Xperia XZ1が3キャリアから発売されました。
短い期間でのブラッシュアップ・新作発売が続いているXperiaシリーズということで、ちょっと話題性が薄くなっていますが、今モデルは特に性能面での変化が使い勝手の良さに影響しているために、シリーズ利用者にとっては注目していきたいモデルです。
今回はこちらのスマホの使用感についてレビューしていくので、購入時の参考にしてもらえればと思います。
Xperia XZ1デザイン
今回のXperia XZ1も4色展開です。明るい色はシルバーとピンク、落ち着いた色はブラックとブルーとなります。
ブルーの色合いは男性に使いやすいでしょうか。
端末デザインは良くも悪くもXperiaシリーズをそのまま踏襲しています。
ロック解除の出来る生体認証は指紋認証。解除速度が速いためストレスはありませんが、そろそろ虹彩や顔認証といった他メーカーのやっている生体認証も用意してもらいたいところです。
音量ボタンが電源側へ移行。カメラボタン含めて右側に入力ボタンが集中しています。このため従来の機種に比べてスクリーンショットが撮りにくくなっています。片手では難しいので両手で行う必要があります。
約4か所ほど電波を通すための加工がされています。
全体的なデザインはXperiaであることから離れておらず、慣れ親しんだ方には馴染むデザインとなっています。
Snapdragon 835搭載の「Z3後継者」
Xperia XZ1 | |
OS | Android 8.0 |
CPU | Snapdragon 835 |
RAM | 4GB |
ディスプレイ | 5.2インチ フルHD(1920×1080) |
ROM | 64GB/外部メモリ256GB |
サイズ | 73×148×7.4mm |
重量 | 156g |
カメラ | メインカメラ:1920万画素 サブカメラ:1320万画素 |
その他機能 | 電子手振れ補正 ワンセグ・フルセグ IPX5/IPX8防水 ハイレゾ |
Xperia XZ1のスペックは上記の通りです。
Xperia XZsからの大きな進化はCPUとなるでしょう。Snapdragon 835にRAM4GBという組み合わせになっており、スペック上は上位モデルになるXperia XZ Premiumと同じCPUにRAMの大きさということになります。
Snapdragon 835を搭載したスマホはこれまでのレビューの中でも何度も褒めていることからわかるように、今まで問題の多かったハイエンド向けCPUのSnapdragon 810や820といったCPUよりも動作のスムーズさや快適さ、安定さといったものが段違いに向上します。
これまでSnapdragon 810/820を使っていたことで評価が安定してこなかったXperiaシリーズですが、今回のXZ1では過去の名機として評価されているZ3に匹敵する評価が付けられることも予想される使いやすさです。
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/xperia-xz-premium-so-04j-review/”]
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/galaxy-s8sc-03j-scv36-review/”]
実際に触っていても操作でストレスの貯まるポイントはほぼありません。スクロールを中心とした画面変遷も快適で、引っかかってしまうというようなところもありません。
ゲームプレイでも3Dモデルのカクツキもなく、タッチパネルの精度も問題を感じることは無いので、ゲームも余裕なハイエンドモデルとして扱うことができるでしょう。
RAMも比較的空きが大きく約2GBもの余裕もあります。ROMも50GBほどの空きがあります。
ここ数年の5インチXperiaの中では間違いなく最も快適に使える機種かと思われます。
ただ動画再生時には同じファイルを使ってもGalaxyなどの他のS835機に比べて、2・3回カクつく場面が見られており、この辺りまだ海外の有名モデルと比べるとチューニングの甘さがあるような気がします。Xperia XZ1に入っている動画ファイルでさえ何度か再生すると一瞬カクつく場面が何度か見られるので、同じSnapdragon 835機種の中ではちょっと甘さが目立ちます。
発熱が少なくこれまでのXperiaに比べて快適度が高い
Snapdragon 835をCPUに使っていることによって、大きく改善されたポイントに発熱があります。
前作のXperia XZsのレビューではこの発熱について一度は褒めたものの、外気温の影響によって瞬時に熱くなってしまう場合があるということでデメリットとしましたが、Xperia XZ1に関してはこの問題はほぼ解決していると評価できます。
外気温が高い時の状態について知るは来年の夏まで持ち越しになりそうですが、同じSnapdragon 835を使ったXperia XZ PremiumやGalaxy S8+といった機種が問題なかったため、こちらのXperia XZ1もそこまで大きな発熱には至らないでしょう。
実際に充電をしたままベンチマークテストアプリを3回実施、というかなり熱の出やすい負荷のかかる行為を行ってみたところ、背面が流石に熱を帯びたもののあくまでもほんのりとした熱さにとどまっており、利用に支障のでるような高熱には至っていません。
こちらの負荷実験を経ても端末の温度もアプリ上では40℃を超えないレベルに抑えられており、発熱への耐性がかなり強いものになっています。
発熱が抑えられているおかげで動作全体のパフォーマンスも良いですし、何よりも電池持ちがS810/820を使ったXperiaよりもハッキリと向上しているのが感じられます。発熱しにくくなったことで、ただそれだけではなくその他の動作全般も使いやすいものになっています。
またこれらに加えてSTAMINAモードと呼ばれる省電力モードも機能として利用できるため、バッテリー消費を抑える力はこれまでのXperiaシリーズ以上の力を持っているかと思います。
表示サイズ「小」で見やすいバランスに
動作に関するレビューは上記の通りなので、他の気になる部分についてをもう少し。
個人的にXperiaで気になるところとして、一つ一つのアプリだったり文字だったりといった表示サイズが大きいというところがあり、それは変えておきたいところです。
Xperia XZ Premiumでは開発者向けオプションから表示領域を広げたほうが使いやすかったですが、Xperia XZ1の場合には設定項目から表示サイズ「小」を選べば、それだけで結構使いやすいサイズに切り替わります。
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/so-04j-size-change/”]
比較的大画面なスマホであるため、1画面内の情報量を増やしておきたいところですので、設定画面から簡単に変更できるこちらの項目はXperia XZ1を使うにあたってチェックしておくべきポイントでしょう。
またホーム画面もグリッドの変更、アイコンサイズの変更ができるので、表示サイズ変更と共にこちらも変えるとよりスマートな印象になるかと思います。
3D撮影対応でまた新しい遊び方も
機能の大体はXperia XZsでも用意されているものが多いです。
カメラ機能ではスーパースローモーションが利用できます。スポーツシーンやイベントごとで一瞬を質の高いスローモーション映像で切り取ることが出来ます。動画を見てもらったほうがわかりやすいですが、スマホの動画撮影機能としては十分すぎるほどに実用的な画が撮れます。
また3D撮影も行えるようになっており、人の顔や物を取り込みそのデータでAR機能を用いたカメラ撮影や3Dプリンタでの出力といったものも出来るようになっています。
今回、ポインコのスマホスタンドを取り込んでみました。表面がツルツルしており形の判別がしにくいものでしたが、比較的しっかりとした3Dデータを抽出できています。
3Dデータを活用できるアプリやサービス次第では面白い機能になってくるのは間違いないでしょう。
3DデータはXZ1内のアプリからARやアバター利用に出来るほか、DMMなどの3Dプリントサービスで3Dデータを活用できます。
https://make.dmm.com/easy/figure/#xperia
カメラは今までのXperia的な色合い、歪みも?
最近のXperiaが推しているカメラについては、相変わらず発色が自然な色合いよりも薄め&青み寄りになっているので、ある程度調整しないと映えない写真が出来上がってしまいます。
色々と弄る方であれば調整のしやすい写真が撮れるということになるのでしょうが、撮って出しで映した写真そのままで使う方だと物足りない写真になってしまうかもしれません。特にiPhoneのような色合いがくっきり出るカメラに慣れていると不満を感じやすいかもしれません。
自分も写真を弄ったりはしないので、ちょっとカメラを使う際には他のスマホに任せてXperia XZ1を使うということはないかと思います。
また別モデルでも報告されていた歪みの問題もこのXperia XZ1では持っているように感じられるため、カメラ重視で考えるとちょっと難しい選択肢でしょうか。
このカメラは扱いにくいのは間違いないです。
メモリ管理など一部機能がなく、設定項目も簡素
今回初期状態でのRAMの管理の様子を確認しようとしたところ、設定項目のところにそうしたメモリ管理の項目がありませんでした(あったとしても現状わかりずらい)。
このRAMの管理含めて全体的に設定項目の少なさや簡略された各項目というのは、いろいろ自分好みに調整したい方にとっては物足りないところを多く感じるはずです。
Galaxyなど他のフラグシップ級のモデルが色々と管理・カスタマイズできる中で、Xperia XZ1は限られた部分しか弄れないのはつまらなさを感じます。
動作は大きく改善し不満はなくZ3級の買い、ただしカメラや面白みという点では気になるところ
Xperia XZ1は動作面の快適さが非常に優れており、これまでの弱点だった発熱などの問題もようやく解消しているスマホなので、単純な使い勝手としては高い評価を受けていたXperia Z3の後継機的な存在になるかと思います。
発熱を心配する必要がなくなっており、全体のパフォーマンスが大きく向上しているのは間違いありません。
新型Xperiaとしては間違いなく『買い』のモデルになるでしょう。
ただ従来のXperiaに比べてデザイン面での変化がほとんどなく、設定などもあまり弄りがいのあるスマホではありません。
またカメラの歪み問題も決して解決しているとは言えないため、SNSなどでカメラを利用する機会が多い方にはあまりおすすめすることはできません。
性能や実際の動作もいいわけですが、このあたりのカメラの利用頻度などをよく考えながら選ぶ必要があるスマホということは言えると思います。
過去モデルを下取ってもらい購入すると実質0円級に
カメラには難があるものの、これまでのXperiaシリーズを使っていた方なら取り換え機種としておすすめすることができます。
性能の安定感は本物ですので、不安定さが目立ったZ4以降のスマホを利用しているならこの機種はようやく不満のなくなったモデルです。
もしもXperia XZ1に取り替える際には、各キャリアの下取りを活用することが出来れば実質価格を1万円以下や0円に近づけることも出来るようになっています。
各キャリアでは以下のような下取り価格を過去モデルに用意しているので、機種変更で契約する場合にはこちらのサービスを活用して購入するといいでしょう。
Xperiaシリーズの高額下取り | |
docomo | Xperia Z4:21,384円 |
au | Xperia XP~Xperia Z4:10,000円 |
SoftBank | Xperia XZs~Xperia Z3:4,800円+4,800円 |
au・SoftBankの場合には下取り価格が崩壊しているので、白ロムショップに売却したほうが高い金額を付けるでしょう。
ドコモでも同じく白ロムで売却してしまったほうが高い可能性もありますが、使用感のある場合にはこちらの下取りのほうが高額な査定になる可能性があります。ある程度汚れていても画面割れなどがなければ満額で下どってくれるキャリアの施策は貴重です。
こちらで2万円以上のモデルを下取りに出す、XperiaだとZ4以降からこうした金額を付けるキャリアが出てくるので、それらの機種から機種変更を行えばXperia XZ1の実質価格が0円に近い金額で契約できるようになります。
Xperiaユーザーはこうしたキャンペーン施策を利用しながら、より安い価格でのXperia XZ1への機種変更を果たしてみて下さい。
追記:ドコモとSoftBankの機種変更価格が大きく値下げ!一気に購入しやすい高性能スマホへ進化
発売からしばらく経ったということで、価格の値下げが各キャリアで実施されています。その中でもドコモとSoftBankの機種変更価格というものがとてつもなく安くなってきています。
ドコモは実質10368円、SoftBankは実質16,200円とSnapdragon 835を使ったスマホとしては安すぎる価格へと変更されています。
Galaxy Note8やV30+などの同じSoCを使った高性能スマホが実質価格7万円、5万円といった価格をつける中で、ドコモ版ではXperia XZ1は20,088円、SoftBankなら16,200円と驚異的な安さを見せつけています。
これだけスペックがしっかりしているスマホが実質価格でこれだけ安くなるというのはコストパフォーマンスとしては抜群の契約内容になっていると言えます。
安い機種変更がしたい、でも性能もしっかりと要求したいという場合にこのXperia XZ1はドコモとSoftBankにおいて本当にお買い得なスマホになることは間違いありません。
性能がしっかりと備わっているにもかかわらず、ここまで安いというのは本当にお買い得といえます。
※月々サポート/端末購入サポート特価の特徴
今回の値下げ価格については、それぞれ月々サポート/端末購入サポートが適用されての価格になります。
実質価格:月々サポートを24回=24ヶ月適用し続けた場合の通信料割引分を端末値引きとして考えた時の価格。2年間の継続利用を前提とした価格になるため注意が必要
一括価格:端末購入サポート適用後の価格。端末購入サポートは14ヶ月の間機種変更や解約に対して解除料・違約金がかかる。一括で安く買えるものの、最低でも14ヶ月は継続して利用しないと一括値引き分の割引相当を解除料で支払う必要あり。
このように実質価格は24ヶ月の利用を前提とした価格、一括価格は最低でも14ヶ月は使い続けないとこちらの価格にならない、という注意点は確認しておいてください。
以下それぞれの割引サービスの説明についてです。
端末購入サポートについて
https://www.mydocomo.com/onlineshop/campaign/campaign_detail.html?campaign_code=support&_=1554117471684
オンラインショップで頭金回避
なお今回もしも契約をするならドコモオンラインショップを利用することをおすすめします。なぜならオンラインショップでは場合によっては12,000円以上お得に契約することが出来るからです。
また待ち時間や契約時間といったものにも悩まされず契約できるので、ショップ店頭を使うよりもお得になっています。
なぜドコモオンラインショップを利用すると安くなるのかというと以下の5つのメリットが用意されているからです。
- 頭金が端末にかからない
- 事務手数料が0円
- 待ち時間がなく契約完了まで5分程度
- 自宅への配達やドコモショップへ配達してくれて無料で初期設定
- チャットサポート完備でプラン相談などが可能
こうしたメリットがあるためにドコモオンラインショップでの契約というものを勧めています。
頭金と事務手数料は特にドコモオンラインショップのメリットとなるポイントです。頭金は5,000円ほど、事務手数料は最低でも2,000円かかる支払いですが、そうした支払いがオンラインショップでは無料になるため、そこは本当に大きなメリットとなっています。
他にもオンラインショップでは手続き全般がネット上で冗談ではなく2,3分で終わらせることが出来るようになっていて、時間的な浪費というのがかなり少なくなっています。どこからでも申し込み可能でありながら、時間が全くかからず契約できるのはオンラインの大きな魅力です。
さらに最近ではチャットサポートも実施することによって相談窓口というのも設置することが出来ており、オンライン契約の不安点であるプランや端末の疑問点が解決できない、という問題が解消しています。
オンラインショップではそのメリットとして頭金と事務手数料分お得に契約できるという特徴を持っています。そしてそれ以外にも時間をかけず(メンテナンス時間以外は)24時間いつでも申し込みをすることができる簡単さというのもありますし、サポートも充実しだしたという良さもあります。
こうした理由からオンラインショップは契約をするのにおすすめすることが出来るわけです。
せっかく安いスマホを契約するのですから、安いままの料金で契約するようにした方がお得になるのは間違いないため、特に機種変更のような頭金の付けられやすい契約はオンラインショップで契約したほうがお得になります。
頭金に関する注意点はこちらの記事でさらにまとめています。
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/special/atamakin//”]
こちらのxz1の記事に使われているメモリ、ディスク、温度、が表示されているアプリは何処のですか?教えていただけると幸いです。
Xz1はメモリ管理表示がないんですよね(ヽ´ω`)トホホ・・
これは確かスマホ最適化、とかいうそのままの名前のアプリですね。
XZ1のメモリやストレージ確認できないの地味に不便ですよね。。。アップデートで開放してくれるといいのですが。