長く愛用してきているNoteシリーズの最新モデルが登場したのでそちらを購入。使い心地などをレビューしていきます。
購入したのはGalaxy Note10+。ドコモとauで発売されるモデルです。
大画面・Sペンといった特徴はそのままに、従来モデルよりも更なる狭ベゼル化を果たしており、画面の表示領域といったものが大きく拡大されています。
性能面でもNoteシリーズらしいモンスタースペックを用意してきているため、普通のスマホとしてだけでなくゲームを中心とした処理能力が求められるアプリの扱いにも優れています。
またカメラ性能といったところもDxOMarkで高得点を叩き出すなど、進化が随所にみられる機種です。
こうしたGalaxy Note10+についてをレビューを通じて詳しく見ていきたいと思います。
※12月3日より楽天モバイルの販売も開始されますのでその辺りの価格情報を追加しています。
ドコモオンラインショップ:Galaxy Note10+ SC-01M
auオンラインショップ:Galaxy Note10+ SCV45
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Galaxy Note10+、スペック・デザイン
Galaxy Note10+ | |
OS | Android 9(Pie) |
SoC | Snapdragon 855 |
ディスプレイ | 6.8インチ Quad HD+(1440 x 3040), 498 dpi Dynamic AMOLED Infinity-O display |
RAM | 12GB |
ROM,SDカード対応 | 256GB,micro SD 1TB対応 |
アウトカメラ | 1,200万画素(広角/F1.5-2.4/26mm) 1,200万画素(望遠/F2.1~/52mm) 1,600万画素(超広角/F2.2~/13mm) |
インカメラ | 1,000万画素(標準/F2.2~) |
サイズ | 162.3 x 77.2 x 7.9 mm |
重量 | 196g |
バッテリー | 4,300mAh |
通信機構 | Wi-Fi: 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
センサー類 | ディスプレイ内蔵指紋認証センサー |
その他 | 防水・防塵、おサイフケータイ、ハイレゾ |
SoCはSnapdragon 855と夏モデルのAndroidと同じとなっています。855+なんかも噂されていましたが、こちらは性能的には夏モデルとそれほど変わりはありません。
ただしRAMは驚異の12GBと圧倒的。
スペック的にはモンスター級と言ってよい構成になっています。
RAM容量の多さは特にDeX機能において効果を発揮するでしょう。今モデルではさらに進化したDeX機能が利用できるようになっているため、過剰なスペックという印象はありますがそれを活かす機能が用意されています。
本体サイズはほぼGalaxy Note8やNote9と同じです。
一方でディスプレイサイズは6.8インチと6.4インチのNote9なんかよりもさらに広くなっています。
インカメラがパンチホールカメラとなっているため、その分表示的には欠けることもありますが、そこまで大きな影響もなく大画面を楽しむことができます。
カメラは縦配置に。広角/超広角/望遠に加えて深度測定用を加えた4つのレンズで構成されています。
背面にあった指紋認証センサーは廃止され、画面内に指紋認証センサーが埋め込まれる形になっています。
イヤホンジャックなどは廃止をされ、Bluetooth接続かUSB Type-C接続が必要になってきます。
ベンチマークスコア
ここからは各種性能に関する検証をしてみたのでそちらの記録を紹介します。
性能面に関して知るにはベンチマークアプリの数字がわかりやすいでしょう。
最も有名なAntutuBenchmarkでのスコアを出しています。
Galaxy Note10+ | Xperia 5 Snapdragon 855 |
iPhone 11 Pro | P30 Pro Kirin980 |
|
総合スコア | 447327 | 424388 | 453113 | 481205 |
CPU | 135039 | 141738 | 146490 | 124893 |
GPU | 171040 | 171968 | 218225 | 235952 |
UX | 58820 | 54419 | 77015 | 51516 |
MEM | 82428 | 56263 | 11383 | 68844 |
※その他のフラグシップ系のAntutuスコアはこちらから⇒Snapdragon 855/スナドラ855搭載のキャリアスマホ一覧 SoCの評価や発熱・ベンチマーク・バッテリー目安
AntutuはVer8から計測方法が変化。数値が全体的に10万点ほど増えています。まだアプリ側で微調整が繰り返されてバージョンの変更が行われているため、あくまで参考値として見て下さい。
といってもさすがにこのレベルだと25万点を超えてくるとほとんど体感において不満を感じる点というのはないために、差が大きくてもそこまで気にする必要はないと思います。
正直価格を考えると性能がXperia 5とほぼ変わらないためコスパは良くないように見えますが、Galaxy Note10+の場合は性能の高さだけでなくSペンやDeXといった機能といったところも重視されるため、性能だけでコスパを考えるようなものでもないでしょう。
同じくベンチマークアプリのGeekbenchの数値はこちら。Geekbench5に代わってからスコアの測定基準が変更になり、数値が低めに出るようになっています。
比較する際にはそちらを念頭に置いてもらえればと思います。
Geekbench | Galaxy Note10+ |
---|---|
Single Core | 723 |
Multi Core | 2601 |
RenderScript | 2068 |
Battery Score | ─ |
ゲームプレイについて
ゲーミング性能についても一応確認していますが、これといったプレイ時の不満もなくただただ快適にプレイできるので特に語ることが見当たりません。
パンチホールカメラがほとんど目立たないものになっているため、フル画面でも切り欠きされる箇所がほんのわずかな部分になっています。
この位置にピンポイントでタッチが必要なゲームアプリの場合には支障があるかもしれませんが、普通のゲームアプリとしての利用においては気にならないでしょう。没入感としては非常に高いものを持っています。
発熱は後述の検証のように高いですがベイパーチャンバー冷却システムといった放熱性能の高い仕組みが用意されているので、少し休憩するだけで熱は引くので問題はそこまで感じません。
気になるのは横持ちでプレイしているとベゼルが狭すぎるために手の腹の部分でフチの部分に触れ、ナビゲーションキーが出てきてしまう点です。
それだけならばまだ良いですが、キーボード切替キーの表示をオンにしておくとそちらを触ってしまい頻繁にキーボード切り替え画面が出てきてしまいます。
この辺りはゲームプレイに最適化したモードで楽しめる「Game Booster」をしっかりと設定した上で利用すると解決できます。
「Game Booster」にはゲームプレイを最適化するための仕組みとして以下のような機能が用意されています。
- 着信通知画面最小化or通知表示なし
- 明るさ自動調整
- エッジパネル有効化
- ゲーム用Dolby Atmos
- 自動画面ロック
- 画面ロック中に省電力モード
- ポップアップパネル
これらの機能がゲームプレイにおいて最適化されるようになっているので、設定等を面倒がらずにしっかりと利用していくようにしましょう。
そうすれば誤タッチでホーム画面に戻ってしまうようなこともなくなりますし、その他のゲームプレイ時のちょっとしたイライラを無くすことができるので、ストレスのない状態でプレイができます。
バッテリー持ち
バッテリー持ちについては各検証結果を参考にしてもらえればと思います。
テスト内容 | バッテリー状況 |
---|---|
スタンバイ状態で10時間 | 100%⇒85% |
明るさ50%でYoutube映画2時間 | 100%⇒84% |
黒い砂漠モバイル1時間オート戦闘 | 100%⇒86% |
バッテリーに関しては若干不安な結果が出ています。
4,300mAhの大容量バッテリーを持っていながら各種検証が85%前後になっており、この容量の割にはかなり減りやすいバッテリー状況であるのを感じます。
同じような大容量バッテリーのP30 Proが各種検証で95%前後のバッテリー持ちを見せていた中ではかなり見劣りしてしまいます。
Galaxy S10+でもこのバッテリーの消費の具合がちょっと気になる場面がありましたが、似たような問題を抱えてしまっているのがGalaxy Note10+です。
もう少し詳しいことは後述のレビューの部分で触れますが、検証結果は気になる内容です。
Geekbenchのバッテリーテストは項目が無くなってしまったので省略します。
発熱
発熱に関してもそこまで良くありません。
スマホの発熱具合は時期的な外気温も影響するのですが、比較的涼しかった日の10月で45℃以上のCPU温度を付けており、かなり高めの発熱具合を見せるのを感じます。
端末が大きいのと冷却機能搭載のため冷えるのは割とすぐなのですが、ちょっと発熱自体は他のフラグシップモデルと比べても顕著に感じられる部分となっています。
バッテリー温度 | CPU温度 | |
1回目 | 34.8℃ | 39.7℃ |
2回目 | 38.5℃ | 46.7℃ |
3回目 | 41℃ | 49.1℃ |
放熱性が高いために実際の利用時には発熱が高くなっても無視していけるものではあるのですが、同じSnapdragon 855機種の中でも若干高めに温度が上がっていきます。
ほぼ1回目にはCPU温度が40℃に達してしまい、気温が高くない中では結構な発熱具合を見せます。
若干この点は心配なところであり、長時間ゲームなんかをするのであれば合間合間に休憩を入れた方が良いでしょう。幸い放熱性自体は高いために、しばらく置いておけば結構熱はなくなります。
各種検証についてはこのようになっています。
Galaxy Note10+の良いところ・悪いところ
上記のようなスペック面以外のところでGalaxy Note10+を使っていて感じた良いところ・悪いところといった点をまとめてみました。
良い所
- ベゼルレスで大画面、高い没入感を実現している。Dolby Atmosのおかげでサウンドも迫力がある
- DeX機能はPC連携が可能になって一気に便利に
- Sペンは大きな進化はないが普段通りの使いやすさ
- カメラ性能は大きく向上して鮮やかな写真が撮りやすい
悪い所
- ベゼルレスすぎて誤タッチしがち
- 左側の電源ボタンは使いづらい
- 電池持ちは2年3年と使う上で不安
以下では上記の部分についてもう少し詳しく感じたところを書いていこうと思うのでGalaxy Note10+の購入の参考になれば。
ベゼルレスでサイズそのままに大画面化
スペックのところでも触れましたし写真を見てもわかるかと思いますが、Note10+はNote8やNote9から大きくベゼルレス化を進めています。
このためスマホのサイズ的にはGalaxy Note9とほぼ同じようなサイズながら、有効的な画面の広さというのはアップしています。
本体サイズ | ディスプレイサイズ | |
Galaxy Note10+ | 162×77×7.9 mm | 6.8インチ |
Galaxy Note9 | 162×76×8.8 mm | 6.4インチ |
元々Note9辺りの大画面で結構満足はしていてこれ以上画面が広くなっても満足できるのだろうか、なんて思っていましたが予想以上にこの狭ベゼル化による大画面化は満足度が高いです。
特に全画面表示した時の没入感と迫力はNote9以上に感動できるものになっています。
そこまで大きな期待をしていなかった大画面化ですが、実際に体感してみるとGalaxy Note10+の魅力の一つになっていると言えます。
動画やゲームでの利用といったものがより没頭できる気持ち良い体験に変化するので、大画面派のユーザーは確実に満足してもらえるはずです。
ちなみに有機ELも品質が高い(?、という表現が正しいのかわかりませんが)ため、しっかりと黒い場面は黒いままに細部のディテールを潰さずに表現がされています。
こちらも映像を楽しみたい方にはメリットのあるポイントです。映画なんかのコンテンツにおいて暗い場面で何が起こっているのかわかりやすい、というのは格安機や品質の低い有機ELにはない表現です。
Dolby Atmosが結構強烈で音響面も迫力がある
この大画面をさらに活かしてくれるのがDolby Atmosによるスマホ本体の音響の良さです。
Dolby Atmos対応のスマホと言うのは多くあるために珍しくないですが、個人的には今回のGalaxy Note10+でその効果というか違いというのがようやく感じることが出来ました。
Galaxy Note10+ではDolby Atmosをステータスバーのアイコンからオンオフ出来るようになっているのですが、この違いが結構如実に感じられるものになっており、Dolby Atmosをオンにしたときには迫力がかなり増した音響となります。
Galaxy Note10+は大画面ということで動画視聴と相性が良いわけですが、それをさらに活かしてくれる音響環境も用意されている点は評価できるポイントです。
アクション映画の予告編とかライブ映像なんかだと大画面と音響が相まってかなり気持ちのいい体験をすることが出来ます。
グリッド数は調整した方がよい
なおGalaxy Note10+を使う際にまず設定しておきたいのがグリッド数の変更です。
初期設定では画面が大きいのに表示されるアプリアイコンも大きくなってしまい、ちょっと10万円を超える価格のスマホとは思えないぐらいにダサい見た目になってしまっています。
これを避けるためにも個人的にはホーム画面もアプリ一覧画面も5×5以上のグリッド数変更をおすすめしたいです。
大画面で情報量を増やす配置・表示にしたほうがGalaxy Note10+の良さをより活かせると思うため、こちらの設定変更はGalaxy Note10+を使う上で必須かと感じます。
ホーム画面での表示が増えて快適になります。
地味に便利な各機能:ワイヤレス充電側、デフォルトで多様なスクリーンショットが可能
機能面でも一つ一つは地味な存在ではあるものの、確実に便利な機能が揃っているために「痒い所に手が届く」といった操作をすることができるのがGalaxy Note10+です。
全てを紹介、ということは見落としがあるかもしれないのでできていませんが、個人的に便利な機能を見ていこうと思います。
ワイヤレス充電機になって他のデバイスを充電可能
最近のハイエンド端末によくある機能ですが、Galaxy Note10+自体がワイヤレス充電機として機能することが出来、対応機器を本体の上に乗せて充電することができるようになっています。
これによってワイヤレスイヤホンやスマートウォッチといった関連機器を簡単に充電できますし、なんならサブのスマートフォンの充電というのもGalaxy Note10+で可能になります。
スマホの充電はバッチリだけどイヤホンの充電を忘れた・・・なんて時にも対応が可能になっている機能なので、対応機器を持っているようなら必ず役立つ場面というのは出てくることでしょう。
スクリーンショットが長く撮れて動画的にも撮れるから画面保存がしやすい
Galaxyシリーズの個人的に気に入っているところは、別の専用アプリを入れなくてもスクリーンショットが長く撮れるという点です。
これのおかげで何度もスクショを撮る必要がなく、1回のアクションで数スクロール分の画面を1枚のスクショにまとめることができます。
Galaxy Note10+ではこれに加えて画面録画にも対応できるようになりました。これによってスマホ内の操作を録画してそれをシェアしたりすることも可能になっています。
ただ画面だけを動画で記録するだけでなく、スマホ内のメディア音声やマイクの音なんかも設定を変えれば録画することができるため、スマホの挙動というのをしっかりと記録することができる機能になっています。
これらの機能はGalaxy Note10+の主要な特徴というわけではないのですが、個人的に自然と使えた上に便利だと感じる機能になっています。
45Wの急速充電に対応!30分の充電で70%以上電池が充電される!
Galaxy Note10+は今回の秋冬モデルのなかで唯一急速充電で最大45Wに対応しています。
これによって同じく45Wに対応した充電器を利用すると、まさに「急速」で充電を行うことができます。
電池残量が0%の状態から対応機器で充電をした場合、なんと30分程度で70%もの容量を満たすことが出来ます。約1時間充電する時間があれば100%の満充電が出来るようになっています。
これは即座にスマホを充電しておきたい場面でかなり役立つものになっており、短時間の充電時間で実用上全く心配いらないレベルにまでバッテリー残量を増やすことが出来るようになります。
例えばゲームユーザーも遊んでいてバッテリーが大きく減ったとしても、休憩時間につなげておくだけで結構なプレイ時間を確保できるだけのバッテリー残量を充電することが出来ます。これによって充電しながらゲームをして発熱と戦う、という心配がいりません。
あまり目立った要素ではないものの、日常的に使っていく上でこの急速充電機能というのは安心感を得られるものであるのは間違いないでしょう。
慣れない左側電源ボタン。ただし動画視聴はしやすくなった
Galaxy Note10+ではこれまでのGalaxyシリーズのように両端にハードボタンを配置する仕様でなく、左側の側面のみにハードキーを配置しています。
このため電源ボタンも左側に配置されるというちょっと他のスマホではあまり見られない配置状況になっています。
これにはまだ慣れません。
どうしても右側でまず電源ボタンを探してしまう癖がついています。
Always On Displayを利用すればスタンバイ状態でも指紋認証センサーの位置がわかりやすく、わざわざ電源をOnにしなくてもロック解除しやすいですが、それでもわかりやすい形で電源ボタンが配置されていないのは違和感があります。
また電源ボタンには単に電源ボタンとしての機能だけが割り振りられておらず、デフォルト状態では2度押しでカメラ起動、長押しでBixbyボタン化されるという機能が割り当てられています。
これがまた慣れないものになっており、最初は長押ししても電源を切ったり再起動をしたりということができずに戸惑いました。
設定を変えたりすればいいだけではありますが、初回からこの設定がデフォルトというのはちょっと親切ではない印象があります。
ちなみに電源を切ったり再起動したい場合はステータスバーを降ろして行います。
この左側にハードキーが集約して挙動も異なるというNote10+の仕様は普段使いにはあまり慣れないものではあるのですが、右側面にハードキーがなくなったことによって横向きの動画視聴をスタンドで行う時にとても快適になるというメリットが生まれています。
こちらは既に他のスマホでは実現できていた仕様ですが、Galaxyでもようやくスタンド置きした時にボタンが押されて誤作動を起こす、みたいなことを心配せずに利用することができるようになりました。
大画面で動画コンテンツを楽しめるスマホのため、片側にボタンを集約したのは喜ばしいことではあります。が、どうせなら右側にしてほかったのが本音です。
イヤホンジャックが消失は気になる、指紋認証は精度がS10よりは良くなった印象
機能性の違いといったところでNote9から変わったところでは、イヤホンジャックがなくなって指紋認証センサーも前面に移され画面内に埋め込まれました。
イヤホンジャックについては最近だと変換アダプターやワイヤレスイヤホンの登場で気にならなくはなりましたが、まだまだ原始的な人間にとってはイヤホンジャックで直接繋げられる環境の方が快適ではあります。
時代の流れと言われれば仕方ないですが。
指紋認証センサーは前面に移動。さらに画面内に埋め込まれる形になりました。
Note8では結構精度が悪く、Note9では精度が多少は良くなり、S10+では埋め込みでまた精度が良くない感じになりましたが、Note10+では埋め込みでも割と良い精度で指紋認証してくれます。
最近のGalaxyはあまり指紋認証機能について満足することができないことが多かったですが、このNote10+はGalaxy全体の中でも上位に入る快適な指紋認証が利用できます。
センサー自体はS10から変わっていないとのことですが、どっかが改良されてなのか体感は向上しています。
また重さも200gを超えてこなかったのはちょっと良い部分でしょうか。
Note9と同じ画面サイズでコンパクトになり軽くなったNote10と購入を迷いましたが、200gを超えないのであればということでNote10+を選びましたが、このサイズ感にしては悪くない重量のように思えます。
P30 ProやiPhone 11に近い重さに抑えてきたNote10+はそのサイズを考えれば頑張っているかと思います。
端末サイズ/重量 | |
Galaxy Note10+ | 6.8インチ/197g |
Galaxy Note9 | 6.4インチ/201g |
P30 Pro | 約6.5インチ/192g |
iPhone 11 | 6.1インチ/194g |
iPhone 11 Pro Max | 6.5インチ/226g |
大画面モデルの中においては重すぎないというのは魅力の一つです。
スタンバイ状態の電池の減り具合は気になる
検証の項目でもちょっと心配にさせられたポイントとしては、スタンバイ時の電池の減りが早いという点でしょうか。
Galaxy S10シリーズでも似たような傾向がありましたが、Note10+でもそちらは気になるものになっています。
正直使用中のバッテリー状況というのはそんなに気にならないのですが、スタンバイ時のバッテリー持ちについてはポジティブな要素はあまり感じられません。
元々のバッテリー容量が大きいために一日を通してバッテリー容量の少なさを感じることというのはないものの、他のスマホと比較した時には間違いなく減り方のペースは早いものになっています。
Galaxy Note10+ | P30 Pro | |
スタンバイ状態で10時間 | 100%⇒85% | 100%⇒97% |
明るさ50%でYoutube映画2時間 | 100%⇒84% | 100%⇒92% |
黒い砂漠モバイル1時間オート戦闘 | 100%⇒86% | 100%⇒93% |
これはちょっと長く使っていこうという時に不安にさせる内容ではあります。
2年以上使っていった時のバッテリーが劣化していった際に、スタンバイ状態でどれだけバッテリーが持ってくれるのかというのは不安に感じられます。
バッテリー容量が大きい分深刻な問題にはなっておらず、丸1日そこそこヘビーに使っても充電の必要性が出てきたことはないものの、この点は長期利用を前提とした使い方い不安を少し感じるネガティブなポイントではあります。
Dex機能はついにPC直接続でノートパソコンでも利用可能!
個人的に今後使っていくことが多くなりそうなのがDeX機能です。
DeX機能はNote9でモニターと直接繋げることができるようになりましたが、Note10+ではついにパソコンと接続することができるようになりました(なお機能自体はS10/S10+でもアップデートで対応)。
これによってノートPCの画面上にDeX画面を展開することができ、DeX機能が使える端末を持ち運び可能な上にPC側のキーボードやタッチパッドでの操作が可能になりました。
Galaxy Tabでの単体DeXに非常に近い操作をすることができるようになっているため、個人的には今後Galaxy Tabシリーズを購入する理由というものがなくなってしまった感のある機能になっています。
PCでの操作には事前に「DeX for PC」のインストールをPC側に済ませておく必要があり、ある程度のスペックがないとPC上でのDeX展開において動作が重たくなってしまいます。
PC側のアプリを利用したまま、Android側のアプリというのもPC側の画面でDeX経由で利用できるということで、負荷は相当強くなっているのを感じます。
ただそれに見合った非常に利便性の高い機能を利用できるようになるので、この機能のためだけにGalaxy Note10+を購入しても良いのではないかという感動を覚えています。
慣れている作業がAndroidアプリでの操作中心になるため、それをPC上で展開できるというのは本当に役立つものであると個人的には感じます。
またある程度職場のPCを弄れるならば、これを利用して「スマホを使う姿を見せずにスマホを使える」ため、ちょっとしたプライベートの用事を仕事をしている風に見せながら対応することができます。
まだまだDeX用のスクリーンが一定比率をキープしての拡大縮小しかできない点など不便なところはありますが、この機能のためだけに15インチや17インチぐらいのノートパソコンを買おうか迷っているレベルでGalaxy Note10+を語る上で外せない魅力を持った機能と言えます。
SペンはNote9からさらにジェスチャー機能を用意
DeX機能の進化と比べるとSペン側の進化と言うのはそこまで強く感じられません。
Sペンで利用できるのはほとんどNote9と同じ機能です。
Sペンに追加されたのはジャイロセンサーとそれを利用したジェスチャー機能でしょうか。
空中で指定のジェスチャーをSペンで行うと、スクロールなどができるようになっているわけですが、正直そこまで使うのか疑問なところはあります。
Sペンを外した時のアプリランチャーもデザインが縦型になってしまって若干おしゃれ感がなくなってしまっているのは個人的に残念なUIになっています。
進化したのはSノートなどソフトウェア中心
むしろ進化したのはSノートが中心です。
Galaxy Note10+以降のSノートを中心としたSペン対応アプリには以下のような機能が追加されています。
- 手書き入力した文字をテキスト化
- Sノートを拡大可能になり、細かい所の修飾が可能に
- Sノートで書いたファイルをWordファイルに変換することが可能
- ドコモ版のてがき手帳は週間表示と月間表示に対応
- カメラアプリにおいて動画の中にARで手書きが可能
こうした機能がそれぞれ追加されています。
この中では地味ですが手書き入力のテキスト化が便利さを感じさせれられます。こちらは電話番号などの数字も変換可能なので、事務的なメモをそのまま再入力せずにテキストをコピーして他のファイルに保存できるという、地味ですが結構強烈な利便性を見せます。
またSノートの拡大が可能になっており、文字だけでなく適当に絵を描いている時に、細かいところの調整をアップで行うことができます。
Wordファイルでの書き出しが出来るのも便利になっており、Sノートで書いたファイルを即座に他の人と共有するのがこれまで以上に便利になっています。
Sペン自体の進化はあまりありませんが、ソフトウェア周りでの進化はかなり期待できるものになっています。
カメラ性能:スペックと海外レビューの評価
続いてはGalaxy Note10+のカメラ性能について見ていきたいと思います。
カメラスペックはこちら。
カメラ性能表
アウトカメラ | 1,200万画素(広角/F1.5-2.4/26mm) 1,200万画素(望遠/F2.1~/52mm) 1,600万画素(超広角/F2.2~/13mm) |
---|---|
インカメラ | 1,000万画素(標準/F2.2~) |
カメラについては一つ指標となるレビューサイトであるDxOMarkの2019年10月時点のスコアや評価というのを確認しておきましょう。
DxOMarkのスコアでは117点。これは2019年10月時点の各スマホのカメラレビュースコアの中で第2位の数値となっています。Huawei Mate 30 Proに1位を譲っていますが、P30 Proなどのような日本向け発売モデルとの比較においてはトップスコアという事になっています。
写真撮影もビデオ撮影も非常に高い数値を残しているのがわかります。
レビューとして具体的には以下のような評価がされています。
良い点
- 非ナイトモード時の単純な夜景撮影が美しい
- 露出は多くの場面で非常に正確なレベル
- 広いダイナミックレンジで白飛びなどがしにくい
- 動画撮影において高い手ぶれ補正機能
悪い点
- 暗すぎる場面ではノイズが目立ち、ディテールも消失しがち
- P30 Proの夜景モードと比較するとナイトモードは暗部の持ちあげが足りない
- ズームでディテールが消失しがち
写真もこれから載せてありますが、やはりダイナミックレンジの広さは一つ大きな特徴と評価されており、太陽光や照明が明るく発光しているシーンでも白飛びしにくいという強さがあります。
またレタッチ不要なレベルで最初から鮮やかな写真を撮れるという点も今のSNS時代にあっているでしょうか。
暗さの加減が一定を超えるとナイトモードであっても対応は難しいです。ある意味自然な暗さの写真が撮れますが、P30 Proのような真っ暗闇の中を無理やり映し出すといった能力には欠けています。
その他のポイントについてはDxOMarkの当該レビュー記事により詳細が載っていますのでそちらを。カメラレビューとしては大きな参考になると思うのでチェックしておいてください。
Updated: Samsung Galaxy Note 10+ 5G camera review – DXOMARK
実際の写真、の前にカメラの撮影モードについても確認しておきましょう。
純正のカメラアプリでは以下のような撮影モード・UIが採用されています。
用意されている撮影方法としては、
- 写真
- 動画
- プロ(マニュアル操作)
- ライブフォーカス(背景がボケやすく)
- ナイトモード
- 食事
- パノラマ
- ライブフォーカス動画
- スローモーション
- スーパースローモーション
- ハイパーラプス
といったものがあります。
これらのモードは自分の使いたいモードだけを表示させられる編集モードがあります。
機能・設定周りでは以下のような項目が用意されています。
- 解像度・撮影比率の変更
- 撮影ガイド
- オートフォーカス
- フラッシュ:On/Off/オート
- カメラグリッド:ライブビューに構図補助のグリッド線を追加
- タイマー撮影:2秒/5秒/10秒
- Sペンでのリモート撮影
- QRコードスキャン
といった内容です。
Galaxy Note10+のカメラ:実機の写真をまとめてみる
ここからはようやくですが実際のカメラ性能について見ていきましょう。
まずは晴天の青空の様子から見てみましょう。
※画面タッチ・クリックで拡大します。
撮影時が本当に晴天だったという事も要因ではあるものの、単純に鮮やかな写真が撮れやすいというのがGalaxy Note10+の特徴です。
空は水面の美しさといったところは実際に現実に見えるものとは多少異なるものの、見た目の美しさという所では優れた写真が撮れやすくなっています。
最後の写真なんかは思いっきり太陽が入っていますが、白飛びしている箇所というのはほとんどなく、建物も暗くなりすぎないものになっているため、ダイナミックレンジの広さ・HDRの強さといったものが感じられる写真になっているかと思います。
続いては夜景も。
暗さに強いだけではなくやはり鮮やかな印象の強い写真が撮れています。
レタッチなどせずにこのままSNSでシェアしやすい写真になっています。
鮮やかさだけでなく単純に黒潰れもしにくく、光源に対する耐性も強いために夜景は美しく切り取ることができるのを感じます。
食事はこちら。
かなり暗い席に通されて撮影に耐えられるのかと思いましたが、光源がほとんどなくても明るくて色も正確な表現を出来ています。
カメラモードについてはさらに追記していく予定ですが、現状の作例を見てもらっても十分に綺麗な写真が撮れているのを感じてもらえるかと思います。
iPhone11、Xperia 5との写真と比較してみる
本来はP30 Proとの比較や日中の写真というのも撮りたかったのですが、そちらはまた時間が出来たらということで今のところ比較写真として用意できるiPhone11と同時期のフラグシップスマホであるXperia 5との夜景写真の比較を用意しました。
※タッチ・クリックで拡大します。
割と広角側はどのスマホも美しく撮れており、好みの差程度の違いしかない満足度の高い写真が撮れているかと思います。
違いは主に超広角の方にあるでしょう。
Galaxy Note10+は明るくて割と全体がしっかりと描写されている一方で、iPhone11は暗くなりがち、Xperia 5に至っては若干緑色が乗ってしまっています。
広角も超広角も綺麗な写真が撮れているという意味で、Galaxy Note10+のカメラは最新モデルとの比較でも安定感が異なるレベルであるのを感じられると思います。
大画面だけじゃない充実した機能と性能は使っていくほどにハマる快適さと利便性
Galaxy Note10+のメリット
- 非常に高性能なカメラ
- PC接続でDeX機能が使えるのは非常にお手軽
- 国内モデルは防水・おサイフケータイで利便性がアップ
- ベゼルレス大画面で情報量が多く、音響も迫力がある
- Sペンで細かいリンクの識別やコピペが楽に利用できる
Galaxy Note10+のデメリット
- バッテリー持ち、特にスタンバイ状態での悪さは気になる
- ゲームプレイ時などベゼルレスすぎて誤タッチしがち
- イヤホンジャックが無くなり電源ボタンが左に移るなど慣れない変更点が多い
Galaxy Note10+の評価としては個人的に一番推したいのがDeX機能です。
ついにモニターのコード外したり接続したりといったことをせずPCから直接USBケーブルでDeX機能を展開できるようになっており、ようやく理想の形が出来てきたと喜びたくなる内容です。
普段利用する作業系のアプリがAndroidアプリ中心であるため、それを大画面でPC上の作業と一緒に利用できるというのは本当に便利です。
本来の目玉であるSペン以上に今回のGalaxy Note10+の目玉と言えるのではないでしょうか。
性能面についてはもはやあえて語る必要がないぐらいに安定しています。この辺りについては不満はなく、満足に感じる場面がほとんどです。
画面も想像以上にNote9から広くなっており、音響面にも力を入れて動画視聴が捗るようになっており、「今回は変えなくてもいいかな・・・」なんて思っていましたが結構体感が変わったので新調して良かったと思わせる出来になっています。
ただ他人におすすめする場合には電池持ちについてが気になります。大容量バッテリーのおかげで利用中の電池持ちの悪さは目立ちませんが、バッテリー容量の割には電池が減りやすいのを感じます。
自分は1年単位とか半年単位で買っては売って買っては売って、って感じでスマホ変えてしまいますけど、そうではなく長期間の運用を前提にした時・長い目で見た時にちょっと不安に感じさせるバッテリー性能なのは感じられます。
10万円を超える価格ゆえに簡単にはおすすめであると言い難いため、このバッテリーの問題についてはよく考えておきたいところです。
ただ実際に使い続けるとNote9のサイズそのままに画面が大きくなり、Dolby Atmosによって迫力を増したスピーカー、PC接続とDeX機能の使い勝手の良さにどんどんと惚れ込んでいくため、多少のバッテリーの問題が許容できるようなら手を出して使ってみてほしいスマホになっています。
おすすめ!ですが今回レビューしたデメリットについては価格の問題もあるので熟考してもらいたいものにはなっています。
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- チャットサポート完備でプラン相談などが可能
こうしたメリットがあるためにオンラインショップでの契約というものを勧めています。
頭金と事務手数料は特にオンラインショップのメリットとなるポイントです。頭金は5,000円ほど、事務手数料は最低でも2,000円かかる支払いですが、そうした支払いがオンラインショップでは無料になるため、そこは本当に大きなメリットとなっています。
他にもオンラインショップでは手続き全般がネット上で冗談ではなく2,3分で終わらせることが出来るようになっていて、時間的な浪費というのがかなり少なくなっています。どこからでも申し込み可能でありながら、時間が全くかからず契約できるのはオンラインの大きな魅力です。
さらに最近ではチャットサポートも実施することによって相談窓口というのも設置することが出来ており、オンライン契約の不安点であるプランや端末の疑問点が解決できない、という問題が解消しています。
オンラインショップではそのメリットとして頭金と事務手数料分お得に契約できるという特徴を持っています。そしてそれ以外にも時間をかけず(メンテナンス時間以外は)24時間いつでも申し込みをすることができる簡単さというのもありますし、サポートも充実しだしたという良さもあります。
こうした理由からオンラインショップは契約をするのにおすすめすることが出来るわけです。
特に今回のGalaxy Note10+は価格がハイエンドモデルのためにやはり高いため、なるべく頭金などの無駄な支払いは避けて追加の値上げなく契約したいところですのでこちらのオンラインショップを利用するというのは賢い契約方法への第一歩になるでしょう。