SoftBankがプリペイドプランを12月から名称とその内容を変更して「シンプルスタイル」というプランへと移行させます。
プランの内容自体にはほとんど変更は入っていないのですが、MNP割引や長期契約割引などがプリペイド式にも関わらず用意されています。
変更点について「シンプルスタイル」と「プリモバイル・プリスマ」の間ではそれほど多くありませんが、その概要についておさらいをしたいとおもいます。
「シンプルスタイル」と名称を改めたSoftBankのプリペイドサービスについて、その料金と契約期間、解約時の注意点を紹介します。
シンプルスタイル
「シンプルスタイル」はこれまでプリペイド式で3Gケータイやスマートフォンを利用することのできた「プリモバイル・プリスマ」サービスの新たな名称です。
プリモバイルやプリスマには無かった割引サービスを新設する他、他社製SIMロック解除済みあるいはSIMフリー端末向けにプリペイドサービスが利用できるようになっています。
現在は3Gケータイいわゆるガラケーと3Gスマートフォンのみが対応端末として販売されています。インターネット通信が3Gしか使えないため、SIMフリー端末でプリペイドを発行しても4G・LTEの通信網は利用できないようです。
3Gケータイとスマートフォンとでプリペイド式のサービス内容が違いますので、次からはその部分を解説していきます。
シンプルスタイル・スマートフォン
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ネットに接続できるプリペイドプランは2日分より選べる
このシンプルスタイルはプリペイドプランとなるため、毎月の基本料金はかかりません。使いたい場合はプリペイドチャージを行って、その分の通信料でネットに接続したり電話をします。
プリペイドチャージで選択できるプランはスマートフォンの場合3つあります。
チャージプラン | 料金 |
2日プラン | 900円 |
7日プラン | 2700円 |
30日プラン | 4980円 |
最短2日間パケット通信できるプランから最長30日間パケット通信できるプランまで揃っており、用途によってチャージするプランを選ぶことができます。
3Gによる通信のみですが、利用したデータ容量によっては速度規制が発生するようです。
まず月間のパケット通信量が1.2GBを超えた場合は、速度規制の対象になる「場合」があるようです。
また月間のパケット通信量に関わらず、2日プランは200MB、7日プランは700MB、30日プランは3GBを超えた場合は速度規制が「行われます」。
微妙に表現が違うので注意しましょう。前者は可能性の段階ですが、後者は確実に行うようです。
通話料は6秒8.53円です。
有効期間はチャージする金額によって60日や120日に変わります。電話番号自体の有効期間はチャージの有効期間が終了してから360日間で、チャージする度に更新されます。これを過ぎた場合には自動解約となります。
チャージ有効期間が終了してもSMS受信は可能です。
スマートフォン割引
シンプルスタイルとして新たに始まるプリスマのサービスでは、MNP向けと長期利用者向けの割引が始まります。
「MNP割」と「長期割」です。
MNP割
まずはMNPにどんな優遇がされるのかを紹介します。MNPでの優遇は2種類あります。
- 端末1万円引き
- チャージ金額1000円引き
この2つです。
端末1万円引きはわかりやすいとおもいます。その名の通りMNPで他社からの電話番号をプリスマに移した場合は最大で本体代金を1万円割り引いてくれます。
そもそもそんなに高い本体はないので、大体は0円で本体を一緒に購入できると考えられるでしょう。
もう一つはチャージ金額を1000円引いてもらえます。ただしこのチャージに値するのは、4980円の30日プランです。4980円のプランから1000円引きなので3980円でチャージできるということになります。
提供書を見る限り、この1000円割引はMNPの場合常時適用されるようです。ですので30日プランのチャージなら毎回3980円で利用できます。
長期割
長期割とは、30日プラン4980円のチャージを合計12回することで、その次の13回目以降は1000円引きの3980円へと永続的に割り引いてくれる割引のことです。
要は1年間継続してシンプルスタイルを使った場合、それ以降は更に安く使い続けられるという内容のようです。
MNP割は12回目まで適用され、13回目以降は料金は変わらないのですが割引の形式としてこちらの長期割のほうに変更されます。
解約金
解約金は1年以内の解約に対して1万9800円。MNP転出手数料は2000円ですが、3ヶ月以内のMNPの場合は5000円に手数料が値上がりします。
チャージ有効期限終了から360日経過後の自動解約時には、特に解約金がかかるということはありませんので、使わなくなった場合は自動解約されるまで放置しておけば特に解約する必要はありません。
シンプルスタイル・3Gケータイ
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3000円チャージから始めて、30秒43円
3Gケータイを利用したプリモバイルでは、3000円と5000円のチャージを利用して通話とメールの利用が可能になります。どちらのチャージも有効期間は60日で、それを過ぎるとチャージ残高は消滅してしまいます。
メールは286円をチャージ残高から支払うことで、30日間使い放題になります。パケット料金などが別途発生する心配はありません。
国際電話も可能ですが海外では使えません。
60日のチャージ有効期間を過ぎてから360日間は着信・緊急通報などの一部無料通話・SMSの受信だけは可能です。360日を過ぎた場合には自動解約が行われます。
販売端末は今のところ301Zと105SHという3Gケータイです。詳しくは公式オンラインショップで確認して下さい。
解約やMNPの仕様は、先ほどのスマートフォン契約と同じですので省略させてもらいます。
ほとんど「プリモバイル・プリスマ」と今のところ変わる所は出てきていません。
MNPと長期割が出てきたぐらいでしょうか。もう少し公式から発表が続いた場合には記述しておきますが、今のところ「シンプルスタイル」の概要はこのような内容になっています。
おもったより変化は無かったと言えるでしょうか。4G・LTE対応してくれるともっと使いやすいですが、それはもうちょっと先になりそうです。
docomoのSIMロック解除済みスマホにSIMを発行できるようになったのも面白いですね。3GのXperia Acro HDなんかに使ったら使いやすいかもしれません。