いつの間にか発売されていたBlackberry KEYoneを購入しましたのでそちらのレビューを行いたいと思います。
Blackberryシリーズはちょっとしか集めていないものの、今モデルはデザイン的にもpassportに匹敵するぐらい個人的にはヒットしたので、2017年絶対買う機種リストに入れていました。
正確な発売日が海外でもよくわからなかった機種ですが、無事一般販売もされて日本にも輸入できるようになっています。
まだこの時期は恒例のプレミアがついてしまっており、スペックの割に高額な8.5万円ほど購入費用が必要でしたが、日が経つにつれ価格は安くなっていくことでしょう。また6月下旬からはなんと日本で代理店販売が行われるということで、購入しやすい機種にもなるでしょう。
価格も海外からの輸入からは大分安くなった69,800円での購入ができるようになっており、今回のレビューで気になった方なんかはちょっと手を出してみてもいいかもしれません。
Blackberry KEYoneスペック
Android Ver | 7.1 |
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CPU | Snapdragon 625 |
RAM | 3GB |
ROM | 32GB |
ディスプレイサイズ | 4.5インチ 1620×1080 |
重量 | 180g |
バッテリー | 3505mAh |
リアカメラ | 1200万画素 |
フロントカメラ | 800万画素 |
LTE Band | 1/2/3/4/5/7/8/13/17/20/28/38/40 |
SIM | nano-SIM |
センサー類 | 加速度/環境光/デジタルコンパス/指紋/ジャイロスコープ/ホールセンサ/ |
GPS | GPS/A-GPS/GLONASS/BeiDou |
micro SD | 最大2000GBまで認識 |
スペックはこちらの通り。CPUはSnapdragon 600番台のミドル~ハイエンドモデルに分類される機種に搭載されるものが載せられています。このCPUで今現在の8~9万円というのはかなりプレミア価格になっていると感じるので、価格がネックという方は流通が落ち着くまで待っておくとよいでしょう。
その他に触れるべきところはそこまで多くありません。防水は残念ながら搭載されていないので注意が必要です。
デザイン
デザインではまずキーボード周りが非常に高級感溢れるものになっています。ガラス、ではないですが透明で文字がフローティングされた加工がされており、ただのプラスチックが中心だったこれまでのモデルに比べて明らかに高級感・スペシャル感といったものが強くなっています。
側面はアルミのため重さはありますが、その重さがまた高級感を感じさせてくれ所有の喜びを感じさせてくれます。電源ボタン・音量ボタンの他にショートカットボタンが用意してあり、好きなアプリを一発で呼び出せるハードキーも備えています。
背面は滑りにくい加工がされているため、キーボードも安心して打てます。
通知ランプが赤い色のため、メールが来た時にちょっと電池切れを錯覚させるような状態になるのがあまり好きではありませんが、全体的に本当に所有欲を満たしてくれるスマホとなっています。
発熱の少なさとバッテリー持ちの良さ
このBlackberry KEYoneを使っていて感じるのは、バッテリーの持ちが非常に良いということです。
そもそも形状としてゲームなどには向かないため、負荷の強い作業をしていないということもあるのですが、丸一日使って40%近くバッテリーが残っているなど、これまでのスマホにはないぐらいのバッテリー持ちを見せています。充電を忘れても翌日も多少抑えながら使えば普通に夜まで電池が持つレベルなので、非常に使いやすいことは間違いありません。
発熱も感じるような場面はないため、スマホとしては非常に安定している機種であるのが感じられます。
文字入力・文字変換等には難あり
文字入力周りのレビューはちょっと厳しめです。
まずキーボードについてはあまり問題はありません。入力しづらいようなキーの硬さやピッチではないので、キーボード自体は問題ありません。ただ画面が大きめなので重量バランス的にしっかりと両手でホールドする必要があります。そこまで気になるレベルではないですが、ちょっとバランス崩すと落としてしまう可能性があるため注意がいるでしょう。
文字変換・既存のIMEは使い勝手がちょっと悪いです。ほぼこれまでのBlackberryと同じような変換性能ではありますが、エンターキー一発で改行してしまったり、英単語入力の大文字小文字が正確に反映されないなど、気になる部分が多々あります。今のところ複数のIMEを切り替えながら使うという面倒なことをして乗り切るしかなく、せっかくのキーボードも実用性ではイマイチなものになってしまっています。
このあたりキーボードがデザインの一部というお飾りになっても良い、という考えでないとちょっと活用はしづらい変換周りの性能になっています。
なお何かうまくエンターキーの改行などを抑える方法、というかpassportに近い使い方をご存知の方はコメント欄に書き込んでもらえると助かります。
APN設定
APN設定にはドコモのspモードやMVNO各社のAPNがプリセットされており、一部の回線はSIMを入れただけで通信できるようになっています。
海外版でもこれなので、国内販売モデルでは更にプリセットされたMVNOというものが増えるかもしれません。他にもY!mobileのAPNもセットにされているので、こちらも設定不要で接続できるようになっています。
指紋認証
今モデルでは指紋認証に対応。キーボードのスペースキーで指紋認証を行うことが出来ます。認証スピードは最新モデルに比べると本当に少しだけですが反応が遅めですが、認証自体は即座に行われるためにストレスなしで操作することが出来ます。
また画面ノックでのスリープ解除にも対応しているので、電源ボタンを触らなくても起動できる仕組みが揃っています。
カメラ
カメラ機能はかなり自然な色合いで、Xperia XZsのように調整が必要な色合いではなく取って出しで十分見栄えの良い写真が撮れます。
カメラ比率も複数の中から選べ、passportのような1:1の比率の写真も撮れます。
また明るさを感覚的に調整することが出来るため、他のスマホのカメラアプリよりも使いやすいというのを感じました。
まとめ:不満はほとんどないが実用的ではないかもしれない
Blackberry KEYoneに関しては不具合もなく各動作の快適さや発熱のしにくくさなどを見ても、不満を感じる点はほとんどありません。
そもそも負荷の強いゲーム類にデザイン的に適さないということも関係してきますが、大体の用途で問題なく使えるスマホです。
ただ唯一文字変換のところだけは不満がどうしても出てしまい、文字入力という結構大事なポイントが使いにくいということで、肝心のハードウェアキーボードが実用的でないという弱点を持ってしまっています。
国内販売でこの入力の微妙な手の届かなさが改善されると嬉しいのですが、それはちょっと望み薄でしょうか。
個人的にはデザイン買いしているところもあるので、この入力のしづらさも耐えて使ってはいますが、人によっては致命的なネガティブポイントになってしまうかもしれません。もしもデザイン買いならばある程度我慢しながら使ってもらうことを前提におすすめしますが、キーボードに実用的なところを求めるならばちょっと難しいスマホというのは感じます。
なおこちらのスマートフォンは6月29日より国内のBlackberry代理店Foxから発売されますので、今後は輸入よりもそちらでの購入をしたほうが良いかもしれません。
ただし発売から半年以上経過するとこれまでのモデルと同じように大幅な値下げがなされるかと思うので、その際には輸入版を扱うイオシスやエクスパンシスからの購入をしてみると良いでしょう。
⇒エクスパンシス