ここではAQUOS R6で撮影した写真について載せていこうかと思います。
1インチセンサーを搭載、ライカ監修のカメラという特徴を持つと言うことで、カメラ目的に購入を検討している方も多いかと思われます。
そうした方向けに参考になればといくつか作例とオリジナルファイルを用意したので、気になる撮影環境といったものがあれば確認してもらえればと思います。
AQUOS R6のカメラによる撮影能力を比較したり検証したり
×1.0 左AQUOS R6、右Galaxy Z Fold2
AQUOS R6オリジナル:https://photos.app.goo.gl/42wDWTrBMgc3rAAz9
Galaxy Z Fold2オリジナル:https://photos.app.goo.gl/xNiMrD5xx1cbwN5Z7
(大体)×0.7 左AQUOS R6、右Galaxy Z Fold2
AQUOS R6オリジナル:https://photos.app.goo.gl/RzY2tXkyAocJ9XoK6
Galaxy Z Fold2オリジナル:https://photos.app.goo.gl/2unoQo1J93kAYStf9
×2.0 左AQUOS R6、右Galaxy Z Fold2
AQUOS R6オリジナル:https://photos.app.goo.gl/42wDWTrBMgc3rAAz9
Galaxy Z Fold2オリジナル:https://photos.app.goo.gl/K9Ks5DBsTnbs7opJ7
まずこの辺りの基本的な風景を比較していくと、他社のスマホと比べて発色が落ち着いており、暗めの写真が撮れるようになっています。
良い意味で『自然』、悪い意味では『SNS映えしない』写真・発色となっており、この辺りは好みによって明確に好き嫌いが分かれるでしょう。
個人的には自然な方が好きではあるのですが、パッキパキにシャープな「スマホで撮った」写真というのも見た目は面白くこちらも好きなため、どちらも悩ましいものではあります。
ボケ 左AQUOS R6、右Galaxy Z Fold2
AQUOS R6オリジナル:https://photos.app.goo.gl/ntqDUxa3tU46SjSk8
Galaxy Z Fold2オリジナル:https://photos.app.goo.gl/1XjSiXMft21pKrTu9
×6.0 左AQUOS R6、右Galaxy Z Fold2
AQUOS R6オリジナル:https://photos.app.goo.gl/FPFgX3RsVoSmvak1A
Galaxy Z Fold2オリジナル:https://photos.app.goo.gl/hy8zdtJTUMRBHskd8
左AQUOS R6、右Galaxy Z Fold2
AQUOS R6オリジナル:https://photos.app.goo.gl/jf365zpY7QgNAx269
Galaxy Z Fold2オリジナル:https://photos.app.goo.gl/YFBo2zXW3zAprqpU6
左AQUOS R6(ナイトモード)、右Galaxy Z Fold2
AQUOS R6オリジナル:https://photos.app.goo.gl/kertMEHYs3RBNuJZ6
Galaxy Z Fold2オリジナル:https://photos.app.goo.gl/Su9Q3iaCK1FbUiD2A
(大体)×0.7 左AQUOS R6、右Galaxy Z Fold2
AQUOS R6オリジナル:https://photos.app.goo.gl/joZSrxE5WuxE8j619
Galaxy Z Fold2オリジナル:https://photos.app.goo.gl/gtSUNY51bBWf3c136
×2.0 左AQUOS R6、右Galaxy Z Fold2
AQUOS R6オリジナル:https://photos.app.goo.gl/NXqkSrWB6aw2VvUp6
Galaxy Z Fold2オリジナル:https://photos.app.goo.gl/D2RP4qjPaYUXeKhW6
夜景も過去のAQUOSシリーズに比べれば大きく改善。他社のスマホと十分に比較で耐えうるものになっています。
空の諧調が残っていたりと、AQUOS R6の方が好ましい作例が見られるために、今までのAQUOSにはなかった良い部分としてこの夜景の場面、というのは評価できるでしょう。
ただピントがかなり合いづらく、ライブビューも重たくなるためにあまりサクサク撮影できない点は注意が必要です。
その他AQUOS R6の撮影写真(サイト容量の都合上、どれも大きく圧縮しています。そのため細部を確認する場合にはご注意ください。あくまで雰囲気を感じてもらえればと思います。)
AQUOS R6の気になるところ
実際の写真に関してはこの辺にして、実際にカメラを使って気になった部分というのをまとめてみたいと思います。
ボケが来るのが早く、勢いづいたボケになってしまい食事なんかの被写体に対して不適格な印象がある
1インチセンサーを採用しているということと、絞り値を設定できないレンズ構成というため、ピントを合わせた箇所から少し距離が離れただけでもボケやすい特徴を持っています。
これ自体はこのスマホの「味」としてある程度受け入れられるレベルですが、料理とかの写真で肝心の写真がボケやすい上に、そのボケといったものもあまり美しくありません。
ボケみが「うるさい」「勢いづいた」ものになっており、動体を撮影したようなボケ方をしています。
料理の写真ですらこういったボケが出てしまうのは、場面にそぐわない印象を強く受け、あまり評価できないポイントです。
暗い場面での撮影エラー
夜景撮影中に以下のような撮影エラーが生じました。
どちらも撮影中は全く問題が見えなかったのですが、現像して生まれた写真はこのようになっています。
このエラーの原因はわかりませんが、夜景モード撮影で起きたためにこの機能のソフトウェアに一部の条件下でエラーが起きるのかもしれません。
エッジディスプレイに指がかかっていると撮影距離の調整がしにくい
AQUOS R6のカメラアプリでは倍率を変更するボタンを押す際に、画面にタッチ反応が残っていると反応してくれない、というものになっています。
そしてAQUOS R6はエッジディスプレイのために、指が画面にかかりやすくスマホを撮影用にホールドしていると、タッチ反応が残って倍率が変えられないことが何度かありました。
色んな倍率で撮影したい時にこの問題が発生すると単純にストレスであり、スマホのホールドの仕方といったものを変えなければいけないため、落としそうで怖いところもあります。
倍率の変更は結構使う操作かと思いますが、これが画面タッチと干渉して使えなくなるのは結構面倒くさいです。
エッジディスプレイ採用の一番の弊害と言えそうです。
こちらは動画での確認を行ってもらえればと思います。
動画による説明:ピントが合うのが遅く、動画撮影中にピントが合わなくなる/動画の出だしや4K動画が少しカクつく/撮影ボタンを押してから実際に撮影されるまでのタイムラグがストレス/ガラス越しにピントが合わない
こちらの動画の方で詳細は確認してほしいのですが、
- ピントの合いにくさ、ピントが中央のみのために使いにくい、動画撮影中でもピントが大きく外れる
- 動画撮影において4K撮影や動画の出だしで少しカクつく
といったところがあります。
特にピントが合うのが遅い/中央以外は手動操作、というのは地味にストレスです。
サクサク撮影したい時に、Xperiaなんかだとオートフォーカスのスポットが多いために、狙った箇所が中央になくてもピントが合う上にそのスピードは爆速なのですが、AQUOS R6はそうしたスムーズさがなく、中央以外にピントを合わせる際には画面タッチをしてピントをロックしてから構図をまた変える必要があります。
シャッターボタンを物理キーで用意していれば半押ししてからそうした構図の変更というのも問題ないですが、物理キーもなくアプリ上で全て操作しないといけないのは面倒です。
この面倒さゆえに、現状ではXperia 1Ⅱや5Ⅱの方が使いやすいものになっています。
猫や犬用にカメラの強いスマホを、と考えている人には注意が必要です。
またこのピントの合わなさ、というのは動画撮影中にも生じており、近い所から遠い所へピントを合わせる際や暗い場面での撮影といったところにおいてピント合わせがうまくいかなくなります。
さらに撮影ボタンをおしてから実際に撮影終了するまでの時間に微妙なタイムラグが生じており、気付かずにカメラを下すとそのタイミングで撮影がされて目的の撮影ができていない、なんていうことがあります。
この辺りの全体的なレスポンスの悪さというのは撮影を気軽に行いたい、と思った時にAQUOS R6に対してストレスを感じる部分になっています。
またもう一つピントまわりの問題として、ガラス越しの撮影でピントがガラスに合ってしまうという問題があります。
ビルの上からの夜景撮影や、電車の窓からの撮影といったガラス越しの撮影が想定されるシチュエーションにおいて、使いづらい仕様となっているのは間違いありません。
ToFセンサーの問題なのか、ガラスに近づくと完全にガラスにピントが合ってしまうために結構扱いづらさを感じます。一応マニュアルモードでピントを調節すればガラス越しでも大丈夫ですが、普通のスマホカメラとして使う際にはちょっと面倒でしょう。
発熱によって動画撮影が落ちる
カメラの連続使用においては発熱も注意しなければいけません。
発熱が高くなりがちなAQUOS R6は、動画撮影や写真撮影でも熱は持ちやすく、その熱が高くなるとカメラが強制停止してしまいます。
特に動画撮影は気温が高い6月下旬、7月上旬といった時期の室内で6分ほどしか連続撮影ができないため、動画撮影を目的や連続して長時間の撮影を予定しているということだと結構支障が出ます。
このように今のところ
- ピントが合うのが遅く、デフォルトでは中央のみで気軽に撮るのが若干面倒
- シャッターボタンを押してからのラグがあり、たまに撮影が終わったと勘違いして地面を映してしまう
- 良い意味で自然、悪い意味でSNS映えしない。また暗めに映りがち
- 動きのある被写体にはピントが合わず使いにくい
- フォーカスを合わせた被写体がボケてしまうほど被写体深度は浅い
- ガラス越し撮影においてガラスにピントが合ってしまう
- 暗い場面での撮影エラーがある
- 動画撮影時において特に夜間にピントが合わずボケてしまう
といった点が見られ、もうちょっと撮影をしてみてわかりやすい例を挙げられればと思います。
ぱっと見の風景や夜景の撮影といったところは従来のAQUOSシリーズに比べるとかなり改善されてようやく本気で他社と戦えるものになっているかと思います。
ただ他社のフラグシップモデルと比較していくと、カメラアプリの出来や動画性能といったところにおいて「カメラスマホ」として期待されたレベルには達していないのを感じられ、その辺りについて今後追記できればと思います。
追記:アップデートでピントが合いにくいのが少し改善、ガラス越し撮影のボケボケ問題も解消へ
9月末に配信されたアップデートによって、特に動画撮影まわりで起きていた問題が改善されています。
まず一つは動画撮影中にピントが外れてぼやけてしまい、それが中々戻らない、という問題がありましたが、こちらが改善されて
ピントが外れにくくなった上に、ピントが近くのものから遠くのものへとスムーズに移行しやすくなっています。
これによって動画撮影時におかしなボケ方をしてしまうことが少なくなりましたし、仮におかしなピントになっても復旧が早くなりました。
もう一つはガラス越しに景色を撮影しようとした時に、ガラスにピントがあってしまうという問題がありましたが、こちらも改善がされてガラスの向こうの景色にピントが合うようになりました。
これに伴いToFセンサーのオンオフも新たに弄れるようになり、Tofセンサーの影響でピントがおかしくなる問題が全般的に解決してきています。