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ZenFone 3 Ultra ZU680KLはXperia Z Ultraの代わりになるか レビュー

昨年の同じ時期に同じようなファブレットを買った記憶がありますが、今年も「Xperia Z Ultraの後継機を求めて!」新しい6.8インチのファブレット端末を購入したのでちょいとレビューしたいと思います。

購入したのは同じウルトラの名を持つZenFone 3 Ultraです。日本での発売もあるとかないとか言われているZenFone 3シリーズの6.8インチモデルを購入しました。

こちらの機種について今回は購入からおよそ2週間ほど通して利用してみて感じた使用感と、Xperia Z Ultraの代替・後継機となり得るのかの個人的な感想についてレビューしてみようと思います。

ZenFone 3 Ultraスペック、動作

Android 6.0
SoC Snapdragon 652
RAM 4GB
ROM 64GB
ディスプレイサイズ/解像度 6.8インチ 1920 x 1080(フルHD)
重量 233g
メインカメラ 2300万画素
バッテリー容量 4600mAh
SIMタイプ nano SIM+nano SIM(デュアルスタンバイ,DSDS)
LTE Band B1/3/5/7/8/9/18/19/20/26/28/38/39/40/41
micro SD 最大200GB
センサー 加速度/環境光/デジタルコンパス/指紋センサー/ジャイロスコープ/ホールセンサ/赤外線/近接/RGBセンサー

まずはこのZenFone 3 Ultraについて簡単に単独での使い勝手について。

輸入価格、販売価格が高額だけあって各動作サクサク動いており、操作面においてストレスはほとんど感じられません。詰まるような場面も今のところなく、ほとんどのアプリを安定して使えています。

デザインは至ってノーマル。金属ボディとそのサイズ感から再びP8 Maxを買ったような錯覚を覚えます。ZenFone 3シリーズとしての統一感はほとんどありません。

単独で見たファブレット端末としては相応の機種となるでしょう。普通の動作のところで問題はほとんどありません。

 

Xperia Z Ultraとの比較 代替機になるか

DPI、表示はどうか

Xperia Z Ultraの後継機として考えた時にまず気になる点はDPI、どれだけの情報量が1画面の内に表示されるかという点です。

前回後継機として考えて購入したHuawei P8 Maxが初期のバージョンではこのDPIがスマホ級のものになっており、画面は大きいのに表示される情報量は大したことなくせっかくの大画面を有効活用することが出来ませんでした。(ちなみに今はOSアップデートに合わせて?DPIを変更できるようになり、Xperia Z Ultraに近い表示が可能になっているとか。売る前に実装してくれれば・・・。)

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このZenFone 3 UltraはDPIは標準でXperia Z Ultra相当になっているため、アプリアイコンは大きめですがアプリの見え方や表示のされ方はXperia Z Ultraとほぼ同等のものとして扱えます。というか6.8インチでオンスクリーンキーでないというZenFone 3 Ultraのほうが1画面に収まる情報量というのは大きく増えており、満足度はこちらのほうが高めです。

左がZenFone 3 Ultraです。

zenperia

この点には個人的にかなり大満足しています。同じように代替として購入したHuawei P8 Maxの最初期や、Xiaomi Mi maxの改造前提のDPI初期値では成しえなかったズルトラ表示を再現してくれています。しょっちゅうスマホやタブレットを交換する人間には弄ること前提の運用ももう疲れてきているので、この何もしなくても求めていたDPI値を付けているという点は非常にありがたい内容です。

まずXperia Z Ultraの後継機として重要な要素である1画面内の情報量という点で、ZenFone 3 Ultraはそれを満たしていることになります。

 

サイズや軽さはどうか

続いてはサイズ感について。

Xperia Z Ultraはズボンの後ろポケットやジャケットの胸ポケットにも収納可能な絶妙なサイズ感を持っていました。パスポートの横幅にほぼ近いサイズで、縦幅さえ気にしなければジャストサイズで各ポケットに収納できました。また程よい軽さで大きくても持ち運びに苦でないのも使いやすさを向上させてくれたスペック内容でしょう。

このXperia Z Ultraのサイズ感にZenFone 3 Ultraはどれだけ近いのでしょうか。

ZenFone 3 Ultra Xperia Z Ultra(海外C6833)
サイズ 186.4 x94 x6.8 mm 172 ×92 ×6.5 mm
重量 233 g 212 g

ZenFone 3 Ultraは6.8インチというディスプレイサイズゆえに微妙にXperia Z Ultraよりも横幅・縦幅共に数ミリ~1センチほど大きくなっています。ただこれでポケットに入らないほどに太くなっているわけではないので、持ち運びに支障が出るような巨大化にはなっていません。片手で使うにはちょっと太くなってはいますが。

縦幅が結構増えましたが、利用している中ではXperia Z Ultraと大して変わらない印象はあります。

重さが212gのXperia Z Ultraに比べて233gとおよそ20gの増量。数値上は大したことのない差ですが、実際に触ってみると金属ボディということもあってか数字以上に重厚さを感じて重みが増えているのを確実に感じます。個人差はあるでしょうがXperia Z Ultraではあまり疲れを感じない重さでしたが、ZenFone 3 Ultraの重さはあまり長く使いたくないなと感じられる程度に重さを体感してしまいます。

あまりにも微妙な感覚であるため共感は得られにくいかもしれませんが、ちょっと触る時間が離れてしまう感じの重さになっています。

この点はXperia Z Ultraにあった取り回しのしやすさというものを損なってしまう要素です。

 

ナビゲーションキーの配置

続いてはナビゲーションキーの配置についてです。

Xperia Z Ultraではナビゲーションキーはオンスクリーンキーとして画面の表示領域の中に含まれていました。このため6.44インチのサイズがあっても画面が狭くなり勿体なく思っていました。情報量が普通のスマホよりも圧倒的に多いというメリットがあったために許せましたが、ナビキーがオンスクリーンという点はズルトラの改善して欲しいポイントの一つだと感じていました。

ZenFone 3 Ultraではこのナビゲーションキーを下部ベゼルに配置した仕様になっており、6.8インチという大画面全てが表示領域となります。

この点はXperia Z Ultraよりも明らかに良い点かと思われます。大画面スマホの良さをより活かしたいならばオンスクリーンキーだと領域がもったいないですから、画面外のナビゲーションキーは嬉しい仕様です。この仕様によってXperia Z Ultra以上に多くの情報量を1画面に収めることに成功しています。

初期配置は左側がバックキー、右側がアプリ履歴です。アプリ履歴のボタンを長押しすると簡単にスクリーンショットを撮ることが出来ます。ホームキーは指紋認証も兼ねたハードボタンになっており、Galaxyに近いものになっています。

 

しかし、このナビゲーションキーが画面の外にあるのは表示領域が増えるという点において非常に良い効果を果たしていて最初は喜んでいたのですが、実際の利用シーンが増えるにつれて支障を感じられるようになりました。

というのも片手で操作しているときにまず「バックキー」へと右利きの場合は指が届きずらく、いったん持ち方を安定させた上で指を伸ばさないと落下の危険性やそもそもタッチが反応しないなどの問題に煩わされます。Xperia Z Ultraだとこのバックキーの位置は画面内下部にあったため、端末下部のZenFone 3 Ultraと比べて持ち直す必要もなく非常にタッチしやすい配置でした。

Xperia Z Ultraだとポンポン戻ったりホームへ移動したりが片手の雑な持ち方で出来たのですが、ZenFone 3 Ultraでは一々端末の安定性を確保して指を伸ばす必要があります。

ナビゲーションキーのオンスクリーン仕様は5インチ前後のスマホだと貴重な表示領域を潰して邪魔だという認識だったのですが、この6インチ以上7インチ未満の大型端末になってくると、片手操作のためにオンスクリーンキー仕様のほうが使いやすいというのを今回感じました。

 

またホームキーが物理ボタンになっているところも使いにくく、指は届くけれども力を入れる必要があることでこちらの操作も端末を安定させた上で行わないといけない面倒さがあります。

割とXperia Z Ultraは片手でもラフに扱え、画面変遷などもパッパッとできていたのですが、ZenFone 3 Ultraだと画面変遷に一旦端末の持ち直しを余儀なくされてしまい、素早く次のことへ移れる操作性という点では実現しにくいUIになっていると感じられました。

表示領域が広がるナビゲーションキーの外部配置こそ正義だと思っていたのですが、今回のように6.4または6.8インチ端末だと既に十分な表示領域ゆえにオンスクリーンキーのほうがむしろ操作のしやすさを考えると良い配置という認識にさせられました。

表示領域が増えるメリットは得られたものの、それ以上に片手での使いにくさを感じられるデメリットが生まれてしまいました。

 

性能面、その他のポイント

zenpermi

性能については3年近い前の機種と比較してもしょうがないのですが、一応グラフィックスなども強化されたSnapdragon 652をSoCに採用、RAMも4GBと十分すぎるスペックとなっています。

通信周りもnano SIMを2枚挿すことができ、デュアルSIMデュアルスタンバイのDSDS機能を有しています。LTE Bandもdocomo、SoftBank(Y!mobile)そしてauのものに3つ以上周波数で対応しているため、DSDSと合わせて複数キャリアの回線を活用することが可能です。

DSDS機能については以下の別記事で詳しく説明しています。

[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/special/xperia-x-performance-f8132/”]

Xperia X Performanceレビュー F8132 SIMフリー版 デュアルSIM/スタンバイの状況も3キャリアで販売がされているXperia X Performance(SO-04H/SOV33/502SO)について、実際に購入してみた...

[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/dual-stanby/”]

https://smaho-dictionary.net/2016/07/dual-stanby/

この辺りは完全にXperia Z Ultraを上回る内容となっています。

 

一方でZenFone 3 Ultraは防水機能がありません。雨の中ポケットむき出しで歩けたズルトラに比べると、より注意の必要な運用が必要になってきます。

また音量調節が驚くほどガバガバです。Xperia Z Ultraよりも音質は向上していますが、最低の音量でも響くほどに大きい音が流れるために小さな音で動画なりを見たい時に全くの不向きになっています。大音量で動画を楽しむには適してはいるのですが・・・。

この2点は気になる点ではあります。

 

単純な使い勝手はXperia Z Ultraより上も、微妙な重さとナビゲーションキーの画面外配置は大画面機種と相性が悪い

というわけで数週間使い続けているZenFone 3 UltraをXperia Z Ultraといくつかのポイントで比較してみました。

単純にスペックや表示領域、それに性能を考えた時にはもはやXperia Z Ultraを超える使い勝手の良さを感じるのがZenFone 3 Ultraです。これらの点に文句はつけようがありません。

そうした点には満足行く一方で、微妙に重さが増えたこととギリギリ片手操作が可能なサイズなのに持ち替えたり力を入れる必要のあるナビゲーションキー配置というところは、個人的に大きな減点ポイントです。

正直この2点の問題でさわる機会というのは実際少なく、Xperia Z Ultraのように外出時に持ち運ぶというのも個人的にはほとんどありません。

 

重さやナビキ―の配置を気にする方というのは少ないでしょうが、この辺り個人的に結構気になってしまっているのでXperia Z Ultraのように愛のある評価は出来ていません。

表示領域・情報量というのは確実にXperia Z Ultraよりも上であり、この点を特に重視する場合には代替機になり得るファブレットであることは間違いないですが、個人的には上記気になる点から完全な代替としては使えていません。

価格も7万円近くして高めですから、コスパを考えたらXiaomi Mi maxのDPIを弄って使ったほうが、サイズも小さくて軽い6.44インチファブレットとして扱いやすいのではないかというのが実際に感じるところです。ナビゲーションキーは外ですが。

 

全然悪くないファブレットなので普通におすすめできるのですが、過去気に入っていたXperia Z Ultraと比較してしまうと細かい点が本当に気になってしまいます。単体としてレビューするなら十分なのですが、ズルトラ候補となると気になってしまうことが多いという感じです。

片手での運用にこだわらなければおすすめできますが、片手でXperia Z Ultraを使っていた方には操作性の難が気になるものになるでしょう。代替機として期待しましたが、別ジャンルの6.8インチ端末として考えたほうが良いかもしれません。

 

ZenFone 3 Ultraは一応日本でももしかしたら登場するかもしれませんが、しなかった場合には各種海外スマホ購入サイトで。

エクスパンシスや最近流行りのetorenで65,000円前後で売られています。

⇒エクスパンシス ⇒イートレン.com

自分はイオシスで購入。先頃あったGalaxy Note7 SM-N930FDをSM-N9300への交換対応を迅速に公表した姿勢に好印象を受けたので。

⇒イオシス

日本未発売となった場合にはこれらのショップで購入すると良いでしょう。

追記:日本で発売開始!しかも楽天モバイルがスーパーセールでいきなり半額!!

2016年12月1日よりZenFone 3 Ultraが日本でも正式に発売されることになりました。

実はこれだけ重さやナビキーの配置に不満を持ったレビューをしておきながら、現状メイン端末の一つとしてZenFone 3 Ultraを使い続けています。やはり表示領域が広くて情報量の多い端末というのはたとえその他の点で不満点があっても、その表示の多さだけで替えの効かない端末だというのが使っていて感じます。

日本発売が始まったこと、そして価格が台湾版とほぼ一緒でぼったくり感がないということで、国内版のZenFone 3 Ultra購入については結構おすすめしたいと思っています。発売時期としては大分時間を要してしまいましたが、待った甲斐のある大画面ファブレットとして国内で買えるモデルの中ではベストの端末ではないでしょうか。

さてこのZenFone 3 Ultraですが、発売直後にも関わらず実質的な価格が44,734円相当で契約できるチャンスが期間限定で訪れています。

というのも2016年12月3日より始まる楽天スーパーセールが楽天モバイルでも実施されるのですが、そのセール対象のスマホの中になんとZenFone 3 Ultraが含まれています。発売直後のZenFone 3 Ultraが楽天モバイルの通話SIMとセットで契約することによって、なんと販売価格が『半額』になります。

通話SIMとセットなので使わない場合はすぐに解約をしたほうがお得になるのですが、その際にかかる契約解除料を含めても半額後の価格と合わせて実質的にかかる購入費用がたったの44,734円で済んでしまうという安さになっています。

これはZenFone 3 Ultraの販売価格としては破格でしょう。中古でもこの価格では見たことありません。というよりも売却価格よりも安く買えてしまうものになっています。

購入後即座に解約をしないといけない手間のかかる契約方法にはなりますが、そんな手間をかけてでも購入したい価格の安さなので、ZenFone 3 Ultraに興味を持った方はこの楽天モバイルのセールをぜひチェックしてください。

販売台数はわずか1,000台なので、発売開始直後に10分持たずに売り切れる可能性があります。楽天スーパーセールのタイミングに合わせてすぐに購入できるように待機しておきましょう。絶対にお得な価格なので、ZenFone 3 Ultraが欲しかった方は絶対に逃してはなりません。

【セット販売端末】ZenFone3 Ultra+通話SIMカード(事務手数料込み)【楽天モバイル】 【送料無料】

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[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/special/zenfone3-review/”]

POSTED COMMENT

  1. 通りすがり より:

    私もズルトラの後継として購入しました。
    おおむね満足していますが、仰るとおり20gの差は大きいと思います。
    正直、手が疲れます。
    あと音量でかすぎですね。最小の音量でもズルトラの50%くらいの音がします。

    ズルトラがいかに名機であったかを考えさせられます。(3台買いました。)

    • smaho より:

      数字上よりも重さの違い感じやすいですよね。
      画面サイズが大きいのは本当に満足なのですが・・・
      そして音量も意味不明な調節ですね。Zen3Uも良い機種ですがズルトラと比較してしまうと、ズルトラは防水含めて本当に神がかったバランスだったと感じさせます。

  2. うなぎ より:

    こんにちは。
    情報表示量など大変参考になりました。
    質問なのですがアイコンは横に6個配置出来ますでしょうか?
    あまり触れられないのですが、こういう機種は無くこれもultraの素晴らしい点でした。

    • smaho より:

      今軽く試してみましたがZenUIがかなりカスタマイズ性に富んでおり、ホーム画面のアイコングリッドも縦横6×6で表示・設定できるようになっています。
      なのでズルトラのホーム画面表示とほぼ同等の状態にも変更可能になっていますよ。

      • うなぎ より:

        親切にありがとうございます。
        良い機種ですね。
        また色々な記事楽しみにしています。

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