前回紹介しましたdocomoのMNP用下取りプログラムの増額は、うまく他のキャンペーンと合わせることでiPhone6,6plusを格安に購入できるようになっています。
このキャンペーンでは、他社が準備していなかったMNP用の下取り価格を用意することで、割引のインパクトが非常に大きくなっています。
それに反応したのがやはりSoftBankです。
docomoの発表の翌日にはすぐに対抗したキャンペーン、「のりかえ下取りプログラム」が発表されました。
今回のキャンペーンはdocomoと同じ部分は変わりませんが、docomoにはないAndroidやガラケーの下取りにも力をいれてあるプログラムになっています。
キャンペーン内容
下取り額はdocomoに合わせ、最低保証額が2万4240円
SoftBankの発表した「のりかえ下取りプログラム」は、docomoに追随する形でのキャンペーンです。
docomoの設定したiPhone5s 64GBの4万3200円還元や、iPhone5cの3万4560円還元と同じ還元額になっています。
ここまでは同じですが、SoftBankの場合はさらに他社のAndroid端末なども高額な下取り額で受け付けてくれるようです。
例えば、つい最近発売されたAndroid端末の中でも人気の高い、Xperia Z2やZL2、Galaxy S5といったスマートフォンを、iPhone5sの64GBと同じ4万3200円で下取るという違いを見せています。
さらに、その他のAndroid、そして従来の2つ折りケータイなどのガラケー端末も、2万4240円で下取るなんていう太っ腹なところを見せています。
Androidの下取りはこれまで冴えない額で、中古ショップに売りに出しても1万円を超えないなんてことはザラにありましたが、SoftBankではそんな1万円も買取価格がつかない端末でも、2万4240円で下取ってくれます。
もしもMNPをする予定で、今使っている端末が無くても問題がないという場合は、このSoftBankのAndroid下取り最低2万4240円の保証というのはとてもオトクであると言えます。
iPhone以外の端末を購入でも使える
ちなみにこのキャンペーンは、iPhone6,6plus限定のキャンペーンではなくて、iPhone5sはもちろんAndroidやSoftBankケータイでもMNPで契約する時に使えます。
docomoの場合はiPhoneの最新版を使っていることが、キャンペーンをオトクに使える方の条件でもありましたが、SoftBankではほぼ全てのスマホを使う方にオトクなMNP用の下取りプログラムを用意したということになります。
注意点
のりかえ割と併用不可
ただdocomoより内容が良くなった代わりに注意点も増えています。
その一つが「のりかえ割」と併用できないということです。
MNPでは「のりかえ割」と呼ばれる通信料の割引やTポイントがもらえる特典があったのですが、これはMNP用の下取りとは併用できないということになります。
通信費用を計算する時に、こののりかえ割を含めて計算してしまうと、本来の請求金額より高くなってしまうので注意が必要です。
修正が入ってのりかえ割と一緒に使えるようになりました。
スマ放題限定
また、ホワイトプランはこのキャンペーンを使うと選べません。
ホワイトプランだとのりかえ割があるのでそちらを使ったほうがオトクになります。
また、家族のデータシェア子回線では利用できないので、シェア回線を組む予定の方は利用しづらいでしょう。
修正が入ってホワイトプランでも使えるようになりました。
通信費用からの割引。適用時期がズレて、2年縛りとズレる
docomoではポイントか値引き対応になっていましたが、SoftBankではどちらでもなくて通信費用からの割引による還元になります。
ですので、本体代金が一括では安くなりません。実質として計算した価格だけが安くなります。
この点はdocomoと全く違うので注意しましょう。
そしてこの割引は、申し込みが遅くなってしまうと割引の適用時期が本来の2年縛りの時期とズレるため、これからもSoftBankを使っていく方はいいですが、まだ2年後のキャリアは未定だという方には2ヶ月分の割引分ぐらいは損する可能性があります。
SoftBankと契約後、すぐに下取りを出せるように準備しておきましょう。
一応毎月の料金は以下のようになります。
iPhone6の16GBで、一番安いデータプランで契約した場合です。下取りしてもらったのはiPhone5sの64GBと一部のAndroidを仮定しましょう。
- 2916:スマ放題
- 3780:データ定額プラン2
- 324:Sベーシック
- -2920:月月割
- -1800:下取り割
- (2920:iPhone6の分割)
- 2300円(5220円):合計
一括の時は2300円で毎月使える安さになります。ここに別の割引キャンペーンも使えるので、適用できる方なら1000円台の毎月の利用額になるかもしれません。
分割でも5220円と結構安いので、普通の機種変更などよりも節約になるとおもいます。
直近3ヶ月以内の解約があるとダメ
また、MNPをキャッシュバック目的で契約する方の利用を防ぐため、同一名義で3ヶ月以内に他回線含めて解約があった場合は、この下取りプログラムを利用できません。
不要な契約をすすめてくる店がある
ニュースサイトなどで話題になっていますが、契約時に不要なオプション契約とともに購入をすすめてくる店があるそうです。
直接的なMNP用下取りとは関係ありませんが、自衛の構えは必要だとおもいます。事前に自分が契約に必要な条件を確認したり、オンラインショップを利用するなどして、問題のない契約をするようにしましょう。
以上が今回ののりかえ下取りプログラムの内容です。
docomoより高いですが、還元は通信費用の割引しか適用されず、2年間の契約が前提の下取り額になります。
注意点も多く、還元額の高さの割には使いにくい部分が残っているのも事実でしょう。2年間の契約を考えて、ホワイトプラン+のりかえ割にするか、スマ放題+下取りにするかを計算したほうがいいとおもいます。データシェアには適用できないため、家族でのりかえるならdocomoのほうがいいかもしれません。
のりかえ割はもうない何じゃないですか?
公式サイトで消えたそうです。
9月から始まりますが、それのことですか?