スマホ全盛の時代かつ格安SIMの普及によって中々見かけない存在になってしまったSoftBankのプリペイドケータイ/シンプルスタイルといった存在ですが、まだまだ一時帰国中の方なんかを中心に需要としては根強いものがあるかと思います。
今や絶滅危惧種となっているプリペイドケータイ/シンプルスタイルですが、今回はまだ利用してみたいというユーザー向けにこちらの料金プランや契約できるショップについてまとめていきましょう。
普通のSoftBankショップなどでは見当たらないどころか契約を受け付けていないところも出てきてしまっていますが、まだまだ現役かつ使い方が合致すれば便利な携帯回線となるかもしれないために、今回こちらでその用意されている契約内容といったものを確認してもらえればと思います。
プリペイドケータイ/シンプルスタイルの契約場所はオンラインが無難
まずはSoftBankが提供しているプリペイドケータイ/シンプルスタイルを契約できるところについて紹介しておきましょう。
SoftBankは現在唯一プリペイド式の契約を用意しているキャリアです。auのプリペイド受付停止によってSoftBankのみが現存するプリペイド式ケータイが契約できるキャリアになってから随分と経ちますが、まだプリペイド式ケータイの受付を行っています。
ただこのプリペイド式の契約については、現在ほぼどのSoftBankショップでも対応をしていないという問題点を抱えています。直営店ならば可能性はありますが、普通の街中のSoftBankショップでは余程の事情がない限りは在庫もなく販売に乗り気ではないために契約をすることができません。
こうした中で唯一安定してSoftBankのプリペイドケータイ/シンプルスタイルを全国から契約できるところがあります。それがソフトバンクオンラインショップです。
ソフトバンクオンラインショップでは今現在唯一「簡単に」SoftBankのプリペイド式ケータイを契約することのできる契約ショップ・契約場所となっています。
プリペイドケータイ/シンプルスタイルの契約をショップ店頭で行おうとすると対応してくれるショップを見つけるまでに多くの店を渡り歩かねばなりませんが、オンラインショップなら労力なくプリペイドケータイ/シンプルスタイルを契約することができ、しかも手続きまでの時間というのも数分で済んでしまうというメリットがあります。
このためプリペイドケータイ/シンプルスタイルを契約するのであればまずはソフトバンクオンラインショップを利用するようにしましょう。
プリペイドケータイ/シンプルスタイルの契約に関して 料金や仕組み、注意事項
プリペイドケータイ/シンプルスタイルについて、次は契約周りを見ていきましょう。
プラン内容やチャージの仕組み、その他契約に関する注意事項などこれから契約するにあたって気になるポイントをまとめていきます。
プリペイドケータイ/シンプルスタイルは買い切り・チャージ追加型のプラン
プリペイドケータイ/シンプルスタイルは基本的に買い切り型の契約となり、継続して料金がかかるプランというものはありません。
もしも継続して利用を続けたい場合には、その都度利用料金をチャージすることによって契約を維持していくことで使い続けることが出来ます。
このチャージした料金を消費することを前提に「シンプルスタイル専用料金プラン」というものが存在しており、メールやネットを使いたい場合にはチャージ料金内から以下のプラン料金を支払うことによって利用することが出来ます。
シンプルスタイル(ケータイ向け)プラン
こちらは通話をすることを目的としたプランとなっており、基本料などは他の4Gケータイやスマホのシンプルスタイルプランのベースになっています。
チャージ対象料金 | |
基本料 | 無料 |
---|---|
通話料 | 8.58円/6秒 |
メール定額料 | 286円/最大30日 |
TVコール | 15.24円/6秒 |
データ通信(64kbps) | 15.24円/6秒 |
シンプルスタイル(4Gケータイ向け)パケットプラン
通話料等基本料については同上
4Gケータイはパケットプランが利用できるので以下のデータ通信もチャージして利用可能です。
利用可能プラン | 定額料 | プラン選択後の利用有効期限 | 対象となる通信 |
---|---|---|---|
100MBプラン | 300円 | 30日 | パケット通信、MMS/SMS |
シンプルスタイル(4Gスマートフォン向け)パケットプラン
スマートフォン向けのチャージ金額も基本料については3Gケータイと同様です。
スマホ向けはデータ通信用のパケット定額を複数のプランから選択してチャージするという形になります。
利用可能プラン | 定額料 | プラン選択後の利用有効期限 | 対象となる通信 |
---|---|---|---|
200MB | 900円 | 2日 | パケット通信、MMS/SMS、ソフトバンクWi-Fiスポット |
700MB | 2,700円 | 7日 | |
3GB | 4,980円 | 30日 |
こうしたプラン内に案内されている料金をチャージ金額から支払うことによって、指定されている期間対象サービスを受けることができるというのがプリペイドケータイ/シンプルスタイルの仕組みとなっています。
普通にバリバリ使うことを考えると、通常のケータイやスマホ向けのプランの方が安くなることの方が多いのですが、一時帰国のように2年縛りの契約はできないという方や短期的に集中して使う予定があるような利用方法だとプリペイドケータイ/シンプルスタイルのこのチャージタイプの利用方法というのは魅力的かと思います。
なお購入後は「通話の待ち受け」だけであれば無料で利用できるために、「待ち受け専用の回線」として持つことにも適しています。地味にこちらの利用方法もプリペイドケータイ/シンプルスタイルを持つ理由として大きなポイントになる方もいるでしょう。
約1年チャージ無しで自動解約または任意の解約は1年縛りありでMNP対応
プリペイドケータイ/シンプルスタイルの契約は継続したプラン料金がかからない為に、長期間待ち受け専用回線として持つことが出来るわけですが、一定期間チャージがされないと回線が自動解約になってしまいます。
チャージされてない期間が360日を超えてしまうと自動解約です。約1年ではありますがぴったり1年ではないためその点には注意したいところです。
自動解約を防ぐには最低でも1回は360日以内にチャージすることが必要になります。そうすればチャージ最終日からまた360日のカウントが始まります。
自動解約以外にも任意で解約することは出来るのですが、もしも1年以内の解約の場合には契約解除料が発生します。
その金額が19,800円とかなり高いために、基本的に利用から1年経っていない場合には自動解約を狙って放置しておいた方が良いでしょう。
また契約から翌々月末までのMNPをする場合には、転出事務手数料が5,000円、それ以降は3,000円ほどかかってきてしまいます。
そのためMNPを行いたい場合にはチャージを最低1回行い1年以上の利用できる状態にしてから、契約解除料が無くなる1年経過以降にMNPを行うようにしましょう。
単純な解約をする機会というのはまずないと思いますが、もしも通常のSoftBank回線を契約したい場合には回線数の関係でプリペイドケータイ/シンプルスタイル回線が邪魔になる可能性もあります。
もし今後SoftBankの他の契約も考えているという場合には、プリペイドケータイ/シンプルスタイルの契約は慎重になったほうが良いかもしれません。
チャージはプリペイドカード購入かクレジットカードで、初回チャージ額は事務手数料分が引かれる
チャージに関しては2通りの方法があります。
- プリペイドカードを購入してそのシリアルを利用
- クレジットカードから引き落とし
わかりやすいのはプリペイドカードを購入してそのシリアルを利用してチャージ分を登録する方法です。SoftBankショップなどで購入したカードのシリアルを電話機を直接操作して登録することでチャージすることが出来ます。
またクレジットカードからのチャージを行うことも可能です。
プリペイドケータイ/シンプルスタイルは端末とセットで契約した場合には、端末購入価格の中にすでに無料チャージ分が最低でも4,000円含まれているため、端末契約後すぐに利用することが出来るようになっています。
ただし契約時には事務手数料として3,000円が発生してしまうのですが、その3,000円が無料チャージ分から引かれてしまうために最低4,000円のチャージ額はあるものの実際使えるのは1,000円以下となります。
また無料チャージ分は利用期間が指定されており、最低60日間で有効期限が切れてしまいます。
このため無料チャージ分は使える金額や期間が少ない・短いため、本気で使おうと思ったら有料チャージは早い内に必須です。
ガラケータイプ、スレートタイプ、スマホモデルが用意
プリペイドケータイ/シンプルスタイル対応の端末については現在およそ3つのタイプが販売されています。
- 4Gケータイ
- 3Gケータイ
- スマートフォン
といった端末です。それぞれ先ほど紹介した料金プランに対応したチャージ金額の利用方法が用意されています。
プランの違いや利用方法、それに価格によって選んでくるプランというのが変わってくると思うので、それに合わせて契約する端末を決めるようにしてください。
端末は各モデルラインナップの更新が数年ごとに起きますが、あまり新作がしょっちゅう出るという事はないので、欲しい場合には既存ラインナップ内から選ぶようにしましょう。
まだまだ現役サービスのソフトバンクプリペイドケータイ/シンプルスタイル
以上の内容がプリペイドケータイ/シンプルスタイルの契約やプラン内容に関するものになります。
一時帰国や一時的に通話回線を増やしたいという時には、キャリア回線はもちろんですが格安SIMのように継続的に料金がかからないということで、かなり使いやすい契約になるのではないでしょうか。
1年後に解除料もなく自動解約される気楽さもあるため利用の仕方が合致するようなら面白い契約かと思います。
通話専用のスレートモデルから4Gガラケータイプ、それに性能は高くないもののスマホタイプでネットも可能なモデルも用意されているため、かなり用途としては広く使える契約プランとなっています。
あまり目立つことは少なくなってきたプランではありますが、使い方次第では現役バリバリで実用性のある使い方というものが用意されています。