ここ最近、Softbankは発売したばかりのAndroidスマホをMNP向けに一括購入割引を適用させ、本体一括価格を純粋な0円にするという施策を繰り返しています。
発売から1ヶ月ほどでGALAXY S6 edgeを、同じく発売したてのXperia Z4やAQUOS CRYSTAL 2といった端末を、一括購入割引によってMNP一括0円を公式のオンラインショップですら実現させています。販売時期を考えればまだまだ投げ売りは不要な時期ですし、何よりも新社長がMNP一括0円販売を過激な言葉で批判した直後に0円売りを自社が行うというちぐはぐさを見せており、なりふり構わない販売方法をしているような気がします。
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そんななりふり構わないSoftBankのMNP一括投げ売りの第3弾として、ついにあのiPhone 6/6 Plusが公式的に一括価格を格安にしてくることになりました。
iPhone 6/6 Plusにより強力な一括購入割引
7月17日より復活したSoftbankのiPhone 6/6 Plusの一括購入割引ですが、8月1日よりその金額が割引・契約解除料ともに大幅アップとなりました。
7月までは21,600円の割引に、1年以内の解約やパケット解除に対して契約解除料が11,730円かかるという、一般の方にもある程度受け入れられやすい内容になっていました。ところが8月からはこの両方の金額が増額。より高い割引になる一方でより高い契約解除料が発生するようになりました。
しかも今回は2月,7月のiPhone向け一括購入割引では不可侵だった「月月割」にも手を加え始めました。これによって一括購入割引の適用傾向はAndroidのものを踏襲することになり、Softbank的にはついにiPhoneもAndroidと同じような投げ売り扱いを開始するということになりそうです。
以下が8月からのMNP時一括購入割引価格と契約解除料、そして月月割です。
iPhone 6 | iPhone 6 Plus | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
容量 | 16GB | 64GB | 128GB | 16GB | 64GB | 128GB |
一括~適用価格 | 14,760円 | 27,720円 | 40,680円 | 27,720円 | 40,680円 | 53,520円 |
月月割 | 0円 | |||||
契約解除料 | 65,205円~ |
公式MNP一括投げ売りも維持費は割高
最も安い16GBだと公式のオンラインショップでもMNP一括14,760円と過去にオンライン上で販売されたiPhoneとしては最低に近い一括価格になるのではないでしょうか。特に条件なくMNPで一括購入割引を適用することでこの料金で契約できます。
価格としては一括で契約しやすくはなったものの、月月割の減額と契約解除料の増額はこの一括価格をもってしても大きすぎるデメリットでしょう。最低1年はSoftBankと付き合う必要があるので、ただ安いから、という理由でMNPしてしまうと維持費で痛手を負うことになるでしょう。予算含めて計画性をもって契約しないと厳しいものになります。
とりあえず月月割が0円の中でどういった維持費がかかってくるのかを一応計算しておきましょう。ホワイトプランとスマ放題の2つです。スマ放題については恐らく契約時にデータプランで5GBの標準プラン以上を契約させられると思われるため、安い小容量での計算ではありません。
iPhone 6/6Plus 一括購入割引 |
ホワイトプラン | スマ放題(5GB) |
---|---|---|
基本料金 | 1008 | 2916 |
のりかえ割 | ▲1008 | ▲1000(10ヶ月) |
S!ベーシックパック | 324 | 324 |
データ定額 | 5616 | 5400 |
合計 | 5940円 | 7640円 (のりかえ割終了後8640円) |
スマ放題では7640円という端末代を一括で支払ったにも関わらず分割契約顔負けの料金がかかってきます。普通に使うのでしたらこれにAPPLE CAREなどの加入をしたほうがいいでしょうから、そうしたオプション合わせて1万円近くなるでしょうか。
仮に1年使ったとして10万円近い総額がかかるため、Y!mobileや格安スマホが2年8万円ほどで使えるのに比べるとかなり高額です。一方でホワイトプランの約6000円という数字なら許容範囲ではあるかもしれません。
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一応これだけの維持費、これだけの契約解除料/一括購入割引金額が高くなっているため、MNPキャッシュバックも店頭での契約ならば高額なものが付いてくることでしょう。というかそもそもそのキャッシュバックでの維持費補填を前提に契約しないと成り立たないかもしれません。2台で10万円ぐらいが相場になっているので、このキャッシュバック込みで全体の維持費を考えましょう。カメラのキタムラとかで出てきていますね。
一括購入割引の注意点は過去記事で何度も触れているように、13ヶ月間の解約やパケット解除によって最大65,205円の契約解除料が解約金とは別にかかってきます。初月でいきなり解約なんていう荒業をキメた場合には75,465円もの契約解除料が合計してかかってくる契約ですのでご注意ください。
毎月段階的にこの1年間の違約金縛りは金額が減っていきますが、一括購入割引適用から12ヶ月目でも契約解除料は34,020円と高額になるため、1年以内に解約に適した時期が生まれるということもありません。
※追記:9月からは一括購入割引の内容が2年間の縛りへと大幅に増え、実質的に割賦販売と変わらなくなっています。せっかく一括で契約しても2年間機種変更や解約といった行為ができなくなるため、一括購入割引対象スマホとの契約はなるべく避けたほうが良い内容になっています。
分割契約時には一括購入割引が適用されないため、本体代の値下げこそありませんが、通信費からの割引である月月割自体は適用されます。仮にこれからiPhone 6を契約しようと考えた場合、この分割契約で5万円以上のキャッシュバックがある契約というものが出てくるのを期待したほうがいいでしょうか。プランはホワイトプランで、のりかえ割は基本料割引を使えば、1年以上使ってもある程度マシな契約になるかもしれません。
なお、価格自体は更新されているものの、8月1日時点でSoftBankオンラインショップではMNP一括購入割引の契約解除料が11,730円のままになっています。これが更新し忘れなのかオンラインショップではキャッシュバックが無いためにまた別の一括購入割引が適用されているのかは不明です。もしもこの契約解除料で済むのなら、開通テストとしても通常契約としてもオンラインショップからの契約も用途によっては有効になるかもしれません。
ただし誤記の可能性も十分あるのでしっかり都度確認して頂いてから契約するようにして下さい。
※追記:どうやら今回の一括購入割引は複数のものが混ざっているようです。キャッシュバックを前提とした65,205円の契約解除料があるものと、オンラインショップのように一括0円にはならないものの11,730円からの契約解除料を持ったものの2種類です。なのでオンラインショップのこの契約解除料は誤記ではなく正しい金額のようです。これならば途中で機種変更したりしても解除料は重い負担にならないでしょう。翌月機種変更で月月割を付けて維持費を安くしたい方はオンラインショップでの契約が良さそうです。
※追記:オンラインショップの契約解除料が8月3日以降の契約から値上がりました。店頭と同じ契約解除料になったため、以降オンラインショップで契約する価値はなくなっています。
総合的判断(ブラックリスト入り)で契約できなかった方も、運試しとして申し込みしてみるのにも適した契約の安さと縛りの軽さじゃないでしょうか。