秋冬モデルの注目スマホXperia 5Ⅱについてこの記事ではレビューしていきたいと思います。
こちらのXperia 5Ⅱは使っていても非常に満足度の高いスマホになっていて、個人的には多くの方に興味を持ってもらいたいスマホだと感じています。
強くおすすめできる機種だと感じているため、その辺りのXperia 5Ⅱの魅力を伝えられればと思っています。
Xperia 5Ⅱスペック
Xperia 5Ⅱ | |
OS | Android 10 |
SoC | Snapdragon 865 |
ディスプレイ | 6.1インチ (1080×2520) |
RAM | 8GB |
ROM,SDカード対応 | 128GB,micro SD 1TB対応 |
アウトカメラ | 1220万画素(広角) 1220万画素(超広角) 1220万画素(望遠) |
インカメラ | 800万画素(標準) |
サイズ | 158 x 68 x 8.0 mm |
重量 | 163g |
バッテリー | 4000mAh |
通信機構 | Wi-Fi: 802.11 a/b/g/n/ac(5GHz対応) |
生体認証 | 指紋認証 |
その他 | 防水・防塵、ハイレゾ、イヤホンジャック |
簡単なスペック表はこのようになります。
スペックにおいてはこの他にも後述しているディスプレイの120Hz表示対応など、これまでのXperiaシリーズにはなかった性能・機能を持つようになっており、全体的に充実して不足のない機種になっています。
Xperia 5Ⅱのデザイン
Xperia 1Ⅱでは最新のiPhone 12のような角ばったデザインになっていましたが、Xperia 5Ⅱでは丸みを帯びたデザインに回帰。
光沢もサイドフレームの部分は強く、Xperia 1Ⅱの高級感強めなデザインよりはポップで明るい印象を抱きます。
ボタン類の中に4つ目のボタンとしてGoogleアシスタントキーが配置されました。これに関しては不満が強いため、後述しています。
Xperia 5Ⅱの各種性能について
性能・Antutuスコア
まず性能面をベンチマークアプリで確認をしていきましょう。
性能に関するベンチマークについては最もポピュラーなAntutu Benchmarkアプリを利用し確認していきます。
こちらの数値を他のモデルと比較していくことで、Xperia 5Ⅱの実力がどの程度あるかというのを確かめてみます。
基本的に数値としては20万点を超えるようになると普通の使い方なら体感での差は少なくなり、ゲームなど一部の重いアプリの挙動に差が見えるのみになってきます。
Ver8.4.3 | Xperia 5Ⅱ | Galaxy S20 | Xperia 1Ⅱ | iPhone 11 Pro |
---|---|---|---|---|
総合スコア | 553868 | 555619 | 548762 | 539249 |
CPU | 176066 | 167092 | 182784 | 162700 |
GPU | 205249 | 221758 | 208291 | 229733 |
MEM | 90289 | 86333 | 82540 | 63037 |
UX | 82264 | 80436 | 75147 | 83779 |
ベンチマークスコアとしては他のSnapdragon 865機種とほぼ変わりません。
50万点を超える数値のため、性能面における問題というのはないでしょう。
実際の操作においてもカクつきなどとは無縁ですし、この操作の快適さに加えて倍速ディスプレイのヌルヌルさが加わるために動かしていてとても気持ちの良い体感を得られます。
性能に関してはそうしたディスプレイの120Hz対応合わせて、かなり良質なフィードバックを使っていて得られます。
一応気になるポイントとしては発熱がベンチ1回目で強くなり、それ以降ベンチを回すとAntutuスコアが48万点や47万点といった少し落ちるものになってしまう点があります。
これはXperia 1ⅡやGalaxy S20辺りではなかった挙動になっており、発熱の高さをクロックダウンでカバーしているのが見受けられます。
この点はXperia 5Ⅱのベンチスコアを見る際に注意をしたいところです。
ゲーミング機能「ゲームエンハンサー」
Xperia 5Ⅱのゲーミング機能周りを確認していきましょう。
Xperia 5Ⅱは1Ⅱから大分このゲームエンハンサーの機能性がアップしているのがポイントで、Xperia 1Ⅱよりも設定できる項目が多数増えています。
まずはどのような項目があるかを確認していきましょう。
- ゲームモード変更(パフォーマンス優先orバランスor省電力優先)
- カスタムゲームモード設定
- 画面リフレッシュレートを40/60/120/240Hzから設定可能
- タッチ反応速度を4段階調節
- 経って追随性を3段階調節
- コンペティションセット
- メモリー解放
- 通知の非表示
- 着信の非表示
- ナビゲーションバーのロック
- 明るさ自動調節の無効化
- サイドセンスの無効化
- カメラキーの無効化
- メニュータイプの切り替え(アイコンorプルダウンバー)
- Youtubeなどでの攻略情報検索
- スクリーンショット
- レコード機能
まずこのXperia 5Ⅱでは120Hz駆動に対応したという点が特徴として挙げられるわけですが、ゲームプレイにおいてはそれをさらに向上させた疑似240Hz駆動での操作も行えるようになっています。
この疑似240Hz駆動は120Hzの駆動画面に1フレームごとに黒い画面を挿入し、目で見た時に240Hz相当の低残像感を感じさせるようになっている機能なわけですが、こちらの設定をゲームエンハンサー内では行うことができます。
通常の設定画面では120Hzか60Hzの切り替えしかできないものの、ゲームエンハンサー内では40Hz/60Hz/120Hz/240Hzといった形でリフレッシュレートの設定を行うことができます。
これによってより動きを重視したいアプリや、動きよりもバッテリー消費や発熱を抑えたいアプリのリフレッシュレートを手軽に変更できるようになりました。
さらに他にもタッチ感度などを変更できるようになり、よりゲーミング向けの設定として弄りがいのある機能に進化しています。
ゲーム操作は120Hz以上で遊ぶとヌルヌルで快適すぎる
実際のゲーム操作においては不満はないです。というか120Hz対応になったことで満足度が非常に高まりました。
120Hzの高リフレッシュレートモードで昨今出始めている120fps対応のゲームなんかをやってみると、これがスマホゲームなのかと思わせられるほどのヌルサク動作を実現できます。
CPUの性能だけでなく、ディスプレイの性能においてもゲームのしやすいものになっており、ここに後述しているHSパワーコントロールといった非常に役立つ機能も用意されているというのは、ゲーミングスマホとして非常に優れたものであるのを感じさせます。
ゲームユーザーで性能だけじゃなくゲーミング機能周りでも便利なものを使いたい、と考えている方ならば、こちらのXperia 5Ⅱはかなり充実したゲームスマホとしての特徴を持っているため、個人的には非常におすすめしたいです。
具体的なゲーム操作においては以下の動画で一部見てもらえるかと思いますがコールオブデューティーのヌルヌルさといったものはぜひ見てもらいたいです。
非常に優れたゲーム向けの能力を揃えているため、ゲーミングスマホとして高く評価できるものになっています。
バッテリー性能
バッテリー持ちについても複数の状況下で検証をしているので参考にしてもらえればと思います。
テスト内容 | バッテリー状況 |
---|---|
AOD・アンビエント表示オン:スタンバイ状態で10時間 | 100%⇒88% |
AOD表示オフ:スタンバイ状態で10時間 | 100%⇒96% |
明るさオートでYoutubeスポーツ2時間(720p) | 100%⇒89% |
黒い砂漠モバイル1時間オート戦闘 | 100%⇒90% |
フォートナイト、パーティーロイヤル1時間エモート | 100%⇒81% |
YouTube推移
(同時記録ではなくそれぞれ購入直後の推移。気温差などで同条件ではないものの、バッテリー劣化する前の結果として比較の参考にしてください。)
1時間 | 2時間 | 3時間 | 4時間 | 5時間 | |
Xperia 5Ⅱ | 95% | 89% | 83% | 78% | 72% |
iPhone 11 Pro | 99% | 91% | 86% | 79% | 71% |
iPhone SE | 89% | 76% | 63% | 50% | 26% |
Xperia 1Ⅱ | 93% | 80% | 76% | 71% | 62% |
Redmi Note 9S | 96% | 92% | 88% | 82% | 76% |
Pixel 4a | 92% | 82% | 76% | 71% | 62% |
Mi 10 Lite 5G | 96% | 92% | 87% | 83% | 78% |
au公式電池持ち時間
連続通話時間 | 約1,870分 |
---|---|
電池持ち時間 | 約120時間(4G) 約115時間(5G) |
待ち受け時間 | 約530時間 |
バッテリーテストに関しては全て120Hzモードで計測をしています。
それを考えるとこのXperia 5Ⅱは本体の大きさの割にバッテリー性能が優秀であるのを感じます。
120Hz駆動で動画視聴なんかがXperia 1Ⅱ以上に優れており、フォートナイト辺りなんかもギリギリではありますが80%台となっています。
スタンバイ時に関してはアンビエント表示をしていると結構1時間に1%ぐらいの感覚で減っていってしまいますが、アンビエント表示をさせなければ待機中の電池持ちも改善するため、うまく自分の使い方に合わせて表示させる設定を変えればバッテリー周りにおける不満というのはかなり少ないものになってくると思います。
充電環境がある中でHSパワーコントロールを有効化すれば、特定のアプリに関しては給電機能を使って利用することもできてバッテリーの消費を防げ、さらに長期的に見て消耗も抑えることができるため、バッテリー周りに関しては満足度の高い性能・機能を持っているといえます。
不満としては便利なアンビエント表示を利用しているとそれだけで持ちが悪くなる、という点がありますが、操作中のバッテリーの持ちの良さというのは120Hzモードでも高いため、その点は評価できるポイントです。
発熱
発熱に関してはAntutuを連続で起動し、Antutuアプリで観測した数値を確認していきます。
Antutu連続起動 | バッテリー温度 | CPU温度 |
---|---|---|
1回目 | 38.9℃ | 42.2℃ |
2回目 | 40.6℃ | 44.9℃ |
3回目 | 41.2℃ | 46.1℃ |
(同じ環境下:10月の気温(19℃ぐらい、エアコンなしでの設定)で比較)
比較機種/同一環境下 | 1回目 | 2回目 | 3回目 |
---|---|---|---|
Xperia 5Ⅱ | 38.9℃/42.2℃ | 40.6℃/44.9℃ | 41.2℃/46.1℃ |
Xperia 1Ⅱ | 34.6℃/41.6℃ | 39℃/45.7℃ | 41.4℃/46.9℃ |
Galaxy S20 | 35.2℃/40.7℃ | 40.2℃/44℃ | 41.7℃/45.1℃ |
発熱は意外にも高めです。
Antutu1回目ですでに高温となり、2回目以降はスコアが下がることで高温を抑えられてはいますがそうしたクロックダウン的な挙動が発生します。
Xperia 1Ⅱも発熱は強めですが、こちらはクロックダウン的な挙動は起きておらず、1回目のベンチマークでは発熱具合も5Ⅱよりも低くなっており、発熱という点に関してはXperia 5Ⅱの方が見劣りするものになっているのを感じます。
どのような要素が原因になっているのかわかりませんが、発熱が強めに感じたGalaxy S20よりも熱が高いため、ちょっとこの点は不満であり不安を感じる部分です。
『Xperia 5Ⅱ』のカメラ性能をチェック!
続いてはXperia 5Ⅱのカメラ性能についてを実際の写真と共に確認していこうと思います。
カメラスペック
アウトカメラ | 1220万画素(広角) 1220万画素(超広角) 1220万画素(望遠) |
---|---|
インカメラ | 800万画素(標準) |
用意されている撮影モード・撮影機能は以下の通りです。
撮影モード
- 写真
- 動画
- ボケモード
- 美肌モード
- スローモーション
- ポートレート
- パノラマ
- クリエイティブエフェクト
撮影機能
- Photo Pro
- Cinema Pro
- Dレンジオプティマイザー
- オートHDR
- 瞳AF
- 水準器/グリッドライン
- その他色々
といった内容です。
Xperia 5Ⅱ実機で撮影した写真
以下ではXperia 5Ⅱで撮影した写真を載せておくので見てもらえればと思います。
サイトの容量の関係上、写真は圧縮してあるためアップで見ると多少ノイズが載っている場合がありますがご了承ください。大まかな雰囲気を感じて貰えればと思います。
撮影はPhoto Proモード、オートHDRの機能をオンにして撮影をしています。
若干超広角側がこうした明るい場面でも暗く感じる所はありますが、全体的に発色も逆光耐性も強くて不満の少ない写真が撮れるかと思います。
Photo Pro撮影になるため、最近のスマホのようなAI補正というのはされていませんが、それでも十分な発色とダイナミックレンジを見せています。
露出補正などしっかり行えば、陰の部分も持ち上がってくるので、過去弱点気味だったカメラ性能といったものが非常に利用しやすいものになっているのがわかります。
暗所性能もHuaweiやGalaxy機と比べるとまだ弱いところはありますが、Xperia 1やXperia 5のように黄色くなりすぎたりするような色調の不安定さというものがなくなり、メリハリの効いた写真といったものが撮りやすくなっています。
ダイナミックレンジの広さがちょっとこれらの写真ではあまり伝わりにくいかもしれませんが、極端な白飛びや黒潰れというものもなく撮れているため、暗所・夜景撮影においても満足度の高いカメラ性能を持っていると言えます。
後日追記予定の動画性能においても暗い中でもしっかり撮影できるカメラ性能を有しているため、今回のXperia 5Ⅱのカメラは個人的に高く評価したいです。
AI補正によるSNS映えするような強調された美しさというものはないですが、自然なままに撮影できた上にPhoto Proによるカメラらしい操作も可能ということで、従来の一眼レフユーザーなんかにとっては納得のいくカメラ性能を有したスマホになってくるはずです。
動画撮影
Xperia 5Ⅱ実機レビュー:メリット・デメリット、良い点・悪い点について
持ちやすくて軽く、日々の利用が気持ちいい
まずXperia 5Ⅱを最初に触ってみて感じるのは、そのスマホとしての持ちやすさ・気持ちよさです。
Xperia 5Ⅱは横幅が68㎜、重さが163gということで、大きさとしても持ちやすいですし、重さといったところでストレスが無くて気持ちよいものになっています。
この点がまず長期間使っていくことを考えた時に非常にポジティブに感じる部分になっており、実際に使っていてもストレスを感じにくく気持ちがいいです。
見た目・デザイン的な優秀さもあったうえで実用的な使いやすさを感じさせてくれ、実用性と所有欲を満たしてくれる最高のバランスを見せています。
この持ちやすさと軽さから得られるスマホとして使っていて気持ちよいという感覚は、最近の大画面化や重量級化してきたスマホでは感じられにくいポイントとなるため、希少なメリットとして評価することができます。
長期間ストレスなく使える、というのはあまり重要視されませんが大事なポイントなので、そうした特徴のあるXperia 5Ⅱはそれだけで高評価です。
表示される情報量が多く2画面表示でも無理がない
Xperia 5Ⅱ独自というものではなくなってきましたが、Xperiaシリーズ共有の特徴として昨今では縦長ディスプレイが搭載されている、という特徴があります。
アスペクト比では21:9という数値になっており、こちらは平均的なスマホの16:9や18:9よりもさらに縦長な比率です(といっても最近のスマホは20:9や19.5:9といった比率も増えており、Xperiaに近い形のスマホが多くなっていますが)。
この縦長のアスペクト比のメリットは、1画面に表示される情報量の多さといったところです。
同じような画面サイズ・本体サイズのスマホと比較してみても、1画面中に表示される情報量というものが多いために、画面スクロールを頻繁に行わなくてもどのようなことが書かれているのかがわかります。
パッと画面を見た時の情報量が増えるというのは、スマホを情報収集のツールとして利用しているような人であればより効率的に情報を処理することに繋がるため、Web媒体の文字主体のコンテンツに触れる機会が多い場合には非常に快適です。
持ちやすくて軽い本体でありながら情報効率に優れるというのはこのXperia 5Ⅱの大きな特徴です。
120Hz対応、疑似240Hz対応は他のスマホと比較してみても魅力的な特徴
このXperia 5Ⅱから新たに用意された機能として「120Hz駆動」というものがあります。
この機能はディスプレイの1秒間に表示されるフレーム数が増えるというものなのですが、これによって従来よりも低残像な表示というものができるようになります。
この表示に関しては「ヌルヌル」といった表現がわかりやすいかもしれません。
とにかく従来のスマホよりもスクロール時などの文字の読みにくさといったものがなくなり、高fpsの動画やゲームなんかだと如実にその動作の違いというのが感じられるものになっており、画面を見てても気持ちよさが段違いです。
普段のブラウジングとかも体感が向上するため、先ほどの軽さや持ちやすさといったところと合わせて、総合的に気持ちよさというものがアップしています。
さらに疑似的な形ではあるものの240Hz駆動にも対応しているため、シビアなレスポンスが必要なゲームなんかをやる場合にはこちらでの表示ができるという点も魅力の一つになっています。
こちらは実際の画面についてみてもらえればその違いというのがわかるかと思うので、ぜひそちらを確認してみてください。
HSパワーコントロールによって電池の消耗を防げる
Xperia 1Ⅱにおいて非常に便利に利用できたHSパワーコントロールもこのXperia 5Ⅱでも利用できます。
詳しい内容は専用の記事に任せていますが、要はこの機能を使うと充電するような形ではありながら、本体へと直接給電することができるため、内蔵バッテリーを「充電しながら操作することによる消耗」を防いで利用することができるようになります。
長期的にこのXperia 5Ⅱを使っていくことを考えたら、なるべくバッテリーの消耗といったところは回避したいところですが、ゲームや動画をよく見る・遊ぶユーザーには中々難しいものになるはずです。
そうした中でこのHSパワーコントロールを使えば、ゲームも動画もバッテリーが痛まずに長時間利用することができるため、非常に役立つ便利機能となるはずです。
本当にバッテリーへの負荷が抑えられているのは、以下のゲームプレイの比較表からもわかってもらえるかと思います。
バッテリー消費 | CPU温度 | バッテリー温度 | ||
Youtube2時間(720p) | HSパワーコントロールなし | ▲11% | 36.2℃ |
33.7℃ |
あり | ▲0% |
36.8℃ |
31.2℃ | |
フォートナイト1時間 | HSパワーコントロールなし | ▲19% | 55.3℃ | 42.7℃ |
あり | ▲0% | 53.1℃ | 37.7℃ |
本来はゲーム向けの機能ですが、「ゲームエンハンサー」の設定においてブラウザやマップ、その他のアプリを登録してHSパワーコントロールを有効化できるため、Web閲覧や動画視聴といったところにおいても充電環境があれば給電という形でバッテリーを傷めずスマホを使うことができるようになります。
YoutubeやTwitterといったところも、公式アプリでは使えないもののブラウザ経由やサードパーティー製のアプリで電池消費や消耗を心配せず使えるのは非常にメリットがあるはずです。
しかも今回のXperia 5Ⅱは120Hz対応、240Hz対応という特徴も持っており、こちらの設定で駆動している場合にもHSパワーコントロールは有効化するために非常に便利なものになっています。
この機能は特に充電環境が近くにあるユーザーにとっては間違いなく便利ですし、スマホの使い方といったところも大きく変わってくる機能になるはずです。
こちらも先ほど同様動画にしているので機能の確認をしてみて下さい。
バッテリー性能もXperia 1Ⅱよりも優秀に
バッテリー性能に関しても高評価を与えることができます。
Xperia 1Ⅱのバッテリー性能が4K解像度ということもあってかあまり高い評価を与えられなかった中で、このXperia 5Ⅱはテスト結果にもあるようにかなり好印象な内容です。
特に今回のテストは全て「120Hz」の設定でテストしているため、リフレッシュレートが高い状態で操作をし続けてもこのバッテリー性能というのはかなり良い印象を受けます。
アプリによってはゲームエンハンサーに登録することによって40Hz駆動に切り替えることができるため、そうした低リフレッシュレートで運用することによってさらにバッテリー持ちを良くすることができるため、バッテリー性能に関しては全体的に好印象を受けます。
アンビエント表示の利用がちょっと難しいというのは残念なところですが、その他の部分では非常に満足できるバッテリーです。
HSパワーコントロールやスタミナモードと合わせると長期的な利用に適したバッテリー持ちの良いスマホになる可能性が高いため、バッテリー重視でハイエンドスマホを選びたいユーザーには魅力的なスマホになってきます。
動画視聴などにはアスペクト比が適していない
Xperia 5Ⅱのデメリットは動画視聴の時に感じやすいものになっています。
Xperia 5Ⅱは21:9という特殊なアスペクト比ゆえに16:9や18:9といったアスペクト比に固定されたコンテンツの表示に弱いという問題があります。
特に動画コンテンツはYoutubeなんかだとほぼ16:9のアスペクト比で撮影されているため、この比率を表示させると画面が余ります。
左右に黒い帯が出てしまい、6.1インチという画面サイズながらも実際の表示はもっと小さいものになってしまいます。
こうしたアスペクト比が決まっているコンテンツ、特に動画や電子書籍といったものは、Xperia 5Ⅱの6.1インチといった画面の大きさを活かせない表示になってしまい、他のスマホと比べても迫力不足といったものを感じられてしまいます。
6.1インチという画面サイズではあるものの、16:9比のコンテンツでは実効的な表示領域は約4.9インチ、18:9比のコンテンツでは表示領域は約5.4インチとなるため、見かけの数値よりも実際の表示範囲は狭くなってしまう問題があります。
このため動画を大画面で楽しみたいユーザー、電子書籍をズームなどせず楽しみたいユーザーにとっては、このXperia 5Ⅱは画面が小さく感じられてしまうものになります。
この点はXperia 5Ⅱの明確なデメリットです。
Googleアシスタントキーが邪魔
LGスマホなんかに付けられることが多いGoogleアシスタントを起動できる物理キーというのがこのXperia 5Ⅱから用意されています。
これが正直いりません。
Googleアシスタントを使わない自分にとっては不要なキーが追加されただけというものになっており、別のアプリに割り当てすることも出来ない為に本当に不要です(なんか配置変更アプリがあればいいけど)。
特に物理キーが本体中央付近に均等に配置されたため、三脚なんかにスマホを挟んだ時に何かしらのボタンが挟まってしまい、押されたままになってしまいます。
誤操作が発生してストレスがめっちゃ溜まる無駄な物理キーが増えてしまったな、という印象が強いです。
これもデメリットと言えます。
ズームが各レンズごとに3倍までしかできない
こちらはレビュー動画の方で詳しい所は確認をしてほしいのですが、Xperia 5Ⅱ及び1Ⅱではカメラ性能が向上した一方で動画撮影において大きなデメリットとしてあるのが、ズームが3倍までしか対応していないという点です。
超広角16㎜、広角26㎜、望遠70㎜それぞれのレンズを選択した上で、望遠対応は3倍までとなっています。
他のスマホのように自動でレンズが切り替わってズームを5倍10倍と行うことが出来ません。
なのでもしも動画を撮影して、広角レンズで撮影をし始めた時にもっと寄りたいと思った時には、いったん撮影を止めて70㎜の望遠レンズに切り替えてそこから3倍までのズームを利用する、という形を取らないといけません。
これは動画撮影をメインに利用したいという方には結構厳しい仕様でしょう。子供やペットがいる方にも扱いづらさを感じるものになっているため、カメラのズーム機能を多用するような人には多少カメラ性能が良くても不満を感じられてしまうものになっています。
完成度は抜群!もう少し安ければ良かったが現状最も満足できるAndroidスマホの一つ
良い所
- 2画面表示に強く、情報量も多く表示できる
- 重さがなく持ちやすく手に馴染む感覚が気持ちいい
- 120Hz対応ディスプレイ、疑似240Hz対応の倍速ヌルヌルディスプレイ
- HSパワーコントロールで長時間のスマホ操作でもバッテリーを傷めない
- バッテリー性能自体がそこそこ良い
悪い所
- 余計な物理キーが多い
- 動画コンテンツなんかには弱い
- カメラのズーム機能が他のスマホより劣る
Xperia 5Ⅱに関しては文句なしでおすすめできるスマホだと言えます。
性能面での不満の無さはもちろん、バッテリーやカメラ性能といった基本的なポイントが価格相応に良いものを見せており、かなり満足度の高いスマホになっています。
さらに物理的な持ちやすさといったところで軽さと横幅の狭さがあるため長時間の利用においてストレスを感じにくいですし、120Hz以上のリフレッシュレートを実現したことによって画面を見ていてもやはり快適さ・気持ちよさといったものを感じやすく、使っていてとても満足できる機種になっています。
こうした良さが揃っているだけでなく、HSパワーコントロールのような便利な機能も持っており、バッテリーが痛まないという他のスマホにはなくてこのXperia 5Ⅱを選ぶ理由足り得る特徴を持っているのは、大きなメリットと言えるでしょう。
とにかく日常の中で使っていく上で必要な性能各種が高いレベルにあり、加えて便利で快適に使える機能といったものがしっかり揃っているというのはこのXperia 5Ⅱの魅力であるのは間違いありません。
一応デメリットととしては動画のようなアス比の決まっているコンテンツに弱い点、それに無駄に物理キーが増えてしまった点が挙げられます。
動画への弱さに関してはここ最近のXperia共通の問題となり、これに関してはハードウェア的な問題となるために解決は難しいでしょう。ただこのアスペクト比によってテキストコンテンツを中心としたWebサイトなんかは他のアス比のスマホと比べても見やすいものになっているため、そちらの方のメリットがあることを考慮してこの点はある程度納得して使っていく必要があるでしょう。
不要なGoogleアシスタントキーについては位置の悪さがあり、特にスタンドで固定する形でスマホを使う方には強くデメリットを感じてしまうかもしれません。
ただ正直目立ったデメリットと言えるのはこれぐらいで、その他の点においてはこれといってデメリットが感じられないほどに完成度は高くなっているため、最近のAndroidスマホの中でも群を抜いておすすめできる機種になっていると言えます。
完成度が非常に高く、スマホとしての使いやすさというのがかなり集約されていてストレスが極端に少ないのは快適ですし、機能面で120HzやHSパワーコントロールといった驚異的なほどに便利な機能が用意されている点は、他のスマホにはない確かな強みと言えます。
カメラ性能に関してもAI補正の強さを見せるGalaxyなんかとは異なる路線を進んでおり、カメラユーザーにとって納得できるスマホカメラといったものを実現しています。ズーム機能の弱さはありますが。
もう少し価格が安くあればもっとおすすめしやすいスマホだったのは間違いないのですが、現状の価格でもキャリアポイントやスマホおかえしプログラムのような2年返却前提の施策を利用して契約すれば買いやすいかと思いますし、まあこの価格でも納得いくぐらいのスマホとしての良さを有しているため、気になってて迷っているという方は買ってもいいと思います。
それだけの満足度があるスマホです。