山根康広さんのツイッターを見てたらこんなつぶやきが。
今日の先達廣場、ファーウェイMate Xs中古が10万円切ってた。コレクターとしてやはりファーウェイ山折り型は程度いい製品が見つかるうちに買っておきたいもの pic.twitter.com/769LDkPXNF
— Yasuhiro Yamane/山根康宏 (@hkyamane) July 22, 2022
ファーウェイMate Xsもそろそろ買えそうな値段になってきた。10月香港戻ったら考えるか pic.twitter.com/gI7jGvsgP1
— Yasuhiro Yamane/山根康宏 (@hkyamane) August 17, 2022
どうやら香港の中古市場ではHuawei Mate Xsの中古品が10万円以下が相場になっている模様。
発売当初は30万やプレミア価格で50万とかしていて流石に手が出せなかったものの、中古なら10万円以下で手に入るということであればめちゃくちゃ欲しくなる内容です。
実際eBayを覗くと10万円以下の中古品というのがタイミング次第ではあるもののいくつか出てきており、送料や関税といったところの注意点はありますが、かなり買いやすくなっているのは確かなところです。
自分も総額では10万円を超える出費にはなってしまったものの、この10万円以下となったHuawei Mate Xsを購入、ようやく手元に到着もしたために運用を始めています。
Huawei Mate Xs2も今販売されており初代Xsよりプレミア感がなくなって25万円前後で買えるようになっていますが、グローバル版が5G未対応かつGMS使用不可という内容に流石に20万円以上を払うというのは厳しく、画面を開いた時の大きさもXsが8インチなのに対して7.8インチとXs2は小さくなってしまっているため、今回ぐらい値下げされてからでいいと判断してMate Xsの方を購入しています。
憧れの外折りスマホ!ギミック感も触っていて楽しい!
折りたたみスマホに近い機種はこれまでいくつか買ってきましたが、今回のモデルはセパレートされていない初めての「外折り・山折り」の折りたたみスマホです。
広い範囲での外折りの折りたたみスマホはMEDIAS Wからいくつか使ってきましたが、そこから9年越しに画面が分かれていない外折りのモデルを手にすることができました。
これまで内折りのフォルダブルスマホ中心に触ってきましたが、外折りのMate Xsのボタンを押して大画面化するギミック感は新鮮かつ楽しい体験となり無駄に何度も開いて遊んでいます。
内折りのフォルダブルと比較してみると、折りたたんだ時の薄さなんかは2世代ぐらい前のモデルでも洗練されているのを感じます(Mate Xs2はここからさらに薄く軽くなってるのは凄い)。さすが元30万円級のスマホです。
ようやく内折りだけでなく外折りのフォルダブルスマホを揃えられたことは、折りたたみスマホ・フォルダブルスマホ好きにとっても一つの達成感と満足感を得られるものになりました。
8インチの大画面は本当に魅力的
Mate Xsはメリット・デメリットがはっきりしているわけですが、メリットと言える点の一つはその画面の大きさでしょう。
開いた時に8インチの大きさというのは自分の持っている折りたたみ機の中ではThinkPad X1 Foldに次ぐ大きさです。
初代Galaxy FoldやOPPO Find Nで物足りなさを感じたメインディスプレイの大きさといったところが、かなり広くなっており視認性が高く情報量も多くて使いやすさが光ります。
普段使っているGalaxy Z Fold3よりもさらに大画面となっているので、動画は迫力がありTwitterも2画面運用しながらも情報量が多く得られるという高い実用性といったところを見せてくれます。
ここ最近Fold3をメインにサブとしてOPPO Find Nを使い続けてきた結果、Find Nのメイン画面の大きさやアスペクト比への不満が高まり「やっぱり大画面が正義」と改めて認識したわけですが、その大画面さといったところをMate Xsはしっかりと満たしてくれる機種となっています。
そして折りたたみ故にこの大画面を6インチ級のスマホのサイズに小型化して持ち運べるようになるというのは非常に気持ちのよいスマホ体験になっています。
デメリットは強烈。GMSが使えないのは相当なストレス
一方でデメリットもあり、そちらは他のスマホと比べても強烈な内容となっています。
ご存じの通りHuaweiスマホはGoogleのサービスや関連するアプリが使えません。Google関連のサービスが使えないということはGmailアプリやYouTubeアプリ、それにGoogleアカウントでログインをするサードアプリなんかも使えなくなります。
これにより「普通」の使い方が出来ず、メインスマホはもちろんサブスマホとしての役割も果たせない場面が目立ちます。
大画面を活かしたYouTubeアプリの起動が出来ないのは宝の持ち腐れ感半端ないですし、メールチェックすらできないので持ち歩くスマホとしても扱いづらいです。
(一応別のメーラーを使えばGmail宛へのメール確認や、ブラウザ経由でYouTubeを見ることはできるものの、使い慣れているアプリで利用できないのはダルいです。)
Googleアカウントを使った全く別のサービスのログインといったところも、アプリ経由ではほぼできないものになっており利用できるサービスの幅がかなり狭まります。
事前に分かっていたこととは言え、それでもここまで不便になるものかと正直舐めていました。
Huaweiのアプリギャラリーも国内向けのアプリはほとんど揃っておらず、GMSおよびGoogle Playを特殊な方法で導入しないで運用する場合には、自分で抜くか野良のAPKからアプリをインストールする必要があります。
APK経由でアプリインストールをしてもGoogle Play開発者サービスがないために動かないアプリも多い
しかもAPK経由でアプリをインストールしてもその後起動しなかったり正確に動かないアプリが多いです。
特にGMSが使えない=Google Play開発者サービスが機能しないことによって利用できないアプリが普段使いのアプリの中で多く見られ、Google謹製のアプリが使えない以上のストレスを感じました。
これによってますます「普通」には使えないスマホになっており、覚悟していたにもかかわらず結構引いています。
大画面を活かして動画系アプリ中心に楽しもうとしたものの、Abema TVもDAZNもnicoidといったところもうまく立ち上がらず、Braveなどのブラウザアプリも停止、SUUMOも検索方法に制限が出るなど起きており、予想外に使いたかったアプリが使えない問題が出ています。
GMS導入の抜け道はあるもののその手順が複雑で面倒なものであるため(しかも自分はその方法で導入をまだ成功していない)、正攻法でこのMate Xsを使っていくというのは人に勧めることのできないものになっています。
GMSが使えないというのは改めて忠告することではないかもしれませんが、舐めてかかると想定しているよりもスマホの活用というのが出来なくなってしまうので注意が必要です。
外折りの折りたたみガジェットが10万円前後は安い!が、ロマンに寄りすぎて実用性を得るには労力が必要
当初30万円以上し、Huawei以外だとよくわからないメーカーしか出してなかった「外折り」の折りたたみスマホが10万円以下、というのは折りたたみスマホ好きにはかなり気になってくる内容かと思います。
「内折りの最新モデルが進化が少なく似たようなものばかりで飽きてる」「10万円なら後悔しても安い」といった自分と同じような感じならば、試しに買ってみるとスマホ体験としてはかなり満足できるものにはなっています。
ただ、ロマンあふれる見た目・ガジェット感は高く評価できる一方で、実用性といったところについて求めようとすると基準を満たさない可能性が高い点は覚悟して欲しいです。
海外の動画や国内のサイトを参考にGMSの導入をしてみて使いやすくするのもいいですが、現状自分の環境ではエラー続きで導入を中断しており暫くはストレスが凄いこの導入作業に取り組みたくない・むしろ若干諦めモードでもあります。
GMSがなくても使っていく、国内向けのアプリが使えなくても活用してやる!という覚悟があるなら10万円は間違いなく安いわけですが、「普通」のスマホとして使っていく予定ということであれば素直に「内折り」のGMSが使える機種を買った方が折りたたみスマホとしての満足度は高いかと思われます。
あんまり高くない価格で最高級のロマンを得れる!のは確かですが実用性は別よ、ってところはよく考えて欲しいポイントであるので、繰り返しになりますがお伝えしておきます。
またeBayなどの海外通販を使う時は送料や関税による追加料金や、予期せぬトラブルもあるためにその点にも注意をしてください。
国内で中古品が10万円以下で出てくる・・・ことがあるのかはわかりませんが、もし気長に待てるということであればそちらを買った方が安心できるかもしれません。
端末にも取引にも注意すべきところがあり、軽々しく飛びつくとヤケドしてしまうかもしれないので、そこは重々把握しておいてもらえればと思います。