2万円以下の低価格SIMフリースマホとして発売されたRedmi 9Tを購入したのでそちらのレビューを行っていきます。
こちらのスマホはMVNOのセールによっては購入価格が1円、なんていう非常に安い価格で買えるようになっているスマホなのですが、その性能に関しては1円とはとても思えないほどのしっかりとしたスマホになっているので、その辺りの詳しい性能や機能をここでは確認していこうと思います。
なお1円セールを実施しているのはOCNモバイルONE。
実質0円セールを実施しているのはBIGLOBEモバイル。
どちらも時期によりますが、非常に安くてしかもお得な契約を行うことが出来るようになっています。
Redmi 9Tのスペック

Redmi 9T | |
OS | MI UI12(Android10) |
SoC | Snapdragon 662 |
ディスプレイ | 6.53インチ,フルHD |
RAM | 4GB |
ROM,SDカード対応 | 64GB,micro SD 512GB対応 |
アウトカメラ |
4800万画素 800万画素(超広角) 200万画素(マクロ) |
インカメラ | 800万画素 |
サイズ | 162mm×77.3mm×9.6mm |
重量 | 198g |
バッテリー | 6000mAh |
通信機構 | Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac |
生体認証 | 指紋認証/AI顔認証 |
その他 | イヤホンジャック,ハイレゾ,ステレオスピーカー |
対応Band | B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/40/41 |
Redmi 9Tはエントリークラスの機種という位置付けになっています。
そのためスペックは結構抑え目です。
SoCはSnapdragon 662と660番台の系譜ということで、使う目的によってはある程度操作においてモッサリ感は否めないものに。
RAMも平均的であるため、性能面で特色を発揮するスマホでないのはスペックからもわかります。
防水やおサイフケータイは非搭載、機能面でもMIUI準拠のもの以外は特にこれといってスペック上用意されていません。
特徴的であるのはバッテリー容量の多さでしょうか。6,000mAhとかなり余裕を持った容量で、CPUやMIUIの省電力さを考えるとバッテリー持ちは期待できます。
後述するデュアルアプリ機能があるため、デュアルSIMも活かしやすいのはまた異なる特徴とも言えそうです。
Redmi 9Tの価格

販売価格については以下の通り。
販売価格 | 17,490円 |
---|
定価でも税込2万円を超えない価格になっており、相当に安いエントリーモデルとして登場してきています。
家電量販店やAmazonで売られるSIMフリーモデルの価格としてはかなり手の出しやすい金額と言えるはずです。
こうした安い価格設定のため、MVNOでのセット契約においては非常に高額な還元施策と一緒に売られるスマホとなっています。
現在のセールにおいては
- OCNモバイルONE
- BIGLOBEモバイル
のセールが盛り上がっています。
OCNモバイルONEのセールは音声回線とのセット契約によって維持費は1,000円を超えるものの、端末代は一括1円になるという超特価セールが実施されています。
こちらなら維持費がかかっても契約する価値は十分にあるでしょう。
元々の価格も安いですが、回線の活用を考えられる(ポイ活などを中心に)ならば、回線セットで契約を行った方がお得に契約を行うことができるはずです。
ただ個人的におすすめなセールはBIGLOBEモバイルの方です。
こちらはポイント還元で実質0円になる形のセールのため、支払いに15,840円が必要になるのですが、その分の1pt=1円で使えるGポイントを同額還元してくれるため、実質的な端末価格は0円になります。
こちらを一括1円のOCNモバイルONEよりもおすすめする理由は、維持費が安いということが挙げられます。
SIM側にもキャンペーンが入るため、毎月440円で維持できるようになっています。
OCNモバイルONEよりも維持費負担が軽く、また解約をしようと思った時に割引が継続する引き止め施策やBL入り問題の緩さといったメリットがあるため、トータルバランスの良さはこちらのBIGLOBEモバイルは強いです。
詳しい内容は以下の記事にまとめているので、そちらを参考にしてみて下さい。
Redmi 9Tのデザイン
見た目は最近の中国製スマホそのままといった感じでしょうか。




背面のデザインや質感といったところが意外とよく、安っぽさはあまり感じません。この放射状のデザインについてはダサいなどの意見はあるでしょうが・・・。
SIMトレイはSIMカード2枚とmicro SDカードが同時に使えるトリプルスロットという構成になっています。
こちらは低価格機にしては珍しい良い部分と言えます。
Redmi 9Tの各種性能について
性能・Antutu
まず性能面をベンチマークアプリで確認をしていきましょう。
性能に関するベンチマークについては最もポピュラーなAntutu Benchmarkアプリを利用し確認していきます。
こちらの数値を他のモデルと比較していくことで、Redmi 9Tの実力がどの程度あるかというのを確かめてみます。
基本的に数値としては20万点を超えるようになると普通の使い方なら体感での差は少なくなり、ゲームなど一部の重いアプリの挙動に差が見えるのみになってきます。

Ver8.5.3 | Redmi 9T | Redmi note 9S | Rakuten Hand | Reno 3A |
---|---|---|---|---|
総合スコア | 182558 | 249133 | 273507 | 182312 |
CPU | 68317 | 100321 | 101199 | 69207 |
GPU | 33999 | 49736 | 73021 | 34190 |
MEM | 42627 | 46883 | 43650 | 44431 |
UX | 37615 | 52193 | 55637 | 34484 |
Antutuベンチスコアは18万点。
Snapdragon 665のスコアとほぼ変わらない性能となっています。
動作といったところではTwitterやその他のアプリなんかのスクロールにおいてそこそこカクついたり、動きの鈍さが感じられてしまい動作の良さというのはそこまで求められないものになってしまっているものの、2万円を超えない1万円台のスマホとして考えると十分すぎるスコアを見せてくれているのは間違い無いでしょう。
同じようなセールが行われて、価格も7,000円ほどの差しかないRedmi Note 9SがSnapdragon 720Gを搭載していることを考えると、より性能面を重視するならN9Sの方が良いものではあるものの、より低価格さといったところを大事にするならばRedmi 9Tは適したスマホとなるでしょう。
多くのことを望まなければストレスも高すぎるものにはならずに操作することができるため、低価格スマホの中ではかなりしっかりとした性能を持ったスマホであると言えます。
ゲーム性能・機能
Antutu18万点ということで多少もゲームはできますが、フォートナイトや原神は楽しむレベルにはないぐらいにカクカクしてしまいます。
これらの負荷の強いゲームが苦手なのはスペック上仕方ないでしょう。
荒野行動ぐらいならある程度動かすことができますが、ディスプレイの滑りが最初から貼ってある保護フィルムの滑りが悪いために快適さは少ないものになっています。


18万点とスコア自体は高く、多少は動きも良いゲームがあることはありますが、画面の滑りにくさやたまに発生するカクつきなどストレスとなる部分が確かにあるスマホではあるので、あまりゲームプレイは個人的には推奨できないです。
一応ゲーム向けの機能として「ゲームターボ」というものがあるので、そちらの機能にどのようなものがあるかを確認しておきましょう。
- パフォーマンスの最適化
- 帯域幅の優先順位
- メモリの例外
- ハンズフリー電話
- ボタンジェスチャーの制限
- 明るさ調整オフ
- スクリーンショットジェスチャーを制限
- 通知シェードを開かない
バッテリー
テスト内容 | バッテリー状況 |
---|---|
AOD・アンビエント表示オン:スタンバイ状態で10時間 | ━ |
AOD表示オフ:スタンバイ状態で10時間 | 100%⇒98% |
明るさオートでYoutubeスポーツ2時間(720p) | 100%⇒90% |
フォートナイト、パーティーロイヤル1時間エモート | 100%⇒85% |
YouTube推移
(同時記録ではなくそれぞれ購入直後の推移。気温差などで同条件ではないものの、バッテリー劣化する前の結果として比較の参考にしてください。)
1時間 | 2時間 | 3時間 | 4時間 | 5時間 | |
Redmi 9T | 95% | 90% | 85% | 79% | 73% |
Rakuten Hand | 92% | 84% | 79% | 74% | 68% |
AQUOS sense4 lite | 98% | 95% | 92% | 89% | 85% |
iPhone 11 Pro | 99% | 91% | 86% | 79% | 71% |
iPhone SE | 89% | 76% | 63% | 50% | 26% |
Xperia 1Ⅱ | 93% | 80% | 76% | 71% | 62% |
Redmi Note 9S | 96% | 92% | 88% | 82% | 76% |
Pixel 4a | 92% | 82% | 76% | 71% | 62% |
Mi 10 Lite 5G | 96% | 92% | 87% | 83% | 78% |
バッテリーは容量の多さ、そしてそもそもの省電力さ、そしてXiaomiの独自UIによる節電能力といったところが合わさって非常に良いものになっています。
そもそもの性能がそこまで高く無く、負荷が強い作業というのもしない・できないスマホとなっており、バッテリーが減りやすい環境には陥りにくいためにその部分では使いやすいスマホであるのは間違い無いです。
ゲームでもそこそこしっかりとバッテリー残量が残っているわけですが、カクつきやすさが増えていくために実用的かといったところは難しいところです。
ただ全体的に待受能力が高いために、サブスマホ・予備スマホとして各種連絡先を入れておくと使いやすいスマホになるかもしれません。
バッテリー性能はRedmi 9Tの長所と言えます。
発熱
Antutu連続起動 | バッテリー温度 | CPU温度 |
---|---|---|
1回目 | 32.3℃ | 31.2℃ |
2回目 | 34.6℃ | 34.4℃ |
3回目 | 35.3℃ | 37.2℃ |
(同じ環境下:2月の気温(15℃ぐらい、エアコンありでの設定)で比較)
比較機種/同一環境下(バッテリー温度/CPU温度) | 1回目 | 2回目 | 3回目 |
---|---|---|---|
Redmi 9T | 32.3℃/34.2℃ | 34.6℃/37.4℃ | 35.3℃/40.2℃ |
Redmi Note 9S | 33.3℃/33.1℃ | 34.3℃/35.7℃ | 34.4℃/38.1℃ |
Reno 3A | 32.7℃/37.5℃ | 33.7℃/38.8℃ | 33.7℃/40.1℃ |
発熱に関してはこの通りになっています。
CPU性能的にそこまでの負荷をかけられないということもあってか、今回のテストでは発熱は高くなりにくいです。
Xiaomi独自のMIUIの挙動なんかも相まってるのか、Redemi Note 9S同様に発熱のしにくいスマホであるのは確かなようです。
ただ荒野行動のようなある程度動かすことが出来てしまうゲームなんかをしていると、負荷が連続して発熱を伴うものになってしまいます。
発熱しにくいスマホとは言え、こちらはある程度仕方ないものになるでしょうか。
Redmi 9Tのカメラ性能

アウトカメラ |
4800万画素 800万画素(超広角) 200万画素(マクロ) |
---|---|
インカメラ | 800万画素(標準) |
用意されている撮影モードは次のようなものがあります。
撮影モード
- 写真
- ビデオ
- ポートレート
- プロ
撮影機能
- AIモード
- HDRモード
- フラッシュ
- ビューティー/フィルターモード
- マクロ撮影
- 水平器
- チルトシフト
Redmi 9T実機で撮影した写真
以下ではRedmi 9Tで撮影した写真を載せておくので見てもらえればと思います。
サイトの容量の関係上、写真は圧縮してあるためアップで見ると多少ノイズが載っている場合がありますがご了承ください。大まかな雰囲気を感じて貰えればと思います。
カメラ性能といったところは2万円もしないスマホであることを考えれば十分以上の性能では無いでしょうか。
ダイナミックレンジは狭く、暗いところは若干潰れがちではあるものの、それでも風景レベルなら結構しっかりとした色合いを残して見た目の良さは持っています。
白飛びや黒潰れも極端なコントラスト差がある中では起きやすいといっても、2万円以下という価格を考えれば十分な許容範囲と言えるでしょう。
夜間の写真は容量の関係でInstagramにアップしたものを貼っておきます。
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夜間性能に関しては夜景モードでの撮影能力が意外と高いです。
ノイズが強く、ディテールは潰れてしまってはいるものの、しっかりと暗部は持ちあがって見た目自体は良い写真ができています。
2万円以下でカメラを楽しむ、ということはあまり想定されていないと思いますが、それでも夜景もなんとかこなせる実力を持ったスマホということで使い勝手の良さといったところにおいて優れています。
あまりカメラを使うことが無くても、たまに利用した際にそこそこしっかりとした写真が撮れるのは2万円以下のスマホとして評価できる部分です。
動画性能
Redmi 9Tのメリット・デメリットをレビュー

ここからは具体的にRedmi 9Tを使ってみて感じたポイントをレビューしていこうと思います。
動作は1万円台を考慮すれば十分評価できるレベル ただし一部スクロールなんかで引っかかり、できることは多くない
使っていてまず気になるのは動作の部分でしょうか。
ホーム画面や設定画面の操作は滑らかさがあって価格の割には結構操作しやすいのですが、WebブラウザやTwitterアプリなんかでも、カクカクさというのはある程度ではあるもののしっかり抑えられています。
体感としてはSnapdragon 665を搭載したスマホの中でも不満を感じたReno3 Aよりはマシなものになっており、Reno3 Aの高額さと比較したら相当にコスパの良いスマホであるのは間違いありません。
文字入力なんかも比較的スムーズなために価格を考えたらかなりしっかりした性能ではあるのですが、ちょっと重た目のアプリを開くと途端に動きの鈍さが出てくるために、そこまで幅広くいろんなアプリの利用に快適さを見せてくれるわけではありません。
メッセージアプリ、そこまで重くないブラウザや高画質すぎない動画などをライトに楽しむのであれば価格を考えれば十分なわけですが、それ以上を求めると途端に動作は鈍くなってしまうために、スマホを頻繁に利用するというユーザーにはちょっと動作の厳しい部分も見えてしまいます。
1万円台ということを考えれば動きの良さ、特に文字入力で引っ掛かりが少ないところなんかは評価することができますが、一定以上の負荷がある操作を任せようとすると動きの鈍さを強く感じられてしまいます。
2万円しないのにMI UIの機能を利用できるのは便利
Redmi 9Tの良いところとして挙げられるのは、MIUIの各種機能をこの価格帯でも利用できる、というところでしょう。
防水やおサイフといった便利機能を持たず、特に機種独自の機能といったものも用意されていないRedmi 9Tですが、MIUI採用機種ということでXiaomiスマホ向けの独自機能をこの価格でも使えます。
Redmi 9TではMIUI12を搭載しており、そこでの機能として利用できるのは、
- クイックボール
- 片手操作
- ゲームターボ
- フローティングウィンドウ
- ライトモード
- ビデオツールボックス
- デュアルアプリ
- バッテリーセーバー/ウルトラバッテリーセーバー/アプリバッテリーセーバー
- 通知領域カスタマイズ
といった機能が使えます。
MIUI12を触れるのが初めてなのでわかりませんが、セカンドホーム機能以外はMIUI機能を使えるものがこのRedmi 9Tとなっています。
各機能の一部を簡単に説明すると、

クイックボール:画面にフローティング表示ができるショートカットトグル機能がクイックボールです。

フローティングウィンドウ:こちらはAndroid 11機で増えてきた機能でもあるかと思いますが、MIUI12で追加された機能です。こちらは通知が来たアプリを今のアプリを閉じることなく、アプリの上にフローティング表示させることでLINEの内容などを確認することができます。
今のアプリを閉じずに軽くメール内容を確認出来たりするため、便利な機能として利用できるはずです。

デュアルアプリ:こちらはお馴染みの機能で、アプリの複製を行うことができます。Xiaomiの場合にはメッセージアプリに限らず普通のアプリも複製することができるため、他のメーカーのスマホよりも複製によって色々な使い道があるのがこのXiaomiスマホの特徴になっています。
バッテリーセーバー:バッテリーセーバー機能は3種類。全体の動作を制限するものとより強く制限するもの、そして特定のアプリを選んで強いスリープ状態に送る機能が用意されています。アプリによっては待機状態で電池を食ってしまうものがあるわけですが、それをピンポイントでバッテリー制御する機能を有しています。
通知領域カスタマイズ:通知領域もある程度カスタマイズできます。ノッチを隠す表示にしたり、それをアプリ毎に個別に決められますし、接続速度の表示やバッテリー残量の表示といったものも行えるようになっています。
このような機能が低価格なモデルでも活用できるようになっています。
特にデュアルアプリなんかは使い方次第では面白く活用でき、サブスマホに複数のコピーアプリを登録してポイ活など複数アカウントを使いたいサービスにおいて活かすことができるようになっています。
セット契約で安くなるOCNモバイルONEや、維持費が長期間安くできる楽天モバイルやBIGLOBEモバイルといった回線をデュアルSIM運用し、電話番号認証が必要なアプリをデュアルアプリで複製することで、1つのスマホで複数のアカウントを操作することができるのはRedmi 9Tの使い方として面白いやり方です。
2万円以下の価格でこれらの便利機能が利用できるのは助かるポイントとなり、日常の運用はもちろん少し特殊な運用において使いやすさを感じられるものになっています。
バッテリー性能が高くて重さもギリギリ良いのでデュアルSIMを使ってルーター化もしやすい
Redmi 9Tはバッテリー持ちの良さといったところが一つの大きな特徴となるため、それを活かした使い方をするのが適していると言えそうです。
この特徴を活かした使い方として一つ考えられるのは、サブスマホ兼Wi-Fiルーター的な運用です。
重たさもそこまでではなく、デュアルSIMを利用できるようになっているので、バッテリー容量を活かしてのモバイルWi-Fi的な活用もサブスマホ兼用で行うのが一つ適した使い方でしょうか。
先のデュアルアプリやバッテリーを活かす使い方であればRedmi 9Tは使いやすいモデルかと思います。
1円化してるMVNOセールはやっぱり買い、だけどRedmi Note 9Sがある内はちょっと厳しいか

動作面での満足度は決して高いものではないものの、その価格の安さやMVNOでの1円セールといった価格であることを考えれば及第点以上の性能は持っているためにコストパフォーマンスは良い部類です。
1円でゲットできて通信費だけしかかからないMVNOのセールは、色々と活用できるだけの性能とスペックを持ったこのRedmi 9Tと合わせると強力です。

ただ相対的にみると同じような1円セールがあり、性能が高くて機能性もほぼ変わらないRedmi Note 9Sと比べると若干見劣りがします。
セールの継続性といったところではRedmi 9Tの方がより長期的に実施されると思いますが、Redmi Note 9Sの在庫がある内はこちらを選んだほうがゲームなどできることは増えてくるかと思います。
こうした比較を価格と共にしてしまうと、Redmi 9Tの強みといったところが消えてしまうため、ある程度しっかりしたスマホではあるのですがあえて選ぶ理由というのが見出しにくいものになってしまっています。
Redmi 9Tに期待しすぎないことは重要だが低価格でも役立てるスマホ

メリット
- 低価格で非常買いやすい価格でありながら必要な性能は持っている
- MIUIの機能がセカンドホーム以外はこの価格でも使える
- バッテリー容量が多く省電力なので電池持ちが良い
デメリット
- 価格比での性能はいいが、いろんなことができるだけの性能とはなっていない
- 1円セールは魅力だがもっと性能が良いRedmi Note 9Sも1円なので相対的にはコスパは高くない
- 機能性はMIUI以外特にオリジナリティのあるものが無い
Redmi 9Tに関しては「2万円しない低価格機種」ということをしっかり念頭において利用をしていくのなら十分すぎるスマホ、という評価になるでしょう。
確かに性能は高くなく、色々とやりたいことをこなしていこうとした時には若干の不満を感じるわけですが、サブスマホとしてや今までのスマホの使い方的に高い性能が不要であると判断した人にとっては、必要とされている性能といったところは十分に持っているために価格含めて納得いく買い物になるかと思います。
価格の割に動作自体は良いところが多く感じられるため、期待をしすぎなければ相応の機種となってくれるため、そこは買う前に把握をしてほしいところです。
防水などの主要な機能はないものの、この価格でMIUIの最新機能が利用できるのは大きいですし、電池持ちに関する不安とも無縁なのは低価格機種の中では使い勝手の良さが目立つ機種になってくるはずです。
全体的な満足度は2万円以下のスマホで実現するものの中ではかなり高いレベルにあります。
と、ここまでの内容だとなんだかすごいお買い得で良い機種だという印象を受けますが、あくまでもこの評価はできることの範囲内で使ったら、というものになっているため、ちょっとでも高い期待をかけると多少の不満は目についてしまうスマホではあるので、そこは注意をしてほしいです。
性能に関しては何度も繰り返していますが、やはり使い方によって動きに納得できるか否かが大きく変わるため、その基準ラインも人それぞれということでしつこく注意しています。
機能性もMIUI12がこの価格で使える、というのはガジェット好きには嬉しいですが、普通の人には防水・防塵、おサイフといったところが使えないのは不安を感じるところでしょう。
さらに1円特価で売られているその安さが魅力ではありますが、現状ではSoC性能が高い同じXiaomiのRedmi Note 9Sの方が1円で売られている機種の中では性能面では優れているため、そちらがある中であえてRedmi 9Tを選ぶ理由が見出しにくい、という問題点もあります。
低価格スマホとしては想像以上に使いやすいスマホであるものの、その使いやすさはあくまでも価格比で見た時であるというのは購入前にしっかりと理解してもらいたいです。