ドコモ版のAQUOS R6を購入したのでそちらのレビューを行っていきたいと思います。
1インチのカメラセンサーを搭載した特徴的なスマホ、ということで過去のAQUOSの中でも注目度が発売前から高い機種になっているかと思います。
自分も結構楽しみなスマホではあるものの、過去モデルにカメラの不具合やゲーム周りの問題といったものが見られたのがAQUOSシリーズでもあるため、不安な部分というのもあるかと思われるので、今回のレビューではその辺りの不安といったものをなるべく解消できるように各ポイントを確認していきます。
AQUOS R6の良かった・悪かった点

良かった点
- 既存の他社メーカーのスマホと比較しても気持ちよい体感
- 向上した夜景撮影能力
- インテリジェントチャージの給電モードでテザリングができてモバイルWi-Fiルーターとしても優秀
悪かった点
- カメラでピントが合わず動画撮影能力は弱い
- 発熱が酷く、バッテリーや基本性能といったところに悪影響を与えている
- 発熱でのクロックダウンが顕著で、ゲームアプリには向いていない
発売日とキャリア価格
発売日は6月25日。
ドコモとSoftBankからの発売となりauでの販売はありません。
後日SIMフリーモデルも出るかと思われるものの、発売直後はこの2キャリアのみとなっています。
価格は以下の通り。どちらも2年後返却で端末代の支払いが一部免除されるプログラムを活用することができるため、一定期間で新しいモデルに買い替えたい場合にはこちらを利用すると安く済ませることができます。
販売価格 | 2年後返却プログラム | |
ドコモ | 115,632円 (3,212円×36回) | 77,088円 (3,212円×24回) |
SoftBank | 133,920円 (2,790円×48回) | 66,960円 (2,790円×24回) |
キャンペーンは発売直後に5,000円還元のものを実施しています。
こちらのキャンペーンが終了しても今までSHARPは追加のキャンペーンを何度も実施してきた実績があるため、公式の販売ページの方で最新のキャンペーン内容を確認してもらえればと思います。
AQUOS R6のスペック

AQUOS R6 | |
OS |
Android 11 |
SoC | Snapdragon 888 |
ディスプレイ | 6.6インチ/有機EL WUXGA+ |
RAM | 12GB |
ROM | 128GB |
アウトカメラ | 2020万 |
インカメラ | 1260万 |
サイズ |
162×74×9.5㎜ |
重量 | 207g |
バッテリー | 5000mAh |
その他 | IPX5/8 IP6X 防水・防塵、おサイフケータイ、イヤホンジャック、FMラジオ |
各種搭載機能
ナビゲーションキー配置 |
左:戻る 中央:ホーム 右:アプリ履歴 (設定でジェスチャー操作に変更可能) |
---|---|
SDカード対応 | 最大1TB対応 |
指紋認証・顔認証対応 | ○/〇 |
バッテリーセーバー機能 | インテリジェントチャージ |
リフレッシュレート変更機能 | あり(120Hz/疑似240Hz) |
ゲーミングモード | ゲーミング設定 |
その他 | スクロールオート、リッチカラーテクノロジーモバイル、Clip Now、かんたんモード、ロボクル設定 |
Snapdragon 888に5,000mAhの大容量バッテリーを搭載したモデルとなっています。
機能面では従来のAQUOS独自機能がAQUOSトリックとして新たにまとめられています。
今モデルでは常時120Hzの高リフレッシュレート駆動を実現し、さらにはなめらかハイスピードモードと呼ばれる疑似240Hz駆動のモードもアプリごとに設定できるようになっており、より残像感の少ないヌルヌル表示ができるようになっています。
指紋センサーも新しいものに変更。精度の高さはもちろんですが、認証範囲が広がったことでアバウトな指の置き方でも認証がされるようになって便利です。
2本指による同時認証なんかも可能で、その認証パターンに合わせてあらかじめ設定していたアプリを開く、といった使い方もできます。

ただ認証センサーが本体の中央寄りにあるため、もっと本体下部にあったほうが扱いやすかったのは間違いありません。
その他にも今回の新機能の中では最も便利になったインテリジェントチャージ(詳細は後述で)や、飽きの来にくいホーム画面壁紙を設定できるロックフォトシャッフルといった機能も用意されています。
スクロールオートや持った時に点灯・ダブルタップで点灯する機能、Clip nowやかんたんモードといった従来機能も用意されています。
AQUOS R5Gとの比較

AQUOS R5Gと比較していくと、その設計思想といったものが従来のAQUOSシリーズから大きく変わっているのがわかります。
R5GではPro IGZOの液晶ディスプレイだったのに対し、R6ではIGZO扱いにはなるものの有機ELディスプレイに変わっています。
これによって明るさや発色といったところでは非常に優れたものを見せますが、SoCも絡んで省電力化といったところではちょっとAQUOSらしさがありません。

エッジディスプレイもRシリーズでは初搭載。見た目的にはAQUOS zeroシリーズに近づいています。
エッジ化によってタッチ干渉が出る場面もあるものの、R5Gに比べても持ちやすくなっており長時間持っていても疲れません。この点はエッジ化のメリットの一つでしょうか。
指紋認証センサーの位置も大きく異なるものになり、端末下部で押しやすかったR5Gに比べるとR6は端末の中央寄りになっているため、他のスマホを使っていても慣れるまで時間はかかりそうです。
スペック面も向上し、機能面も従来よりも増え、ゲーム周りの不具合といったところもR5Gの初期から大きく改善されてきているのがわかります。
一方で後述するように発熱やバッテリーといったところにおいてはR6の方がネガティブなものになっており、この点を重視する使い方だと不満は持ちそうです。
なおカメラ性能の違いは雲泥の差となっています。
AQUOS R6各種基本性能

Antutu/3DMarkなどのベンチマークスコア
まず性能面をベンチマークアプリで確認をしていきましょう。
性能に関するベンチマークについては最もポピュラーなAntutu Benchmarkアプリを利用し確認していきます。
こちらの数値を他のモデルと比較していくことで、AQUOS R6の実力がどの程度あるかというのを確かめてみます。
基本的に数値としては25万点を超えるようになると普通の使い方なら体感での差は少なくなり、ゲームなど一部の重いアプリの挙動に差が見えるのみになってきます。

Ver9.0.10 | AQUOS R6 | Galaxy Z Fold2 | Xperia 5Ⅱ | iPhone 11 Pro |
---|---|---|---|---|
総合スコア | 744203 | 605985 | 558194 | 539249 |
CPU | 184990 | 170618 |
179535 |
162700 |
GPU | 294069 | 237722 | 206738 | 229733 |
MEM | 124556 | 103761 | 89487 | 63037 |
UX | 140588 | 93884 | 82434 | 83779 |

ベンチスコアはどれも高得点であるのは間違いないものに。
Antutuは70万点以上、3DMarkは高性能すぎてテストのスコアがカンストといった具合になっています。
単純な性能といったところであれば文句なしの内容になるでしょう。
ただこのスコアというのは『発熱していない時』のスコアになり、発熱した状態でテストをするとすぐに下がってしまいます。
発熱もしやすいため、最大性能を見せるタイミングというのは少なく、後述するようにゲームプレイでの動作低下といったものが見られます。
性能自体はベンチスコア通りの良さを見せる場面があるものの、それがすぐに熱で低下してしまう場面が見られてしまうのは注意点となります。
詳しくは後述する内容を見てもらえればと思います。
ゲーミング性能
ゲームの遊びやすさについては後述するレビュー内で動画と合わせて紹介しています。
そちらにもあるように、発熱後の動作といったところが低下してしまうため、ゲーム向けに購入を検討している場合には注意が必要なスマホではあります。


原神:しっかりヌルヌル動かせて快適な操作が初期には続くものの、発熱を帯びると若干動きが落ちる上にカメラ視点をグルグル回すと背景の残像が酷く残るようになります。同様の現象は発熱後のAQUOS zero2でも見られたもので、クロックダウン的な挙動による影響がこの背景の描写のされ方でわかるものになっています。
良いときはそうした残像感はないものの、発熱すると表示や動作が乱れ始めるというわかりやすい変化が起きます。

フォートナイト:このゲームの動作はよりわかりやすく落ちていきます。発熱前はカクつきが結構少なく快適な操作が続けられますが、発熱後はAntutu50~60万点相当といったこともあってかカクつきがハイエンドモデルにしては見られてしまいます。発熱前の状態が快適ではあるものの、その快適さが10分も続かないのはゲーマーにとっては厳しいところです。

ツムツム:こちらのような軽めのゲームは動作は落ちませんが、なめらかハイスピードの疑似240Hzが影響してかロード時間の表示などが通常のスマホよりも早く動きます。実際の動作には影響はないものの、表示がせわしないものになっており、気になる人は気になるかもしれません。
それぞれの動作は後述の動画で。
ゲーミングメニュー

ゲーミング機能については「ゲーミングメニュー」が用意されています。
こちらでは
- 動作ブロック・通知ブロックによるゲーム集中設定
- エッジコントロール:画面端の操作を受け付けない設定に
- ゲーム画質:若干暖色寄りにするなどゲームごとに最適化の画質に
- パフォーマンス設定
- メニュー表示
- インテリジェントチャージ
- なめらかハイスピード設定
といった機能が用意されています。
このゲーミング設定というのはAQUOS R5GやAQUOS zero2でゲームの不具合につながっていた過去があるため、便利な機能も用意されているもののおかしな挙動が起きたらこちらの機能の変更をする必要があります。
この中で便利なのはインテリジェントチャージの給電機能になるでしょう。こちらは後述で詳しく紹介しているので見てもらればと思います。
そしてなめらかハイスピードによる疑似240Hzが実現されており、より残像感の少ない表示というのが行うことができます。
ただこの機能が有効されている一部のゲームにおいては表示が早くなってしまう、動作が早くなってしまう、といった不具合ではないものの機能との相性の悪さというのがあり、こういった症状が出てしまったらゲーミング機能をオフ、そしてなめらかハイスピードもオフにするようにしましょう。
バッテリー性能
テスト内容 | バッテリー状況 |
---|---|
AOD・アンビエント表示オン:スタンバイ状態で10時間 | ━ |
AOD表示オフ:スタンバイ状態で10時間 | 100%⇒92% |
明るさオートでYoutubeスポーツ2時間(720p) | 100%⇒84% |
フォートナイト、パーティーロイヤル1時間エモート |
100%⇒76% |
YouTube推移
(同時記録ではなくそれぞれ購入直後の推移。気温差などで同条件ではないものの、バッテリー劣化する前の結果として比較の参考にしてください。)
1時間 | 2時間 | 3時間 | 4時間 | 5時間 | |
AQUOS R6 | 92% | 84% | 78% | 72% | 64% |
AQUOS R6 (エアコンあり) | 94% | 87% | 80% | 74% | 67% |
Xperia 5Ⅱ | 95% | 89% | 83% | 78% | 72% |
iPhone 11 Pro | 99% | 91% | 86% | 79% | 71% |
iPhone SE | 89% | 76% | 63% | 50% | 26% |
Xperia 1Ⅱ | 93% | 80% | 76% | 71% | 62% |
Redmi Note 9S | 96% | 92% | 88% | 82% | 76% |
Pixel 4a | 92% | 82% | 76% | 71% | 62% |
Mi 10 Lite 5G | 96% | 92% | 87% | 83% | 78% |
ミドルレンジモデルではバッテリーの良さが光っているAQUOSシリーズですが、今回のフラグシップモデルではバッテリー持ちは良いとは言えないものに。
まずスタンバイ状態で放置しているだけでもバッテリーが減っているのはあまり関心しません。しかも8%と結構な減り方をしており、毎日一定の充電が必要になってきます。
また動画視聴でも電池は減りやすく、5時間で60%台に到達。5000mAhという大容量バッテリーのことを考えると、消費量はすごいものになっています。
一応時期が時期だけに気温の影響もあるかと思い、エアコン環境下でもテストをしましたが、多少改善は見られたものの消費自体は激しいものになっています。
大容量バッテリーは持っているものの、今回の検証内容はもちろん実際に普段使ってみて体感としてのバッテリー持ちも良くなく、バッテリー性能に関しては評価は低いものになるでしょう。
発熱
Antutu連続起動 | バッテリー温度 | CPU温度 |
---|---|---|
1回目 | 41℃ | 54.8℃ |
2回目 | 42℃ | 58.8℃ |
3回目 | 42℃ | 54℃ |
(同じ環境下:6月の気温(25℃ぐらい、エアコンなしでの設定)で比較)
比較機種/同一環境下 | 1回目 | 2回目 | 3回目 |
---|---|---|---|
AQUOS R6 | 41℃/54.8℃ | 42℃/58.8℃ | 42℃/54℃ |
AQUOS R5G |
36.7℃/42℃ | 39.7℃/46.7℃ | 39℃/46.9℃ |
Xperia 1Ⅱ | 37.4℃/45.3℃ | 40.1℃/46.5℃ | 40.8℃/49.1℃ |
発熱の高さもかなり厳しいものになっています。
購入直後の6月末という時期が時期ではあるものの、それでも他のスマホと比べて10℃近くCPU温度が高い点は問題に感じられます。
この発熱によって性能の低下、カメラアプリの強制終了、バッテリー持ちへの影響といった各種悪影響が発生しており、AQUOS R6を長く使っていくことを考えると常時悩まされる問題になってきそうです。
夏場の利用というのに特に注意が必要になってきて、ヒートシンクなりノートPCの天板なりでスマホを冷やしていく必要がありそうです。
ツムツム3回プレイぐらいからもう熱を持ち始めてくるため、耐性の弱さ・発熱のしやすさといったところにおいて不満足なところが感じられます。
長時間負荷がかかる作業を予定しているようだと、この発熱問題は常に悩まされてしまうものになるでしょう。
AQUOS R6のカメラ性能

AQUOS R6 | |
広角 | 2420万画素 |
インカメラ | 1600万画素 |
8K動画撮影対応 | ─ |
4K動画撮影対応 | 30fps/60fps |
フルHD(1080p)撮影モード対応 | 30fps/60fps |
夜景モード | ○ | スローモーション | × |
背景ぼかし | ○ | パノラマ | × |
プロモード | 〇 | Googleレンズ | ○ |
AI撮影切り替え | 自動 | ドキュメントスキャン | × |
マクロモード | × | タイムラプス | 〇 |
AR対応 | × | 連写対応 | ○ |
AQUOS R6の一つの目玉でもあるのがこちらのカメラかと思われます。
カメラについては別記事で詳細を記載・随時追記予定のため、詳細はそちらで確認をしてもらえればと思います。

基本的に夜景や風景といったところの見た目は非常に良いですが、前評判の割にカメラはそこまで突出していない印象です。
気になるポイントとしては
- ボケやすい、さらにボケが勢いづいている
- 動画撮影の手ぶれ補正は褒められるが、カクカクする場面がたまにありスムーズさに欠ける
- ピントが合わない、写真でも動画でもピントの遅さが気になる、ガラス越しでの撮影でピントがガラスに合う
- 場面によっては暗めに映る
- シャッターを押してからのレスポンスが良くなく、撮れたと思ってカメラをおろすと撮影タイミングがズレてブレる
といった問題があるため、カメラの性能自体は結構良いものの、1インチセンサーの特徴やまだ甘いカメラアプリの仕様といったところから、「スマホのカメラ」としては不満を感じる部分があるのは確かです。
この辺りの注意点について、上記の別記事に色々と検証を書いておくので、そちらを参考にしてもらえればと思います。
ここでは撮影した写真のファイルサイズを圧縮したものを載せておきます。
AQUOS R6レビュー
操作の体感の良さは過去最高レベル。使っていて気持ちの良いスマホ

まず褒められる点は触れて操作をした時の体感の良さです。
ソフトウェア面のヌルサク感、そしてディスプレイの指の滑りの良さ、タッチレスポンスの良さ・追随性の良さ、といった部分が非常に満足度が高く、
誇張でもなく今まで触ってきたスマホの中で過去最高の触り心地・使い心地の良さというのを見せてくれます。
中々こうした体感は言葉で表現するのは難しいですが、
- Antutu70万点超えの高性能さ
- 疑似240Hzの高リフレッシュレート
- ディスプレイのコーティング
- エッジ加工により薄くて一定の持ちやすさがあるボディ
といったところが効いているのか、操作のしやすさ・気持ちよさといったところが非常に強いものになっています。
サクサクとかヌルヌルとかとはまた違った、指の動作に合わせて吸い付くようなスクロールや文字入力ができているので、これだけでもAQUOS R6については満足感を得られるものになっています。
給電モードが最強すぎる!テザリングしながら給電できるためにモバイルWi-Fiルーター化が可能

そして機能面でも過去最強の機能が用意されています。
それはインテリジェントチャージの給電モードです。
この機能が今回のAQUOS R6の新機能の中でもトップクラスの内容を見せています。
こちらの機能は「給電モード」であり、XperiaのHSパワーコントロールに近い機能です。
ただXperiaのHSパワーコントロールよりも圧倒的に進化しています。
この「給電モード」では、充電ケーブルをさして充電する形にした状態で機能をオンにすると、バッテリーに充電せず直接本体に給電することになります。
本体に直接給電することによって、バッテリーを消費させない上にバッテリーを傷めない・消耗もさせずにスマホを動作させることができます。
バッテリーを傷めないでYouTubeで動画を見続けることができますし、もちろんゲームも長時間行うことができます。
2年や3年と長期間このAQUOS R6を使っていこうと思った場合、バッテリーの寿命といったところが一つのボトルネックになりえるため、この機能を活用していけばバッテリー寿命を長引かせることができる可能性があります。
そしてこのインテリジェントチャージの「給電モード」の凄いところは、スマホの操作全体が給電モードで利用できる、というものです。
HSパワーコントロールではこの機能はゲームと一部のアプリのみで、YouTubeやChromeといったアプリでは利用できませんでした。スマホのホーム画面などでも機能せず、給電できるのは一部のアプリ使用時のみでした。
AQUOS R6のインテリジェントチャージによる給電モードでは、そうした制限がありません。ゲームやYouTubeアプリ、ホーム画面などどの場面でも給電モードで利用できるようになっています。
あらゆるアプリを給電状態で使えるため、長時間使うアプリなんかで非常に便利になります。

こうした特徴の延長線上でさらに便利な使い方として、「給電しながらテザリングができる」という活用方法も用意されています。
これは本当に便利です。
バッテリーを消費せず、そして消耗させない・傷めずにテザリングを長時間行える機能としても利用できるため、固定回線代わりに利用してもバッテリーが消耗せず、放熱対策も行えば本体へのダメージも最小限で済みそうです。
ドコモの回線ならば5G ギガホ プレミアが無制限で使えるプランになっているので、一人暮らしであればこの回線とAQUOS R6のこの「テザリング給電」機能によって回線を一つにまとめることすらできます。
この機能については本当にAQUOS R6の大きな魅力となってくるため、もう少し詳しい内容というのを別記事と動画にまとめているのでぜひ確認をしてもらえればと思います。

発熱はしやすく、その影響もかなり広範囲で問題がある
AQUOS R6はその体感の気持ちよさを評価できるのですが、それと同時に長く触っていくと気になってくるのは発熱の高さです。
負荷の高いゲームなどの操作ではもちろんですし、普通の操作やカメラで写真を数枚撮っただけでも発熱が感じられだすために、かなり熱を持ちやすいスマホであるのは間違いありません。
夏間近という環境だから、というのとは別にこのスマホ自体が熱を持ちやすいのを確かに感じられます。
そしてこの発熱によって多くの問題が引き起こされてしまっています。
- ゲームの動作が落ちてカクつきだす
- 動画撮影が10分も満たない時間で熱で停止してしまう
- バッテリーも減りやすくなる
といった問題を確認することができました。
まず発熱によってクロックダウン的な挙動が生じます。
サーマルスロットリングの発生、ということになるのでしょうが、熱によるハードウェアへのダメージを防ぐためにかなり性能の低下というのが見られます。
以下のように3回連続でAntutuベンチマークを回してみると、かなり強烈にベンチスコアを下げます。室温や発熱具合によってはさらに下がって40万点台も見せることがありました。

この性能低下でも日常で使うようなアプリの動作は特に体感では落ちないものの、ゲームアプリでは動作にしっかりと現れてしまいます。
詳細は動画を見てもらいたいですが、原神やフォートナイトといった負荷の強めのゲームアプリにおいて動作の低下といったものが見られてしまいます。
AQUOS zero2ほどひどい動作の劣化といったものではないものの、ベンチスコア50万点や40万点レベルの原神・フォートナイトの動作になってしまいます。
カメラの注目度が高いといってもゲーム向けのハイエンドスマホとして期待している人も多い中で、この発熱による性能低下はあまりにも残念な内容です。
また発熱によってカメラも落ちてしまいます。
全く熱がない状態で4K60fpsで撮影をして大体6~8分、発熱が残っている状態で撮影を開始すると3分ほどで撮影が強制停止してしまいます。
発熱でカメラが止まる、というのは他のスマホでも過去にはあったことですが、今回のAQUOS R6のようにカメラが注目されている機種においてこのような問題が起きるのは印象が悪いです。
特にAQUOS R5Gが結構いい感じで動画の長時間撮影ができた中で、この10分満たない時間でのカメラの強制終了は残念なポイントです。
またバッテリー検証のところでも書いてあるように、発熱によってバッテリーも減りやすいものになっており、これも一つ問題点と言えます。
特に今回のAQUOS R6は室温やスマホを置いている場所によってはYoutubeですら熱をしっかり持ってしまうため、バッテリー状態を考えるとこの熱を持ちやすさにはしっかりと注意を払わないと、電池持ちといったところで大きな不満を持ってしまうかと思います。
そもそものバッテリー消費が結構褒められないレベルの中で、発熱によるバッテリー性能への悪影響といったものも起こると不満は大きなものになってくるでしょう。
このようにAQUOS R6は発熱がしやすく、そしてその発熱による悪影響というのが各所に見られています。
性能やカメラ、バッテリーといった期待されるポイントがどれも発熱によって使いづらくなってしまうものになるため、この問題は大きなデメリットとなっています。
発熱を抑える手段というのは今のところ見当たらないため、AQUOS R6を購入前に自分の使い方と合う機種なのかどうか、というのは考えておきたいところです。
長時間カメラ撮影を行ったりゲームをする、という使い方を検討しているようだとこの発熱によって影響を大きく受けるため、不満というのは抱えやすいものになっています。
Bluetoothイヤホンの音量が低い
不具合なのか仕様なのかわかりませんが、Bluetoothイヤホンの音量が他のスマホよりも小さく、最大音量でも街の中を歩いているときには聞きづらいときがあります。
2つのイヤホンで同じ現象を確認したので、これはBluetoothイヤホン周りの問題ではなくAQUOS R6の問題かと思われます。
自宅や屋内で利用するなら問題はないですが、最大音量が下がって迫力がないものになりますし、屋外でもしもラジオなんかを聞いている場合には聞こえにくい場面というのは確実に増えるかと思われます。
AQUOSシリーズは通話音量やメディア音量などで問題が見られたシリーズですが、今回はBluetoothイヤホンの音量といったところが低いという問題が生じています。
期待値の割にカメラはそこまで突出しておらず、発熱とその悪影響は大きな問題点。一方で単純な気持ちよさや給電機能の存在は他のスマホにはない圧倒的な良さ

AQUOS R6は事前に期待されていたカメラといったところよりも、ほとんど注目がされなかった性能や使い勝手、そして独自の新機能といったところのほうが総合的には評価は高いです。
性能面ではSnapdragon 888、疑似240Hz対応、持ちやすさと滑りの良さを備えたハードウェアといったところから、体感としての気持ちよさは過去最高レベルに達しており、こちらは満足度が非常に高いです。
機能面でも新たに用意されたインテリジェントチャージの給電機能が相当に使い勝手がよく、テザリングしても電池を傷めずに使えるというのはこれ1台で自宅の回線といったところをまとめることができる可能性もあるため、節約的な運用もできる使い方ができるのはAQUOS R6の強みです。
こちらの機能はゲームプレイやYouTubeの垂れ流しなんかにも使えるため、まったく目立っていない機能ではあるもののスマホを使う上で特定のアプリの利用で電池消費を早めてしまっていたユーザーにとっては本当に使いやすい機能になるはずです。
これらのポイントはAQUOS R6を使う上で高く評価できるポイントであるのは間違いありません。
一方でカメラ性能は単純な風景・夜景性能といったところは良いものになっているものの、動画性能やカメラアプリとしてのピントの合いにくさや遅さ、といったところは期待されていた実力からは遠いものになってしまっています。
撮れる写真自体はボケやすいという点において他のスマホとは違うところはあるものの、これも一つの特徴・個性として受け入れられるものになっていますが、写真を撮る際のピントやシャッター後のレスポンスの遅さといった体感としてストレスを少し感じてしまうカメラ体験は、「気軽に撮れる」というスマホカメラの良さが感じられないものになってしまっています。
そのためにカメラをがっつり使っていこうとすると、その使いづらさに個人的には他のスマホを優先的に触りたくなってきます。
さらに発熱がしやすく、その影響といったところも厳しいものがある点は使いにくさを感じられてしまいます。
発熱具合に関してはここ2、3年のスマホの中ではトップクラス。そしてその影響もカメラの強制停止やバッテリー持ち、そして性能面の低下といった多岐にわたるために、あまりにも影響が強すぎるものになっています。
この点は普通のスマホとして利用、性能面を期待したハイエンドモデルとして活用していく上で難点となってくるでしょう。
個人的にはサブスマホとして使っていく中でAQUOS R6は個性もあって非常に魅力的だと感じられているのですが、これ1台でメインスマホとして利用していくには発熱問題、バッテリー問題といったところが気になってきます。
特に今回の問題点といったところはこれまでのAQUOSスマホにおいて強みとなっていた部分のため、そうしたバッテリーの良さや発熱の低さといったところを期待して購入しようと考えているAQUOSユーザーはちょっと良く考えたいところです。
価格も価格なだけにデメリットの部分が自分の利用においてどのような影響を与えるのか、といったところを考慮して購入を決めた方が良いでしょう。
メリットに目を向ければよいスマホではあるため、デメリットである発熱といったところとの付き合い方、特に夏場の利用方法といったところを考えて購入を決めてもらいたいスマホです。
むしろタッチ感度が悪くて文字入力で凄く手間取るんだが…
充電効率もバッテリーの減り易さも機種変更元のAQUOS R3より早いってどういうこと?
これまでシャープ推ししてきてて多少のデメリットは飲み込んできたし、12RAMだから乗り換えたが…これは酷い。
エモパー?勿論、即封印した。
アップデートの途中でいきなりバグって黒画面になり…
工場出荷状態へ戻すか、博打の再起動か?の2択になり、再起動したらなんとか起動したが…クソ重いし、しばらくカクカクしてた。
キャッシュ消してメモリをクリアして再起動を何回かしたらマシに動く様になった。
R3を下取りに出すかR6をキャンセルしてR3に戻すか…悩みどころ。