今回の記事では電池持ち/バッテリー持ちの優れたスマホというのをまとめてみたいと思います。
これまで多くのスマホを触ってきた中で、実際に使ってみて体感したり各種検証といったところにおいて、バッテリー性能の高いスマホというのをある程度しっかりと挙げられるようになっているかと思うので、そちらの特集ということになります。
これまでの個別レビューの中で行った検証結果を元に、バッテリー性能に優れた4つのスマホを価格や異なるキャリアにおいて選んでみたので、参考になれば嬉しいです。
電池持ち/バッテリー性能の比較
まずは分かりやすく近い環境下でのバッテリーテストの結果を確認してもらい、数値上のバッテリー性能の高いスマホというのを確認してもらおうと思います。
ただ各機種購入日が異なり、完全な同一条件でのテストではありません。
一応今回のテスト内容は以下のようになります。
- スタンバイ状態の比較はAlways On Display的な機能が用意されているスマホはそちらでも比較
- YouTube比較は2時間、Wi-Fi/720p
- 一部の機種は5時間視聴でテストを実施
- テスト内容を変更している関係で一部は未実施
- 発売日に購入している機種が多く、そこから大体3週間ほどまでの期間にテスト
- 夏頃発売された機種は他の環境よりも発熱が強く、それが多少テスト結果に影響している
こうした内容のテスト結果のまとめが以下のようになります。
各種テスト比較
スタンバイ10時間 (AODあり) |
スタンバイ10時間 (AODなし) |
Youtube2時間 |
フォートナイト1時間 (高負荷ゲーム) |
|
Xperia 1Ⅱ | 93% | 80% | 77% | |
Xperia 5Ⅱ | 88% | 96% | 89% | 81% |
Xperia 10Ⅱ | 98% | 91% | 81% | |
AQUOS R5G | 91% | 91% | 84% | |
AQUOS sense4 lite | 98% | 95% | 85% | |
Galaxy S20 | 85% | 90% | 82% | |
Galaxy Z Fold2 | 94% | 98% | 86% | 69% |
Galaxy A41 | 90% | 98% | 89% | 80% |
Redmi Note 9S | 98% | 92% | 88% | |
Mi 10 Lite 5G | 99% | 92% | 77% | |
LG Style3 | 87% | 92% | 83% | 76% |
Pixel 4a | 89% | 97% | 82% | 78% |
arrows 5G | 69% | 83% | 85% | 78% |
Reno3 A | 98% | 88% | 80% | |
Rakuten Mini | 86% | 64% | ||
Rakuten Hand | 73% | 96% | 84% | 76% |
YouTube5時間再生比較
1時間 | 2時間 | 3時間 | 4時間 | 5時間 | |
Xperia 5Ⅱ | 95% | 89% | 83% | 78% | 72% |
Galaxy Z Fold2メイン | 93% | 86% | 79% | 72% | 64% |
Galaxy Z Fold2サブ | 94% | 88% | 83% | 77% | 71% |
Rakuten Hand | 92% | 84% | 79% | 74% | 68% |
AQUOS sense4 lite | 98% | 95% | 92% | 89% | 85% |
iPhone 11 Pro | 99% | 91% | 86% | 79% | 71% |
iPhone SE | 89% | 76% | 63% | 50% | 26% |
Xperia 1Ⅱ | 93% | 80% | 76% | 71% | 62% |
Redmi Note 9S | 96% | 92% | 88% | 82% | 76% |
Pixel 4a | 92% | 82% | 76% | 71% | 62% |
Mi 10 Lite 5G | 96% | 92% | 87% | 83% | 78% |
こちらの結果を元に、電池持ち/バッテリー性能が良いスマホというのを4機種選んでみました。
AQUOS sense4/sense4 lite:ドコモ、楽天モバイルならこれ!低価格で最強クラスのバッテリー性能
AQUOS sense4の魅力
- バッテリー性能はここ最近触ってきたスマホの中でベスト
- 機能が豊富でMIL規格準拠も安心できるポイント
- Snapdragon 720Gを搭載して高性能
バッテリー性能で比較した際にNo.1の実力を誇っているのがAQUOS sense4&sense4 liteです。
テスト結果で高い実力を見せてくれたスマホはいくつもあるわけですが、そうしたスマホの中にあってもAQUOS sense4シリーズは突出した実力を見せてくれています。
4570mAhの大容量バッテリーと省電力CPU,省電力なIGZOディスプレイという組み合わせが他のスマホの追随を許さないものになっています。
バッテリー性能や電池持ちで選ぶならまずこのスマホが選択肢に入ってくるはずです。
AQUOS sense4はこの電池持ちの良さに加えて機能性も高いのがスマホとしてのポイントになってくるでしょう。
防水・防塵、おサイフケータイといった基本的な機能に加えて、耐衝撃性を中心に過酷な環境下でも利用することができるMIL規格に19項目準拠しており、安心感の強いスマホとなっています。
スマホを使っていて不安に思う点として、バッテリー切れや落として使えなくなるといったところが挙げられるかと思いますが、そうした不安が高いレベルで解消されているのがまずこのAQUOS sense4シリーズです。
さらに加えて性能の高さといったところも用意されています。
販売価格としては3万円台半ば、MVNOキャンペーンによっては1万円台からの契約が可能な低価格なスマホな訳ですが、Snapdragon 720Gというベンチマークスコアでも27万点前後を記録するパワーのあるCPUを搭載しています。
重たいゲームなんかもしっかりと処理できる力があるので、安いスマホでありながら使いやすさといったものも有しています。
一方でデメリットとしては、しっかりとした性能がありながらスクロール制御やタッチパネル周りの精度の問題といったものが生じており、この影響によってベンチスコアに見られるほどの性能の高さというのが感じられない、というのがあります。
スクロールの遅さ・タッチ精度の鈍さといったところが影響して、性能自体は良いのに動きのモッサリ感というのが感じられてしまいます。
これはAQUOS sense4を使おうと思った際に注意したいポイントとなっています。
詳しい動きについては以下の動画内で見ているので、気になる方は参考にしてください。
AQUOS sense4はこのように動作面での注意点はあるものの、電池持ち/バッテリー性能といったところにおいては現行販売スマホの中では最強クラスの実力を持っているため、そこを最重要に考えるならばまず真っ先に選択肢に入れるべきスマホです。
様々な環境下で使える安心感もあるため、仕事用やアウトドア趣味を持っている方にもおすすめできる特性があります。
ドコモや楽天ユーザーでバッテリー性能を求めるのならば、まずこのAQUOS sense4です。
なおSIMフリーユーザーはBIGLOBEの契約込みで契約すると非常にお得になるはずです。OCNモバイルONEのセット契約よりも総合的には安いです。
楽天モバイル UN-LIMIT:AQUOS sense4 lite
Mi 10 Lite 5G:auなら高性能/低価格/良バッテリーの満足モデル
Mi 10 Lite 5Gの魅力
- AQUOSほどではないにしても高いバッテリー性能と安定感
- Snapdragon 765Gを搭載して高性能な機種
- 6.6インチの大画面で動画視聴も楽しめるのに、重たさや持ちにくさといったところも少ない
- auスマホとしてはもちろん、高性能なスマホとしてもあまりにも安すぎる価格「32,470円」で購入可能
auユーザーがバッテリー性能を重視してスマホを選ぶのであればMi 10 Lite 5Gを強く強くおすすめします。
Mi 10 Lite 5Gは防水やおサイフケータイといった他のスマホには用意されている機能がない、というデメリットがある訳ですが、それが気にならないほどの圧倒的なコストパフォーマンスの良さを見せてくれるので、auユーザーであればぜひ注目してもらいたいです。
まず電池持ち/バッテリー性能に関しては先ほどのテストの通り。
ゲーム時の消費は少し激しめですが、動画視聴や待機状態のバッテリー推移は非常に優秀なものになっているのが分かります。
Xiaomiは独自UIを使うことによって優れたバッテリー管理を行っている訳ですが、それがこのMi 10 Lite 5Gでも感じられるものになっています。
こうしたバッテリー性能以外のところでMi 10 Lite 5Gが優れているのはまず性能面です。
SoCにSnapdragon 765Gを搭載し、Antutuベンチマークスコアでは30満点を超えてきています。
ゲームもかなりガッツリプレイできるパワフルさがあり、各種動作もカクつきなどもほとんどなく快適に操作することができます。
さらにこうした性能の高さがありながら、驚くほどに価格が安いというところもMi 10 Lite 5Gの魅力です。
元々の価格も4万円台半ばと安い設定にされていましたが、そこにさらに定価値下げが入って現在の価格は32,470円となっています。
Antutu30万点のスマホが32,470円はあまりにも安すぎです。
正直バッテリー性能の良さとか抜きに、この安さでこの性能のスマホが買えるという一点だけでもこのスマホはauユーザーなら機種変更すべきです。
それぐらい価格の安さは凄いです。
Xiaomiスマホ特有の機能もキャリアモデルだからと塞がれておらず、使いやすさの高いスマホとしてバッテリー性能以外のところでも強くおすすめできるスマホです。
auユーザー、auへの乗り換えを検討している方ならばこのMi 10 Lite 5Gに注目してみてください。
Xperia 5Ⅱ:ハイエンドで選ぶならこのスマホも。独自機能でバッテリーの長持ち化も実現できる
Xperia 5Ⅱの魅力
- Snapdragon 865搭載でありながらバッテリー持ちは同SoCの中でも優れている
- バッテリーを痛めない、バッテリーを消費させずに操作できる特殊機能を持っている
- ハイエンドモデルの中では安めの価格がつけられ、3キャリアで用意されている
高性能なハイエンドスマホで電池持ちが良いスマホとしてはAQUOS R5Gが挙げられますが、個人的には動作の安定感や特別な機能を有するといった特徴からXperia 5Ⅱの方をおすすめしたいです。
(AQUOS R5Gの問題点についてはこちら)
Xperia 5Ⅱは負荷の強いアプリなどを利用すると普通にバッテリーは消費していってしまうものの、AODなしの待機状態の電池持ちの良さはハイエンドモデルの中ではAQUOS R5Gに次ぐレベルとなっており、高性能さを求めながらも電池持ちについても一定の安心感を得ることができます。
何よりもこのXperia 5Ⅱには独自機能として『バッテリーを消費せずにスマホが使え、なおかつバッテリーを痛めない形でスマホが使える機能』といったものが用意されており、こちらを活用していくことでバッテリーの消費や寿命問題といったものを気にせずに利用することができます。
HSパワーコントロールというバッテリー給電機能がXperia 5Ⅱには用意されているのですが、こちらを利用するとバッテリーを消費せずに長時間ゲームや動画を視聴できますし、何よりもその間バッテリーに負担をかけない=バッテリーを痛めずに使えるため、1年2年といった長期的な視野でバッテリーの寿命を考えた時に大きなメリットを得ることができます。
電池持ちが良いのはもちろんですが、その電池持ちの良さを機能の活用によっては長期間維持できる可能性を秘めているのがこのXperia 5Ⅱです。
他のスマホと比べて特に注意点といったところがないぐらいに、全体的にはバランスが良いスマホとなっているため、購入予算と合うようならばこちらのスマホはキャリアユーザーにおすすめできます。
HSパワーコントロールやその他の特徴については以下を読んでもらえれば。
Redmi Note 9S:低価格SIMフリーモデルかつ性能も高いコスパ機種を選ぶならこれ
Redmi Note 9S
- 定価が2万円台、MVNOのキャンペーン次第では数百円でのセール販売が行われる機種
- Snapdragon 720G搭載で性能面でも不満が少ない
- 大画面なので動画視聴なんかにも適してる
SIMフリースマホの中で非常に安い価格設定でありながら、電池持ち/バッテリー性能の優れたスマホとしてRedmi Note 9Sがおすすめできます。
大容量バッテリーとSnapdragon 720GというAQUOS sense4同様の組み合わせになっており、テスト結果でもかなり良好な数値が記録されています。
バッテリー容量が多い分、端末自体も大きくて持ちにくく重たさもあるというデメリットが生まれているものの、バッテリー持ちといったところで優れているのは確かです。
さらにサブスマホとして手の出しやすい2万円台の価格設定に加え、MVNOのセールを使えば1万円以下や場合によっては数百円での契約セットを手に入れることができるようになっています。
この価格の安さはそのスペック等を考えれば破格です。
定価でも相当なコスパの良さを見せますし、セールの契約内容次第では強烈な特価スマホになってきます。
この安さはバッテリー性能以外でのRedmi Note 9Sの魅力です。
性能でもSnapdragon 720GがSoCとして搭載されているため、AQUOS sense4同様に処理能力の高さは価格以上です。
AQUOSのようにタッチパネル周りの問題とかもないため、安い機種でありながらある程度しっかりとゲームなんかも遊ぶことができるスマホになっています。
低価格ながらこの辺の性能面には心配がいらない、むしろ満足度は非常に高いものになってきます。
防水やおサイフケータイが使えないといったところはMi 10 Lite 5G同様ではあるものの、そこさえ問題なければSIMフリースマホの中では非常にコストパフォーマンスに優れたスマホとしておすすめできます。
電池持ち以外のところでも魅力が高く、サブスマホやSIMフリースマホに乗り換えたいという方に適した1台となっています。
これまで触ってきたスマホの中で、現在購入がしやすいスマホの中からバッテリー性能の高いスマホを選ぶとなるとこれらの4機種を個人的にはおすすめとして挙げることができます。
どれも性能面に関しても一定以上の満足度を得られるものになっており、価格も高額すぎない、むしろお買い得な機種が揃っているので、バッテリー性能を中心に全体的な使いやすさからおすすめできる存在感があります。
各キャリアやSIMフリーに対応したモデルを揃えてあるので、自分の使い方に合わせて選んでもらえればと思います。
契約は各オンラインショップで。