今回もドコモ、au、SoftBankで販売されるXperia XZ3について、しばらく使ってみたのでそちらのレビューをしていきたいと思います。
スペック面でXperia XZ2からの大きな変化といったものはありませんが、デザインなどについては洗練されてきたのを感じるモデルとなっています。
大きな不満のないスマホとなっていますが、細かいところでの気になるポイントなどをまとめてみたいと思いますので、購入の参考になれば幸いです。
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Xperia XZ3 スペック
Xperia XZ3 | Xperia XZ2 | |
OS | Android 9 | Android 8.0 |
SoC | Snapdragon 845 | Snapdragon 845 |
RAM | 4GB | 4GB |
ROM | 64GB/外部メモリ512GB | 64GB/外部メモリ400GB |
ディスプレイ | 6.0インチ 有機EL フルHD+(1080×2880) |
5.7インチ トリミナスディスプレイ フルHD+(1080×2160) |
サイズ | 73×158×9.9mm | 72×153×11.1mm |
重量 | 193g | 198g |
バッテリー | 3200mAh | 3060mAh |
カメラ | メインカメラ:1920万画素 サブカメラ:1320万画素 |
メインカメラ:1920万画素 サブカメラ:500万画素 |
その他機能 | 受信最大988Mbps ワンセグ・フルセグ(イヤホン変換ケーブル利用時) IPX5/IPX8防水、IP6X防塵 指紋認証 ハイレゾ 4K HDR動画 |
受信最大988Mbps ワンセグ・フルセグ(イヤホン変換ケーブル利用時) IPX5/IPX8防水、IP6X防塵 指紋認証 ハイレゾ 4K HDR動画 |
Snapdragon 845+4GBのRAMといった構成になっており、Sonyのスマホの中では最も新しいフラグシップモデルとなっています。
SoCやRAMの容量にこれといった目立つ要素というのはありませんが、各キャリアで設定されている販売価格を考えると必要な性能は揃えてきています。
重さや端末のサイズを中心にXperia XZ2からの改善点が見られるのが印象的です。
気になるのはRAMとROMのメモリ周りです。
RAMは4GBと、他のフラグシップが6GBなんかを揃える中では見劣りする容量しか用意されていないのですが、こちら実際の利用においてほぼアプリを利用していない状況でも3GBとカツカツなメモリアクセスを行ってしまっており、空いているのが1GBあるかないか程度というRAMに余裕のない状態が見られます。
一応今回のレビュー時にはまだこのメモリのカツカツさを時間するような問題には当たっていないものの、今後長期的に利用することを考えた時にはこのRAMの物足りなさというのはどこかで支障が出てくることでしょう。
アプリが再起動しやすくなったり、ブラウザのタブの再読み込みが頻発したりといった問題が起きやすいことに注意が必要になってくると思います。
またROMは64GBあるのですが、既存のアプリで15GBほどを占有されてしまっており、購入直後で利用できるのが50GB以下しか残っていません。これでは若干心許ないのでmicro SDなどで外部に記憶させて運用するというのは必須でしょう。
メモリ周りはRAMもROMも若干厳しい実機スペックとなっており、こちらに関しては長く使えば使うほどに不満を感じるかもしれません。
防水・防塵機能、おサイフケータイ機能、指紋認証と機能面は日本向けと呼ばれるものはほぼ揃っています。
性能に関しては特に不満もないレベルなのであえて何か語るのも難しいのですが、一応指標としてわかりやすいベンチマークスコアを中心に確認してみましょう。
Antutuベンチマークアプリではそのスコアとして28.6万点という数字を付けています。
32万点のiPhone XS Maxよりも低めではありますが、対抗となるGalaxy Note9に近いスコアを記録しています。
Geekbenchではこのような数字です。同時期のGalaxy Note9に匹敵するベンチスコアです。
Xperia XZ3レビュー簡易まとめ
Xperia XZ3のレビューについて詳しく語る前に簡単に良い所と悪い所をまとめてみました。
詳細なレビューは各項目に任せますが、印象としてはこうした感じになります。
良いところ
- デザインが洗練され、軽さと薄さ、そして幅も狭くなり持ちやすさが大きく向上
- 有機ELディスプレイの発色が素晴らしい
- サイドセンスはまだ洗練の余地はあるが久しぶりに使いやすい新機能に
- カメラは単体では十分
悪いところ
- 電池持ちは期待したほどではなく他のメーカー機種と比較してもそこまで良くない
- 発熱もこれといった改善点が見られず、夏場に不安
- 指紋認証の精度は十分だがセンサー位置が悪すぎる
良い悪いではこうしたところが目立っています。
フラグシップスマホ、特にSnapdragon 845機種をこれまで多く触ってきた中では、電池や発熱といったところでもう少しメーカー側でチューニングなど出来なかったものかと感じます。Xperia XZ2でSDM845を使って似たような問題が起きていたにも関わらず、今回も同じような不満点が残っているのは残念なところです。
またすでに紹介したRAMやROMの少なさというところは長く使う時に気になってくるポイントです。
一方で良いところも多いため、それら各ポイントの詳細を以下のレビューで確認してもらえればと思います。
薄さは十分、幅の狭さが持ちやすさを高めており快適な使い心地
Xperia XZ2とは何だったのでしょうか・・・。
Xperia XZ3を触って真っ先に感じたのは、XZ2と比べて画面が大きくなっているのに持ちやすさ全般が向上しているという点です。
XZ2よりも0.3インチも大きなディスプレイなのに軽く(198g→193g)、また厚みも大分抑えられて一般的なスマホレベルに改善され(11.1mm→9.9mm)、そしてエッジディスプレイの効果によって画面サイズが上がったのに横幅も僅かしか広くなっていない(72mm→73mm)ために持ちやすさといったところはもちろん、手への負担が軽減されているところに少し感動してしまいました。
どれも使い勝手の向上に寄与していることは間違いないのですが、特に幅が狭くなっていることで端末のスリム化が進んでおり、持ちやすさというところでかなり大きな役割を果たしています。
この辺り2.5Dやフラットディスプレイではなくエッジディスプレイを採用したメリットといったものが感じられる進化を見せています。
横幅がスリムになったことで大画面スマホを持った時に感じる手のひらへの「抵抗感」といったものが予想以上に減っており、XZ2以外にもiPhone XS Maxなどと比較しても使いやすさというのを感じやすいスマホになっています。
デザイン変更によるこのスリム化は本当にXperia XZ2が一体何だったのかと思わせるほどにポジティブな印象を受けるものになっています。持ちやすさ、手への抵抗・負担の少なさというのは長時間利用するのに適した端末デザインなので、この点はXperia XZ2から大きな改善を加えてポジティブ要素に変えてきています。
ディスプレイは有機ELに、美しさはNote9に匹敵するレベル
最近のXperiaシリーズはそうでもありませんでしたが、一昔前のXperiaシリーズだと液晶ディスプレイの発色が弱々しいものになってしまっているモデルがあり、トリミナスディスプレイやX-Reality for mobileといったディスプレイ周りの機能をそろえていても美しいディスプレイといった意味では十分ではないモデルもありました。
そうしたモデルと比較するとXperia XZ3のディスプレイは初の有機ELを採用したこともあり、ディスプレイの発色や明るさなどの美しさでは過去のモデルを上回るクオリティを見せています。
見た目の美しさ・発色のバランスの良さといったところでは、同時期に発売されたGalaxy Note9に匹敵するものになっており、ディスプレイを眺めるのが気持ちの良い体験となってきます。
Note8でも感じた、一部の古いモデルを中心とした有機ELパネルを積んだスマホのように、赤みまたは青みが強くて目に刺さるような発色やベースの色にパネルの色が乗っかってしまう色傾向、明るさの足りなさというのを感じることのないしっかりとした有機ELディスプレイを採用しているため、様々なコンテンツを見る際の満足度の高さというものがあります。
画像にもありますが同じ黒色オンリーの壁紙を設定しているのに、左のGalaxy Feel2はパネルの赤みが浮き出てしまい、右のNote8も画像ではわかりにくいですが若干青い寒色が強いのを感じます。こうした中でXperia XZ3の発色はパネルの色味というのが乗っていません。
このようにXperia XZ3は特に黒色の表現に対して青さが混じらず本物の黒として表現され、かなりメリハリが効いてコントラストのはっきりした力強い表現というのが行われます。暗い場面で黒潰れせずに何が起きているのかがわかるため、動画の暗所シーンをスマホで見ても暗い中で何が行われているのかを見ることが出来ます。
発色の弱さというのを克服している点は古いXperiaを使ってきた方にとってまた新たなスマホ体験の向上といったものを感じさせてくれるかと思われます。
指紋認証の位置は相変わらず不満、位置が悪すぎる
デザインを一新して不満が多く挙がったXperia XZ2シリーズの反省点を踏まえ、デザイン面ではかなり改善が見られてポジティブな要素が見られるようになったXperia XZ3ですが、まだXperia XZ2同様に不満点の残る箇所があります。
それは指紋認証センサーの位置です。
今モデルでもこれはXperia XZ2のデザインを踏襲しており、端末のちょうど真ん中に設置されています。
この位置ではスマホを持った時に指を必要以上に曲げる必要があるため、自然な指の動きでのロック解除には至ることができず、安定感の悪い操作をすることになり落下のリスクなどが発生してしまいます。
自然な指紋認証が出来る位置というのがちょうどカメラの位置にあるため、何度もカメラに間違って触れてレンズを汚してしまいます。
指紋認証のやりにくさというのはXZ2から継続している不満点です。
発熱は秋から冬の季節に感じるものとしては高く、夏場は厳しい予想がされる
発熱具合についてはXperia XZ3のレビューにおいてネガティブな評価の対象になります。
負荷の強いAntutuのベンチアプリを連続で展開した時の温度というのを同アプリで計測していますが、こちらが
- 1回目 バッテリー:36.5℃・CPU:41℃
- 2回目 バッテリー:40℃・CPU:44.3℃
- 3回目 バッテリー:42.8℃・CPU:48.4℃
という風な結果になっており、秋から冬にかけて気温が下がっている時期ということを考えると発熱は結構強めとなっています。
今の時期はまだこれでも許容範囲ではあるものの、これが春や夏場に利用する際にも発生してしまうとかなり厳しい発熱量になってしまうかと思われます。
同じSoCを使ったGalaxy Note9の発熱具合が℃となっている中で、同じ負荷でここまで発熱具合に差があるのはXperia XZ3のネガティブポイントでしょう。
バッテリー持ちも気になる減り方
バッテリー・電池持ちについても発熱同様にネガティブな評価の方が強いです。
一応Galaxy Note9のようにしばらく使ってみて安定させる必要があるかもしれないので評価はあくまで一時的なものになりますが、決して良いとは言えないバッテリー周りの性能となっています。
バッテリー持ちについてはXZ2シリーズで強かった何もしてないときであっても減りやすく、大体7時間ぐらいの放置で7~11%ぐらい減っています。充電を忘れて朝を迎えてもダメージの少なかったXZ2シリーズと比べても結構消費量は多く、決して電池持ちの良いスマホという枠には入らないものと感じさせます。
利用している時の減り方は穏やかで気にならないのですが、何もしない時の減り方に関しては他のスマホと比べた時に見劣りしてしまいます。
Geekbenchのバッテリースペックのベンチテストでは、古いモデルよりも下のスコアを見せてしまっています。
また電池の充電に関してもSTAMINAモードの影響で100%の満充電に至るまで非常に時間がかかるものになっており、もしもきっかり充電を行いたい場合にはこの辺りの設定を変更しておく必要があります。
放電の強さ、初期設定時の充電のしにくさというところではあまり良い印象を受けません。
RAM同様に長期的に利用することを考えた時には大きな不安要素がこの電池周りです。
サイドセンスはエッジディスプレイ的な利用ができる新機能
このXperia XZ3ではXperiaシリーズ初となるエッジディスプレイを採用しています。
こちらは端末の横幅を短くするのに効力を発揮している他、エッジを利用した新機能としてサイドセンスというものを用意しています。
こちらはGalaxyシリーズではお馴染みの、Apps edgeに近い使い方が出来ます。アプリのショートカットとWi-Fiトグルなどをわざわざホーム画面などに戻らず、アプリを使った状態で引き出すことが出来ます。
ショートカットアプリの量やトグルなども引き出せるために本家のApps edgeよりも使いやすさを感じる部分もあるのですが、問題はこのサイドセンスを呼び出す操作が若干コツが必要という点にあります。
操作方法がエッジ部分をダブルタップという形になります。タップの仕方によっては反応が鈍いことがありますが、慣れればエッジのどこからでも呼び出せるため、GalaxyのApps edgeよりも自由度が高くなっています。
カメラはフラグシップモデルの中では目立たない
カメラに関しては従来機よりも確実に進化しているのを感じさせますが、同時期のフラグシップモデルが一気にカメラ回りに力を入れだした中においてはXperia XZ3のカメラ性能といったものはそれらの中では埋もれてしまう特徴のない存在になっているのは事実です。
各写真で比較していくと日中では空の白飛びのしやすさが、夜間は人工の光源付近で白飛びやぼやけてしまいシャープさを失ってしまう場面が他のスマホよりも目立っています。ダイナミックレンジの幅が狭い印象を受けます。
単体で見るとそこまで問題というのは感じない綺麗な写真が撮れることは確かなのですが、比較となると気になるポイントが多いことは否めません。
若干ベタ塗り感というのも目立つため、カメラを重視するような使い方だと他のモデルの方が満足度は高いでしょう。
撮影モードもオート撮影でも可能なものが少なく、初心者には少し扱いが難しく感じます。マニュアルモードは充実していますが、シーンに合わせて気軽に撮影したい方にはちょっと撮影機能やモード選択といったものが十分揃っていないのは不満点です。
2年使い続ける時にRAMやバッテリーには不安はあるが、使いやすい機種であることは確かなスマホ
Xperia XZ3の評価としては正直かなり困っています。
2年以上使うことを前提に考えた場合、空いているRAMの少なさやバッテリー持ちがそこまで良くないという点から、素直におすすめするのが難しい機種ではあります。タスクキルや時には再起動などをして快適さを維持する必要があり、ヘビーユーザーであれば充電環境を揃えておかないと丸1日使うのには不安があります。
その一方で有機ELディスプレイの美しさ、6インチの大画面でありながら手に馴染んでくれるサイズ感と背面デザイン、単純な性能の良さからくる操作の快適さというのは、これまでのXperiaシリーズの中でも際立った高い満足感を与えてくれて、個人的にはかなりお気に入りとなった1台です。
この使い心地の良さからおすすめしたいモデルなのですが、RAMやバッテリーというのは広範囲に影響を与える問題となってくるため、素直におすすめすることが難しくなっています。
バッテリー充電が可能な環境で利用ができる、モバイルバッテリーを持ち歩く習慣があるということであればこのXperia XZ3の弱点というのは簡単に克服されるので、そうした環境下で利用ができるのであれば買い替え機種としておすすめしたい存在です。有機ELの美しさの上でサクサクと動く操作が出来るのは本当に気持ちの良い体験になっているので、過去のXperiaシリーズの中でも注目度が低いのが残念なほどに良いスマホとして推せることが出来ます。
弱点を理解した上で運用をしていけるなら買って後悔することは少ないスマホとなっています。
価格情報:auとSoftBankユーザーは在庫がある内に買っておくべき!超低価格化が実現したコスパ最強機種に
ここまでのレビュー内容に関しては、そこそこデメリットと呼べる部分も紹介はしていますが、正直そうしたデメリットに関してはauとSoftBankの価格の前には気にならない程度のものになってしまっています。
ドコモではまだ高いままですが、価格変更が行われたauとSoftBankにおいては本当にデメリットが霞むレベルで安売りがスタートしています。
既にauの一部カラーにおいては在庫がなくなってしまうぐらいの人気になっており、少しでもこの機種に興味があるようでしたら安くて在庫のある内に契約したほうが良いレベルになっています。
価格をそれぞれのキャリアで確認していきましょう。
docomo | au | SoftBank | |
販売価格 | 91,368円 | 43,200円 | 64,800円 |
2年後回収サポート価格 | 60,912円 | 21,600円 | 32,400円 |
auの安さというものがとんでもないことになっているのがわかると思います。
定価でも43,200円、特に条件もなくこの価格を実現しています。これはSnapdragon 845のスマホの定価としては破格レベルの金額といえます。
さらに2年間半額で利用することができるauアップグレードプログラムにおいては21,600円というもはや格安スマホ級の価格で利用することができてしまいます。
SoftBankにおいては価格は64,800円と比較的安い価格になり、半額サポートでは32,400円という金額で利用することができます。
どちらにおいてもその価格というのは破格なものになっています。
これだけ安いために特にauにおいては2019年7月時点であらゆるスマホを差し置いて販売ランキングのトップに君臨しています。それぐらいやはりコストパフォーマンスが飛び抜けた存在になっているため、2019年7月現在におけるauとSoftBankのスマホ全体の中でも素晴らしくお買い得な機種になっています。
今後同じような価格で高性能ハイスペックスマホが出てくるとは限らないため、auとSoftBankのユーザーは在庫がある内にこちらの機種を購入するようにしたほうがいいでしょう。
間違いなく価格は優秀となっており、これまでのレビューで示したデメリットが本当に些細なものに感じるほどに安くなっています。
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