2月20日よりdocomo版のXperia Z3 SO-01GがMNPのみではありますが、割引が増額される事によって一括価格での購入がしやすいように安売りされる事になりました。
これでauとSoftBankに続くことになり、3キャリア全てでXperia Z3はMNP向けに値下げがされた事になります。
小型機のXperia Z3 compact SO-02Gも既にMNP限定で安売り端末になっていますが、今回のXperia Z3の追加によってサイズの選択肢が増えて選びやすくなったのではないでしょうか。
MNP限定の割引には「端末購入サポート」と呼ばれる新しいサービスの適用が必要です。このサービスは結構クセのある内容なので、その問題についてもここで触れておきます。
新しい価格、そしてその維持費用を3キャリア分で比較、端末購入サポートの内容について以下では紹介してみようとおもいます。
docomo版Xperia Z3のMNP価格と月々サポート
一括で契約しやすくなる価格には落ちるものの、それに伴って月々サポートと呼ばれる通信料割引の金額が大幅に減ってしまいます。従来のMNP価格だと3000円を超えていましたが、今回の割引後には1000円以下になっています。
そして同時にXperia Z3 compact SO-02Gでも価格と月々サポートが変更になっているので、そちらも一緒にお伝えしようとおもいます。
MNP価格 | 月々サポート | |
---|---|---|
Xperia Z3 SO-01G | 19440円 | ▲810円 |
Xperia Z3 compact SO-02G | 9072円 | ▲378円 |
Xperia Z3は2万円行かないぐらい、Z3 compactに至ってはMNP価格で一括1万円を割っています。
スマートフォンのスペックを考慮すれば相当安い本体価格にはなりますが、それに伴って月々サポートは減額となっています。Xperia Z3は810円と少ないながらも他社の安売り端末と同じぐらいの割引がついてきますが、compactのほうは378円という割引額になってしまいspモード分ぐらいしか引かれない内容になっています。
割引面ではほとんど期待出来ません。今までですとすぐに月々サポートが多いスマホやルーターに機種変更して、月々サポートの割引を復活させるというやり方もあったのですが、端末購入サポートによる縛りが今回は出来ているので、それも出来なくなっています。
端末購入サポートとは?
そもそも今回安売りの条件として新たに適用されることになる端末購入サポートとはどういったものでしょうか。
簡単に言ってしまえば、値下げをする代わりに制定された短期解約金、です。
イメージとしてはSoftBankで行われているMNP一括購入割引に近い内容です。端末のみを安く持ち出して契約を履行しない方が出てこないように、契約解除料を短期間上乗せする割引サービスをdocomoも採用したというわけです。
ただこのdocomoの条件がSoftBankと違うところは、docomoの場合は短期解約金が解約だけでなく「機種変更」も条件の一部になってしまっているため、注意しなければいけない度合いが上がっています。
解約を含めて端末購入サポートの短期契約解除料がかかる条件は以下の通りになっています。
- 解約・番号保管
- 機種変更
- FOMAへの変更
- パケットパックの指定外変更・解除・解除予約
今のところ判明している中ではこのようになっています。解約はもちろんですが、機種変更もダメだということを認識していないと思わぬところで解除料がかかってしまうかもしれません。
端末購入サポートは契約の翌月から6ヶ月間、つまり契約から7ヶ月間は有効で8ヶ月目になってようやく機種変更などが出来るようになります。契約日が1日の場合は当月から1ヶ月目として計算されます。
この端末購入サポートの短期契約解除料は、2月20日からXperia Z3とcompactにそれぞれ発生するのですが、それがバカにならない金額です。
端末購入サポート 短期契約解除料 |
|
---|---|
Xperia Z3 SO-01G | 29808円 |
Xperia Z3 compact SO-02G | 33696円 |
この解除料が機種変更をするだけでかかってしまう可能性があるため、20日以降この2端末を契約する際には本当に注意が必要になっています。もしもすぐに機種変更をしたい場合には、一括3万4000円ほどと考えて計算しなければいけなくなります。
詳しくは公式の内容を御覧ください。
Xperia Z3料金比較
一応端末購入サポートには注意喚起をしたため、もう一度Xperia Z3の話題に戻ってみたいと思います。
今現在3つの携帯キャリアから発売されて、MNPでの安売りが今回のdocomoの参入によって果たされたのがXperia Z3なわけですが、その毎月の維持費用について3社で比較してみたいとおもいます。
全てカケホーダイ系のプランで最小のデータ容量プラン、docomoとSoftBankはシェアも含めて計算してみました。
どれも本体価格はMNP一括だと安くなっているので、その場で支払ったものとして計算しています。
キャリア別Xperia Z3 維持費用 |
docomo | au | SoftBank | ||
---|---|---|---|---|---|
カケホーダイ基本料 | 2916 | 2916 | 2916 | ||
ISP(spモード等) | 324 | 324 | 324 | ||
パケットプラン (2GB/シェア) |
3780 | 540 | 3780 | 3780 | 540 |
割引 (月々サポート等) |
-810 | -531 |
-810 | ||
合計金額 | 6210円 | 2970円 | 6489円 | 6210円 | 2970円 |
短期契約解除料 | 33696円 | 特になし | 19440円 |
本体が安い代わりに維持費用はしっかり取られてしまいます。
シェアの子回線になれば3000円で使えますので、家族とともに契約する形が一番いいでしょうか。
docomoだと2台以上のMNPに対して1台あたり2万円を還元してくれる家族まとめて割があるため、家族でiPhone等docomoの他機種へののりかえを検討している方がいれば、その方と合わせて契約をするというのもいいかもしれません。
また恐らくこれに合わせてSoftBankもキャンペーンの拡大などをしてくるかもしれませんので、そちらも公式などを随時確認して注目しておくのもいいかもしれません。
日本ではiPhoneに次ぐほどの人気端末のXperia Z3がこれでようやく何処でも安くMNPで契約できるようになりました。その分短期的に縛りが増えてしまうデメリットも出てきますが、ちょうど学割と重なることですし新生活に向けてスマホの購入を検討していた場合には最適な契約の一つになるかもしれません。
ちょうどMNPを検討していたので、分かりやすい記事ありがとうございます。
1つ補足ですが、auの毎月割はauスマートパスなしでは324円少なくなってしまうので、それに未加入の場合だとSOL26の毎月割は531円となるかと思います。
auスマートパスの存在を完全に忘れていました。ご指摘通りです、ありがとうございます。
早速修正しておきます。