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2021年モデルスマホレビュー

Xperia AceⅡ SO-41Bレビュー コスパは悪いが2万円でドコモのサポートも得られるスマホと思えば相応の機種に

「エントリーモデル」として2万円台で発売されることになったXperia AceⅡについて色々と検証をしてみたのでそちらを見ていきたいと思います。

これまでミドルレンジ帯のモデルは出てきましたが、明確なエントリーモデルとして出てきたXperiaシリーズは初となるため、その実力がどの程度なのかというのを確認していきましょう。

Xperia AceⅡ:良かった点・悪かった点

良かった点

  • 手触りが良くカメラもフラットで突起物が少ないボディ
  • 通常のブラウジング程度ならカクつかない
  • 価格の安さ

悪かった点

  • Twitterなど一段重くなるアプリではカクつきが目立つ
  • アプリの起動は遅く、ゲームもガクガクしやすい
  • 性能と価格比のいわゆるコストパフォーマンスが悪い

発売日とキャリア価格

Xperia AceⅡの発売日は5月28日。

販売キャリアは現状でドコモのみとなっています。

価格は22,000円。ここに契約によっては割引が用意され、MNPだと5,500円で購入することができます(5月28日時点)。

5月28日時点Xperia AceⅡ
販売価格22,000円
MNP端末購入割引適用時5,500円

値引き上限となっている22,000円に合わせてきているため、今後年末や年度末商戦の時期にセールスマホとして売られる可能性を秘めています。

機種変更なんかでもdポイントがある程度溜まっていれば1万円台やそれ以下でも買えるため、少ない出費で購入ができるスマホなのは間違いないでしょう。

ドコモオンラインショップ:Xperia Ace2 SO-41B

Xperia AceⅡのスペック

  Xperia Ace2
OS Android 11
SoC Helio P35
ディスプレイ 5.5インチ/HD+
RAM 4GB
ROM 64GB
アウトカメラ 1300万画素/広角+200万画素/深度測定
インカメラ 800万画素
サイズ 140×69×8.9 mm
重量 159g
バッテリー 4500mAh
その他 防水・防塵、おサイフケータイ、FMラジオ

スペック面でしっかり見ておきたいのはSoCの部分。

こちらは2年以上前に発表されたCPUとなっており、なおかつエントリーモデル向けということもあり、相応の性能になってしまっています。

各種搭載機能

ナビゲーションキー配置

左:戻る 中央:ホーム 右:履歴・アプリ切り替え

(設定でジェスチャー操作に変更可能)

SDカード対応 最大1TB対応
指紋認証・顔認証対応 ○/×
バッテリーセーバー機能 スタミナモード
リフレッシュレート変更機能 なし
ゲーミングモード なし
通知パネルの独特な機能 特になし
その他 かんたんホーム対応

対応周波数

  • 4G:Band 1/3/5/12/19
  • 3G:Band 1/5/6/19

エントリーモデルということで機能性に関してはそれほど充実したものにはなっていません。

ただそれでも日本製といったところで防水・防塵、おサイフケータイを用意してきている点は評価できるポイントでしょうか。

最低限の安心感と利便性を持ったスマホにはなっています。

一応今回のXperia AceⅡはエントリーモデルということで、かんたんホームと呼ばれるらくらくスマホ的なホーム画面を搭載しています。

機能面としてはこちらが用意されている点が大きなポイントでしょうか。

比較的普通のスマホと変わらないデザインでありながら、らくらくスマホ的なUIで利用できる点は一部のユーザーには嬉しい仕様かと思います。

「らくらくスマホのダサさ」無しでかんたんホームを使えます。

購入時付属品

付属品の類はありません。

いつものXperia同様、非常に簡素な箱になっています。

Xperia 8やXperia 10Ⅱとの比較

過去のXperia Aceに関しては既に手元にないために、まだ手元に残っている過去のXperiaミドルレンジモデルと比較をしていきます。

21:9のアスペクト比が主流だったXperiaの中では久しぶりの超縦長モデルではない19:9のアスペクト比を持ったスマホになっています。

遂にノッチが用意されてしまったため、従来のXperiaと比べるとデザイン面での不満というのは一部のユーザーには感じられてしまうかもしれません。

Xperia AceⅡXperia 8Xperia 10Ⅱ
Antutu Liteスコア112553138820192812

性能面では各種ベンチスコアの違いがこのようにあります。

こちらからもわかるように、Snapdragon 630のXperia 8よりも性能面では弱さを見せると考えていいかと思います。

アプリのバージョンの違いもありますが、過去のXperia AceとAntutuを比較してもほぼ同程度の性能となっており、他のXperiaシリーズと比べても異質さが際立ったエントリーモデルになっています。

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Xperia AceⅡの基本性能

Antutu・ベンチマークスコア

まず性能面をベンチマークアプリで確認をしていきましょう。

性能に関するベンチマークについては最もポピュラーなAntutu Benchmarkアプリを利用し確認していきます。

こちらの数値を他のモデルと比較していくことで、Xperia Ace2の実力がどの程度あるかというのを確かめてみます。

基本的に数値としては25万点を超えるようになると普通の使い方なら体感での差は少なくなり、ゲームなど一部の重いアプリの挙動に差が見えるのみになってきます。

Ver9.0.8 Xperia AceⅡ Redmi Note 9T Rakuten Hand Redmi 9T
総合スコア 112553 289816 273507 182558
CPU 33294 93318 101199 68317
GPU 17923 84389 73021 33999
MEM 25944 56011 43650 42627
UX 35392 56098 55637 37615

AntutuスコアはAntutu Lite版の数値です。

こちらで見るとスコアは11万点と、2021年発売のスマホとしては相当に低いスコアを見せています。

安いと言っても限度があるスコア、と言えるレベルになっています。

いくら2万円でもこのスコアはちょっと考え物となってくるでしょう。

実際の動作のところでは意外と引っ掛かりもなく操作できるところもあり思った以上の快適さはあるのですが、少し負荷の高い動作を任せると一気に動きが重くなってしまって操作がしづらくなってきます。

あくまで参考数値といった位置づけではあるものの、ちょっと数値が低すぎるのはこのXperia AceⅡを選ぶ際に注意したいところです。

ゲーミング性能を確認

この性能を元にゲーミング性能といったところも確認をしていきたいですが、中々厳しいのが現実です。

いくつかのゲームで実際の動作を確認してみましたが、軽めのゲーム以外ではまともに遊べない状況です。

原神:画質はある程度のものはあるものの、動作は本当に重いものになっておりまともにプレイできるものではありません。

相当なカクつきを見せるものになっており、起動できるだけでも十分頑張ったと言えるレベルです。

荒野行動:3Dゲームの中では割と標準的な負荷となる荒野行動でも重たさは隠せないものに。

ある程度は遊べるだけの実力を見せてくれるものの、快適さといったところはほとんど感じられないために、長時間遊ぶには適していません。

一応原神よりは動きはマシではあるものの、普通に遊ぶにはちょっと厳しめの動きです。

ツムツム:この辺りのゲームならようやくまともな動作が見られるようになります。

ディスプレイの物理的な滑りの良さや、タッチレスポンスといったところが良いため、ある程度納得して遊ぶことが出来て快適度は一定以上はあります。

こうした2Dゲームメインで遊ぶのであればXperia AceⅡでもなんとかなります。

今回の検証の中でまともに遊べたのはツムツムぐらい。この手の3Dの負荷が軽いゲームならば一定の遊びやすさがあります。

ただ個人的にはゲーム向けとしての性能といったところは物足りないのは間違いないため、ゲーム向けに買う・期待するというのはおすすめ出来ません。

バッテリー持ち

テスト内容 バッテリー状況
AOD・アンビエント表示オン:スタンバイ状態で10時間
AOD表示オフ:スタンバイ状態で10時間 100%⇒98%
明るさオートでYoutubeスポーツ2時間(720p) 100%⇒85%

フォートナイト、パーティーロイヤル1時間エモート

原神約1時間ほどプレイ

100%⇒82%

YouTube推移

(同時記録ではなくそれぞれ購入直後の推移。気温差などで同条件ではないものの、バッテリー劣化する前の結果として比較の参考にしてください。)

  1時間 2時間 3時間 4時間 5時間
Xperia AceⅡ 92% 85% 77% 69% 60%
Redmi 9T 95% 90% 85% 79% 73%
Rakuten Hand 92% 84% 79% 74% 68%
AQUOS sense4 lite 98% 95% 92% 89% 85%
iPhone 11 Pro 99% 91% 86% 79% 71%
iPhone SE 89% 76% 63% 50% 26%
Redmi Note 9T 96% 91% 85% 80% 74%
Redmi Note 9S 96% 92% 88% 82% 76%
Pixel 4a 92% 82% 76% 71% 62%
Mi 10 Lite 5G 96% 92% 87% 83% 78%

バッテリー持ちに関しては容量が4,500mAhということを考えるともう少し頑張ってほしかったところはあります。

といても5.5インチのモデルとしてはある程度十分なものであるとも評価できます。

日常使いにおいてはスタンバイ時の消費が抑えられていることと、大きな負荷を与える操作もほぼしないことが想定されるため、バッテリー消費において気になるポイントというのは余程変なアプリを使わない限りは平気でしょう。

この点に関してはトータルではそこまで優秀ではないものの、利用方法を考えれば問題なく数日は充電しなくてもいける性能を見せてくれるはずです。

発熱

Antutu連続起動 バッテリー温度 CPU温度
1回目 33℃ 52.1℃
2回目 35℃ 55.1℃
3回目 37.1℃ 57.3℃

(同じ環境下:9月の気温(29℃ぐらい、エアコンなしでの設定)で比較)

比較機種/同一環境下 1回目 2回目 3回目
Xperia AceⅡ 33℃/52.1℃ 35℃/55.1℃ 37.1℃/57.3℃
Xperia 10Ⅱ 33.6℃/43.2℃ 35.2℃/42.5℃ 36℃/42.9℃
Xperia 8 37.7℃/41.1℃ 39.7℃/43.7℃ 40.2℃/47.1℃

発熱に関しては若干しやすい印象。

ただボディが厚めということもあって体感ではそこまで熱は感じないものになっています。

現状発熱によって問題が生じる場面は見られず、そもそも発熱自体も負荷をかけ続けないと起きず、負荷をかけ続けるような操作はカクつきが酷いために長く操作することがないためにほぼこの問題とは無縁なことが予想されます。

Xperia AceⅡのカメラ性能

  Xperia Ace2
広角 1300万画素
深度測位 200万画素
インカメラ 800万画素
8K動画撮影対応
4K動画撮影対応
フルHD(1080p)撮影モード対応 30fps
夜景モード×スローモーション×
ポートレートパノラマ
プロモード×Googleレンズ
AI撮影切り替えドキュメントスキャン×
マクロモード×ハイパーラプス×
AR対応×連写対応

※サイトサーバーの容量、読み込みの関係上写真ファイルは圧縮しています。オリジナルファイルとは異なる写真品質であるため、その点は理解した上で写真を見てもらえればと思います。

明るい場面での撮影ではダイナミックレンジも意外と広いものになっており、普通に絵になる写真も撮れる実力を持っています。

コントラスト差が激しくても白飛び・黒潰れしすぎないものになっているので、ちょっとした記録用のカメラ以上の役割は満たせてくれるかと思います。

夜景性能に関しては高くはないですが、過去のハイエンドXperiaよりはマシなレベルで一応そこそこ撮影することが出来ます。

ピントが合うまでに時間がかかるのと手ぶれしやすいという点にかなり注意して撮影する必要があるため、そこまで褒められるものではないものの、2万円ながらある程度の良さを持っています。

ただし完全な低照度下ではほぼ映らず、また1枚目のように手ぶれや対象物のブレといったものも起きやすいため、期待しすぎてはいけない撮影能力となるでしょう。

Xperia AceⅡレビュー

1:Chromeでのブラウジングなんかは思ったよりはカクつかない

SoCのグレードやベンチスコアマークを見る限り、性能の低さというのが目立ってしまっている機種かと思われますが、

Chrome程度のブラウジング=平均的なスマホ利用、といったところにおいては意外とカクつきが抑えられているのを感じます。

スクロールや文字入力といった場面で、想像していたよりも滑らかに動きます。

標準的な操作でこれだけしっかりとした動作を見せる点は価格を考えると一つ評価できるポイントではあります。

ベンチスコアは低いですが、意外と動き自体は良いものであると評価できます。

2:Twitterなど少し重めのアプリになると途端にスクロールがカクつきパワー不足を感じる。ただしプチフリ的な動作が少ないために多少ストレスは緩和されている

ただ少し重ためのアプリを使うと途端に動きが悪くなってしまうため、標準的な操作以外ではパワー不足であるのは間違いないです。

Twitterアプリのような実は重ためなアプリなんかだと、スクロールがガックガクになってしまっており、先ほど褒めた内容とは真逆の内容になってしまいます。

標準的なブラウジング操作の滑らかさから一転して、カクつきが消えないレベルで処理能力が追い付いていないのを感じます。

そのため少し重ためなアプリが普段の利用アプリに含まれる場合には、満足度の低い体感で利用を続けていかなければならなくなるでしょう。

ただ一応このカクつきに関して一つフォローを入れるなら、

Xperia AceⅡのカクつきはプチフリ的な一瞬操作を受け付けなくレベルのカクつきではないため、ストレス自体は軽いものになっています。

一瞬フリーズするようなタイプのカクつきではないために、長時間操作していてもプチフリ系のカクつきスマホよりは操作がしやすいものになっているのはまだマシな部類です。

本来であればカクつかないのが一番ですが、まあ2万円のスマホと言うことでそのような動きがでるのは仕方ないところがあります。

なおゲームに関しては先のレビュー内容にもあるように、パワー不足すぎるものになっています。

比較的低スペックなスマホでも遊べるはずの荒野行動の動きが重たく、カジュアルにゲームアプリを遊ぶ用途に向いていないのを感じます。

詳しくはこちらの動画で

3:若干厚みがある分持ちにくいものの、コンパクトさは感じられてタッチ周りもしっかり反応してくれるので使用感は褒められる

Xperia AceⅡは一応コンパクトモデルという扱いになります。

ただ幅自体はコンパクトさを感じる69㎜なのですが、端末全体が分厚めなので持ちやすさといったものはそこまでではありません。

コンパクト機目当てで持ちやすさといったところを大事にしたいと考えている方は、実際に持ってみての感触を確かめた方がいいかもしれません。

スペック上のサイズ感といったところと、実際に触った時に印象が個人的には異なりました。

持ちやすさといったところはそれほどではないのですが、背面のマットな手触りと表面ガラスの滑りやすさとタッチレスポンスの良さといったところが、結構快適さを感じさせるため、意外と使用感といったものは好印象を受けました。

これでもう少し持ちやすさがあればよかったのですが、一応使っていての気持ちよさというのは一定以上あります。

4:ただ同じ2万円台のスマホに良機種が揃っている中では性能面で劣っている

一応褒めるところを探ろうと良い部分もちょっとは書いていますが、他のスマホと比較すると見劣りする部分が山ほど出てきてしまい、あえてXperia AceⅡをおすすめする理由というのが中々見つけられないというのは正直なところです。

今回の22,000円という価格、2万円台前半ぐらいで販売されているスマホとして似たような価格帯のスマホと比較すると、かなり良い機種が出ている中においてこの性能・スペックで出してきたXperia AceⅡというのはちょっと市場を舐めすぎている感があります。

2万円台前半で販売されているスマホというのを取り上げてみると

  • Redmi Note 9T
  • Rakuten Hand
  • Redmi 9T
  • Redmi Note 9S

なんていうスマホを挙げることができます。

Xperia AceⅡRakuten HandRedmi Note 9T
価格22,000円20,000円21,600円
Antutuスコア約11万点約28万点約28万点
カメラ構成1眼+深度
1300万画素
1眼+深度
4800万画素
3眼
広角4800万画素
諸機能おサイフケータイ
防水・防塵
おサイフケータイ
防滴
おサイフケータイ
防滴

これらのスマホと比較してみると、Xperia AceⅡの動作といったところはベンチマークスコアもそうですが、動作といったところでも1段ほどは負荷に弱いところが見られ、同じ価格帯の中ではかなり弱い立ち位置となってしまっています。

2万円台でも結構余裕をもって使えるスマホが増えてきており、荒野行動ぐらいだったら結構快適に遊べるレベルの動作を見せてくれる機種というのも珍しくない中で、パワー不足を感じられてしまう動きが見られるXperia AceⅡは正直強みに欠けてしまっています。

4:あえてXperia AceⅡを選ぶ理由としては「ドコモだから」「Xperiaだから」「安いから」「デザインがいいから」といったところか

性能を比較すると2万円台前半であってもこうした良いスマホが揃う中で、あえてXperia AceⅡを選ぶ理由となると

  • Xperiaだから
  • ドコモのスマホで安いから
  • デザイン的に優れているから

といったところぐらいが中心となるでしょうか。

この中ではドコモのスマホで安いから、といったところで選ぶ人が一定数出てくるかと思います。確かにそういった視点であればXperia AceⅡは数少ない選択肢の一つでしょう。

どこにでもあるショップ店頭でのサポートが受けられた上に、価格の安さも揃ったスマホとなると選択肢は少ないため、そうした中からXperiaを選ぶというのは悪くない結論です。

またXperia AceⅡはその広告の仕方から、スマホをそこまでヘビーに使わない中高年・シニアユーザー向けといった位置づけの様相が強く、従来のXperiaユーザーとはまた違った層を想定したスマホである可能性もあります。

そうした層にとってはドコモの修理サポートも受けれて安いソニーのXperiaスマホ、として考えるとやはり選択肢の上位に入ってくるかと思います。

他にもシニアユーザー向けのらくらくスマホなんかだと、デザインがもう「老人用」すぎるから持ちたくない、という考えの人にとって今回のXperia AceⅡはちょうど良い価格でありながららくらくスマホじみた「かんたんモード」が用意されているため、代替のスマホとしてもこのデザインならばありでしょう。

動画・通話・ちょっとしたブラウジング。

そうした用途に割り切って限定した上でデザイン面を重視する、ということであればXperia AceⅡでも良いかもしれません。

Xperia AceⅡ:性能だのコスパだのを気にするユーザーには向けていないスマホのため、評価は難しいところ

上記のXperia AceⅡを選ぶ理由、というのを見てもらえばわかる通り、このスマホは性能とかコスパを重視するようなスマホ選びにおいては一般的な選び方とはまた違った点で評価をする必要があるタイプの機種というものになっています。

性能を重視するのであれば同じような価格でもっと良い動作を見せるスマホがSIMフリーや楽天モバイルなんかで用意されていてそちらの方がすぐれていますが、そういたSIMフリーがわからない・楽天は不安・海外メーカーのスマホは嫌・国内でドコモなら安心、という層にとってはそれらのスマホが選択肢として中々入ってこない中で、このXperia AceⅡはそうした層の需要をある程度満たしくれるものであるのは確かです。

既存のXperiaユーザーや安くて性能の良いコスパスマホを探しているユーザーなんかは、今回のXperia AceⅡのターゲットユーザーからはズレている存在になってしまうでしょう。

スペック比較や動作比較といったところでは他の2万円台のスマホより劣るものの、「ドコモで安く売られている国内メーカーのスマホ」といった視点においては他のスマホが満たせない需要を満たせているのは確かなので、そうした視点においてはXperia AceⅡは一つの存在感を持っていると言えるでしょう。

こうした評価の仕方であればXperia AceⅡは確実に需要と合致するユーザーがおり、そちらへ向けたスマホとしてはある程度必要とされている性能も持ったスマホということになりそうです。

一応標準的なブラウジング操作レベルならカクつきは思った以上に少なく、カクついてもプチフリ系のストレスの溜まる動きではないために、性能の低さの割には一定の使いやすさがあるのは確かです。

ただやはり今までこのサイトの中で見てきたような性能や価格比で見た時のスマホとしての良し悪しといったところでは、2万円台前半であってもコストパフォーマンスの悪さというのが感じられてしまいます。

性能や使いやすさといった視点でこのXperia AceⅡを見ると、2万円という安さがあったとしても同価格で良好なスマホが多く見られる中では評価が低くなります。

エントリーモデルだから仕方ないところもあるのは理解できますが、他のメーカーやキャリアではもっと性能の良いスマホを同価格帯で出していることを考えると、あまりにも性能面を割り切りすぎているのを感じます。

多少は褒めるところはありましたが、基本的に選択肢に入ってくるのは先ほど書いたような「ドコモから出てる安いスマホ」「国内メーカー」「らくらくスマホよりデザインが良い」といったところに共感を持てるユーザー向けのスマホではあるため、色々と比較して少しでも良い使い心地を見せるスマホを選びたい、というユーザーにとっては魅力薄いスマホなのは確かです。

かなり人を選ぶというか、合わない層には価格も性能も満足度が低いものになってしまうものになっており、購入の際には今回紹介してきた各種注意点・不満を感じやすい性能面のポイントといったところは、しっかりと確認をしてもらいたいところです。

これらをある程度把握してもらった上で納得して購入するのであれば、Xperia AceⅡはドコモの安いエントリースマホの一つとして選択肢に入ってくるでしょう。

22,000円以下で買える契約方法があるようなら(MNPや機種変更時のdポイント利用)、ある程度価格相応感のあるスマホにはなってくるため、オンラインショップでのセールなんかを確認しながら買ってみてください。

ドコモオンラインショップ:Xperia Ace2 SO-41B

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