになってくれるのは間違いありません。
次は実際にスマホおかえしプログラムが活用しやすい人にどのような方が当てはまるかについて。
現状スマホ代を安くする方法としてこのスマホおかえしプログラムは役に立つことになるかもしれませんが、条件の端末回収というところはやはり人を選ぶかと思います。
端末回収が伴うためにそれを許容できる方、そして対象がハイエンド端末となるために高性能な最新スマホへと定期的に変えたい、という方が現状ではスマホおかえしプログラムの利用と合っているでしょうか。特に後者の理由は今後スマホのVRやAR、それにゲーミング機能といったところが強化されることが予想されるため、そうした新しい機能に触れてみたいと考えている方にはスマホが買い替えやすいサービスとなるでしょう。
スマホおかえしプログラムを使えば安めのモデルだと59,000円ほどの価格に。それ以外のモデルも68,000円前後といった価格で2年間利用可能です。
そのためスマホおかえしプログラムによって「最新スマホが2年間6万円前後で買い替えることが出来る」というスマホの運用をすることが出来ます。
最新スマホが2年間6万円前後で使える、その後も似たような価格で最新モデルへと乗り換え続けることが出来る、というのは最新の機能や性能に触れたいという方には魅力のある内容ではあります。
月額2,500円~3,000円の支払いで最新モデルが使い続けることが出来る、という形の契約がしやすくなるのがこのスマホおかえしプログラムと考えて良いでしょう。
過去のサービスと比べるとそこまでインパクトのある安さではありませんが、通信費が一応安くなった現状では現実的な対策になるでしょうか。
スマホおかえしプログラムで安くなる・値引き相当となるのは約3万円前後。これは2年前のハイエンド端末の下取り価格や買取価格よりも若干高めになるため、その点を考慮すると下取りや売却といった方法よりはお得と言えるでしょうか。
一方で端末回収に抵抗がある方やそこまで最新のものを買い替え続けたいということが無いようであれば、あえてスマホおかえしプログラムを使う必要性というのはないかもしれません。
スマホおかえしプログラムは必ず利用しなければいけないものではなく、ユーザーの任意で使えるものになっているため、そのまま購入したスマホを3年4年と使い続けたいと考える場合にはこちらは使わなくてもいいでしょう。
スマホおかえしプログラムは任意で利用できるため、自分の使い方やスマホの状態に合わせて利用することになると思います。
最も利用に適しているのはハイエンド端末を定期的に切り替えたい最新機種好き、ゲーマーな人たちでしょうか。
端末回収を伴うためにこのプログラムをもってスマホの実質価格が安い!と言うことは出来ませんが、それでも6月以降のスマホ契約において3万円近く端末代を減らすことができるため、ある程度スマホの買い替えサイクルが入方にとっては一定の魅力があるはずです。
12回分の支払いが残っていないと最大限お得に活用できないなどの注意点は多いですが、ドコモのスマホ契約においては現状高額の割引相当が利用できるサービスとなっているため利用の検討はしておくと良いでしょう。
公式サイトはこちら。
スマホおかえしプログラム | キャンペーン・特典 | NTTドコモ
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