7月17日よりdocomoとSoftbankで最新スマホに対する販売施策が始まっています。
docomoからは各ニュースメディアより販売不振を話題にされていたSamsung製の最新スマートフォンGalaxy S6とGalaxy S6 edgeに対して、それぞれ端末購入サポートの適用と月々サポートの増額という施策が入っています。
この2端末は販売量の推移の参考になるBCNランキングで、初週以外は常に中位に落ち込み、過去2トップに位置づけられたGalaxy S4などの過去のシリーズと比べると話題としても売り上げとしても今一歩な状態が続いていました。
そんな状態に危機感を抱いたということでしょうか、夏モデルである両端末に早速販売施策でテコ入れがされることとなりました。今回の施策によって一部契約方法では条件付きの一括格安購入がGalaxy S6で可能になり、Galaxy S6 edgeでもMNPにようやく高額な月々サポートが適用されるようになります。
Galaxy S6 edgeの月々サポート増額はそれほど安売り感はありませんが、Galaxy S6はフラグシップモデルということも考えれば一括でかなり購入しやすくなる価格へと落ちてきています。
SoftBankでも一部のスマホに対して安売り施策を投入するようです。docomoのGalaxyは不人気という要因から安売りの開始、という側面を持っていましたが、SoftBankでは人気のスマホ2種類と発売したてのスマホを安売り施策の対象とするようで、勝負に出ている感が強くなっています。
SoftBankの条件付き安売り施策である一括購入割引。先日には発売したばかりだったGalaxy S6 edgeがこの施策の対象になり、公式一括0円として売られることが話題になりましたが、早くも追加端末ということになります。
追加されるのはこちらもつい先日発売され、人気の高いシリーズであるXperia Z4、それと一時期キャッシュバック用に一括購入割引の対象端末になりながら4月以降外されていたSoftBankの主力販売端末iPhone 6が、更には発売したばかりのAQUOS CRYSTAL 2もその対象となりました。
iPhoneとXperiaという日本における2大人気スマホを、そして発売したてのスマホをも安売りするということで、SoftBankも再び純増数を追い求める勝負に出たのかもしれません。
特にGalaxy S6とXperia Z4の一括安売りについては大きなニュースになるでしょう。どちらも最新モデルをかなり早いタイミングで両社投げ売り価格をつけてきました。ただ安くはなっていますが端末購入サポート/一括購入割引による注意は残ったままなので、その辺りには引き続き注意が必要となってきます。
docomoの17日以降の変更点
17日からのdocomoのスマホに関する料金面での変化で大きなものは3つあります。
- Galaxy S6 SC-05G、端末購入サポート入り
- Galaxy S6 edge SC-04G、MNP月々サポート増額
- シェア特割対象機種増加
Galaxy S6 SC-05Gの価格と月々サポート、端末購入サポートの解約金
まず今回の安売りの目玉になるのはGalaxy S6です。
docomoでは現行の最新モデルにあたるスマートフォンですが、特に年度末のような状況でもないにも関わらず、0円施策が開始されています。もちろん恒例になった端末購入サポートの適用がされるため、「投げ売り」ではなく「安売り」止りにしかなりませんが、一括での契約のし易さという利点は生まれています。
Galaxy S6の端末購入サポート加入時の価格と月々サポート、解約金については以下のようになっています。
MNP一括/端末購入サポート適用 | Galaxy S6 SC-05G |
---|---|
MNP一括価格 | 19,440円 |
月々サポート | ▲810円 |
端末購入サポート契約解除料 | 36,936円 |
月サポがあるので家族まとめて割の対象になります。2台同時の契約で本体代を0円にすることも可能でしょう。
端末購入サポートの内容と維持費目安
端末購入サポートの注意点はこれまで説明してきた通りです。
14ヶ月間、機種変更及び解約等が出来ない縛りが付けられているので、頻繁に契約を繰り返すような方は計画的な運用をしないといけなくなります。
維持費については以下が各パケットパックでは発生してきます。本体代は一括で支払った前提をとっています。
SC-05G MNP |
データSパック | シェアパック15 | シェアオプション |
---|---|---|---|
カケホーダイ | 2916 | ||
spモード | 324 | ||
パケットパック | 3780 | 13500 | 540 |
月々サポート | ▲810 | ||
合計 | 6210円 | 15930円 | 2970円 |
Galaxy S6 edge月サポ増額・シェア特割
このGalaxy S6以外にはGalaxy S6 edgeへのMNPに対する月々サポートの増額とシェア特割の対象端末の増加があります。
GS6eの月々サポート増額は実質0円にも満たないので大した話題ではないでしょう(▲3078円×24ヶ月)。月々サポート目的としても他端末を選んだほうがいいです。ただGalaxy S6同様にテコ入れはされているということのようです。
シェア特割については過去に取り上げているので詳しくはそこを参考に。
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/2015/05/share-tokuwari/”]
https://smaho-dictionary.net/2015/05/share-tokuwari/
対象端末にはXperia A4 SO-04GとAQUOS ZETA SH-03Gとなっており、元々対象だった富士通を加えていつもの3メーカーが安売り前に月々サポートを増やされた、と見ることが出来るでしょうか。
元々全ての契約方法で1,000円台だった月々サポートがシェアパック10以上の加入でようやく2,000円前後のマシな月サポになります。これまでが他と比べると高かったので、これでやっと他の端末並みの月サポになった程度になるので、安くなってメリットが増えたとは言いづらいです。
SoftBankの17日以降の動き
SoftBankについてはiPhone 6/6 Plus、それに最新のXperia Z4にAQUOS CRYSTAL2といったスマホに一括購入割引/分割購入割引が適用されるようになっており、17日からはMNPなら一括0円になっていないスマホというのはAQUOS Xxぐらいしかないような状態です。
AQUOS Xx以外はSoftBankのスマートフォンは最新だろうと全てMNP一括0円が狙えるスマホと化しています。
AQUOS CRYSTAL2についてはどうせMNP一括0円が来ると予想はされていましたが、ちょっと想定していたよりも早い落ち方となっています。
Xperia Z4も単独での一括0円は3キャリアの中では一番手ということになるでしょう。
iPhone 6/6Plusの価格と月月割・一括購入割引の解約金
まずはiPhoneの一括購入割引の適用状況を確認しておきましょう。iPhoneの場合はAndroidのような高額な違約金の付く一括購入割引は適用されていません。iPhoneの場合、一括購入割引で値引きが起きるのは21,600円(全容量モデル共通)のみとなっています。
そのため一括購入割引の契約解除料も安くなっており、最大11,730円という負担の軽い物になります。
月月割も減額にはなっていないので、iPhoneの場合は一括購入割引の対象とは言え、維持費も安く出来るようになっているので、これまでの一括購入割引よりもかなり性質は違っています。
以下が一括購入割引の内容です。
一括購入割引 | iPhone 6/6Plus 全容量 |
---|---|
本体割引額 | ▲21,600円 |
月月割 | 分割時と同額(6 16GBで毎月▲2,845円) |
一括購入割引契約解除料 | 11,730円~6,120円(13ヶ月目に0円) |
Xperia Z4、AQUOS CRYSTAL2の価格と月月割・一括購入割引の解約金
Xperia Z4とAQUOS CRYSTAL2の一括購入割引の適用のされ方は、先月「公式一括0円」と化して過去最安っぽい売られ方をしたGalaxy S6 edgeと同じです。
Xperia Z3やAQUOS CRYSTAL Xのような1つ前のモデルの頃には、月月割を残した上である程度の一括価格は発生するという価格設定をしていましたが、このSoftBank夏モデルにかかる一括購入割引は、月月割を0円にして本体も公式的に一括0円にするという大胆な値下げ方法をしています。
もちろんSoftBankであるため、見た目の料金は安くなってもその分しっかりと1年間の契約解除料の増額と高額な維持費に縛られることになります。
以下が価格と月月割、一括購入割引の内容です。
Xperia Z4 | AQUOS CRYSTAL2 | |||
---|---|---|---|---|
MNP契約方法 | 一括購入割引 | 分割購入割引 | 一括購入割引 | 分割購入割引 |
端末価格 | 0円 | 81,120円 (3,680円×24回) |
0円 | 61,920円 (2,580円×24回) |
月月割 | 0円 | ▲3,380円/月 | 0円 | ▲2,580円/月 |
一括購入割引解除料 | 56,580円~29,520円 |
一括購入割引についての注意点は、ほぼ端末購入サポートと一緒です。約1年以内の解約等に契約解除料が増額してかかってくるので、そこを踏まえた上で契約しないと痛すぎる出費が増えてしまいます。
特にSoftBankの場合は毎月減額されていくとは言え、Androidの場合は初期の契約解除料設定額が非常に高額なため、この一括購入割引の注意点を忘れてはなりません。
維持費目安
例としてXperia Z4の一括購入割引時の維持費を出しています。
Xperia Z4 | 一括 | 分割 |
---|---|---|
スマ放題 | 2916 | |
S!ベーシックパック | 324 | |
データ定額パック5 | 5400 | |
App Pass | - | 399 |
月月割 | - | ▲3380 |
合計 | 8640円 | 5659円 |
端末分割 | - | 3380 |
分割時合計 | - | 9039円 |
Xperia Z4の場合MNPでのりかえ割が適用されるため、スマ放題ならここから10ヶ月間1000円、ホワイトプランなら2年間の基本料金が無料という特典が得られます。ホワイトプランの場合は一括で6480円で利用できるようになるため、Xperia Z4の契約にはホワイトプランがいいかもしれません。
docomoの場合はほぼGalaxy S6の話題が注目に値する変更でしょう。人気は過去作よりも無くなってしまいましたが、興味を持っていた方なら安くなったこの機会に契約してみる、という形で契約数を伸ばすかもしれません。
一応キャッシュバックを目的に契約も出来、端末の価値が高い内は端末購入サポートの違約金を支払ってもお釣りがくるようにはなっていて、即時機種変更もしやすくはなっています。しかし月々サポートの適用条件変更によって回線維持費の負担軽減策も塞がれているため、一部のテクニカルな契約者以外にはほぼメリットもないため、基本は自分で使いたい方向けの契約にはなるでしょうか。
SoftBankは店頭契約だとiPhone 6が狙い目ですが、ネットからでも契約可能な一括0円スマホとしてXperia Z4とAQUOS CRYSTAL2は面白い存在でしょう。
月月割は一切ないものの、Xperia Z4あたりならSoftBank契約の総合的判断占いの端末としても、余った家族回線の移住先にも考えられます。
色々不具合関係の問題点の指摘されているXperia Z4ですが、今のところ3キャリアでは単体最安の価格で買えるのでそこも1つのメリットでしょう。
AQUOS CRYSTAL2が気になっている方には、維持費の安いY!mobileのAQUOS CRYSTAL Yという選択肢もあります。
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/2015/07/aquos-crystal-y-mnp-phs/”]
https://smaho-dictionary.net/2015/07/aquos-crystal-y-mnp-phs/
売れ筋と見られていたスマートフォンが今回は安くなっているため、きっとこの値段なら・・・と興味を持つ方も多いと思いますが、それぞれのサポート/購入割引による1年縛りに対してしっかりした対応が出来るかどうかを確認した上で契約してください。
特に維持費は本体代と違って高額になりやすいため、1年間払い続けられる額かをよく考えましょう。