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MVNO

MVNOの格安SIM+SIMフリーiPhone6は、キャリア契約iPhoneと料金/維持費用でどの程度違いが出るかを比較してみた

iPhone 6,6plusでキャリア版と同時に展開されることになったSIMフリーiPhoneへの注目度が高まりました。
中国への転売で定価以上になり、アップルストアでの騒動もSIMフリーiPhoneに注目が集まる原因になっているかとおもいます。

転売騒動でおかしな注目のされ方をしてしまったSIMフリーiPhoneですが、本来はMVNOを含めた各キャリアで自由な通信が可能になるはずのスマートフォンです。
SIMフリー機を利用してMVNOで通信料の節約を考えている方には、iPhoneのSIMフリーモデルの登場は魅力的な選択肢の一つかとおもわれます。
ただSIMフリーiPhoneとMVNOを揃えた場合、感覚的には節約になるだろうというのはわかるけれども、どれほどの節約が実際に可能なのかというのは、あまり示される機会がないかとおもわれます。

そこで今回は、SIMフリーiPhone+MVNOの組み合わせの総額と、キャリア回線でiPhoneを契約した場合の料金の総額とを比較してみたいとおもいます。

SIMフリーiPhone+MVNOの総額

最初にSIMフリーiPhoneとMVNOを合わせてみた場合の総額を計算してみましょう。

MVNOのプランは音声通話付きで2GBのデータ容量のみおふぉんで想定してみます。
SIMフリーiPhoneはiPhone6の16GBで考えてみましょう。比較となるキャリアプランも、iPhone6の16GBと2GBの容量があるプランにします。

IIJmio みおふぉん

iPhone6の16GB、SIMフリーモデルは税込み7万3224円になります。みおふぉんの2GBのプランは10月より1728円で利用できるようになっています。
これを2年間利用した場合で計算します。

みおふぉん2GB
1728円×24ヶ月
41472
SIMフリーiPhone6 16GB 73224
2年間の合計 114696円

2年間の総額は、単純な計算で11万4696円になります。事務手数料は含めず、通信料と本体代金のみで計算しています。
これがまずは比較のベースになるかとおもいます。

*みおふぉん以上にコストパフォーマンスがいい格安SIMがBIGLOBEから出ているので、そちらの料金も確認してみて下さい。

[browser-shot width=”200″ url=”https://smaho-dictionary.net/2014/10/biglobe-3glte-osusume-mvno/”]
BIGLOBE 3G・LTE、5GB/1505円・8GB/2838円の大容量格安SIMを実現

iPhone

分割機種変vsMVNO

次に比較として機種変更の料金とどれくらい差が出るのか、ということを見ておきたいとおもいます。
今回のキャリア回線についてはdocomoとの比較に集中してみたいとおもいます。

MVNOに合わせたプランでキャリア回線のプランを組むと、docomoの場合はカケホーダイとデータSパックの組み合わせになるとおもいます。
この場合、毎月の料金は7020円になります。キャリア回線だとここに月々サポートとiPhone6の分割支払金が発生したとして考えてみましょう。

カケホーダイ2GB
7020円×24ヶ月
168480
月々サポート
-2592円×24ヶ月
-62208
iPhone6 16GB
3078円×24ヶ月
73872
2年間の合計 180144円

2年間の総額は18万円を超えることになりました。
これは何もオプションやキャンペーンをつけていない素の状態での機種変更料金の総額です。
加入オプションによってはさらに毎月の料金が増えたり、キャンペーンの利用で割引が増えたりするので、あくまでも参考額ですが、中々の高額料金になってしまいました。

キャンペーン利用を前提にしても、SIMフリー+MVNOの総額よりもキャリア機種変更だと数万円は高くなるのが確実となりそうです。
カケホーダイというメリットはありますが、電話をしない方には数万円の差額ほどの価値は無いでしょう。

 

今回はMVNOについては音声通話付きの回線を前提としましたが、キャリア回線を通話のみのプラン、SIMフリーiPhone+MVNOをデータ用のプランにすることで、メールアドレスや電話番号を変えずにガラケー+iPhoneの2台持ちという形も節約方法の選択肢としてはありになる持ち方かもしれません。

 

分割MNPvsMVNO

最近はキャリア回線からMVNOの音声通話付きプランへMNPという形で移動する考えをもった方も多いようです。
MVNOへのMNPという選択肢が出てきた場合、同様に他キャリアへのMNPというのも可能になるかとおもいます。
そこでMNPをした場合のSIMフリー+MVNOとキャリア契約についての総額の差についても比較してみたいとおもいます。

MNPだからといって、MVNOについては特典やキャンペーンで値下げ、といった恩恵は受けられません。
逆にキャリア契約になると、MNPだと月々サポートなどが分割支払金と同額になって実質0円になります。他にもキャンペーン系の特典が複数適用できるので、SIMフリー+MVNOとの差はかなり狭くなりそうです。

カケホーダイ2GB
7020円×24ヶ月
168480
月々サポート
-3078円×24ヶ月
73872
iPhone6 16GB
3078円×24ヶ月
73872
2年間の合計 168480円

総額は17万円近くなりますが、MNPの特典として毎月1008円の基本料金値引きや、下取りによる最大4万円近い還元、その他個別のキャンペーンによる数万円分の還元が行われるため、適用可能なキャンペーンによってはこの総額の料金はもっと下がる可能性があります。

さらに、MNPの場合はキャッシュバックという本体代金の負担額を直接減らしてくれるキャンペーンが行われる可能性が非常に高いです。
これらのキャンペーンとキャッシュバックという要素を考えた場合、還元や値引きによって総額は17万円から大きく減る可能性もあるため、MNPキャンペーンの状況次第では、SIMフリー+MVNOよりも契約内容は良くなる可能性が高いです。
特に一括0円が始まった場合は、およそ10万円近く総額が減るため、MVNOセット以上の安さを出せる可能性が高くなります。

 

機種変更と比較した場合、SIMフリーiPhoneとMVNOの格安SIMのセットは確実にキャリア回線よりも(通話の定額プランは利用できませんが)安くなります。
ですが、MNPでMVNOへ移ろうという考えの場合、別のキャリアへとMNPしても状況次第ではMVNOのセット並みに安くすることができます。特にあと数ヶ月したら、iPhone6にはMNPでキャッシュバックがついてくる商戦期へと入りますので、節約目的でiPhone6を購入予定の方は、これが始まるまで待つというのもいいとおもいます。

 

SIMフリー+MVNOのメリットとデメリット

最後に購入の参考になりそうなSIMフリーiPhone+MVNOのメリットとデメリットを紹介しておきましょう。

リセールバリューの高いSIMフリーiPhone

メリットの一つになりそうなのは、SIMフリーiPhoneはリセールバリューがキャリア版よりも高いということでしょう。
転売騒動でもありましたが、高値になるのはキャリア版のロックのかかったモデルではなく、SIMフリーモデルのiPhoneです。
新品状態の相場はもちろんですが、中古市場でもキャリアモデルよりもやはり高いリセールバリューを維持するのがSIMフリーモデルです。

ケースに入れたりして、傷の付かないように大事に使うことで、1年後や2年後に新モデルへ買い換える時でも、高額な状態で売却することができるのは、SIMフリーモデルのiPhoneの恩恵でしょう。

MVNOはアップデートで状況変化

一方デメリットは、MVNOの格安SIMの場合、キャリアの回線とは違ってApple側が対応をしてくれないと使えなくなってしまう可能性が高いということです。
例えば今回ではiOS8になってからauのMVNOであるmineoが使えなくなるという騒動もありました。過去のiOSのアップデートでも、テザリングが塞がれたり、LTE通信が出来なくなるという問題が生じました。

MVNO回線はアップデート時に仕様が変わってしまうというリスクが大きく、アップデートの度に先人が確認した仕様の変更状況を把握しながらでないと、最新版のソフトウェアが使えないという問題があります。

 

MVNOとSIMフリーiPhoneの組み合わせは、簡単に通信費用を節約することのできる契約内容です。
一方MNPではMVNO+SIMフリーよりも総額を安く出来る契約を結ぶことも出来ますが、安売りのされる時期にタイミングを合わせた契約が必要です。
一定の安さがあり、シンプルな契約で済ませたい方はMVNO+SIMフリーiPhoneは理想型の一つでしょう。逆にある程度MNPの仕組みやキャンペーン内容について把握する時間と手間をかけてもいいという方は、MVNOにMNPするよりも、他のキャリアへのMNPのほうが節約という目的を果たすことが出来るでしょう。

携帯電話をMVNOへ移行しようと考えていた方は、今回の比較を参考にもう一度契約方法についてや、自分の性格や使い方なんかと合わせてその方法について再考してみてはいかがでしょうか。

POSTED COMMENT

  1. ねこ より:

    こんにちは。
    現在SIMフリーのiPhone6を購入しようか検討している者です。スマホ辞典さんの知恵をお借りしたくて、メールさせていただきました。

    私は今までau版iPhone5sをmineoで使用していたのですが、今回のiOS8へのアップグレードで使えなくなってしまいました。

    本日、mineo本社に問い合わせたところ
    ① 復旧の見込みは全く経っていない。
    ② iOS8へのアップグレードから復旧した日までの月額使用料の減額もなし
    ③今回の騒動が原因で解約しても、違約金は支払わなければならない
    という解答を頂きました。かなり不便なので違約金を払ってでもsimフリーiPhoneに買い換えようか悩んでいます。

    しかし、この記事を読んでiOSのアップグレード時に不具合を起こした格安simは他にもあるとはじめて知りました。

    そこで質問なのですが、過去に不具合を起こした格安simは、何日程度で復旧したのでしょうか?また、復旧せずに消滅した格安simなどはありましたか?

    ご返答よろしくお願いいたします。

    ねこ

    • smaho より:

      iOSのバージョンアップはMVNOの利用者は様子見が基本だとおもいます
      過去にトラブルがあったものは、次のOSアップデートで問題が解消したりすることはあります。
      ですが、それらはdocomoのMVNOなので、auのMVNOであるmineoはそれに当てはまるかはわかりません。CDMA2000周りの問題だったら、Appleが積極的にサポートするとは思えません

      mineoの問題の解決を待つよりも、iOS7へ戻す方法を調べる方を私だったら行います。ですが、それでiPhone自体が使えなくなってしまうリスクもあるので自己責任でという話になりますが
      もう一つの考えとしては、mineoをMNPして一括0円のiPhoneなどにのりかえてみるかもしれません

  2. ねこ より:

    こんばんは。以前こちらのサイトでiOSアップグレードについて質問した者です。

    色々考えた結果 中古のsimフリーiPhone5s を購入し、他社のsimカードを利用することにしました。

    現在IIJのプリペイドを使っています。もしmineoがiOS8に対応できなかったら、このままIIJに乗り換える予定です。

    他のsimカードを検討する際、スマホ辞典さんが書いた記事を参考にさせていただきました。

    助けていただき、本当にありがとうございました。

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