おま環と言われればそれまでですし、Rakuten Turboの登場でまた規制に関して変化が起きそうですが、この状態が数ヶ月ほど続いているので報告を。
現在WiMAX +5Gの解約を検討しています。
その理由としては去年の4月頃からL12/L11などのホームルーターでWiMAX +5Gを継続して利用してきた中で、22年終わり頃から特定の時間帯・条件で通信速度が遅くなる現象が頻発しているからです。
一応規約には「混雑時には規制することもあるよー、使いすぎてたら場合によっては規制するかもよー」と書かれているものの、無制限かつ高速系の似たような規制の少ないサービスが増え、個人的にも複数のそうしたサービスを利用して比較できる環境にある中においては、このWiMAX +5Gの規制じみた挙動について他社よりも見劣りする部分を強く感じ不満を持つようになりました。
今回はそんな現在のWiMAX +5Gに関して確認できている速度低下、速度規制の状況についてをまとめておきます。
4月の新生活に合わせてWiMAX +5Gを検討している方もいるかと思いますが、使い方によっては規制が厳しく感じる可能性があるのでここで確認をしておいてもらえればと思います。
夜間に5Mbps前後しかでない状況に。複数端末で回線を利用すると動画も読み込めなくなる場合も
早速ですがWiMAX +5Gの速度状況を確認していこうと思います。
自分の環境ではWiMAX +5G回線をホームルータータイプのL11で常用しており、ほぼ固定回線化しています。
固定回線的に使用しているものの、他にもドコモの5Gギガホプレミアムや同じくドコモのホームルーター契約であるHR01回線、楽天モバイルの無制限プランUN-LIMITといったところも運用しており、WiMAX +5G回線自体にそこまで頼っているわけではないのですが、それでも3日間の通信量としては日によっては以下のような形で100GB程度利用しています。
これは特定の期間のものではありますが、他の期間での利用データ量も外出している時間が多い時でも3日で40GB程度は利用している状況となっています。
この運用レベルでWiMAX +5Gの通信状況がどのようになっているのか、というのを以下にまとめてみました。
3日100GBほど利用した WiMAX +5G回線の速度検証時刻 | 計測時刻 (SpeedTestアプリ利用時) (DL速度/参考用UL速度) |
9:49 | 17.1Mbps/10.85Mbps |
10:33 | 19.8Mbps/9.59Mbps |
15:18 | 37.6Mbps/12.11Mbps |
17:40 | 32.1Mbps/12.26Mbps |
18:37 | 18.9Mbps/11.85Mbps |
21:45 | 5.37Mbps/6.52Mbps |
21:57 | 3.14Mbps/12.83Mbps |
22:49 | 6.83Mbps/11.86Mbps |
23:05 | 4.20Mbps/11.45Mbps |
23:21 | 4.96Mbps/12.74Mbps |
23:45 | 9.36Mbps/13.63Mbps |
0:17 | 11.9Mbps/12.46Mbps |
0:49 | 21.0Mbps/12.30Mbps |
この速度は3日で100GB使っている状況での記録です。
いつからか覚えていませんが、少なくとも22年末頃からこのように夜間の速度が如実に「規制速度」感が見られるようになり、低速化してしまっています。規模としては5日の内3日ほどはこのような速度状況になることがあり、たまたま起きている現象や夜間の利用者増加による輻輳といったものではなく、明確に規制的な扱いとして低速化が起きている点が実に使いにくいものになっています。
本来の(?)規制がかかってない時の夜間の速度が以下のように20Mbps前後の高速さを見せるのと比べると、この速度状況は不満を感じやすい内容かと思います。
3日40GBほど利用した WiMAX +5G回線の速度検証時刻 | 計測結果 (SpeedTestアプリ利用時) (DL速度/参考用UL速度) |
8:25 | 44.1Mbps/12.99Mbps |
13:52 | 19.9Mbps/10.28Mbps |
18:22 | 26.0Mbps/10.94Mbps |
20:06 | 18.0Mbps/11.59Mbps |
21:37 | 26.1Mbps/12.50Mbps |
22:43 | 21.3Mbps/9.97Mbps |
こちらと比較すると明確に夜間は3~8Mbpsという「規制された」感のある速度が出る場面がWiMAX +5Gにあるのがわかります。
スマホ単独で利用するにはそこまで影響はないものの複数端末で利用するホームルーターの速度としては後述するように物足りなさが強く、HR01や楽天モバイルの無制限プランのルーター運用なんかを併用して他社サービスと比較できる自分の環境下だとWiMAX +5Gは月額料金の高さと通信品質のバランスが悪いです。
一応前述にもあるようにこの規制のような速度低下は常時起きるわけではなく規制が起こらない日もあることから、3日15GB制限よりも緩い閾値で規制の運用がされているかと思われます。
正確な制限の条件は不明ではあるものの、先ほどの画像にもあるように3日間で40GBほどの時は発生せず、100GB近く利用している時は現状ほぼ必ず発生しているためにその40~100GBの間、あるいは1日辺りの一定の通信量で速度低下のトリガーが発動しているようです。
過去のWiMAX 2+時代の規制条件に比べれば緩い上に規制後の速度もある程度許容できるものではあるものの、その他のモバイル系無制限プランが充実してきた中ではやはりこの明確な規制の存在は使い勝手の悪さを感じます。
3~8Mbpsでも一応の快適さはあるが、複数機器での接続で動画の画質や読み込みレスポンスが低下。ネトゲもラグいものに
この「規制速度」時の回線の快適さといったところを確認しておきましょう。
3~8Mbpsということで過去のモバイル回線やWiMAX 2+の規制速度に比べれば、遅さといったところはそこまで感じにくいのは確かです。スマホ1台程度で利用するならば速度の遅さといったところはあまり不満に感じることはありません。
接続機器が1台での運用で気になるのは、多少動画の最初の読み込みのレスポンスが普段より遅れたり、あとはスマホアプリのダウンロードや更新が入ると若干時間がかかってしまう点が回線の影響を感じる場面でしょうか。またPS5に繋げてオンライン認証が必須のゲームなんかだとゲームが始まるまで時間がかかるのも感じました。
このレベルならばまだ我慢できる範疇ではありそこまでストレスは感じないものになってはいるのですが、問題は複数機器で回線を利用した際の速度の低下具合です。
ホームルーターで運用している性質上スマホ1台で接続する場面というのはほとんどなく、複数の機器で同時に通信を行う場面が多いわけですが、そうした場面においてそれぞれの機器での通信速度がスピードテストで表示される5Mbps前後の速度よりもはるかに遅い速度になってしまうのがこのWiMAX +5Gの規制速度であり、そうなるとそれぞれの通信がかなりストレスを感じる遅さになってしまいます。
例えばYouTubeやAbema TV、DAZNといったライブ配信系の動画サービスをこの規制速度時に見ると、他の機器で通信をしていなくても何度か低画質モード(144pレベル)への切り替えが入ってしまいますし、他の機器で適当にネットに繋いでしまうとさらに低速化が顕著になり、配信者の顔がぼやけてしまったり、サッカー中継なんかは誰がだれかわからなくなるレベルにまで画質が落ちてしまいます。
動画を見ている時にスピードテストをすると、以下のようにかなり厳しい速度結果が出ます。
対戦型のオンラインゲームをすると相手の回線も関係していますが、9割がたこちらの回線の問題で挙動がガクガクになってしまいます。
ホームルーター的に複数の機器での接続を前提としている使い方がWiMAX +5Gかと思われますが、そうした使い方をした場合には今回の速度低下/速度規制といったところはスピードテスト以上の影響を感じるものとなっており、速度の遅さといったものを強く体感することになります。
HR01やRakuten UN-LIMITは現状似たようなデータ量を使っても規制速度らしきものがない中で、この速度低下を見せるWiMAX +5Gは旧WiMAX時代から長年使ってきた身としてもがっかりさせられるところがあります。
家族で使ったりゲームなどのダウンロードを頻繁にする環境下だと、3日間で45GB以上かつ100GB近くまで使うことも珍しくないかと思うので、こうした規制速度的な挙動が発生しているのはちょっと固定代替として他の同等サービスの回線と比べるとやはり見劣りする部分です。
個人的には現状固定代替はL11+Rakuten UN-LIMITがベストだけど・・・
このように自分の使用した範囲ではありますが、WiMAX +5Gでそこそこなデータ量を短期間で利用すると、速度規制的な挙動がでてくるのを確認しました。
昔のWiMAX 2+の規制と比べれば圧倒的に快適度は高いですし、規制範囲も3日45GBほどならかからないといった感じでそこまで厳しくないために使いやすさは残っているものの、モバイル回線系の無制限固定代替の手段が揃った現況においては魅力が一段落ちる内容であるのは確かです。
料金も優位性がない中でこの規制じみた挙動があるようではWiMAX +5Gを積極的に選ぶ理由にはなりえないでしょう。
色んな場所でホームルーターを使える、という利点はあるものの、本当の意味での無制限回線を固定代替として使いたいのであればドコモのホームルーター(HR01)やL11にRakuten UN-LIMITを組み合わせた運用の方がいいかと思います。
個人的にはRakuten UN-LIMITとL11を組み合わせたホームルーターの運用がベストだと思っていますが、新たに始まったRakuten Turboの影響でこちらの回線にも規制が今後再発する可能性もあるため、中々今の固定代替のベストは決めにくいところです。
規制が再発しなければコスパも最強のRakuten UN-LIMIT+L11となり、持ち出せないがしっかり安定して無制限なHR01といったところが個体代替としては今おすすめできる存在になるでしょうか。
少なくとも今回のレポートのようにWiMAX +5Gに関しては3番手と言わざるを得ない規制の実態が出てきたので、おすすめ度は低いものになっています。
一応3日45GBぐらいなら制限らしき挙動がでないため、そこまで使わない一人暮らし向けの固定代替として利用するならば問題はないかと思いますが、家族で使ったりゲームのダウンロードをするユーザーは契約に関してよく考えた方がいいでしょう。
それだけ通信されるならドコモHOME5G一択でしょう。他社ルーターでは規制に掛かって当然です