2020年の最強コスパスマホとして登場したRedmi Note 9Sの、シリーズモデルとして2021年に発売されたRedmi Note 9Tについてをレビューしていこうと思います。
今回のRedmi Note 9TはSoftBank専売のキャリアモデルとなっており、デュアルSIM機能など一部の機能がRedmi Note 9Sと比べて利用できないなど使い勝手が劣化した部分もありますが、一方でおサイフケータイに対応するなどキャリアモデル化したおかげなのかより日本向けに使いやすくなっている機能といったものも用意されています。
価格が21,600円、MNPでは一括1円(オンラインショップでは48円)という安さのスマホでありながら、スペック面の充実度は高いために2020年同様、2021年もコスパスマホとして期待値の高いスマホと言えるのがこのRedmi Note 9Tです。
今回の記事ではこちらのスマホを色々と検証した上でレビューを実施しているので、購入の参考にしてもらえればと思います。
Redmi Note 9Tのスペック
Redmi Note 9T | |
OS | MI UI12(Android10) |
SoC | Dimensity 800U |
ディスプレイ | 6.53インチ,フルHD+ |
RAM | 4GB |
ROM,SDカード対応 | 64GB,micro SD 512GB対応 |
アウトカメラ |
4800万画素 200万画素(夜景) 200万画素(マクロ) |
インカメラ | 1300万画素 |
サイズ | 162mm×77mm×9.1mm |
重量 | 200g |
バッテリー | 5000mAh |
通信機構 | Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac |
生体認証 | 指紋認証/顔認証 |
その他 | イヤホンジャック,ハイレゾ,ステレオスピーカー |
おサイフケータイ、防滴コーティング |
21,600円という定価を考えればスペック面の充実さはインパクトがあります。
メジャーなSoCではないものの後述するようにベンチスコアの高いMediaTekのDimensity 800Uを採用したことにより、性能面での高さがまず期待できます。
それでいて防水規格にこそは対応していないものの、Xiaomi独自の水はねコーティングを施し、おサイフケータイにも対応した「機能性の高さ」といったところも低価格機ながら備わっています。
ここに5,000mAhのバッテリー容量を持ち、電池持ちといったところでも安心感を得られるのは強いでしょう。
2万円台前半のスマホとしては基本的なところがかなりしっかりしたスペックとなっており、物足りないと感じるのもRAMぐらいです。
ただそのRAMすらも価格を考えればスペック的には妥当ではある上、その他の構成が良いものが揃っているのはコストパフォーマンスの良いスマホと言えそうです。
Redmi Note 9Tの価格
Redmi Note 9Tの販売価格は以下の通り。
Redmi Note 9T | |
販売価格 | 21,600円 |
MNP一括価格 | 1円(オンラインショップのみ48円) |
定価でも21,600円という安さで購入でき、新規やMNPなら一括1円(オンラインショップだと一括48円)という価格で売られる格安機となっています。
SoftBankの専売モデルになるものの、端末だけを購入してSIMロック解除を行いSIMフリーモデルに近い感覚で利用することができます。
ただし端末のみ購入に関しては後述するように注意点があります。
SoftBankユーザー以外でも性能が良くてこの安さを実現したRedmi Note 9Tを購入できるため、多くの方に注目してもらいたいスマホになっています。
Redmi Note 9Tのデザイン
デザイン面に関しては、これといって特徴的な部分はないでしょうか。
フロントカメラはPixel 4a式、リアカメラもそこまで突起がないためにカメラ周縁部で別の機器を傷つける心配もなさそうです。
ディスプレイは液晶のため、少し明るさや鮮やかさといったものの印象は薄いでしょうか。
そこまで特徴は無いものの、無難なデザインとなっており、2万円台前半のスマホ特有の安っぽさというのも薄いため、その点においては評価することが出来ます。
Redmi Note 9Tの各種性能について
性能・Antutu
まず性能面をベンチマークアプリで確認をしていきましょう。
性能に関するベンチマークについては最もポピュラーなAntutu Benchmarkアプリを利用し確認していきます。
こちらの数値を他のモデルと比較していくことで、Redmi Note 9Tの実力がどの程度あるかというのを確かめてみます。
基本的に数値としては20万点を超えるようになると普通の使い方なら体感での差は少なくなり、ゲームなど一部の重いアプリの挙動に差が見えるのみになってきます。
Ver8.5.3 | Redmi 9T | Redmi note 9S | Rakuten Hand | Redmi 9T |
---|---|---|---|---|
総合スコア | 289816 | 249133 | 273507 | 182558 |
CPU | 93318 | 100321 | 101199 | 68317 |
GPU | 84389 | 49736 | 73021 | 33999 |
MEM | 56011 | 46883 | 43650 | 42627 |
UX | 56098 | 52193 | 55637 | 37615 |
ベンチスコアはこの高スコア。
Redmi Note 9Sの24~27万でも相当のコスパの良さだった訳ですが、このRedmi Note 9Tはそれを超える28万点台を記録しています。
21600円、MNPなら一括1円(48円)のスマホとしてはこのベンチスコアは良すぎます。
もうこれだけでRedmi Note 9Tは買いだと言えるはずです。
ただこちらはSoCにDimensity 800Uを採用している関係で、Antutu以外のベンチマークアプリが起動しない、落ちてしまうという問題が発生しており、他のスマホよりもこのベンチスコアは参考値として考えるべき、というところは注意して欲しいところでもあります。
実際の操作を見る限りはこのスコアも納得のサクサク感を見せているため、そこまで心配するものではありませんが。
ゲーミング機能
性能が高いということでゲーム向けにも期待がかかります。
そうしたゲーム向けの機能として『ゲームターボ』といった独自機能も用意されているため、そちらの内容も確認をしていきましょう。
- パフォーマンスモード(ゲームに帯域を確保/タッチレスポンスと感度向上/オーディオ強化)
- メモリの例外
- 明るさ調整・読書モード・スクショジェスチャー・通知のオフ
- タッチ耐性エリアの設定、連続タップの感度調整
ゲーミング機能としてはこのようなものが用意されています。
ただし、Redmi Note 9Tでゲームをする場合は注意点が他のスマホと比べても強くあります。
詳しくは後述していますが、CPUが若干マイナーということもあり、いくつかのゲームが表示周りにおいて最適化されていないものがあります。
これによってゲーム向けの性能ではあるものの、実際に使ってみるとゲームには若干向いていないというのがわかります。
この点はRedmi Note 9Tの性能を考える上で注意が要ります。
バッテリー
テスト内容 | バッテリー状況 |
---|---|
AOD・アンビエント表示オン:スタンバイ状態で10時間 | ━ |
AOD表示オフ:スタンバイ状態で10時間 | 100%⇒98% |
明るさオートでYoutubeスポーツ2時間(720p) | 100%⇒91% |
原神約1時間ほどプレイ |
100%⇒81% |
YouTube推移
(同時記録ではなくそれぞれ購入直後の推移。気温差などで同条件ではないものの、バッテリー劣化する前の結果として比較の参考にしてください。)
1時間 | 2時間 | 3時間 | 4時間 | 5時間 | |
Redmi Note 9T | 96% | 91% | 85% | 80% | 74% |
Redmi 9T | 95% | 90% | 85% | 79% | 73% |
Rakuten Hand | 92% | 84% | 79% | 74% | 68% |
AQUOS sense4 lite | 98% | 95% | 92% | 89% | 85% |
iPhone 11 Pro | 99% | 91% | 86% | 79% | 71% |
iPhone SE | 89% | 76% | 63% | 50% | 26% |
Xperia 1Ⅱ | 93% | 80% | 76% | 71% | 62% |
Redmi Note 9S | 96% | 92% | 88% | 82% | 76% |
Pixel 4a | 92% | 82% | 76% | 71% | 62% |
Mi 10 Lite 5G | 96% | 92% | 87% | 83% | 78% |
バッテリー性能はXiaomiのミドルレンジ、エントリーモデル機お馴染みの良さを見せています。
省電力CPUかつMIUIのタスクキルの強さといったところから、バッテリー消費は高くなることはありません。
元々5,000mAhということで容量的にも不安がない中で、消費の激しいスペックでもないためにバッテリー性能に関しては心配のいらないものになっています。
発熱
Antutu連続起動 | バッテリー温度 | CPU温度 |
---|---|---|
1回目 | 30.9℃ | 35℃ |
2回目 | 33.2℃ | 38.1℃ |
3回目 | 33.7℃ | 40.4℃ |
(同じ環境下:3月の気温(17℃ぐらい、エアコンありでの設定)で比較)
比較機種/同一環境下(バッテリー温度/CPU温度) | 1回目 | 2回目 | 3回目 |
---|---|---|---|
Redmi 9T | 30.9℃/35℃ | 33.2℃/38.1℃ | 33.7℃/40.4℃ |
Redmi Note 9S | 29.6℃/29.8℃ | 32℃/31.7℃ | 33.1℃/35.2℃ |
Mi 10 Lite 5G | 32℃/35.5℃ | 35.3℃/38.4℃ | 36.2℃/41.7℃ |
発熱に関しては抑えられがちではあるものの、9Sよりはしっかり発生してしまうため、この点は特徴的なところはないでしょうか。
これまで触ってきた低価格だけど高性能、といったスマホの中では少し発熱はしやすい印象があります。
現状この発熱でベンチスコアも落ちることがないため、悪影響は限定的かと思いますが、これといった特徴があるわけではありません。
Redmi Note 9Tのカメラ性能
カメラに関しては4眼ではあるものの、一つは深度測位レンズのために実質3眼。さらにもう2つのレンズがマクロと夜景用となっており、主に使うレンズは広角レンズのみとなります。
他のスマホだと4眼構成となると超広角レンズなり望遠レンズなりを用意してくることが多いですが、Redmi Note 9Tでは珍しい構成となっています。
アウトカメラ |
4800万画素 200万画素(ナイトモード) 200万画素(マクロ) |
---|---|
インカメラ | 1300万画素(標準) |
用意されている撮影モードは次のようなものがあります。
撮影モード
- 写真
- ビデオ
- ポートレート
- プロ
撮影機能
- AIモード
- HDRモード
- ナイトモード
- 48M撮影
- ショートビデオ・タイムラプス
- フラッシュ
- ビューティー/フィルターモード
- マクロ撮影
- 水平器
- チルトシフト
Redmi Note 9T実機で撮影した写真
以下ではRedmi Note 9Tで撮影した写真を載せておくので見てもらえればと思います。
サイトの容量の関係上、写真は圧縮してあるためアップで見ると多少ノイズが載っている場合がありますがご了承ください。大まかな雰囲気を感じて貰えればと思います。
(左Redmi Note 9T、右Redmi Note 9S)
カメラ性能としてはRedmi Note 9Sと比べた時に若干見劣りするでしょうか。
ダイナミックレンジの広さといったところは9Sの方が優れており、9Tの方は白飛びがしやすくなっているのが感じられます。
どちらもAIオンにしていますが、コントラスト差の激しい中でも青空を残している9Sに比べると9Tは若干色味が淡白で白飛び感も強めなのを感じるはずです。
(左、Note 9T、真ん中Note 9Tナイトモード、右Note 9S)
暗い場面での撮影能力の高さは結構褒められる性能かと思います。
こちらも9Sは強いですが、それに劣らず9Tもしっかりした強さを見せます。
明るい場面での白飛びの仕方を考えると、もっと強烈な光源下ではディテールが消滅してしまう可能性もあるものの、十分すぎる暗所撮影能力を有しているのがわかります。
ただ色合いとしてはナイトモード撮影よりも通常撮影の方がいいでしょうか。ナイトモードだとクッキリしてはいるものの暖色が強めになっているため、若干暗い場面の雰囲気が変わってしまいます。
価格を考えればこの撮影能力の高さは高く評価できるものになっており、専用レンズを備えているだけある性能と言えるでしょう。
動画撮影能力
動画の撮影能力はYouTubeレビューの方で残しています。
Redmi Note 9Tのメリット・デメリットをレビュー
ここからは具体的にRedmi Note 9Tを触ってみて感じたポイントをレビューしていこうと思います。
ベンチスコアも高く、スクロールかなりしっかりとしており2万円台前半とは思えない良さ
Redmi Note 9Tは検証結果からもわかるように、ベンチスコアが価格の割にかなり高いです。
Dimensity 800UというMediaTek社製のSoCということもあり、Antutu以外のベンチマークアプリが現状動かないために多少数値の正確さには疑問があるかもしれませんが、現状スマホとしての動きを見る限りはAntutuの数値を参考にして良いレベルの動作を実現しています。
実際に操作をしてみても、スクロールの滑らかさ、それに文字入力のフリック感といったところは非常に優秀で、21,600円のスマホとは感じられない非常に優れた動作となっています。
価格を知らずにこの機種を触った場合、普通に上位モデルだと思わせるほどに動きが良いです。
質感やディスプレイ品質といったところに関しては安いモデルだというのは否めないものになっていますが、単純な動作というところでは価格の安さを感じさせないものになっており、2020年に衝撃を与えたRedmi Note 9S同様に21年はこのNote 9Tが価格破壊スマホとして長期間話題になってくるのは間違いないでしょう。
2万円台前半、MNPなら一括1円という価格の性能ではないのは間違いなく、コストパフォーマンスといった観点でスマホを購入するならこのRedmi Note 9Tで2021年は決まりの可能性が高いです。
MIUIの便利機能が使えた上におサイフケータイも利用可能、防水・防塵はないが水はねコーティングによる実質防滴仕様は利便性は高い
機能面でもこの価格帯においては結構充実しているのがRedmi Note 9Tの良いところです。
Redmi 9Tと内容的に被ってしまいますが、Xiaomiのスマホは低価格モデルであってもMIUIという共通の独自UIを採用しているため、こちらに内包された機能が価格に関係なく使えるという特徴を持っています。
まずこれによって低価格なモデルであってもソフトウェア面で便利な機能が利用できるようになっています。
利用できる機能としては
- クイックボール
- 片手操作
- ジェスチャー操作
- フローティングウィンドウ
- ゲームターボ
- ビデオツールボックス
- バッテリーセーバー
- デュアルアプリ
- 通知領域カスタマイズ
- (ショートカットプラス利用でセカンド・スペースを呼び出し可能)
いくつかの機能を紹介すると、
クイックボール:画面にフローティング表示ができるショートカットトグル機能がクイックボールです。
フローティングウィンドウ:こちらはAndroid 11機で増えてきた機能でもあるかと思いますが、MIUI12で追加された機能です。こちらは通知が来たアプリを今のアプリを閉じることなく、アプリの上にフローティング表示させることでLINEの内容などを確認することができます。
今のアプリを閉じずに軽くメール内容を確認出来たりするため、便利な機能として利用できるはずです。
デュアルアプリ:こちらはお馴染みの機能で、アプリの複製を行うことができます。Xiaomiの場合にはメッセージアプリに限らず普通のアプリも複製することができるため、他のメーカーのスマホよりも複製によって色々な使い道があるのがこのXiaomiスマホの特徴になっています。
バッテリーセーバー:バッテリーセーバー機能は3種類。全体の動作を制限するものとより強く制限するもの、そして特定のアプリを選んで強いスリープ状態に送る機能が用意されています。アプリによっては待機状態で電池を食ってしまうものがあるわけですが、それをピンポイントでバッテリー制御する機能を有しています。
セカンド・スペース:こちらはスマホの中に新たなスマホのホーム画面を作れる機能になっていて、アプリ構成やアプリ内アカウント構成が全く違う「スマホの中身」を作ることができます。
どうしてもメインのスマホの画面内では見せたくないアプリなどを使用したい場合には、こちらの機能を使えば家族やパートナーにスマホを見られても、おかしなことにならずに済みます。
通常だとストレージが64GBということもあってか、Redmi Note 9Tではこの機能は隠されてしまっていますが「ショートカットプラス」という外部アプリを使えばこの機能を呼び出すことができます。
これらのスマホ操作のところで便利に使える機能に加えて、Redmi Note 9Tでは
- Xiaomi初のおサイフケータイ対応
- 防水や防滴規格は通してないものの、防滴相当の独自コーティング
を用意しており、普段の利用においても利便性や安心感の高いものになっています。
21,600円という価格で性能面にかなり力を注ぎながら、機能面でも使いやすくて便利なものがしっかりと揃えられているのはRedmi Note 9Tの凄さとしてこちらも高く評価することができます。
システムに16GBほど容量を使用、ゲームもできる実力があるだけにストレージの少なさは気になる
気になる点はストレージの少なさ。
micro SDが使えると言っても、64GBは若干少ないように感じます。
システムで16GBほどを使っていて実質50GB未満しか容量は残っていないですし、ゲームなどが遊べる実力を持っていて色々なアプリや利用方法に対応できるだけあって他の低価格機の64GBモデルと比べるとストレージ容量には物足りなさがあります。
micro SDを使え、って話なのでしょうが対応していないアプリなんかもゲームを中心に多いので、性能の高さゆえにやれることが多いスマホであるからこそストレージはもっとあってよかったのを感じます。
非対応のアプリがあるなど、SoC側に対応していないアプリが確認できるので注意
SoCがDimensity 800Uということで、特にゲームアプリを中心に起動しないアプリというものがあります。
現状まだ確認しているアプリは少ないのですが、ベンチマーク系やゲームアプリは動いても途中で落ちてしまうものなんかがあり、安定性といったところはSnapdragonやKirin、Exynosなんかと比べても低めではあります。
まだまだマイナーなSoCということでアプリ側が最適化されていない、そもそも対応していないという状況が多く、インストールができなかったりインストールできても挙動がおかしかったりしてしまうことが多々あるため、何か必ず使いたいアプリがあるようなら購入前に挙動を確認しておきたいところです。
このRedmi Note 9Tが売れればアプリ側もDimensityに対応してくれるようになるかと思うので、安定的にアプリを使えるようになるのはもうちょっと時間が経たないと難しいでしょうか。
この点は利用する上で注意が必要です。
ゲームは起動できたとしても最適化がされておらずベンチスコアの割に挙動がおかしいことも
上記のデメリットやゲーム機能の項目のところでも触れていますが、起動できるゲームであってもこちらのRedmi Note 9Tは油断ができないのも注意すべき点です。
一部のゲームアプリは起動できてもこちらのSoCであるDimensity 800Uでの最適化というのが行われておらず、ベンチスコア的には余裕でサクサク動かせる実力を持っていながら、ガクガクになってしまったり画質が非常に荒いものになってしまっています。
一時期のファーウェイスマホ/Kirinとゲームアプリのような問題が発生しています。
以下のデレステなんか顕著な例で、3Dリッチ設定でも画質が落ちて字幕も読めないレベルになっています。
ベンチスコアの高さを活かせるのがこうしたゲームを中心とした高負荷なアプリなわけですが、それと相性問題のような起きてしまっているのはせっかくのスペックの高さを活かせないという意味で残念なポイントになってしまっています。
ベンチスコアの高さから「ゲーム向け!」なんて声が上がるかもしれませんが、最適化されていないゲームにおいては全くその良さを活かせないものになっています。
解決方法としては各アプリがDimensityに対応してくれるのを待つしかありません。そのためには売れて要望が増えないと・・・。
端末のみ購入(移動機物品販売・移動機単品購入)はSoftBank回線があると楽かも
今回のRedmi Note 9Tは非常に良いスマホではあるものの、SoftBankの独占販売ということで若干ハードルが高めです。
ソフトバンクショップやヨドバシカメラなどの家電量販店で「端末のみを購入」してSIMロック解除をその場で申し込めば、ほぼSIMフリースマホ同等に扱うことができるものの、一部のショップでは端末のみの販売を快くしてくれないところがあります。
これに関しては必ず端末のみを購入できる方法、というものはないために難しいのですが既にSoftBank回線を持っていればもしかしたら購入しやすいかもしれません。
自分の場合は機種変更で在庫があるかを聞いて、 iPhoneからSIMが変わるから端末のみの購入でもいいかを聞いてそのまま了承されました。
端末購入のみでも本人確認などの手続きが入る上、SoftBankユーザーは契約回線の提示というのも必要なため、SoftBankの回線があった方がその辺りスムーズにいける分店員さん的にも手続きが面倒ではないのかもしれません。
といっても結局お店の方針によるんでいろんなところへ行かなきゃダメかな・・・。
性能の高さと価格の安さは21年最強レベル。それだけにCPUに最適化されていないアプリの問題は残念であり注意したい
メリット
- 21,600円、MNP一括1円のスマホでありながら、非常に高いベンチスコアとそれに納得できるスムーズな操作
- おサイフケータイ、防滴同等機能、MIUIと、低価格機でありながら機能性も充実している
- バッテリー性能なんかも良好
デメリット
- 性能は高いがCPUへの最適化が済んでないアプリがあり、起動や動作に問題がある
- ROM64GBはせっかくの性能を活かすには物足りない
- SoftBank独占のため端末のみの購入が若干しづらい、さらにデュアルSIM仕様なんかではない
コストパフォーマンスといったところでスマホを見るのは安直すぎてしたくないのですが、流石にこのRedmi Note 9Tのいわゆるコスパの良さというのは褒めるものでしかなく、低価格なスマホで色々やってみたいと贅沢な考えを持っている方にも納得してもらえる可能性の高い1台になっています。
動作の滑らかさといったところはこれまでキャリアから販売されてきた2万円台前半のモデルの中では群を抜いており、2020年に発売された4万円台の機種すらも超えた破格の動作になっています。
この性能に加えて機能面でも独自防滴とおサイフケータイを備え、MIUIの各種便利機能が利用できるようになっているのは驚異的であり、コスパがよいと言わざるを得ません。
バッテリー性能も容量と独自UIの恩恵を受けて非常に優秀なため、普段使い・ライトな利用方法といったところにおいてほぼ不満のでないスマホになっています。
価格の安さを考えればこれらの性能・機能は文句なしで高く評価できるものになっています。
ただ非常に大きな注意点としてはかつてのExsyosやKirinにも出た問題として、アプリ側のCPUへの最適化といったものが間に合っていないものが多々見られます。
こちらについてはアプリ側の対応を待つしかありませんが、特にゲームアプリを遊ぼうと思ったときには注意が必要なポイントになり、性能は良いのですが決してゲーム向けにおすすめできるスマホではありません。
2万円のスマホでゲーム性能を期待するな、というのもありますが、ベンチスコアが高いだけにこの問題は残念なところではあります。
ゲームアプリがしっかり対応してくれるまではもうしばらくかかりそうなので、格安ゲーミングスマホとして考えるのであればもうちょっと待ちましょう。
この問題以外はほぼ完璧な構成と価格となっています。使いやすいスマホを低コストで手に入れたいならこちらの機種は最適と言えるはずです。
MNP契約ならオンラインショップで、端末のみ購入ならショップ店頭で申し込みをするといいでしょう。