米国AmazonでGalaxy Z Flip3の公式ケースを買う際に、前々から気になっていたFacebookのスマートグラスである「Ray-ban stories」を購入したのが到着したので使ってみています。
価格も3万円ほど、モデルによっては2万円台と安価なカメラ付きのメガネ(度なし)となっているので、ちょっとしたお遊びガジェットとしてどんなことができるのか、といったところを見ていこうと思います。
Ray-ban storiesでできること
低価格ながら「スマートグラス」という部類に入っているこちらの「Ray-ban stories」について、まず何ができるのかということを確認しておきましょう。
こちらはメガネのレンズの部分に情報を表示したり・・・といったような未来的な使い方はできませんが、カメラやスピーカーをBluetoothを介して以下のように利用をすることができます。
- 写真撮影
- 動画撮影
- 音楽再生
- 通話
- Facebookアシスタント(利用してないので詳細わからず)
といったことが可能です。
「これだけ」と言われれば「これだけ」なわけですが、アプリと連携して利用できた上に3万円前後かそれ以下の価格でメガネ型、ということを考えるとまあおもちゃとしては十分に面白い「できること」が揃っているのではないでしょうか。
アニメや映画にあるような「スマートグラス」感は少ないですが、それでもメガネ型デバイスに対して一定の需要がある撮影能力、といったところはこの価格ではあるもののちゃんと揃えています。
「Ray-ban stories」のデザイン性と各種ボタン、アプリ機能
「Ray-ban stories」についてデザイン面なんかを色々とチェックしていきましょう。
まずメガネとしてはフレームがかなり太め。自分の場合、この太めのフレームが合わない顔立ちなのでまずこの部分がちょっと残念なポイントです。
カメラは両方についており、メガネをかけた時に右手側が静止画、左手側が動画用になっています。
メガネのレンズは度が入っていないものの、一応ブルーライトカット機能はあるそうです。
内側には電源ボタン。
電源をオンにすると右側の目元に近い位置にあるLEDが緑色に光ります。電源ボタンをさらに右側にスライドして5秒間待つと、ペアリングモードとなりLEDが青色に変化します。
ペアリング後の撮影画像の確認にはアプリが必須です。
「Facebook View」というアプリで、こちらは日本のGoogleアカウントだとインストールできないために居住地を設定から変えるか野良APKを利用する必要があります。
Googleアカウントの居住地変更は1年に1回しかできないために使いにくさがあるため、今回自分はセキュリティ面で不安はあるものの野良APKをインストールして利用しています。
アプリとのペアリングを行えば撮影した写真や動画を確認することができます。
写真撮影はフレーム右側のボタンを長押しすると可能に。
動画撮影はこちらのボタンを軽く押すだけで始まります。
柄の部分では音楽再生時の操作が可能です。ちなみにメガネ型なので音漏れが凄いので注意してください。
サイズ、そしてサングラス機能を持ったモデルだと納期も早いだけでなく価格も安いため、そちらでも問題なければ同等の機能をより安い価格で楽しむことができるようになっています。
実際の写真と動画
この「Ray-ban stories」で撮れる実際の写真や動画についても確認をしていきましょう。
写真に関してはサイト向けに圧縮処理をしてはいるものの、オリジナルファイルも結構画質が荒くてノイズも出てしまい、ディテールが潰れているのが各所に見られます。
若干ガラケー感を感じる画質の粗さです。
最近のスマホで撮れる写真と比較してしまうと、非常に厳しいものがあります。
ただスマホのカメラを向けずに、メガネを触る動作をすることで撮影が可能になるため、人の目があって写真を撮りにくい場面で記録用に撮影するのには向いています。
風景とかそういった綺麗なものを撮影するのは難しいですが、さらっと記録用に看板とかを撮影するのにはまあまあの使い勝手の良さを見せます。
撮影した写真の中で文字がある程度読めるレベルにはあるので、用途としてはカメラが出せない場面で記録用に使うのが適しているでしょう。
動画性能についてはYouTubeに挙げているので確認をしてみてください。
1度に30秒しか撮影できないものの、それでもクオリティとしては悪くないものになっているのを感じます。
※アップデートで1度に60秒撮影できるモードも選択できるようになりました。ただし連続撮影は5回(5分)ほど行うと、このメガネが発熱して以後の撮影が端末が冷えるまでできなくなります。長時間撮影には適してはいない点に注意が必要です。
手振れ補正といったものはないものの、メガネ型ということもあってか歩いてての撮影でもそこまで酷いブレにはなっていません。
ダイナミックレンジは狭いものの、そこまで記録映像に影響はないので使いやすいものにはなっています。
ただ弱い場面としては暗い場面を挙げることができます。こちらはかなり撮影能力が落ちるため、暗所での撮影というのは期待しない方が良いでしょう。
カメラを向けにくい場面で撮影しやすいのは凄く楽、ただ・・・
実際にこちらの「Ray-ban stories」を少し使ってみて感じたのが、
「スマホのカメラなんかを向けずに写真や動画を撮れるのは凄く楽」
という点です。
人目のあるところ、それに写真の被写体とは言えないようなものを撮影しようと思った場合、中々スマホのカメラを向けて撮影する、というのは個人的に勇気がいる行為なわけですが、
そのような形のモーションを取らなくてもメガネに手をかけるだけで撮影しにくい場面で写真や動画を撮影できる、というのは色々と気にしなくてはいけないことを気にしなくてよくなるためにすごく楽です。
撮影後も色々と配慮はするつもりですが、撮影時が楽なのは助かります。
ただ一方で身勝手な言い方ではありますが、これを他人に使われたらいい気はしない、というのはあります。
このカメラのレンズが無断で自分の方に向いているのに気づいたら、普通に不快になると思います。
無断で撮影されているかもしれない、それをSNSなどで公開されるかもしれない、というのはいい気分にはなりません。
現状日本国内で正規販売されていないというのは、正直安心感といったところがあります。
購入かつ利用をしておいてこういうことを言うのもあれですが、あんまり広まってほしくはないガジェットでもあります。
ガジェットとしては間違いなく面白いものではあるものの、これを他の人がいる場面で使う場合には本当に色々と気を付けたいと、使っていて思わされます。
プライバシー周りの問題から、日本でこうしたデバイス・ガジェットが大々的に発売されるのはかなり先のことになりそうですが、面白さといったところではこれまであまりなかったガジェットではあるため、もし興味を持った方がいれば今後の関連ニュースを追ってみていいかと思います。
一応購入に関しては海外通販を利用する形になります。一連の流れについては以下の記事を参照してもらえれば問題ないかと思います。
一応国内からも買えるけど・・・非公式かつ輸入費や手数料などが上乗せされて高額になっています。