ドコモの実施している高額割引施策である「はじめてスマホ割」が3月3日よりキャンペーン適用可能な対象を拡大しています。
3月3日から5月末までですが、ドコモでは他社の同一ガラケーからスマホへの変更促進キャンペーンの内容に合わせ、これまでの機種変更のみの適用から、ガラケーを利用している他社ユーザーののりかえ(MNP)からでも適用可能にするという契約対象の拡大を実施しました。
すでに他社のガラケーからの変更優遇割引ではSoftBankの「スマホデビュー割」、auの「auスマホはじめるプログラム」が実施しているわけですが、そちらに対抗してきたことになります。
2月に追加となった「シニア特割」含めて、当初の「はじめてスマホ割」の内容からかなり変更点が生まれているため、改めて「はじめてスマホ割」の内容についてまとめてみようと思います。
新たに始まったMNP対応や、シニア特割や学割を利用した割引増額、そしてこちらのキャンペーンの適用が出来る方が購入した時にお得に契約できるスマホの紹介をしていきます。
そもそもはじめてスマホ割とは?割引金額は最大1,520円
まずははじめてスマホ割の内容についておさらいしましょう。
はじめてスマホ割は大雑把に言うとガラケーからスマホへ変更することで適用されて、基本料が大きく割引されます。これによってガラケーからの変更であっても、スマホ契約特有の料金の高さを心配しないで済む支払いに抑えることが出来ます。
具体的にはじめてスマホ割が適用できる方というのは、
FOMAのガラケー(フィーチャーフォン)だけでなくキッズケータイ、そしてF-12D以外のらくらくホン、そして他社のガラケー
を所有している方になります。
キッズケータイやらくらくホンも対象になるので、家族の回線をスマホへとお得に機種変更させたい、なんて考えていた方にも効果的です。キッズケータイからスマホへ、という形で進学予定の家族の回線を扱ってみるといいでしょう。
割引金額は最大1,520円で、契約するカケホーダイプランの形によって変わります。
カケホーダイ | カケホライト | |
---|---|---|
基本料 | 2700 | 1700 |
はじめてスマホ割 | ▲1520 | ▲850 |
CP適用後の基本料 | 1,180円 | 850円 |
後述するシニア特割が適用できない場合は、この割引後の金額で使うことになります。
ガラケーからであればスマホに変えても2年間は基本料が1,000円前後で使えるというのがこのキャンペーン割引の主なポイントです。
3月3日からMNPにも対応
このキャンペーンは従来では機種変更のみでしか適用がされなかったわけですが、3月3日より他社からの乗り換え(MNP)からでもキャンペーン適用が可能になっているので、そちらの詳細を確認します。
はじめてスマホ割をMNPで契約する場合にはただ単に他社の回線を使っているだけでなく、
他社の回線をガラケー(フィーチャーフォン)で利用している方
に対象が限られています。
スマホからのMNPではこちらのキャンペーン割引を受けられず、あくまでもガラケーからの取り替えが対象となっています。
SoftBankとauの同一内容のキャンペーンにおいてもこちらの条件はあるのですが、割とSoftBankなんかは一部ショップでは乗り換え元がガラケーであるかの確認は緩めになっているところがあるのですが、ドコモの方は結構厳密に利用状況・実績の確認をするようになっています。
店頭はもちろんですがオンラインショップ経由での確認方法に関する注意書きを見ても、以下のような厳密な内容が記されています。
【オンラインショップ】
他社契約でご利用中のケータイを用意し、のりかえ(MNP)を行う自分の電話番号を画面に表示させ、デジタルカメラ等でケータイ全体の写真を撮影以下の場合は、キャンペーン対象となりません。
・ のりかえ(MNP)手続きを行う電話番号と、電話機に表示されている電話番号が異なる場合
・ 写真が不鮮明等で、画面表示されている電話番号が確認できない場合
・ 電話機全体が確認できない場合(画面のスクリーンショット
・画面メモ等、画面表示のみの画像の場合、電話機全体が確認できないため対象外)
こちらの注意書きをみてもSoftBankやauと異なり厳密な運用がされるキャンペーンであることがわかります。
仮にスマホ契約の回線をこのキャンペーンを適用させた上で契約しようとしたら、しっかりと他社ガラケーを用意した上で番号表示をさせるひと手間が必要になってくるでしょう。
あくまでも他社ガラケーを使っている方向けに対象が拡大されたことになります。
シニア特割の追加で安いプランでも満額の割引金額
このはじめてスマホ割には追加の割引が1月30日より用意されています。
それが「シニア特割」です。
こちらは
利用者が60歳以上
という条件を満たすことで追加で適用可能な割引です。
内容は「カケホライトの割引が670円追加され、はじめてスマホ割と合わせて1,520円の割引が適用される」というものです。
要は60歳以上ならばカケホーダイでもカケホライトでも1,520円の満額割引が適用されて、基本料が最安で980円という格安な状態で利用できることになります。
らくらくホンを使っている家族がいるようならば、らくらくスマートフォンなど使いやすいシンプルな機種への変更をしてみるといいかもしれません。
はじめてスマホ割をシニア特割と併用した場合の基本使用料は以下のようになります。
カケホーダイ | カケホライト | |
---|---|---|
基本料 | 2700 | 1700 |
はじめてスマホ割 | ▲1520 | ▲850 |
シニア特割 | ― | ▲670 |
CP適用後の基本料 | 1,180円 | 180円 |
学割も併用可能、25歳以下でキッズケータイを持っているならスマホへの変更が賢い
またドコモの学割もはじめてスマホ割と併用できます。
これによりキッズケータイやガラケーを25歳以下の名義で使っている場合にも、はじめてスマホ割で安くなる上に学割の恩恵を受けることが出来ます。
学割の内容は
25歳以下の契約者に1年間毎月1,000円の基本料の割引
というものになります。
そのためカケホライトならば▲850円+▲1,000円で合計1,850円の割引
カケホーダイプランでは▲1,520円+▲1,000円に追加でU25応援割の▲500円がプラスされて合計3,020円の割引ということになります。
※ただしこれらの割引は全て基本使用料のカケホプランのみから割り引かれるため、0円を超える割引は持ち越されません。なのでどちらも基本料が0円になる以上の割引は発生しません。
このため学割とはじめてスマホ割を併用した場合には、以下のようにspモードとシェアオプションの組み合わせで最安800円となります。データパック単独やシェアパックの親回線になった場合はもっと高くなるものの、25歳以下の学生となると家族のシェアの子回線になるパターンが多いでしょうから、このような安さで利用できることになります。
基本料 | 2700 (カケホ) |
1700 (カケホライト) |
---|---|---|
はじめてスマホ割 | ▲1520 | ▲850 |
学割 | ▲1500 (U25応援割付帯) |
▲1000 |
spモード | 300 | |
シェアオプション | 500 | |
合計 | 800円 | 800円 |
名前の通りなこれからスマホ移行するのに非常にお得なキャンペーン
以上の内容が今のドコモで行われているはじめてスマホ割の概要となります。
名称の通りガラケーからスマホへの変更が非常にお得になるキャンペーンとなっています。
これまでは機種変更のみで既存のガラケー利用者のみにしか適用はされませんでしたが、今後は他社対抗という形でMNPでの契約でもこの高額な割引を適用できるようになったので、年度末セールと合わせてドコモへの乗り換えを検討してみても良いでしょう。
他社でも同条件の割引が実施されているため、それぞれと比較しながら機種変更で継続して使うか、それとも他社へと移るかというのを検討してみて下さい。
はじめてスマホ割でどんなスマホを契約するとお得か
さて最後にドコモのはじめてスマホ割を利用して契約しようとする方向けに、キャンペーンを利用してお得に購入できて尚且つ使いやすいスマートフォンというものを紹介しておこうと思います。
もしもスマホ選びについて迷っている場合にはちょっと参考してみてください。
FOMAからだからiPhone SEが安い
まず端末価格の安さで「お得度」の高いスマホとなるとiPhone SEが挙げられます。
こちらのスマートフォンは現在端末購入サポートという割引が適用されて、一括で格安に購入できるようになっています。
特におすすめしたいのは機種変更ユーザーに対してです。というのも今回のはじめてスマホ割の条件である「FOMA契約からの機種変更」を満たしていると、こちらのiPhone SEの価格が更に安くなる条件も同時に満たすことが出来るからです。
これによって通常でも一括1万円または2万円という価格の安さで売られているiPhone SEが、FOMAからの機種変更時のみの価格である16GBでは5,832円・64GBでも12,960円と更に契約しやすい金額での機種変更が出来るようになります。
安さ・コストパフォーマンスを重視するならこのiPhone SEがベストでしょう。同じく端末購入サポート対象で一括648円で売られているスマホもありますが、iPhone SEのほうがそちらよりも性能が高いですし、将来的に売却や下取りに出そうと思ったときに高値をつけるリセールバリューの高さというものも期待できます。
オンラインショップでは16GBは在庫切れになってしまっていますが、容量の多い64GBが12,960円という安価で購入できるので問題ないでしょう。
性能では文句なしのiPhoneの小型モデルがこの価格ですから、安価で契約できる機種としてまずはiPhone SEがおすすめです。
防水高性能な格安機ならXperia X compact
ただiPhone SEは防水・防塵を中心に機能性で足りないポイントが多いという弱点があります。
おサイフケータイやハイレゾ再生、VoLTEや高速指紋認証などを使いたいようであれば、少し金額は高くなりますが端サポ一括15,552円でXperia X compact SO-02Jを購入することが出来ます。
こちらは2016年11月に発売されたばかりの機種ですが、年度末のために早期の端末購入サポート適用によって格安に機種変更またはMNP契約が可能になっています。
Xperia X compactならばiPhone SEとの価格差が3,000円程度で済む上に、防水などの上記で書いた機能が追加されたスマホを使うことが出来ます。性能も16年11月発売機種ということもあり、RAM3GB+S650という組み合わせで普段の利用で困ることがまずないスペックの高さを持ったコンパクトモデルです。
老若男女におすすめ出来るバランスの良いスマホとしてこちらもおすすめです。
学生ならiPhone 7も実質0円以下に
もしもドコモの学割2017を適用できる環境ではじめてスマホ割の適用条件も満たしている場合には、思い切って高額なスマホの購入に踏み切っても良いかもしれません。
人気の高いiPhone 7も大容量モデルであっても実質0円で購入できるレベルの割引総額となりますから、グレードを妥協することなく欲しかったスマホをお得に契約することが出来ます。
iPhone 7は防水機能も備わりましたし、Apple Pay連係のポイントアップキャンペーンも実施しておりこれまで以上に便利に使えるようになっているので、学割+はじめてスマホ割が使えるのならばその割引の高さを活かして契約しておきたいスマホです。
学割と併用可能な状況にあるのならばこうした高くて長く使えるようなスマホを契約するのが良いでしょう。
ちなみにもしもMNPで契約する場合には当サイトのクーポンで5,400円引きにすることが出来ます。
今回のキャンペーン割引では2年間高額な金額が割り引かれるため、このような高性能スマホを選んでも負担はそこまで大きくならないようになっています。ましてやiPhone SEとXperia X compactは性能と比較しても価格が安すぎる設定になっているので、維持費だけでなく端末代も安いこの時期にうまくキャンペーンを重ねながら購入するのが望ましいでしょう。