価格高すぎですけどその価値は十分にありますよこれ。
国内ではauから発売されるGalaxy Z Fold2を購入したのでそちらのちょっとしたレビューというか、感動した各種ポイントについてをまとめようと思います。
前回のGalaxy Foldを約1年間メインのスマホとして使ってきた訳ですが、その満足度が非常に高かったために今回の新型モデルも20万円を超えますが躊躇なく購入させてもらいました。
Galaxy Foldの時点で完成度が非常に高かったのですが、Galaxy Z Fold2ではさらにそれが洗練されて使いやすくなってきており、高額でも買って良かったと思わせる魅力を持ったスマホになっています。
今回の記事はそんなGalaxy Z Fold2の魅力をお伝えするだけの内容になります。お付き合いください。
Galaxy Z Fold2の魅力①:大画面化した両ディスプレイ
前回のGalaxy Foldが満足度の高かった1台とするならば、今回のGalaxy Z Fold2は完成度の高い1台、ということになるでしょう。
その理由を生み出している大きな要素は画面の変化です。
Galaxy Z Fold2はGalaxy Foldからさらに画面が大きくなり比率も変更となりましたし、狭ベゼル化というのも目立つものになって作業効率が格段に上がりました。
詳しい画面サイズ及び画面比率の違いは以下の通りです。
Galaxy Fold | Galaxy Z Fold2 | |
メインディスプレイサイズ | 7.3インチ | 7.6インチ |
メインディスプレイ比率 | 4.2:3 | 22.5:18 |
サブディスプレイサイズ | 4.6インチ | 6.2インチ |
サブディスプレイ比率 | 21:9 | 25:9 |


まあこちらは画像にもあるようにGalaxy Foldとの違いは見た目でハッキリわかりますよね。
メインのディスプレイもサブのディスプレイも大きくなってくれたので、より大画面で各種コンテンツが楽しめます。


漫画や動画なんかはこちらに比較してある通り。
従来でも十分な画面の大きさでしたが、さらにそれが大きくなってインカメラのノッチもなくなっているためにより没入感が高くて読みやすくなっています。
比率も4.2:3から約5.5:4.5に変化しており、より大きく、そして正方形に近い表示が可能になっています。
サブディスプレイの巨大化も利便性のアップを高いものにしてくれています。
Galaxy Foldのサブディスプレイはその画面の大きさ・ベゼルの太さといったところで実用性は低く、本当の意味で「サブ」にしかならなかったのですが、Galaxy Z Fold2のサブディスプレイはこれをメインと考えても良いほどに実用的な大きさ・表示範囲を見せてくれるものになっています。

画面サイズがアップしただけでなく、比率も25:9というこれまでのスマホにはない超縦長アスペクト比となっており、縦長ディスプレイ好きのユーザーにとっても魅力のあるものになっています。
個人的に縦長スマホというのは22.5:9という比率が触ってきた中では一番のアス比だったのですが、それをさらに上回るものになっていて画面は極端には大きくはないものの情報量の多い表示を実現しています。

これだけの情報量があればサブディスプレイを使っていても画面の大きさ・情報量不足といったところを気にしなくて済みます。わざわざ画面を開かなくてもある程度の情報処理をこの画面で行えるようになったのはGalaxy Foldからの進化です。
まずこの画面サイズの変化、そして他のスマホにはない画面比率の実現、といったところがGalaxy Z Fold2の改善した部分であり大きな魅力です。
Galaxy Z Fold2の魅力②:アプリ分割表示の方法が豊富
Galaxy Foldでも魅力の一つでしたが、Galaxy Z Fold2ではアプリの分割表示がよりしやすくなった上に表示の仕方や表示数も豊富になっている点が進化しています。
今までのような2画面表示、3画面表示をエッジディスプレイにセーブすることが出来ましたし、サブディスプレイ側でもついに2画面表示が出来るようになりました。


さらにポップアップ表示では最大で8つのアプリを1画面に表示できるようになりました。

ぶっちゃけ画面が広いといっても8つもアプリを展開表示する余裕はないのですが、それでも多くのアプリを多重展開できるというのは魅力の一つです。
しかも今回はヒンジ調節が可能になっているため、折り曲げた状態でのアプリの表示というのも面白い形が出来ます。
これについては後述していきます。
Galaxy Z Fold2の魅力③:画面を曲げたまま固定できる、フレックスモードの搭載
Galaxy Foldでは基本的にスマホを「畳む」か「開く」という使い方しか想定されていませんでしたが、Galaxy Z Fold2ではこの中間の「曲げたまま」という使い方もハードウェアの進化によって出来るようになり、内部のソフトウェアもそれに対応した使い方が出来るようになりました。
これまでのGalaxy Foldでは不可能だった、画面を折り曲げたまま固定することができるようにヒンジが進化しているため、曲がった画面を活かしたアプリ表示というのが行えるようになります。


曲げた画面に動画を映しながら下の画面ではブラウザを操作したりすることができるため、これまでとはまた違ったコンテンツの楽しみ方が出来るようになります。



また折り曲げた際にサブディスプレイ側にも表示をすることが出来るようになり、こちらもまた今までになかった使い方が出来るようになります。スマホスタンド無しで角度を付けて動画を見れるというのは魅力に感じられるポイントです。
さらにこうした曲げたまま使うことを想定し、フレックスモードといった使い方も用意されています。
こちらはまだ洗練できそうな印象ですが、現時点でもやはり面白い使い方が用意されています。


このようにキーボードを表示させてUMPCもどきな使い方なんかも出来るようになっています。一部のアプリでは曲げた状態を活かしたアプリUIなんかも用意されており、より洗練された使い方が実現できるようになっています。
これまでは任意の角度で固定できなかったため主な使い方が閉じるか開くだけでしたが、Galaxy Z Fold2からはそこにもう一つ異なる使い方ができるようになっていて、ガジェットを弄る楽しさというのを強く感じさせるデバイスになってくれています。
Galaxy Z Fold2の魅力④:エッジパネルが利用可能、大画面でスマート選択ができるのは個人的に便利
Galaxy Z Fold2での地味な進化の一つとして、Galaxyシリーズで利用できていたエッジパネルが使えるようになった点があります。
こちらはGalaxy Foldに対して2020年10月現在でアプデが行われておらず使えない機能なのですが、Galaxy Z Fold2では利用できるようになっている機能の一つとして魅力があります。
こちらのエッジパネルでは従来のショートカットアプリの配置はもちろん、天気やクリップボードの呼び出しなどが出来るようになり、Fold以外のGalaxyスマホに慣れているユーザーにとっては使い勝手が劣化しないものになっています。

そして個人的に対応が嬉しいのがスマート選択です。
こちらはキャプチャ機能となるわけですが、任意の範囲を画像としてキャプチャしやすく、さらにGIF動画も作りやすいという機能になっています。
特にGalaxy Z Fold2はその大画面さが一つの魅力となっているわけですが、その大画面に表示されたコンテンツをキャプチャしたりGIF動画として簡単に残せるようになるのはとっても便利です。
自分は特にSNS上でGIF動画をシェアすることにハマっているので、これをGalaxy Z Fold2上で簡単に作成することができるのはメリットしかありません。
便利なエッジパネル、スマート選択が利用できるようになったのは大画面を持つGalaxy Z Fold2における大きな魅力になっています。
Galaxy Z Fold2の魅力⑤:120Hzの倍速ディスプレイを7.6インチの大画面で体感できる

こちらは折りたたみ機構とは関係ありませんが、単純にスペックアップしたポイントの中でも恩恵が強くなるのはディスプレイのリフレッシュレートの高さです。
120Hzに対応したことによって、より動きのあるコンテンツが滑らかに表示されるようになっています。
これはメイン・サブの両方のディスプレイで有効化できるため、縦長を活かしたサブディスプレイでのTwitterのスクロールを残像少ない形で見ることができますし、開いた大画面での動画視聴においてよりくっきりとした表示を行うことができるようになります。
電池消費は激しくなるものの、動画を中心としたコンテンツをより楽しむことができるスペックを持っているのは、このFold2に変わってからの良い部分となっています。
このサイズに収められる7インチ超えスマホは神過ぎる!

まだ使い始めなので気に入った機能が見つかったらさらに追記していこうと思いますが、とりあえず現時点で言えることは「神機」ということです。
横幅68㎜に折り畳んで持ち運びしやすいサイズに出来るのに、開いた時には7.6インチ。比率的にもほぼiPad mini(しかもベゼルレス)をスマホのように持ち運べるというのは、他にはない特徴となっています。
一応デメリットとしては
- カメラが出っ張りすぎてフラットに置けない
- 重たい
- バッテリー消費が早い
というのがありますが、正直それは買わない理由にまでは至りません。
重さは気になるものの、それ以上に総合的な情報デバイスとしての使いやすさに満足できる代物になっているので、デメリットは相対的に気にならないです。
とにかくスマホのように持ち歩けるタブレットとして考えると、これ以上ないほどに完成されたスマホであると感じられます。
au版のGalaxy Z Fold2でも20万円を軽く超える価格が付けられるかと思いますが、その価値が十分にあるスマホですし、オプション補償も付けられて安心して使える要素も揃っているのは心強いポイントです。
現状においては全くメインストリームのスマホではないものの「未来のスマホ」が見せる選択肢として一つの完成形を見せてくれているのは間違いないスマホのため、このGalaxy Z Fold2は予算に余裕があれば個人的には非常におすすめしたい機種となっています。