2014年4月から始まるはずの規制が一向に適用される気配のないWiMAX2。おかげで3日3GBの通信量を超えても無制限で通信できる状態が続いています。
今後これがどうなるかは不明ですが、この様子から考えるにSoftBankグループのような規制値を超えたらすぐに規制がされることはなく、3GBを多少は超えても許してくれそうな気配があります。
※追記:WiMAX 2の3日3GB制限については残念ながら適用が開始されてしまいました。規制後の速度は700kbpsと言われていたものの実際は1Mbpsほどとそこそこの速さにはなっています。しかしこの速度についてユーザーからの不満が増してきており、現在はこの規制速度をかなりゆるめており、実測6Mbpsという規制にしてはかなり速い速度を出してくれています。6Mbpsだと常用には全く困らないレベルの速度にあり、規制されているにも関わらず快適な速度となっています。今後はこの規制について3日3GB制限という条項をゆるめて提供する予定のようで、それまでは6Mbpsの速度で使える回線になります。 |
無制限高速通信が可能だったはずの305ZTの規制開始と比べるとまるっきり正反対の好印象を受け、他人にも勧められる「今のところ無制限な」モバイルWi-Fiルーターとしてその存在価値は高いと思います。
今回はそんな好印象さが目立つWiMAX2をオトクに契約できるキャッシュバックキャンペーンについての紹介をしたいと思います。ですがただ金額だけを考慮した紹介ではなく、キャッシュバックを貰えるまでのハードルの高さ/低さや解約のしやすさに注目してキャンペーンの中身を解剖してみようと思います。
解約金が高いWiMAX2+、キャッシュバックは貰っておきたい
予定されていた速度規制が始まらないということで、無制限プランかつ高速通信が可能なモバイル回線としては唯一無二な存在になっているWiMAX2。その特性を考えれば今でも十分におすすめできる通信規格です。
対応するWiMAXルーターもCAだの4×4 MIMOだのに対応することで、最大220Mbpsのダウンロード速度を出せるとしています。
今のところ無制限、規制されても700kbpsは出してくれるという話ですし、実際に700kbpsの世界を体感してみると割り切ってしまえば常用も可能なため、これからもWiMAX2を使った通信で一定の満足度は得られるものと思っていますが、何があるのかわからないのがモバイル通信業界です。
007ZやGL04P、鬼安WiMAXに3円Xiデータ回線から2円iPhone、シェアオプションの月サポ集中回線と、スポット的に大容量かつ安いデータ契約ができてしまう状況がここ数年間だけを見ても発生しています。
今後どうなるかわかりませんが、手法次第ではWiMAX2よりも契約内容の良いモバイル回線が出てくるかもしれません。
そうした時にWiMAX2から乗り換えようと思った時に最初に高いハードルして現れるのが、解約金の高さです。
1年目までは19000円、2年目は14000円、3年目以降は9500円に下がりますが、特に1年目の解約金の高さが目につきます。規制がやはり自分には合わない・もっといいデータ回線を契約出来たなどの理由で、途中解約したくなったとしても、この金額が解約金としてかかることを考えると契約段階から躊躇してしまいます。
ですので、万が一途中解約したくなった時のためにも、「キャッシュバック付き」の契約で解約金支払い分を予め手元に置いておくのがいいでしょう。
キャッシュバック金額の比較
というわけで若干強引な入り方ですが、解約金の足しを手に入れるためには「キャッシュバック付き」の契約をした方が良いということで、まずは現在WiMAX2+の契約についてくるキャッシュバック金額を比較してみたいと思います。
比較するのはW01とWX01の2端末にかかるキャッシュバックです。どこのWiMAX MVNOもこの2つはほぼ同じ金額ですので、端末は好みでいいかと思われます。どちらもクレードルセットのものを選んでいます。内容は一応2015年5月31日までのキャンペーンです。
事業社 | キャッシュバック金額 | その他選べる特典 |
---|---|---|
UQ WiMAX | 特になし | 特になし |
BIGLOBE | 15000円 | kindle fire HD 6,7 |
So-net | 15000円 | iPad,Xperia Tabletをレンタル |
@nifty | 20000円 | 特になし |
GMO とくとくBB | 20390円(W01) | WX01は17990円 |
金額だけで比較すると最も還元の強いのはGMOのとくとくBB WiMAXということになります(同端末WX01で比較すると2番目)。
なので金額重視で契約しようとした場合には、GMOが一番いいという結論にはなるでしょうか。
ですがGMOのWiMAXキャッシュバックキャンペーンは、金額が突出しているにも関わらず、それほど評判は良くありません。
その理由はキャッシュバックを貰うまでの手間や解約までの手間が非常に面倒だからということのようです。
そこで次ではキャッシュバック以外の契約に関わる問題について、それぞれで比較してみようと思います。
受け取りまでの期間
あまり重要な要素ではないですが、受け取りまでの期間を一応最初に比較しておきます。
事業社 | 受け取りまでの期間 |
---|---|
UQ WiMAX | 特になし |
BIGLOBE | 12ヶ月後 |
So-net | 13ヶ月後 |
@nifty | 9ヶ月後 |
GMO とくとくBB | 12ヶ月後 |
どのWiMAX MVNOと契約したとしても、1年はキャッシュバックまで待ったほうが良いと考えておくべきでしょうか。キャッシュバック申し込みのタイミングはここから約1ヶ月前が目安です。
申し込みの受け取り方法
キャッシュバックの受け取り方法は重要な項目です。受け取りまでの期間がほぼ全てのキャンペーンで長い時間を擁するため、下手したら忘れてしまう可能性もあります。
なのでなるべくわかりやすいキャッシュバックの受け取り方法が求められます。
事業社 | キャッシュバック申し込み方法の受け取り方法 | その他 |
---|---|---|
UQ WiMAX | 特になし | 特になし |
BIGLOBE | 振替払出証書送付 | 1ヶ月後を目安に送付 |
So-net | So-netメールアドレス宛 | 口座振込 |
@nifty | @niftyメールアドレス宛 | 口座振込 |
GMO とくとくBB | GMOメールアドレス宛 | 口座振込 |
UQとBIGLOBE以外は自社のメールサービスを利用した申し込み方法を採用しています。WiMAX2+の契約と同時に手に入るメールアドレスをチェックしないと、申し込みが出来ずにキャッシュバックが無効になってしまう可能性もあります。
解約方法
最後は解約時にどれだけ手間がかかるのかという点を調べてみたので比較しましょう。
解約を決意したのならば、すぐにでも反映させたいところかと思われます。
申し込みの手間やレスポンスの早さのある会社かどうかという点も将来を見越して選んでおきたいところです。
事業社 | 解約方法 | その他注意点 |
---|---|---|
UQ WiMAX | 電話、退会届を郵便送付 | |
BIGLOBE | Web、電話から解約 | 接続サービスにも加入しているため、 完全にサービスを終了する場合はそちらも退会が必要 |
So-net | Webから解約 | 同上 |
@nifty | Webから解約 | 同上 |
GMO とくとくBB | 契約更新月はBBnaviより 更新月以外の場合は書面送付 |
20日までの解約手続きで当月適用 解約後SIMカードを返却しなかった場合、損害金3000円 |
解約時に問題が生じやすいのはGMOのようです。ネット上でも他社と比較して解約までの流れを解説してくれる体験談に溢れ、その複雑さやわかりにくさにネガティブな評価をされていることが多いようです。
GMOとくとくBBのWiMAXを確実に解約する方法 – Webサービスで起業を目指すプログラマーblog
あらためてWiMAXキャンペーンを考えてみる
このようにキャッシュバック金額以外でも、各社のWiMAXキャンペーンは全く異なる内容を見せています。
特にキャッシュバックの受け取り方法の手間の差は、金額以上の問題がついてくるのではないでしょうか。
どれもキャッシュバックのタイミングが遅いため、仕事や家庭のことで忙しい思いをしていたりそもそも忘れっぽいという方には、BIGLOBEのような自宅にキャッシュバックの申込用紙がそのまま届くという方法は非常にありがたいでしょう。これならキャンペーン自体を失念してても、気付きやすいと思います。
GMO、@nifty、So-netの場合だともしもキャンペーンの存在を忘れてしまった場合に最悪キャッシュバックを受け取れない可能性があります。どれもGMOとSo-net、niftyのメールアドレス宛にキャッシュバック情報が送られてくるため、このメールアドレスを利用しておかないと気付くことが出来ません。
今だとGmailやYahoo!メールなどで、既にメインとなるメールアドレスを複数使っている方も大半でしょうし、新規でこれらのメールアドレスを機会もないでしょう。接続コースの解約でメールアドレスも解約されてしまうため、サブで使うにしても用途は限られます。
予定をしっかり管理できる環境でない限り、キャッシュバック失効の懸念があるので注意すべき問題があると言えます。転送すればいい話かもしれませんが。
キャッシュバック金額はGMOと@niftyがSo-netよりも上なので、メール受け取りの注意点を把握した上で契約するならこの2社のほうがいいでしょう。
ただGMOの場合は仮に契約更新月以外に解約したい場合に、解約の手間が面倒というデメリットもあります。それを考えると@niftyのほうが手間もかからずにいいでしょう。
というわけでキャッシュバック金額はもちろん、その他の手間や受け取りのしやすさなどを考慮した場合、
- メールをチェックする習慣が少ない方はBIGLOBE
- Googleカレンダーなどでしっかりキャッシュバック時期やメールチェックを管理できる環境がある方は@nifty
が現在(2015年5月)のキャンペーン内容からおすすめなWiMAX事業社と言えると思います。
BIGLOBE WiMAXはこのキャッシュバック方法が続いている間は、他社よりも安心して使える事業社でしょう。
@niftyとSo-netはキャッシュバック受け取り時期以外の手間や方法はほぼ一緒なので、金額の高い方を常に選んでおけば良いという感じです。今回紹介した時期は@niftyのほうが上というだけで、契約内容の優劣はそれほどありません。
ただしこれらはモバイル運用型のW01やWX01のキャッシュバック比較で、注目端末の一つでもあるU-Road Home2+のキャッシュバックが欲しい場合、GMO とくとくBBぐらいしか選択肢がないので注意して下さい。
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https://smaho-dictionary.net/2015/03/uroad-home2-review/