2019年春モデル以降のキャリアスマホにおいて、ハイエンドモデル・フラグシップモデルに採用されることになるであろう『Snapdragon 855』についてのまとめを行います。
今回の記事では『Snapdragon 855』が採用されているキャリアスマホのラインナップのまとめ、それにSnapdragon 855の実力といったところをベンチマークスコアや実際のゲームアプリの操作で確認していければと思います。
随時内容や採用機種の更新といったところはしていく予定なので、2019年の最新かつ最高峰の性能を持つスマホを契約したいという方は一つ参考にしてもらえればと思います。
Snapdragon 855対象スマホ:ドコモ/au/SoftBank発売予定スマホ
Snapdragon 855は各スマホメーカーのフラグシップモデルに採用されるであろう、2019年のAndroidスマホ向けのSoCとしては最高性能のモデルになっています。
このSnapdragon 855搭載スマホについてまずは主な機種確認をしていきましょう。搭載スマホについては発売予定・噂のある機種と言うのも含まれています。
Galaxy S10 | docomo/au |
---|---|
Galaxy S10+ | docomo/au |
Xperia 1 | docomo/au/SoftBank |
AQUOS R3 | docomo/au/SoftBank |
Xperia 5 | docomo/au/SoftBank |
Galaxy Note10+ | docomo/au |
LG G8X ThinQ | SoftBank |
こちらが現在Snapdragon 855を搭載しており、なおかつ日本のキャリアでの発売されているSnapdragon 855スマホになります。
Snapdragon 855の実力
Snapdragon 855の実力について、各ベンチマークアプリや実際の利用において特に効果を発揮するであろうゲームアプリにおいてどのような数値・挙動が現れるのかということを確認してみたいと思います。
ベンチマークアプリにおいてはiPhoneなど他のSoCモデルとの数値比較も行っていますので、参考にしてもらえればと思います。
今回Snapdragon 855の実力判定にはGalaxy S10+を利用しています。メーカーによってチューニングの仕方次第でベンチスコアの数値などにムラがありますが、大まかなところでは近いスコアですし挙動も似通ってきます。よほど下手なチューニングをしていなければ、動作が今回の検証より劣るということはないでしょう。
Antutu
まずはSoCの実力を単純な数字で比較することができるベンチマークアプリの中でも最もポピュラーな「Antutuベンチマークスコア」を用いてSnapdragon 855の実力を確認してみましょう。
Antutuアプリでは
- CPU:スマホ全般の処理性能について。アプリの処理全般の快適さに関わってくる数値です。
- GPU:こちらは2Dや3Dグラフィックスの演算処理の速さを見る項目です。主にゲームアプリなんかで行われる3D処理に対する強さです。
- UX:こちらはユーザー体験と訳される項目で、実際のユーザーの使いやすさというのを数値化しています。マルチタスク状態での動作の軽快さなどを測定しています。
- MEM:RAM容量・RAMの読み書き速度、ROMの読み書き速度についての数値。数値が高いほどアプリが落ちにくく変遷時の挙動も安定してくるはず・・・。
といった項目を測定することができます。当然ですが各項目の数値が高いほど性能的には優れているということになります。
この中ではMEM、UXが機種に依存しやすいものになっているため、こちらの数字によって機種ごとに総合評価の数値が上下しますが、CPUやGPUといった項目はSoCのグレードに依存するためにここは各スマホ似通ってきます。
実際にGalaxy S10+ベースで計測するとこちらのようになります。
Galaxy S10+ Snapdragon 855 |
Galaxy Note9 Snapdragon 845 |
iPhone XS Max | Mate 20 Pro Kirin980 |
|
総合スコア | 362804 | 284079 | 355329 | 272850 |
CPU | 119628 | 89858 | 131994 | 102288 |
GPU | 157632 | 126495 | 149627 | 97031 |
UX | 73416 | 59619 | 62857 | 61353 |
MEM | 12128 | 8107 | 10851 | 12178 |
Snapdragon 855の性能・ベンチスコアとしては参考として約36万点ということになります。
他社スマホとの比較を実施していますが、総合的な数値ではiPhone XS級の性能が見られるのがわかります。また2018年のフラグシップSoCであるSnapdragon 845と比較すると約8万点差、HuaweiのKirin980と比較するとこちらも約9万点差をつけています。
数値を見ればSnapdragon 855がかなりの高性能SoCであるのがわかってくるかと思われます。
2018年の最新SoCを相手に約10万点近い差をつけるというのは相当な進化を果たしていると言えるでしょう。特にCPUとGPUの数値が大きくなり、より快適にアプリを操作できてゲーム向けになっているのがわかります。
Geekbench
同じくベンチスコアを測定するアプリである「Geekbench」でも数値を確かめてみましょう。
Galaxy S10+ Snapdragon 855 |
Galaxy Note9 Snapdragon 845 |
iPhone XS Max | Mate 20 Pro Kirin980 |
|
シングルコア | 3514 | 2566 | アプリがないため測定不可 | 3356 |
マルチコア | 11136 | 9136 | 9861 | |
RenderScript | 7154 | 13987 | 6097 | |
バッテリー | 6728 | 4700 | 5542 |
こちらのベンチマークスコアでも他のフラグシップモデル向けSoCよりも頭一つとびぬけた性能を見せているのがわかります。
発熱やバッテリー持ちについて
SoCによって影響してくるのは性能といったところ以外にも、「発熱」や「バッテリー持ち」といったところにも影響を与えます。
過去にはSnapdragon 810や820が発熱がひどくてバッテリー食いするSoCとして悪い意味で有名でした。
今回のSnapdragon 855ではどれだけ発熱が抑えられて、バッテリー持ちが続くのかということを検証から確認していきたいと思います。
搭載スマホによって差は出てきますが、こちらも参考してGalaxy S10+ベースで発熱とバッテリー性能を見ていきます。
バッテリー性能
テスト内容 | バッテリー状況 |
---|---|
スタンバイ状態で10時間 | 100%⇒93% |
明るさ50%でYoutube映画2時間 | 100%⇒90% |
発熱検証
バッテリー温度 | CPU温度 | |
1回目 | 30.4℃ | 34.7℃ |
2回目 | 34.2℃ | 38.6℃ |
3回目 | 36.7℃ | 40.1℃ |
Snapdragon 855の発熱もバッテリー性能も至って平均的といった評価になるでしょうか。
Snapdragon 845のスマホで見られたスリープ時の電池持ちの良さというのはある程度引き継がれているものの、845よりは若干消費はしている挙動となっています。
一方でSnapdragon 835が強くてSnapdragon 845で弱かった操作時の発熱やバッテリー持ちといったものは、Snapdragon 855の場合835寄りの高い安定感を持っているのがわかります。発熱自体はあるものの、Snapdragon 845のようにすぐに高温になってしまうことが無く、多少の負荷なら緩やかな発熱で耐えてくれます。
Snapdragon 835が見せた発熱の少なさとバッテリー持ちの良さというのを、性能を上げながら引き継いでいるのを感じられるSoCとなっていて、「発熱」「電池持ち」という点に関しては評価が高くなりやすいスマホとなっています。
メーカー側のチューニングさえしっかりしていれば、熱を強く帯びることもバッテリーが極度に減ることもないSoCではあるため、この辺りは安心して利用できる性能のSoCモデルであるのが感じられます。特にそれが顕著なのはAQUOS R3でしょう。
Snapdragon 855使用機種情報
以下では実際に当サイト管理人が手に入れたSnapdragon 855機種のベンチマークスコアとスペック、またレビュー記事を用意できていればそちらの案内もしたいと思います。
Galaxy S10+
Galaxy S10+ | |
OS | Android 9(Pie) |
SoC | Snapdragon 855 |
ディスプレイ | 6.4インチ Quad HD+(1440×3040),19:9,522ppi Dynamic AMOLED capacitive touchscreen |
RAM | 8GB |
ROM,SDカード対応 | 128GB~,micro SDカード512GB対応 |
アウトカメラ | 1,200万画素(標準/F1.5~) 1,200万画素(望遠/F2.4~) 1,600万画素(広角/F2.2~) オートHDR,パノラマ撮影,LEDフラッシュ機構 |
インカメラ | 1,000万画素(標準/F1.9~) 800万画素(広角/F2.2~) |
ビデオ撮影対応 | 2160p@60fps/1080p@240fps/720p@960fps HDR撮影対応 |
サイズ | 157.6 x 74.1 x 7.8 mm |
重量 | 175g(セラミックモデルのみ198g) |
バッテリー | 4,100mAh |
通信機構 | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
センサー類 | ディスプレイ内蔵指紋認証センサー GPS,コンパス,加速度,近接,ジャイロ,気圧,心拍,SpO2センサー |
その他 | 3.5mmイヤホンジャック 防水・防塵 DeX機能 |
Snapdragon 855を使ったスマホの中でも大画面のスマホでありながら、軽さと持ちやすさを合わせ持った非常に使いやすい1台がこのGalaxy S10+です。
6.4インチでありながらその軽さはわずか175g。iPhone XS MaxやGalaxy Note9といった同じような画面サイズのスマホと比べて25gから30gほど軽いという扱いやすさを持った機種です。
それでいてSoCのパワーとしてはトップクラスのSnapdragon 855搭載スマホという事で、軽くて使いやすいのにモンスタースペックというスマホを実現しています。
またこのGalaxy S10+の特徴としてカメラへの力の入れ具合が強いものになっています。
普通の写真が綺麗に撮れるのはもちろんですが、特に驚かされるのは動画撮影時の手ぶれ補正です。
以下の埋め込み動画にもあるように、iPhoneなんかと比較しても非常に強力な手ぶれ補正を効かすことが出来るようになっています。
Galaxy S10+レビュー 強烈な手ぶれ補正動画が凄い!カメラまで隙の無い高性能フラグシップモデル | スマホ辞典 https://t.co/v8mTdhZ3Vp pic.twitter.com/k5qr8X1Jy1
— スマホ辞典 (@smahodictionary) 2019年4月6日
このレベルならばあえてビデオカメラを買わないでも子どもやペットの記録をスマホ1台でこなすことも可能になっています。
Snapdragon 855のハイパワーに加えて軽さやカメラの良さといったところが魅力的なスマホとなっています。
レビューはこちらで。
Galaxy S10+レビュー 強烈な手ぶれ補正動画が凄い!カメラまで隙の無い高性能フラグシップモデル
Xperia 1
Xperia 1 | |
OS | Android 9(Pie) |
SoC | Snapdragon 855 |
ディスプレイ | 6.5インチ (1644 x 3840),21:9 4K HDR OLED CinemaWide display |
RAM | 6GB |
ROM,SDカード対応 | 日本版64GB,micro SDカード512GB対応 |
アウトカメラ | 1,200万画素(標準/F1.6/26mm) 1,200万画素(望遠/F2.4/52mm) 1,200万画素(広角/F2.4/16mm) |
インカメラ | 800万画素(標準/F2.0) |
ビデオ撮影対応 | 4K HDR撮影対応 シネマプロアプリ搭載 ハイブリッド手振れ補正対応 |
サイズ | 167 x 72 x 8.2mm |
重量 | 178g |
バッテリー | 3,200mAh |
通信機構 | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac |
その他 | 防水・防塵 指紋認証 ハイレゾ おサイフケータイ ワンセグ/フルセグ(要アンテナケーブル) |
Snapdragon 855を搭載したXperiaシリーズが「Xperia 1」です。
こちらはレビューにも書いていますが非常に満足できるスマホになっています。
まずSDM855の高性能さのおかげにより動作が非常に快適となっています。この動作の快適さ自体、満足度が非常に高いものになっていますが、Xperia 1の場合はこのSDM855の性能に加えて端末が178gと軽くてしかも持ちやすい72mmという幅を持っています。このためサクサクと動かせる上に軽くて手首に負担が少なく、手に収まる違和感のない幅で持ちやすいということで快適に使い続けることが可能な気持ちよさというのを得られます。
一度スマホを購入したら長く触ることになるわけですがXperia 1は動きはもちろん物理的にも軽く、それでいて手でも持ちやすいということで長期的に見てストレスのない快適なスマホライフを得ることが出来る機種になってくれます。
また画面が6.5インチで21:9のシネマワイドディスプレイというのも、1画面で多くの情報量が得られるために作業効率が大きく上がります。
個人的にはこの作業効率が上がる多くの情報量を処理できるディスプレイサイズ、そして性能・軽さ・持ちやすさを備えたXperia 1は今回の夏モデルの中でもトップクラスにおすすめ度の高い機種とさせています。
この扱いやすさと情報端末としての能力というのは過去の多くのスマホと比較しても優れています。
またこのような扱いやすさに加えてカメラの能力というのも高いものになっています。
空の色が薄くても白飛びしにくく、夜景のライトも白飛びしにくく暗部も潰れにくくなっています。カメラが普通に綺麗でiPhone以上に写る場面も多いため、これまでのXperia以上に写真を楽しむことが出来ます。
あらゆる性能・特徴の満足感が高く、SDM855モデルの中でも特におすすめできるスマホになっています。個人的にも使っていて感動的な気持ちよさを感じているために、多くの方に使ってもらいたいスマホとして勧めています。
レビューはこちらで。
Xperia 1(SO-03L SOV40 802SO)レビュー/評判/口コミ 惚れてしまう完成度の高さは多くの人におすすめしたい
AQUOS R3
AQUOS R3 | |
OS | Android 9(Pie) |
SoC | Snapdragon 855 |
ディスプレイ | 6.2インチ Quad HD+(3120×1440) Pro IGZO(第5世代IGZO)ディスプレイ |
RAM | 6GB |
ROM,SDカード対応 | 128GB~,micro SDカード512GB対応 |
アウトカメラ | 動画用2,010万画素(広角/F2.4~/18mm) 1,220万画素(標準/F1.7~/26mm) |
インカメラ | 1,600万画素(標準/F2.0~/25mm) |
ビデオ撮影 | ディープフォーカス 電子式手ブレ補正 AIライブシャッター AIライブストーリー |
サイズ | 156×74×8.9 mm |
重量 | 185g |
バッテリー | 3,200mAh |
通信機構 | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac |
センサー類 | ?? |
その他 | 防水・防塵 Pro IGZO アウトドアビュー |
Snapdragon 855を使ったスマホの中でも特に機能性に特化した日本向けのハイスペックモデルとして登場しているのがAQUOS R3です。
AQUOS R3はGalaxy S10とほぼ同等のAntutuスコアを見せますが、発熱などが起きるとクロックダウンをすることによってそれ以上の発熱を防ぎ、電池持ちへの影響も改善してバッテリーが長く保つようになっています。
ディスプレイデザインは正直ダサいですが、利用においてはすぐに慣れるものになっています。
ハイスピードIGZOはリフレッシュレートが120Hzに対応。動画などの動きのあるコンテンツやスクロールを残像の無い形で見やすくしてくれます。
他にも10億色の表示色数、リッチカラーテクノロジーモバイル、アウトドアビューとディスプレイの表示に力を入れており、綺麗で尚且つ太陽などの下でも見やすいディスプレイを実現しています。
日本向け機能フルセグ・防水にもちろん搭載。さらに覗き見防止機能やGoogleアシスタントキー、Qi充電対応など便利な機能も用意されている機種となりました。
SDM855搭載ハイエンドでありながら使いやすさにも目を向けたスマホがこのAQUOS R3になります。
ただ他の機種よりも発熱には弱め、発熱をした状態だと自慢のバッテリー持ちも悪くなりがちということで、チューニングとしてはGalaxyよりもうまさを見せてくれていないというものになっています。
詳しいレビューはこちらで。
AQUOS R3(SH-04L SHV44 807SH)レビュー 電池持ちの良さが評価できるお手頃価格なハイエンドスマホ
Galaxy Note10+
Galaxy Note10+ | |
OS | Android 9(Pie) |
SoC | Snapdragon 855 |
ディスプレイ | 6.8インチ Quad HD+(1440 x 3040), 498 dpi Dynamic AMOLED Infinity-O display |
RAM | 12GB |
ROM,SDカード対応 | 256GB,micro SD 1TB対応 |
アウトカメラ | 1,200万画素(広角/F1.5-2.4/26mm) 1,200万画素(望遠/F2.1~/52mm) 1,600万画素(超広角/F2.2~/13mm) |
インカメラ | 1,000万画素(標準/F2.2~) |
サイズ | 162.3 x 77.2 x 7.9 mm |
重量 | 196g |
バッテリー | 4,300mAh |
通信機構 | Wi-Fi: 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
センサー類 | ディスプレイ内蔵指紋認証センサー |
その他 | 防水・防塵、おサイフケータイ、ハイレゾ |
Snapdragon 855搭載スマホの中では最もAntutuの数字が高いスマホとなるのがGalaxy Note10+です。
他のモデルとは一線を画した性能の高さが特徴的となっています。
Galaxy Note10+はそのスペック・性能の高さといったところで非常に良いスマホではありますが、それ以外の機能性の高さといったところでも高く評価できるスマホになっています。
まずNoteシリーズの大きな特徴であるSペンの存在は外せません。
今回のNote10+ではそこまでSペンの進化はありませんが、一方でSノートの進化が顕著になっていてズーム機能や文字のテキスト化、Wordファイルへの変換などより使いやすさが向上しています。
このSペンはノート機能の利用に役立つのはもちろんですが、単純に普段のスマホの利用においても複数のリンク先を正確にタッチできたり、コピー&ペーストが正確に楽になりますし、画面を手脂で汚さないという多くのメリットを受けることができます。
ペン一つで結構スマホの操作の快適さというのが大きく変わるものになっているので、性能だけでなくまずこのSペンが使えるというのは大きな魅力の一つになっています。
さらにGalaxy Note10+では最近のGalaxyシリーズに搭載されてたDeX機能も進化しており、パソコンとUSB接続をするだけでDeX機能が使えるようになっています。
DeX機能はPCのようにAndroidアプリを利用できる機能になっており、Androidアプリをよく作業で使う方にとってはこのDeX機能が使えると作業効率が大きく上がるものになります。
こちらの機能を快適に使えるだけのスペックを持っているというのがこのGalaxy Note10+のもう一つの特徴であり、性能だけではなく機能の高さといったところでも使いやすいモデルと言えます。
さらに大画面さというのも進化。Galaxy Note9と本体サイズ自体は変わらないにもかかわらず、画面のサイズは0.4インチも大きくなるという進化を果たしました。
音響効果も高いために動画コンテンツとの相性が非常によく、画面も音も迫力のある体験というものをすることができます。
正直これだけの性能と機能を兼ね備えたスマホというのが11万円前後という他のフラグシップモデルとそこまで大差のない価格で購入できるというのは非常にコスパの良さを感じる内容であるといえます。
同じような価格のスマホでこれだけの占有率を見せる機種はありませんし、SペンやSノートといった機能を用意しているスマホもありません。もちろんDeXといったPCを使ったAndroidアプリを操作できる機能もありません。
単純なスペックの高さや画面の大きさだけでなく、それを活かした機能というのをしっかりと揃えてきているのがこのGalaxy Note10+です。
充実した機能の多さには価格が安いと感じられるものがありますので、こちらも魅力のある1台としておすすめすることができます。
Galaxy Note10+ SC-01M/SCV45レビュー Sペン/Sノート強化・DeX強化の6.8インチ大画面モンスタースマホ
Xperia 5
Xperia 5 | |
OS | Android 9(Pie) |
SoC | Snapdragon 855 |
ディスプレイ | 6.1インチ フル HD+(1080×2520), 498 dpi OLED シネマワイドディスプレイ,X1 for mobile |
RAM | 6GB |
ROM,SDカード対応 | 64GB,micro SD 512GB対応 |
アウトカメラ | 1,220万画素(広角/F1.6/26mm) 1,200万画素(望遠/F2.4/52mm) 1,220万画素(超広角/F2.4/16mm) |
インカメラ | 800万画素(標準/F2.0) |
サイズ | 158 x 68 x 8.2 mm |
重量 | 164g |
バッテリー | 3,000mAh(3,140mAh) |
通信機構 | Wi-Fi: 802.11 a/b/g/n/ac |
センサー類 | 指紋認証センサー |
その他 | 防水・防塵、おサイフケータイ、ハイレゾ、ワンセグ・フルセグ |
Xperia 5はSnapdragon 855を採用しているスマホの中でも特にコンパクトさが感じられるモデルです。
大きさとしては6.1インチとなっていますが、横幅は68mmとiPhone 8とは1mmしか違わない細さを見せます。
この横幅の狭さによってXperia 5は持ちやすさというものが非常に向上しており、ハイエンドモデルでありながら使いやすさをも兼ね備えたモデルになっています。
Xperia 1とは0.4インチほど画面サイズは小さくなるものの、表示領域自体は文字を少し小さくすることでほぼXperia 1と同等の広さ・情報量を持っています。
そのため、コンパクトサイズで持ちやすさや軽さといった扱いやすさを持ちながら、1画面中の情報量は6.5インチのXperia 1とそう大して変わらないという良いとこ取りを果たしたスマホになっています。
軽くてコンパクトで情報が取得しやすい大画面、というのはちょっと他のスマホに真似できない機種です。
ただデメリットとしては縦長の画面ゆえに、動画などの比率が固定で決まっているようなコンテンツは古いスマホの5インチ以下のサイズで再生されることになってしまいます。
6.1インチの大画面で情報量を多く得られるのは、スマホ向けに縦スクロールに特化した情報サイトやニュースサイトといったものになり、動画や電子書籍・画像といったコンテンツは迫力不足だったり拡大表示をしないと文字が読みにくいといった問題が出てしまいます。
このためどちらかというとエンタメ目的でスマホを使う方よりも、ビジネスや情報収集用のツールとしてスマホを使う人の方がよりXperia 5を便利に快適に使えるようになるかと思います。
個人的にはスマホの利用においては情報収集といったところがメインの利用になるため、それをサポートしてくれる一覧性の高いディスプレイと長時間使っても疲れない軽さと持ちやすさを兼ね備えているこのXperia 5は非常に満足度が高くて多くのユーザーにおすすめしたい機種となっています。
ドコモやau版は安いですし、SoftBank版も半額サポート・トクするサポートの利用を前提とした2年間の利用であれば約6万円ほどで済んでしまうために、購入しやすいSnapdragon 855搭載スマホであるのは間違いないでしょう。
個人的には本当におすすめの一台なので、興味を持っている方はぜひ詳細レビューなんかを確認してもらえたらと思います。
Xperia 5(SO-01M SOV41 901SO)レビュー/評判/口コミ 持ちやすさと情報量の多さを両立させた「気持ちが良い」おすすめスマホ
LG G8X ThinQ
SoftBankから登場したかなりアツいSnapdragon 855スマホがこのG8X ThinQです。
G8X ThinQはSnapdragon 855の性能の高さを持ちながら、
- 防水・防塵
- おサイフケータイ
- ワンセグ・フルセグ
- DAC(音楽再生専用のCPU)搭載
- 広角と超広角カメラ
- 画面内指紋認証
- 2画面化可能な専用ケース
といった機能性の高さ・充実さといったものが非常に高いレベルにあります。
海外メーカーのスマホではありますが、機能では日本向けの機能を全て取り揃えながら+αとしたDACや2画面化可能な専用ケースを用意するという充実っぷりを見せています。
正直こうしたスペック内容だけでもG8X ThinQは購入スマホとしての候補に入ってくるスマホになると思いますが、さらにこのG8X ThinQが凄い所はこれだけのスペックを持ちながら価格がなんとたったの5.5万円からという安さがあります。
5.5万円でSnapdragon 855に加え、日本向け機能&DAC&2画面運用可能というとんでもないスペックを持っているのがG8X ThinQです。
SoftBankのAndroidスマホユーザーなら間違いなくこの機種は買うべきだと思います。2画面という特殊さですが1画面で運用もできるのでそこまで変態性は強くないため、癖が強すぎるということもないはずです。
何よりもSnapdragon 855で5.5万円という圧倒的なコスパは、他のスマホではまず見ることのできないものになっているので「安くて機能も手抜きしていないSnapdragon 855スマホが欲しい」という場合にはこのG8X ThinQが真っ先にその候補に挙がることでしょう。
ちょっとおかしいぐらいにコスパの良い契約になっているため、安さ重視でSnapdragon 855機種を購入したいのであればこちらがベストです。
SoftBank、G8X ThinQはSDM855なのに55,440円! PayPay5,000円還元も用意されてる格安ハイスペックモデル
記事の中に「過去にはSnapdragon 810や820が発熱がひどくて」
とあるが、主に発熱問題を抱えていたのはプロセスルールの微細化が20nmで行き詰まっていた810以前のSoc(ハイエンドモデル)であり、処理速度とともに省電力性を大きく向上させ、そのような状況を打破した820を一緒くたにされるのは、ガジェット好きとしては心地悪さがある。