2020年夏のドコモスタンダードモデルの中でも特に注目に値する機種となっている『LG Style3』を購入したので、そちらのレビューを実施していきます。
こちらのスマホはスタンダードモデルといったいわゆるミドルレンジ機種という扱いでありながら、かなりのスペックを有した準ハイスペックモデルといったものになっており、そうした機種がミドルレンジ級の価格で買えるということで特にコストパフォーマンスの部分で注目度の高いスマホになっています。
個人的にも期待感が強いスマホで楽しみにしていた機種なので、どの程度の満足感が得られるものになっているのかというのを確認していこうと思います。
なおその他の競合するであろうミドルレンジスマホのレビューについては以下の記事で用意しています。
Galaxy A41レビュー(SC-41A/SCV48) バランスは悪くないが相対的な魅力の少なさはネック | スマホ辞典
Redmi Note 9Sレビュー 2万円台でSnapdragon 720Gを搭載した驚異のコスパスマホ | スマホ辞典
Xperia 10Ⅱ(SO-41A/SOV43)レビュー スペックアップ&バッテリー持ち向上で使いやすさが大きく増した廉価版Xperia 5 | スマホ辞典
比較動画はこちら。
『LG Style3』の特徴をピックアップ!
まずはLG Style3の持つ特徴を確認していきましょう。
1:ドコモスタンダードモデルなのにハイスペック機種
LG Style3はドコモのスタンダードモデル=ミドルレンジモデルといった扱いになるスマホであるにも関わらず、そのハイスペックさが魅力です。
SoCにはSnapdragon 845といった2018年のハイエンドモデルが採用してきたCPUを搭載しており、価格が買いやすい金額に設定されているにも関わらず高性能なスマホとして購入できるようになっています。
いわゆるコストパフォーマンスに優れたスマホであり、使いやすさといったところにおいても素晴らしいスマホになっているのがこのLG Style 3です。
2:高い機能性も有しており使いやすい
性能だけでなく機能性の高さといったところもLG Style 3の良さです。
防水・防塵、おサイフケータイといった諸機能だけでなく、有機ELディスプレイに4,800万画素のカメラ、耐衝撃性能などを用意しています。
機能性に関しても充実したスペックの高さを見せており、使いやすさといったところでもハイエンドモデル級のものを実現しています。
3:小さくても壊れにくい、MIL規格13項目準拠の堅牢性
耐衝撃性能についてはMIL規格13項目に準拠しており、格安機ではあるものの壊れにくい耐性を持ったスマートフォンになっています。
高度, 高温保管、高温動作、低温保管、低温動作、温度衝撃, 降雨、湿度、塩水噴霧, 防塵、浸水、振動、衝撃といった環境変化に強いため、ちょっと粗っぽい使い方をしても壊れずに動作をしてくれるものになっています。
ただの防水・防塵だけでなく13項目の過酷な環境下でも動作を保証されているというのは安心して利用できるポイントになってくれるはずです。
『LG Style3』は価格もスペックも納得できる稀有な格安キャリアスマホ
LG Style 3はキャリアスマホの中ではかなり「コストパフォーマンス」に秀でたスマホと言えそうです。
SIMフリースマホで一部中国製メーカーの「コスパ」攻勢が凄いですが、このLG Style 3はそれに匹敵するほどのスペックと価格のバランスの良さを持っています。 しかもキャリアスマホということでおサイフや防水といった多くのユーザーが求める機能をしっかりと取り揃えているため、使い勝手の良さというところではSIMフリースマホ以上のものになっています。 |
『LG Style3』のスペック
LG Style3 | |
OS | Android 10 |
SoC | Snapdragon 845 |
ディスプレイ | 6.1インチ (1440×3120) |
RAM | 4GB |
ROM,SDカード対応 | 64GB,micro SD 1TB対応 |
アウトカメラ | 4800万画素(広角/f1.8) 500万画素(超広角/f2.2) |
インカメラ | 800万画素(標準/f1.9) |
サイズ | 152 x 72 x 8.7 mm |
重量 | 160g |
バッテリー | 3500mAh |
通信機構 | Wi-Fi: 802.11 a/b/g/n/ac(5GHz対応) |
生体認証 | 指紋認証 |
その他 | 防水・防塵、おサイフケータイ、FMラジオ、MIL規格13項目準拠 |
『LG Style3』の価格【ドコモ】
販売価格 | 2年後返却時の実質価格 | |
ドコモ | 41,976円 (1,166円×36回) |
─円 (─円×24回) |
価格の安さが優秀なのでオンラインショップ特典を合わせるとさらにコストパフォーマンスの良さを感じられる価格になります。
※現在キャリアでの購入よりも白ロムでの購入の方が安くなっています。
こちらのスマホに興味がある方は、赤ロム保障・SIMロック解除周りの保証があるイオシスやじゃんぱらなどの白ロムショップでの購入も検討をしてみてください。
『LG Style3』のデザイン
シンプルで見た目的にも野暮ったい感じもなく高級感を感じるデザインと素材となっており、ドコモスタンダードモデルといった安いモデルとは思えないものがあります。
端末右側には電源ボタン、左側には音量ボタンとGoogleアシスタントボタンが用意されています。
背面に指紋認証センサーとなり、リアカメラは2眼です。
ノッチはあるもののその周りを自分でカラー設定が出来るなどの機能も持ち合わせています。
Always on display機能も搭載し、画面をスリープしている状態でも時刻や通知などが確認できます。
さらにおしゃれでポップな画像やGIFアニメも用意されているため、スリープ状態のスマホ画面でも個性ある表示をし続けることが出来ます。
デザイン面ではLGらしさを感じるものになっており、これまでのLGスマホが好きだった方には「いつもの」LGスマホとして利用できるものになるかと思います。
『LG Style3』の各種ベンチマーク
性能・Antutuスコア
まず性能面をベンチマークアプリで確認をしていきましょう。
性能に関するベンチマークについては最もポピュラーなAntutu Benchmarkアプリを利用し確認していきます。
こちらの数値を他のモデルと比較していくことで、LG Style3の実力がどの程度あるかというのを確かめてみます。
基本的に数値としては20万点を超えるようになると普通の使い方なら体感での差は少なくなり、ゲームなど一部の重いアプリの挙動に差が見えるのみになってきます。
Ver8.3.9 | LG Style3 | Redmi Note 9S | Xperia 10Ⅱ | Galaxy A41 |
---|---|---|---|---|
総合スコア | 291181 | 249133 | 172592 | 158836 |
CPU | 88378 | 100321 | 70368 | 59626 |
GPU | 105238 | 49736 | 34225 | 31608 |
MEM | 50312 | 46883 | 36079 | 34273 |
UX | 47253 | 52193 | 31920 | 33329 |
Antutuベンチマークスコアはドコモスタンダードモデルとしては驚異の29万点。
同じスタンダードモデルであるGalaxy A41やXperia 10Ⅱを10万点以上上回るハイスコアを見せています。
Snapdragon 845の実力は確かなものになっており、非常に高いスコア・性能を見せるものになっています。
このスコアで41,976円というのはコストパフォーマンスに優れたスマホといった位置づけが十分にできるかと思います。
ドコモのミドルレンジ・スタンダードモデルのスマホとしてはちょっと頭2つぐらい抜けた高性能さを持っています。
スペック面・性能面では間違いなく買いな格安機となるでしょう。
バッテリー性能
バッテリー持ちについても複数の状況下で検証をしているので参考にしてもらえればと思います。
テスト内容 | バッテリー状況 |
---|---|
AOD(Always on display)表示オン:スタンバイ状態で10時間 | 100%⇒87% |
AOD表示オフ:スタンバイ状態で10時間 | 100%⇒92% |
明るさオートでYoutubeスポーツ2時間 | 100%⇒83% |
黒い砂漠モバイル1時間オート戦闘 | 100%⇒87% |
フォートナイト、パーティーロイヤル1時間エモート | 100%⇒76% |
Snapdragon 845というそこまでバッテリー持ちには高い評価が出てこなかったSoCのため、こちらのLG Style3でも結果は高くないものに。
この点に関しては同じスタンダードモデルでもXperia 10Ⅱのような省電力CPUを搭載したモデルの方がハッキリとバッテリー持ちの良さを感じるかと思います。
極端に悪いという訳ではないですが、後述している発熱といったところも加わってしまうと結構減りやすい状態にはなってしまうので、このバッテリー持ちに関しては多少良い数字に感じる部分があっても基本的には期待禁物な印象を受けました。
スタンバイ状態ではAODを切っておかないと、電池消費は激しいものになります。
電池持ち時間(ドコモ公式) | |
LG Style3 | 約100時間 |
Xperia 10Ⅱ | 約135時間 |
キャリア公式のテストにおける「電池持ち時間」に関しても、やはりXperia 10Ⅱなんかよりも劣る結果になっていることから、利用していくと結構消費電力は高くなってしまいバッテリー持ちといったところで差がついてしまうのがわかります。
発熱
発熱に関してはAntutuを連続で起動し、Antutuアプリで観測した数値を確認していきます。
Antutu連続起動 | バッテリー温度 | CPU温度 |
---|---|---|
1回目 | 36.8℃ | 39.4℃ |
2回目 | 38.6℃ | 40.7℃ |
3回目 | 37.9℃ | 42.7℃ |
(同じ環境下:6月の気温(25℃ぐらい)で比較)
ミドルレンジ機種/同一環境下 | 1回目 | 2回目 | 3回目 |
---|---|---|---|
LG Style3 | 36.8℃/39.4℃ | 38.6℃/40.7℃ | 37.9℃/42.7℃ |
Galaxy A41 | 32.9℃/41.5℃ | 32.8℃/41.7℃ | 32.6℃/42.2℃ |
Xperia 10Ⅱ | 35.3℃/39.3℃ | 36.4℃/40.6℃ | 34.8℃/42.1℃ |
発熱はテスト結果ではドコモスタンダードモデルの中では平均的です。
ただAntutu回しだと2回目以降からベンチマークスコアが26万点に落ちて処理制御している感はあります。
その他の発熱具合についてもちょっと確認をしています。
第五人格15分程度
- LG Style3:バッテリー温度37.7℃/CPU温度47.6℃
- Xperia 10Ⅱ:34.1℃/51.4℃
もっと負荷の強い操作で発熱した時の体感ではLG Style3の方が高温になりやすいというのを感じるものの、そこまで処理負荷が強くないゲームなんかになると余裕が生まれるのかSnapdragon 665のXperia 10ⅡよりもCPU側の発熱が高くならないものになっています。
バッテリー側の発熱も含めて考えるとどちらも大差ないものになってはしまっていますが、熱の持ち方には違いがあります。
ゲーミング機能
利用しているSoCがSnapdragon 845ということもあって、4万円台前半という価格でありながらゲームアプリで遊んでいても快適さを強く感じられるものになっています。
ほぼ全てのゲームが最高画質で問題なく動くレベルにあります。
フォートナイトでもそこまで大きな画質の劣化はない。ただし動きは若干カクつく場面あり
その他のゲームではサクサクで快適に動かせるパワーは十分にある。画質設定のみ最大にできないアプリはあるが、性能・動作的にもほぼ不満を感じることはない。
引っ掛かりを感じたのは負荷が非常に強いフォートナイトぐらい。
その他の荒野行動、第五人格、デレステ、黒い砂漠、辺りのゲームであればほぼ不満無くプレイすることが出来るはずです。
多少動きが悪いと感じる場面があったとしても、画質を下げるなどすればそれもすぐに解決するものになるでしょう。
安いスマホでゲームをしたい、という願いをしっかり叶えてくれるスマホです。
ゲームツール
LGスマホのゲーミング機能としては「ゲームツール」といったものが用意されています。
この機能では
- ゲーム画質の調整(画質・フレームレート変更可能)
- ゲーム待機中の節電
- スクリーンショット撮影
- YouTubeで攻略情報検索
- メディア無音化
- DTS:X 3D surround有効化
- 通知制限
といったものが設定できます。
今流行のパフォーマンスモードといったようなものはありませんが、画質やフレームレートを変更できるのでそちらが代替となっているでしょうか。
そこまで多様なゲーム用の設定が出来るという訳ではありませんが、ゲーム向けの環境作りや操作をすることは可能になっています。
『LG Style3』のカメラ性能をチェック!
続いてはLG Style3のカメラ性能についてを実際の写真と共に確認していこうと思います。
カメラスペック
アウトカメラ | 4800万画素(広角/f1.8) 500万画素(超広角/f2.2) |
---|---|
インカメラ | 800万画素(標準/f1.9) |
用意されている撮影モード・撮影機能は以下の通りです。
撮影モード
- 写真
- 動画
- AIカメラ
- マニュアルカメラ
- ポートレート
- ナイトビュー
- パノラマ
- スローモーション
- YouTube Live
- タイムラプス
撮影機能
- Tips
- HDR
- ライブフォト
- ボイスシャッター
- グリッド表示
といった内容です。
LG Style3実機で撮影した写真
それではLG Style3のカメラで撮影した写真を見ていきたいと思います。
撮影は通常カメラとAI設定を有効にしたモードで撮り比べています。
最初の画像が通常のカメラモード、次がAIカメラとなります。
AIカメラの場合にはかなり色が濃くなってしまいビビットさが際立つものになっているのがわかります。
見た目は良くなりますが、特に曇り空の中での緑の様子なんかは違和感を覚えるレベルで緑色が強くなってしまっているので、あまり多用したくはない印象があります。
次は夜景ですが、こちらは通常カメラ⇒AIカメラ⇒ナイトビューの順番に撮影をしています。
前半3つが標準のカメラ、後半2つが超広角カメラです。
ナイトビュー機能に関しては超広角カメラでの利用が違いがわかりやすいものになるでしょうか。
標準カメラだと通常の撮影時とナイトビュー撮影の違いはそこまでありませんが、超広角だとそれがしっかりとわかるレベルの違いになっています。
夜景撮影自体もコントラスト差が激しい中でも白飛びに耐えている点は評価出来ます。
暗部は潰れがちではあるものの、価格を考えたら見た目の綺麗さというのは十分に保たれているのではないかと感じます。
動画性能に関してはYouTubeの方で上げておきます。
特に1080p60fpsでの撮影が結構優秀だと感じられました。
『LG Style3』のレビュー
ここからは実際にLG Style3を触ってみて、感じたポジティブな・ネガティブなポイントといったところをレビューとしてまとめていきたいと思います。
1:DACがまさかの非搭載!?LGスマホファンにはショックな変更点・・・
まずLGスマホ好きに向けて報告したいのが「DACが非搭載」の可能性が非常に高いという点です。
公式のカタログスペックやサイト内の情報、それに端末内のオーディオ設定を見ても、これまでのようにDACの項目というものが見当たりません。
もしかしたらもはや当然の機能として搭載されているが為に記載を省略している、なんてこともあるかもしれませんがそれも望みは薄いです。
これまでV20やV30+だけでなく、LG StyleやStyle2といった機種にも搭載されていたDACですが、せっかくスペック的にも充実しているこのLG Style3では確認できないものになってしまっています。
ここ数年のLGスマホを購入する理由として、このDACによる有線での音楽再生の音質が向上する点、というのが大きなウェイトを占めているユーザーというのもいるかと思いますが、一つその魅力が削がれてしまったものになっています。
一応DT:X 3D surroundやイコライザーなどのオーディオ機能は用意されていますが、音源全体の音質向上に大きく貢献していたDACが用意されていないのはオーディオ面における残念なポイントになるでしょう。
YouTubeレベルでも明確に音質向上の効果が感じられ、普段の音楽や動画の視聴がワンランク上のものになっていましたが、それを体感できないものになっています。
このDACが搭載されていない(可能性が高い)というのはLGスマホ好きなユーザーは気を付けなければいけません。
2:動きの良さは文句なし 同時期発売のドコモスタンダードモデルと比較して圧倒的なサクサク感
Snapdragon 845搭載ということで、動作に関しては文句なしのものになっています。
これで41,976円というのはキャリアスマホとしてはかなり頑張っている価格設定と言えます。
このLG Style3に近い価格でドコモスタンダードモデルとして発売されているGalaxy A41やXperia 10Ⅱと比較をしてみても、ベンチマークスコア差にも現れている通り、動きの快適さ・サクサクさといったところでLG Style3が圧倒的な力を見せてくれます。
この辺り実際の動作の具合はYouTubeの動画の方に任せますが、とにかく動きの違いがはっきりと体感できるレベルで差があり、同じ価格帯のスマホの中ではこのLG Style3だけ性能が段違いのものになっているのがわかります。
他のスタンダードモデルだとマルチタスク気味に操作をすると結構カクついてしまう場面も見られるわけですが、このLG Style3ではそうした問題がほとんど発生しないのは流石のCPUパワーと言えます。
動きの良さ・処理能力の高さといった、操作における部分で快適さ・ストレスの無さといったところを重視したいのであれば、このLG Style3は間違いなくファーストチョイスに入ってくるスマホです。
3:性能の他にもおサイフや防水・防塵、MIL規格準拠の耐衝撃性能を持ちながら41,932円はやはり安い
性能面での高さに加えて機能性の高さといったところでも優れているのがLG Style3です。
巷ではコストパフォーマンスの良いスマホとしてXiaomiのRedmi Note 9Sが話題になっていますが、
- 防水・防塵
- おサイフケータイ
- MIL規格準拠の耐衝撃性能
といった日常での使いやすさといったところも重視すると、このLG Style3のコストパフォーマンスの良さもかなり目立つものになっています。
Antutuスコアで29万点というゲームも余裕な高さを見せ、それでいて防水やおサイフを備えて価格がRedmi Note 9Sと1.3万円~の差しかない、というのはキャリアの補償体制なんかを考えるとかなりお買い得で安心できる内容になるのではないかと感じます。
キャリアのスマホとしてはこれだけの性能と機能を持ちながら価格が安いという契約内容を実現しているのは、とても珍しくて破格級の内容でもあるため、最近話題のRedmi Note 9Sとはまた違った大きな魅力を持った機種になっています。
必要な性能と必要な機能が詰まって41,932円というのはキャリアスマホとしては価格破壊感を強く感じられます。
4:専用機能としてはデュアルアプリやショートカット機能があり
LG Style3の専用機能としてはデュアルアプリやショートカット機能なんかが便利に使えます。
特にデュアルアプリはキャリアモデルだと削除されてしまうメーカーモデルが多い中で、前作のLG Style2からも引き続き利用できるものになっています。
デュアルアプリは何が出来るかというと、LINEの複垢を作ることが出来ます。
本垢とは別のLINEアプリを一つのスマホに持つことができ、認証する電話番号を本垢とは異なるもので登録してしまえば、複垢・サブ垢のLINEアカウントを一つのスマホ内に同時に持てるようになります。
あまりこの機能はキャリアに好まれていないため削除するメーカーが多い中で、LG Style3ではしっかりと利用できる機能として残されています。
ショートカット機能は限られた利用にはなるものの、カメラ起動やスクリーンショット撮影、通知パネルの展開などが可能になります。
ただしネガティブな部分としてはフローティングバー機能などのハイエンドモデルに搭載されていた一部機能がリジェクトされてしまっている点は残念です。
割と富士通なんかのメーカーだとハイエンドモデルで好評だった機能はミドルレンジでもどんどん搭載をしてくることが多いのですが、LG Style3の場合はV30+やG8X ThinQで利用できた機能が用意されておらず、ちょっと残念な気持ちにさせられるものになっています。
5:AIアシスタントキーは他のショートカットに割り振りたかった
LG Style3には電源と音量に割り当てられた物理キーの他に、Googleアシスタントを起動できるAIアシスタントキーといったものが用意されています。
この物理キー、Googleアシスタントを活用している方にとっては確実に便利なものになるかと思いますが、活用をしていない人にとってはほぼ利用することは無いものになるでしょう。
そのため、この物理キーを別のショートカットとして割り振って利用できれば便利になるのになーっと思ったのですが、この物理キーは現状Googleアシスタントの起動のみに固定されてしまっており、他のアプリ起動に割り当てられないものになっています。
せっかくの物理キーを配置したにも関わらず、Googleアシスタント以外に使えないというのはもったいないです。
もしかしたら設定項目を自分が見落としているだけかもしれませんが、仮にそうだとしたらわかりにくさ含めてやはり褒められない作りになっています。
物理キーをどうせつけたのなら、他のアプリへの割り当てなどを出来るようにしてもらいたいところです。
またこれはLGスマホ全般で起きていますが、ショートカット項目がどれも既存で用意されているもののON/OFFしかできないのは使い勝手が良くなく勿体なさを感じます(先ほどの画像参照)。
せめて複数の選択肢の中からショートカットを割り振る形にしてもらえれば、自分なりのカスタマイズを楽しめたのですが、それが出来ないのは単純につまらないです。
6:ROM64GBでも数個のアプリダウンロードで30%は埋まっていたため、余裕はそこまでない
購入直後の正確なストレージ容量を見ていなかったのでちょっとアバウトな内容になってしまうのですが、ゲームを含むアプリを数個ダウンロードした時点でLG Style3のストレージの使用量が30%を軽く超えていたため、64GBと言っても実際に使えるROMの容量はもっと少ない40GBぐらいと考えた方が良く、余裕はそこまで多くありません。
一応micro SDで最大1TBまで追加はすることが出来ますが、早いうちからこちらのSDカードを活用しておかないとちょっと容量には不安を感じます。
今回のLG Style3は動画が結構きれいに撮れた上に高画質での撮影にも対応しているため、メインスマホとして活用をしていくと結構早い段階でストレージを圧迫させていってしまう可能性があります;。
『LG Style3』レビュー総評:コストパフォーマンスは文句なし、性能重視で安いスマホを選ぶなら間違いなし
良い所
- 性能がかなり高く、ほとんどの操作を安定して行える
- 防水やおサイフケータイといった機能性も高い
- それでいて価格が4万円台、dポイントなどを使えば簡単に3万円台になる安さ
悪い所
- LGスマホにおける一番の特徴だったはずのDACがない
- 細かいソフトウェア面の機能に関しては痒い所に手が届かない
- バッテリー持ちや発熱に関してはあまり印象が良くない
LG Style3は間違いなく高く評価することのできるスマホです。
ドコモスタンダードモデルに分類される「価格が安い」スマホの中ではちょっと反則レベルで性能が高いです。
操作の快適さ・ストレスを感じないサクサク感といったものがドコモスタンダードモデルの中では突出しており、単純な性能をベースとしてコストパフォーマンスといったところを考えると、しばらく対抗馬が出てこないのではないかと感じさせるものになっています。
ドコモの低価格機種を購入したくて、ゲームをしたり普段の操作を常に快適に行いたい、という贅沢すぎる要求に対してしっかりと応えてくれるスマホになります。
性能重視かつ価格も重視したいというわがままな要望に対応してくれる非常に稀有な機種であるのは間違いありません。
ドコモユーザーの中にはSIMフリースマホのRedmi Note 9Sのコスパの良さを羨ましく思っている方も多いと思いますが、LG Style3はRedmi Note 9Sよりも機能性が高くて性能も高くありながら1万円ちょっとの価格差しかないために、そのコスパに匹敵するコスパの良さというものを確実に見せています。
ただここ数年のLGスマホほぼ全てに搭載されてきたDACが用意されていないというのは、LG好きにとっては非常に残念なポイントではあります。
YouTubeレベルでも音質が高くなってオーディオ体験を大きく向上させてくれた機能で、それがこれまでの廉価モデルであるLG Styleにも用意されていた中で、今回非搭載というのは本当に勿体ないスペックダウンと言えます。
価格重視で性能も求めたい・ゲームをしたい、特にこだわりはないけど安くて良いスマホが欲しい、という方には確実におすすめできるスマホですが、今までのLGスマホ、DAC機能に魅力を感じていたユーザーにとってはちょっと物足りなさがあります。
この価格でこの性能で文句をつけるな、って言われそうですが、LGスマホの特徴といったところが消えてしまっているのはファンにとってはデメリット感を感じるものになっています。
それでも現在発売されているドコモスタンダードモデルの中では圧倒的な性能になっているので、気になっている方には購入を十分におすすめできるものになっています。
※現在キャリアでの購入よりも白ロムでの購入の方が安くなっています。
こちらのスマホに興味がある方は、赤ロム保障・SIMロック解除周りの保証があるイオシスやじゃんぱらなどの白ロムショップでの購入も検討をしてみてください。
機種変更をするならオンラインショップで
契約、特に機種変更はオンラインショップで。
なぜオンラインショップを利用することをおすすめするのかというと以下の5つのメリットが用意されているからです。
- 頭金が端末にかからない
- 事務手数料が0円
- 待ち時間がなく契約完了まで5分程度
- 自宅への配達をしてくれる
- チャットサポート完備でプラン相談などが可能
こうしたメリットがあるためにオンラインショップでの契約というものを勧めています。
頭金と事務手数料は特にオンラインショップのメリットとなるポイントです。頭金は5,000円ほど、事務手数料は最低でも2,000円かかる支払いですが、そうした支払いがオンラインショップでは無料になるため、そこは本当に大きなメリットとなっています。
他にもオンラインショップでは手続き全般がネット上で冗談ではなく2,3分で終わらせることが出来るようになっていて、時間的な浪費というのがかなり少なくなっています。どこからでも申し込み可能でありながら、時間が全くかからず契約できるのはオンラインの大きな魅力です。
さらに最近ではチャットサポートも実施することによって相談窓口というのも設置することが出来ており、オンライン契約の不安点であるプランや端末の疑問点が解決できない、という問題が解消しています。
オンラインショップではそのメリットとして頭金と事務手数料分お得に契約できるという特徴を持っています。そしてそれ以外にも時間をかけず(メンテナンス時間以外は)24時間いつでも申し込みをすることができる簡単さというのもありますし、サポートも充実しだしたという良さもあります。
こうした理由からオンラインショップは契約をするのにおすすめすることが出来るわけです。
特に今回のLG Style3はコスパの良さが目立つため、なるべく頭金などの無駄な支払いは避けて追加の値上げなく契約したいところですのでこちらのオンラインショップを利用するというのは賢い契約方法への第一歩になるでしょう。