MNPをする際の転出予約番号の発行には2種類の方法があります。
継続型と切断型です。
普段、おそらく多くの人が利用する転出予約番号の発行方法は、継続型です。
15日間の予約番号の期間が終わっても、回線契約が解約されることなく継続されて行きます。回線が解約されるのは、MNPを行った時点です。MNPが完了されるまでは契約が継続していくために、継続型と呼ばれています。
では切断型MNPとはどういうものなのでしょうか。今回はこの切断型MNPについて紹介したいとおもいます。
解約を伴う予約番号の発行
継続型がMNPが完了するまで回線の契約が継続していくタイプの予約番号の発行方法であるとお伝えしました。
では、切断型はどうなのか。切断型は解約と同時に予約番号を発行する方法です。
これはどういうことかといいますと、継続型は15日間の予約番号の期限が過ぎても、回線の契約は残っているので、再度予約番号の発行やMNPのチャンスが出来ます。そのため、予約番号の期限がきれても全く問題のないやり方になります。
一方で切断型は、予約番号の発行と同時に回線契約を解約させます。ですので、一度15日間の予約番号の発行期限が過ぎると、既に回線契約が解約されているため、再度の予約番号の発行が出来ないばかりか、同じ電話番号を使うことが出来なくなります。そのため15日間の間にMNPするキャリアを探さないと、ただの純解約ということになってしまいます。
切断型のメリット:枠空け
では、この切断型MNPにはメリットはあるのでしょうか。15日間のうちにMNPしなければ解約扱いになって電話番号が使えなくなってしまうのは、リスクのある行動です。この切断型にはそのリスクを冒すこと以上のメリットがあるのでしょうか。
切断型のメリットはあります。それは、MNPの予約番号を発行した状態で回線枠を空けられる、という一点において存在します。
このメリットは、特に多回線を所持している人には非常にありがたいことでしょう。例えば、A社の回線枠が5、B社の回線枠が3で、両方の回線を交互にMNPして入れ替えようと考えている時、この場合A社の枠がいっぱいなので、まずはA社の回線をB社にMNPしないと枠が空かず動けません。ですが、MNPのいい条件がA社にしかなく、B社のいい条件は別の日にならないと期待できない、という時は、A社の枠が埋まっているので動きようがないです。
こんな時に切断型MNPが役立ちます。切断型でA社からMNP予約番号を発行と同時に解約することで、A社の枠が空き、B社からのMNPが可能です。15日以内にB社側にA社の切断型で出したMNPの予約番号を使って、B社に転入すれば、A社の枠が埋まった状態でも両社の回線を入れ替えることが出来ます。
切断型MNPのコツや注意点
期限は15日
切断型MNPの注意点をここからいくつか紹介します。まず最初は、何度か触れていますが、切断型MNPで予約番号を発行すると、回線契約が終了してしまいます。そのため、MNPを15日以内に行わないと予約番号の期限がすぎてしまうため、15日を過ぎたらただの純解約となってしまいます。ですので、なるべく切断型をするときは、良い条件の目星をつけておくのがやり方の1つです。
ポストペイドのみでプリペイドは不可
切断型のMNPを申し込みができるのは、ポストペイドと呼ばれる普通の契約のみです。いわゆるプリペイド式の回線のMNPには使えませんの注意してください。プリペイド式の場合は継続型のみがMNPの転出予約番号の発行に使うことができます。
申し込み方は「ショップ」で「切断型」でOK
切断型MNPの申し込みは電話からはできません。解約とセットでおこなうため、ショップの窓口へ行く必要があります。
「切断型MNP」は聞き慣れない言葉ですが、店員さんにどのように申しこめばいいのかわからないという方もいらっしゃるとおもいますが、「切断型でMNPの予約番号をください」で大体通じます。
ジニーやパスカルという、ショップが利用している端末には、転出予約番号発行の項目に、継続型と切断型というボタンがあるので、切断型と言えば店員さんに確実に伝わります。
以上が切断型MNPの説明になります。これらは活用次第ではとても役立つ方法だとおもいます。特に枠空けに困っている人には必須の知識かとおもいますので、ぜひ覚えておいてください。docomo、SoftBank、auで使える方法で、切断型MNPをした当日に枠が空きます。