6月18日よりdocomoから、SONYのXperia A4 SO-04Gが発売されます。Xperia A4 SO-04Gは先に発売されたXperia Z4 SO-03Gと違って、よりコンパクトなモデルになっています。
スペックは高いものの、使用しているCPUや解像度の高さなどは、若干抑えられています。内容はSnapdragon 801,RAM:2GB,HDディスプレイとなり、一応シリーズの前端末であるXperia Z3 compact SO-02Gと主要なスペックはほぼ同じで、デザインやカラーバリエーションが異なり一部の追加機能ぐらいしか変更点は存在しません。
PREMIUM 4G(LTE-ADVANCE)やフルセグに未対応などもう少し進化の欲しかったところですが、夏モデルでは一応最もコンパクトな4.6インチのサイズとして貴重な存在になっています。
今回はなんだかんだ言ってコンパクト機として注目されるであろうXperia A4 SO-04Gの主に料金に関する情報と、Xperia Z3 compact SO-02Gとの比較を行ってみたいと思います。
Xperia A4 SO-04G 価格や維持費
当初の報道ではAQUOS EVER SH-04Gと並んで低価格で販売するなんてことも言われていましたが、実際の価格や月々サポートを見てみると特徴ある価格にはなっておらず、各契約方法で高額になっています。
Xperia A4 SO-04G | 機種変更 | 新規 | MNP |
---|---|---|---|
一括購入価格 | 77,760円 (3,240円×24ヶ月) |
||
月々サポート(24回) | ▲1,620円 | ▲1620円 | |
実質価格 | 38,880円 | 38,880円 |
MNP優遇などは特にありません。キャンペーンは家族まとめて割やカムバックボーナスなどが使えます。
※追記:MNPに関して8月より新たな施策が入りました。「端末購入サポート」への適用がされることによって、一括価格が8,640円(のりかえボーナス含む)で契約することが可能になりました。月々サポートはなんと▲270円/月という低さに変わってしまいましたが、一方でMNPの端末購入サポートにもシェア特割が適用されることによって▲1350円/月の月々サポートが適用される仕組みも用意されているため、若干契約はしやすくなっています。
ただしこの端末購入サポートを適用すると、14ヶ月間の内に機種変更や解約をしてしまった場合に解約金が割引分に近い分だけ取られてしまうので、その点は注意するようにしましょう。
- 維持費
SO-04G | データSパック | シェアパック10 | シェアオプション |
---|---|---|---|
カケホーダイ | 2916 | ||
spモード | 324 | ||
パケット定額パック | 3780 | 10260 | 540 |
月々サポート | ▲1620 | ||
合計 | 5400円 | 11880円 | 2160円 |
SO-04G 分割支払い | 3240 | ||
分割時合計 | 8640円 | 15120円 | 5400円 |
維持費は月々サポートが全契約で同じ為に違いはありません。
※追記:維持費について、シェアパック10以上およびシェアオプションについて月々サポートの変化が起こる「シェア特割」の対象機種にXperia A4 SO-04Gが対象になったことで、月々サポートの適用金額が変わりました。シェア特割の加入によって、
- シェアパック10:毎月▲540円割引が増額
- シェアパック15以降:毎月▲1080円割引が増額
- シェアオプション:代表回線のシェアパック加入状況によって割引が増額
という風になりました。これで上記の維持費では▲1620円の月々サポートに追加で割引がされることになります。シェアオプションについては正確な数字は出せませんが、シェアパック10では月の合計割引は▲2170円となり、一括合計維持費が11,340円、分割合計維持費が14,680円になるということになります。
※追記:端末購入サポートとシェア特割を活かし、フェイスブック特典の内容も加味したMNP向け維持費について以下で新たにまとめているので、こちらも参照してください。
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/2015/09/iphone-mnp/”]
iPhone6sの価格次第では・・・iPhone 6が一括4万円・Xperia A4も0円と格安販売中で契約しやすい
スペックで進化は少ない
Xperia A4 SO-04Gは、発熱やバッテリー消費の問題が指摘されているフラグシップモデル向けのCPU、Snapdragon 810ではなく、一段型落ちのSnapdragon 801を使っています。そのため現在2015年の夏モデルを中心に話題になっている不具合や、意図的なクロックダウンからの性能低下などの影響はS810端末に比べればそこまでのものではないでしょう。
不具合という点では夏モデルの中では心配要らないかと思いますが、過去のモデル(Xperia Z3 compact SO-02G)と比べると余りにも進化していないという点がスペックを見る上では気になります。
具体的な変更点は背面がガラスから丸みを帯びたマットなカバーに。そしてAndroidのバージョンが最初から5.0でVoLTEに対応したという点でしょうか。これ以外だと本当にXperia Z3 compact SO-02Gと変わらないので、あえて夏モデルとして高額な支払いをする価値があるかというと微妙な内容になります。
Xperia A4 | Xperia Z3 compact | |
---|---|---|
Android OS | 5.0 | 4.4 |
CPU | MSM8974AC Snapdragon 801 | MSM8974AC Snapdragon 801 |
端末サイズ | 128×66×9.1 mm | 127×65×8.6 mm |
重量 | 129g | 129g |
ディスプレイ | 4.6inch | 4.6inch |
解像度 | 720×1280HD | 720×1280HD |
RAM | 2GB | 2GB |
ROM | 16GB | 16GB |
LTE時連続待ち受け | 620時間 | 650時間 |
バッテリー | 2600mAh | 2600mAh |
連続通話時間 | 700分 | 700分 |
メインカメラ画素数 | 2070万画素 | 2070万画素 |
フロントカメラ画素数 | 220万画素 | 220万画素 |
防水 | IPX5/IPX8 | IPX5/IPX8 |
SIMサイズ | nano SIM | nano SIM |
その他 | ハイレゾ/VoLTE/NFC | ハイレゾ/VoLTE/NFC |
SO-02GはMNPだと端末購入サポート、機種変更だと実質0円
スペックの比較だとVoLTE対応ぐらいしかメリットのないのがXperia A4 SO-04Gです。これを契約の段階でも比較すると料金の安さでは機種変更実質0円やMNP一括0円のあるXperia Z3 compact SO-02Gのほうがコストパフォーマンスは良く、Xperia A4を選ぶと相対的に支払いの多い契約になってしまい、ますます旧型と比べてメリットの薄い端末になっています。
Xperia Z3 compactでは機種変更でも月々サポートが高く、Xiからの機種変更では2052円(実質19440円)、FOMAからなら2862円(実質0円)、FOMA+10年越え契約者なら3294円(実質-10368円)もの月々サポートが得られます。
一括価格が高いため、AQUOS EVER SH-04Gのように分割時の支払い負担も安いわけではありませんが、機種変更にしてはかなり優遇された扱いが伺えます。
MNPになると端末購入サポートの対象となり、実質0円はもちろんですが一括の購入価格も9072円になり、店頭ではMNP一括0円での契約も可能です。
端末購入サポートということで14ヶ月の解約やパケットの解除といった変更に解除料金がかかってしまうため、長期使う予定のない場合には無駄な手数料がかかってしまいますが、一括0円かつ月サポ付きによる家族まとめて割の適用も可能になっておりとにかく安いです。
先ほどの維持費にSO-02Gの月サポを当てはめた機種変更とMNPの各維持費は以下のようになっています。
- 機種変更(Xiからの機種変更)
SO-02G | データSパック | シェアパック10 | シェアオプション |
---|---|---|---|
合計 | 4968円 | 11448円 | 1728円 |
分割時合計 | 7830円 | 14310円 | 4590円 |
- MNP
SO-02G | データSパック | シェアパック10 | シェアオプション |
---|---|---|---|
合計 | 6642円 | 13122円 | 3402円 |
分割時合計 | 7020円 | 13500円 | 3780円 |
この契約と比較するとXperia A4の月々サポート、一括・実質価格そして維持費というのは高額と言わざるを得ないでしょう。
スペック面での変化が乏しく、デザインも高級感がSO-02Gに比べると落ちる印象があり、それで通信料に結構な差が生まれてしまうということで、よほどXperia A4 SO-04Gへの魅力を感じていない限りには選択の価値はSO-02Gよりも低いかもしれません。
Xperia Zの名をつけたコンパクトモデルは、これまで発売数ヶ月でMNP一括特価販売がされてきたシリーズでもあるので、SO-04Gを契約するならばそうした安売りが始まるまで待つというのも一手かと思います。
機種変更においてもFOMA優遇・高月サポと機種変更需要を広く満たすSO-02Gの存在はSO-04Gと大きくバッティングする部分があるでしょう。
「どうしてもSO-04Gが欲しい」でない限りは機種変更およびMNP共に、SO-02Gも候補として選んでみる価値はあるかと思います。今回の料金面の比較をぜひ参考にしてもらい、あとはデザインの好みなどが判断材料になるでしょうか。特にデザイン面ではSO-02Gのほうが多くの方を魅了しているようで、既に買取価格でその差別化が見られます。SO-02Gが半年以上前に発売された機種ながら、買取価格で38000円という高額な金額を付けている一方、安売りもない発売したてのSO-04Gは33000円しか買取価格は付いていません。この理由としては同じスペックなのにガラスを両面に使ったデザインのSO-02Gの高級感と、裏面が完全に樹脂で出来たSO-04Gのチープさというデザインの良さが影響しています。そうした部分を考慮してSO-04G or SO-02Gをコンパクトモデルとして検討すると良いかと思われます。
Z3compactも最初からVOLTE対応してますよ。
Xperia Z3compactもVoLTEには対応してますが?
見たら対応してますね。修正しておきます。