デザイン・見た目といったところに一目惚れをしたiPhone用ゲーミングコントローラー『Backbone One』を購入したのでそちらをレビューとまでは行かないですが紹介をしていこうと思います。
ちょうど国内販売のタイミングで存在を知り、そのデザインのシンプルなカッコ良さから即座に注文してしまいました。
個人的にスマホゲームというのは操作性の問題から遊ぶことは少なかったのですが、それを結構向上させてくれてストレスの少ないゲームプレイというのができるようになっており、ちょっとこれからはスマホを使ってのゲームプレイも多くなりそうです。
コントローラーに対応していないアプリも多いので万能というわけでもないものの、PS4/5のリモートプレイがしやすくなるため個人的にはその用途での利用が快適になった点は嬉しいところです。
『Backbone One』のデザインや軽さ、接続方法について
まずは『Backbone One』のデザインといったところを写真で見てもらいましょう。
スマホのゲーム向けコントローラーって結構ゴテゴテしたものが多いというか、余分なデザインが足されていてあまり買う気が起きなかったというのが個人的にはあるのですが、この『Backbone One』はそうしたゴテゴテ感のないデザインになっています。
そうしたシンプルさを持ちながらも、必要なボタンといったものもしっかりと用意されており、コントローラーとしての役割を十二分に果たせるものになっています。
見た目で思い起こさせるのがニンテンドースイッチでしょうか。ぶっちゃけキーの配置とか丸みを帯びた柔らかな見た目は似ています。
Switchユーザーには馴染みやすいコントローラーデザインです。
接続はLightning端子。コントローラーの下部にはイヤホンジャックと端末充電用のLightning端子が用意されています。
軽さも138gとコントローラー自体の重さといったところもそこまでなく、iPhone 11と組み合わせた場合では332gとなります。
合計332gは流石にちょっと重たく感じるものの、全体のバランスなんかはいいですし手全体に余裕を持ってホールドできるので快適さというのは高いです。
一見するとしっかりとしたデザインの作りになっていますが、実際に触ってみるとプラスチックのチープさというのが見た目よりも感じられます。といっても結果的にそれが重すぎない作りに繋がっているため、重厚すぎないそのデザイン性はポジティブなものと言えます。
アナログスティック的なものは押し込みに対応しているのでゲームによってはダッシュ移動も可能です。この辺はしっかりとコントローラーとしての役割を満たしています。
『Backbone One』の機能
基本的に『Backbone One』は普通にコントローラーとしての利用に支障はありません。
独自規格ではなく一応iOS側の規格に則っているため、現状使っていて何か問題を感じるところはありません。
そうした中で『Backbone One』では独自機能として以下のようなものを用意しています。
スクリーンショット スクリーン録画ボタン | 専用のスクリーンショットボタンを搭載 普通に押すか長押しによってスクリーンショットと画面録画を切り替えられる 録画は1080p30fpsなのでSNSや動画サイトにも耐えうる画質に |
専用アプリ | Backboneアプリ iPhoneにインストールしておくと専用ボタンから呼び出せる コントローラーで遊びたいアプリの登録や対応アプリの紹介などが可能な他、電話番号を使ったフレンドの検索や、 パーティーを組んだりといったこともアプリ内で可能 |
そこまで便利というものではありませんが、SNSでシェアしやすいスクリーンショット・録画がボタンひとつで可能な点は使う頻度が高い人にとっては有用です。
専用アプリボタンはアプリの呼び出しはもちろん、長押ししていると今プレイしているゲームを登録することができ、フレンドの検索などの機能を追加できます。
ただしコントローラーに対応していないアプリは登録できないため、利用は限定的ではあります。
コントローラー対応アプリは少ないものの、対応アプリはとても快適に
『Backbone One』を使えるのはコントローラーに対応したアプリのみです。
iOS対応のゲームアプリはコントローラー対応といったところもはっきりしているため、使える・使えないがアプリによって明確に分かれます。
『Backbone One』によればコントローラー対応のゲームはAPP Storeに表記されているとありますが、自分の環境ではそれを確認できなかったために、コントローラー対応のアプリか否かというのはそのアプリごとに調べる必要がありそうです。
『Backbone』アプリからコントローラー対応のアプリを一覧したページにいけますが、これもラインナップが一部しか表示されていないために参考にはなりません。
一応荒野行動や第五人格、ウイイレといったアプリはコントローラーには対応しておらず、Call of Dutyや原神、ライフイズストレンジ、PSリモートプレイは自分の環境では確認できました。
リズムゲーや縦画面でのアプリに関してもやはり対応はしてません。
他の対応アプリについては『Backbone』のアプリをインストールして、そこに表示されているゲームアプリから判断するなどしてください。こちらを見る限りはMinecraftやFF7なんかも対応しています。
RPGやコントローラー環境での発売実績のあるアプリは対応してそうです。
対応アプリのコントローラーでの操作は非常に快適です。
画面に指がかからないので広々と画面全体を見渡せるためストレスがありません。
意外とボタン周りの安っぽさ、押しにくさといったものも無いため、一応価格なりの快適な操作というのが実現可能です。
操作性は見た目通りSwitchに近いものになっていますし、iPhone側の規格に則っているためにボタンの配置がおかしいなんてことも今のところありません。
実際の動作はこちらで確認できます
個人的にリモートプレイで充電不要かつそこまで嵩張らないコントローラーを使えるのは大きなメリット
個人的にこちらの『Backbone One』はPS4/5のリモートプレイ用に購入したのですが、その用途でもしっかりと使えるのは満足度高めです。
iPadとPS用コントローラーを持ち歩かなくても、iPhone+『Backbone One』でなんとかなってしまうのは、持ち歩きサイズ感や重さといったところを考えるとこれまでよりも快適さが増しています。
ネットワーク回線の遅延は多少あるためオンラインプレイ向きではないものの、それでもなんとかなる場面も多いので色んなPS4/5ゲームを外出先から楽しむことができるはずです。
APEXも画面が小さくて中々難しいですが出来ますし、デモンズソウルやダークソウル3なんかは侵入プレイを出先でも可能です。ウイイレなんかもアプリではプレイできませんでしたが、リモートプレイなら遊ぶことが出来るようになっています。
画面の小ささ、コントラストの問題なんかはあるものの、少なくともコントローラーとしての『Backbone One』は家庭用ゲームのリモートプレイにも問題なく対応してくれる性能を持っています。
また充電が不要・Bluetooth設定が不要といったところも気軽に使えるポイントとして快適に感じる部分となっており気に入っています。
充電が不要というのは非常に助かるポイントでしょう。Bluetoothコントローラーだと充電しておかないと使えないものが多かった中で、こちらはLightning端子に接続すればそのまま利用できるものになっています。
これは軽さも実現できた上に余計なバッテリー管理が不要ということで取り回しのしやすい仕様であり、『Backbone One』の持つ大きなメリットの一つとなっています。
若干左側が重たく感じる作り
使っていて不満というか気になる部分として感じたのが左側が少し持っていて負担を感じるものになっている、というところでしょうか。
左側はアナログスティックが上段についていて若干右側に比べると無理のある持ち方になっている関係で、少し手が疲れやすくなっています。
また最新のiPhoneだと左側に重たいカメラ部分が来るため、その関係で重たさを感じやすいという問題もあります。
操作しにくいわけではないものの、疲れやすさや重たく感じるポイントというのが左側に寄っているために、長時間プレイすることを考えると左腕の負担というのは意識した方が良いでしょう。
厚めのケース・カバーを付けたままだと使えなくなってしまう
『Backbone One』は基本的にiPhone 12シリーズまでは対応となっている柔軟性を持ってるのですが、ケースやカバーをつけると途端に使えなくなってしまいます。
これまでのiPhoneシリーズのサイズに対応できる余裕はあるものの、Lightning端子部分の余裕や遊びというのがほぼないために接続部分に厚みのあるケースなんかを使うと認識できなくなります。
一応memumiの0.3mmケースのような超薄型のケースならなんとか認識はしますが、Twitter上では0.35mmのケースで認識できなかったとの報告もあり、ほぼ裸運用が前提となる仕様になっています。
多くのユーザーがiPhoneをケースやカバーをつけて運用しているかと思いますが、ゲームをする度にそちらを外さなければいけない、というのは面倒なポイントかと思います。
ケースによっては取り外しが面倒なものもあるかと思うので、そちらを使っているようだと厳しい仕様であるのは間違い無いでしょう。
そもそも高い。2〜3,000円のBluetoothコントローラーに対してどれほど優位性があるかと言うと・・・
最後の気になる点として確認しておきたいのがその価格の高さです。
12,980円と言う国内価格はただのコントローラーにしては高いです。
充電式のBluetoothコントローラーであれば安いもので2,000円台から出てきている中で、充電しない・Bluetooth接続必要ない・デザインがカッコいいといった差異の部分に1万円ほどの価格差があるか、と言われると微妙です。
流石に1万円も差があるようならば充電の煩わしさやBluetooth接続でも許容できる範囲になってくるでしょう。
特にスマホのゲームアプリでコントローラーが使えないアプリが多い中で、スマホ用コントローラーに1万円以上出す、と言うのはあまり賢い買い物ではないのかもしれません。
デザインや充電・Bluetoothの事前の準備が必要なく気軽に使えるポイントは気に入っているのですが、そこに12,980円の価値を見出すかどうかは遊ぶゲームやその頻度次第となるでしょうか。
個人的には今のスマホのコントローラー対応アプリが決して多くないといった状況を考えると、家庭用据え置き機のリモートプレイをしたい、と言う目的がないと価格の高さなどは納得行かないものになっているのは感じます。
『Backbone One』を使って感じたポイントをまとめるとこのような内容になります。
充電要らずにコントローラーを使えるのはすごく楽ですし、人に見られてもまあ恥ずかしくない感じのデザインなので、それらの点においては買ってよかったと感じられる出来になっているのは間違い無いですが、
冷静に考えてこれで12,980円は流石に人に勧めるのを躊躇させられる価格の高さですし、カバーやケースを使っている方だとゲームの度にそれを取り外すと言うのは面倒かな、とも感じます。
対応アプリが多くないために、活用できる場面が少なめと言うところも影響して、コストパフォーマンス的なものは悪いと言わざるを得ません。
この辺りどこまで許容できるかは人によると思いますので、結構人を選ぶ製品ではあるでしょう。
そちらを踏まえた上で購入の判断をしてもらえればと思います。
個人的には満足いってますが、価格はやっぱり高いしPS4とかのコントローラーでiPadプレイの方が大画面ではあるので、外出先でプレイする頻度なんかも考えて購入を決めてみてください。