今回はかなりの高スペックでありながら機種変更でも2万円で契約できるOPPO Reno5 Aのレビューを行ってみたいと思います。
通常だと4万円前後の価格で販売されるスマホですが、Y!mobileやOCNモバイルONEとの回線セット契約では2万円前後の価格に落ちる上、Y!mobileだと機種変更でも格安に契約できるようになっており、かなりお買い得感を感じたために購入しました。
Y!mobileユーザーを中心に高コスパスマホになり得るポテンシャルを十分に持っているスマホになるため、より詳しい実力といったところをここでは確認していきます。
OPPO Reno5 Aの良かった点・悪かった点
良かった点
- Y!mobileユーザーであれば圧倒的なコスパの良さ
- Snapdragon 765Gでゲームもできる高性能さ
- 防水・おサイフケータイ・Color OS独自機能の豊富さ
悪かった点
- Color OSのバックグラウンド制御・タスクキルの独特な挙動
- バッテリー性能が思ったほど高くない
- Y!mobile版はシングルSIM
発売日と価格・キャリア情報
発売日は6月1日。
Y!mobileではシングルSIM版が発売されており、SIMフリー版はデュアルSIMとなっています。
販売価格はY!mobile版とSIMフリー版で異なります。
価格 | 通常 | 機種変更 |
Y!mobile版 | 39,600円 | 21,600円 |
SIMフリー版 | 39,818円 | ─ |
Y!mobile版は回線契約込みだと18,000円もの割引が行われ、21,600円で購入できるようになっています。
しかも今回新規やMNP以外にも機種変更でも安く購入できるようになっている点は大きなポイントであり、個人的にも購入を決断した理由となります。
さらに今ならPayPayボーナスも3,000円分付くために実質価格は18,600円というものに。
この安さはちょっと驚異的です・・・。
OPPO Reno5 Aのスペック
OPPO Reno5 A | |
OS | Color OS11(Android 11) |
SoC | Snapdragon 765G |
ディスプレイ | 6.5インチ/液晶 |
RAM | 6GB |
ROM | 128GB |
アウトカメラ | 6400万+800万+200万+200万 |
インカメラ | 1600万 |
サイズ | 162×75×8.2㎜ |
重量 | 182g |
バッテリー | 4000mAh |
その他 |
Y!mobile版(シングルSIM+micro SD) 5G対応/防水・防塵/おサイフケータイ |
対応周波数
- 5G:n3/n28/n77
- 4G:Band 1/3/8/18/19/26/28/41/42
- 3G:Band 1/6/7/9
各種搭載機能
ナビゲーションキー配置 |
左:戻る 中央:ホーム 右:履歴 (設定で変更可能:ジェスチャー操作) |
---|---|
SDカード対応 | 最大1TB |
指紋認証・顔認証対応 | ○/〇 |
バッテリーセーバー機能 | 〇(アプリ通知などに影響があるため、購入後自分好みに設定することが望まれる) |
リフレッシュレート変更機能 | × |
ゲーミングモード | ゲームスペース |
その他 | Color OS独自機能利用可、モノラルスピーカー、イヤホンジャックあり |
Snapdragon 765Gを搭載し、なおかつ防水とおサイフケータイを搭載しておりかなり万能なスペックとなっています。
特に防水は「IPX8」となっており、非常に高い耐水性を持つ規格に準拠しており、この点は同じ中国メーカーのスマホと比べても異質な存在感を見せています。
さらにColor OSを搭載することによって、オリジナルの機能を複数利用できるようになっています。
アプリをパスワード管理することが出来るようにもなっており、人に見られたくないアプリをロックして使うことが出来るようになるので「浮気スマホ」的にも使えます。
機能性といったところにおいては全体的に万能感は高めとなっており、格安購入できるスマホながらメインスマホとしても使いやすい機種になっています。
購入時付属品
シンプルながらインパクトの強い外装をしています。他キャリアの販売モデルを見ると、OPPOはこのデザインの路線で行きそうです。
付属品はTPUケースとSIMピンが付いてきます。
特に目立った機能はないものの、購入直後から画面やボディの保護が可能となってきます。
OPPO Reno3 Aとの比較
ちょうど1年ほど前に販売されて、同様の価格帯で出されたOPPO Reno3 Aと今回のOPPO Reno5 Aを比較してみましょう。
デザインとしては結構細かい部分が異なっており、単純に後継機種とは言えなそうです。
スペック面でもかなり大きな差が出ています。
Reno5 A | Reno3 A | |
SoC | Snapdragon 765G | Snapdragon 665 |
Antutu | 380043 | 182795 |
ディスプレイ | 6.5/液晶 | 6.44/有機EL |
カメラ | 6400万画素 | 4800万画素 |
ディスプレイが有機ELから液晶に変わっており、若干動画を見る時にOPPO Reno3 AよりもReno5 Aの方が明るさや発色といったところが見劣り感があります。
ただ性能面での進化が半端ないため、ディスプレイ以外ではOPPO Reno 5Aの圧勝と言える比較結果です。カクつきが見られたOPPO Reno3 Aと比べてもストレスが少なく、かなり快適に使えるスマホになっていて満足度の高さが違います。
ベンチスコアは後述のように差がありますし、カメラ性能といったところもOPPO Reno5 Aの方がより優れています。
デザイン面は若干野暮ったさが増してしまっていますが、そこまで酷いものでもないために許容範囲でしょう。
OPPO Reno5 A各種基本性能
性能・Antutu/3Dmarkベンチマーク
まず性能面をベンチマークアプリで確認をしていきましょう。
性能に関するベンチマークについては最もポピュラーなAntutu Benchmarkアプリを利用し確認していきます。
こちらの数値を他のモデルと比較していくことで、OPPO Reno5 Aの実力がどの程度あるかというのを確かめてみます。
基本的に数値としては25万点を超えるようになると普通の使い方なら体感での差は少なくなり、ゲームなど一部の重いアプリの挙動に差が見えるのみになってきます。
Ver9.0.7 | Reno5 A | Reno3 A | Mi 10 Lite 5G | Redmi Note 10 Pro |
---|---|---|---|---|
総合スコア | 380043 | 182795 | 368621 | 290697 |
CPU | 111152 | 70122 | 111819 | 75706 |
GPU | 102279 | 33994 | 102832 | 90178 |
MEM | 72676 | 44174 | 70783 | 46807 |
UX | 93936 | 34505 | 83187 | 78006 |
ベンチスコアは非常に高いものに。アプリのバージョンが変わってからちょっと高めに出るようになりましたが、それでもAntutu38万点は驚異的でしょう。
Mi 10 Lite 5Gとほぼ変わらず、OPPO Reno3 AやRedmi Note 10 Proよりも優れたスコアを見せます。
実際の動作においてもこのスコア相当の快適さを見せ、OPPO Reno3 Aのようにスコアは高くてもカクついた動きを見せるようなことはありません。
若干スコアが高すぎるのでは、といったところも感じられるものの、30万点を超えるスコアらしい動きがみられるため、これが21,600円から手に入るというのはコストパフォーマンスの良さというのを確かに感じます。
その他のベンチアプリも良い数字を残しており、性能の良さ・高さにおいてこのOPPO Reno5 Aは高く評価することが出来ます。
ゲーミング性能
高性能なSoCを搭載しておりベンチスコアも高いということもあってゲーミング性能は優秀です。
それぞれのゲーミングアプリで操作性をチェックしてみました。
原神:画質はそれほど高く出来ず、60fpsにすると高負荷になってしまうものの、デフォルトでの設定における動きはかなり軽快なものになっています。
そこまでカクつきもなく、これならば専用のゲーム端末として扱ってみても良いレベルに達しています。
荒野行動:ほぼカクつきといったところは見られず、そうした場面も読み込みがちょっと重たい場面ぐらいなのでかなり安定した体感で遊ぶことが出来るゲームになっています。
このレベルの3Dゲームなら大分余裕を持つことが出来るでしょう。
フォートナイト:ほぼ最高レベルの負荷を見せるゲームにおいてもなんとかなってしまう性能を持っています。
このゲームでもしっかりと動かせるだけの実力を持っていれば、ゲームの動作といったところにおいては安心することができるでしょう。
それぞれ実際の動作に関しては後述のレビュー部分に用意している動画でその動作の様子を紹介しています。
そちらを見てもらえばわかるように、性能の高さゆえのゲームに対する強さといったものがしっかり見える機種になっています。
この点に関しては余程負荷の強いゲームを遊ばない限りは、不満の少ないスマホになってくるでしょう。
ゲーミング機能としては『ゲームスペース』を用意しています。
主な機能は以下の通り。
- タップの最適化
- パフォーマンスモード
- ゲームフォーカスモード
- 通知ブロック
- スクロール通知
- スクショ・画面録画
一般的な通知制限やパフォーマンス向上モードなどを用意しており、ゲームに集中できる機能となっています。
CPUやGPUの使用率、FPSのリアルタイムでの状況といったものも確認でき、負荷のかかるゲームか否かを確認しながらプレイすることができます。
ゲームの状況を確認しながら操作を行いたい、と考えている人にとっては便利な機能となってくるでしょう。
バッテリー性能
テスト内容 | バッテリー状況 |
---|---|
AOD・アンビエント表示オン:スタンバイ状態で10時間 | ━ |
AOD表示オフ:スタンバイ状態で10時間 | 100%⇒96% |
明るさオートでYoutubeスポーツ2時間(720p) | 100%⇒89% |
フォートナイト、パーティーロイヤル1時間エモート |
100%⇒74% |
YouTube推移
(同時記録ではなくそれぞれ購入直後の推移。気温差などで同条件ではないものの、バッテリー劣化する前の結果として比較の参考にしてください。)
1時間 | 2時間 | 3時間 | 4時間 | 5時間 | |
OPPO Reno5 A | 94% | 89% | 83% | 78% | 72% |
Redmi 9T | 95% | 90% | 85% | 79% | 73% |
Rakuten Hand | 92% | 84% | 79% | 74% | 68% |
AQUOS sense4 lite | 98% | 95% | 92% | 89% | 85% |
Xperia AceⅡ | 92% | 85% | 77% | 69% | 60% |
iPhone SE | 89% | 76% | 63% | 50% | 26% |
Redmi Note 9T | 96% | 91% | 85% | 80% | 74% |
Redmi Note 9S | 96% | 92% | 88% | 82% | 76% |
Pixel 4a | 92% | 82% | 76% | 71% | 62% |
Mi 10 Lite 5G | 96% | 92% | 87% | 83% | 78% |
バッテリー性能に関しては独自OSを採用しているものの、そこまで良いものとは言えないものになっています。
Youtube視聴でも結構減ってしまいますし、待機中でも減っていくためにXiaomiスマホや過去のOPPOスマホと比べても電池持ちといったところは期待値よりも低い内容になっています。
特に待機中で減っていくのはSoCや独自OSの仕様といったところを考えるとショックな内容と言えます。
バッテリー容量もサイズ感の割にそこまで大きくはないのもあり、この点は常用を考えていくと不安な部分であることは確かです。
そこまで酷いわけではないものの、独自OSの挙動や同価格帯のXiaomiスマホの実力といったところを考えると厳しめの評価です。
発熱
Antutu連続起動 | バッテリー温度 | CPU温度 |
---|---|---|
1回目 | 36.9℃ | 40.8℃ |
2回目 | 38.4℃ | 43.1℃ |
3回目 | 39.3℃ | 45.6℃ |
(同じ環境下:6月の気温(23℃ぐらい、エアコンなしでの設定)で比較)
比較機種/同一環境下 | 1回目 | 2回目 | 3回目 |
---|---|---|---|
Reno5 A | 36.9℃/40.8℃ | 38.4℃/43.1℃ | 39.3℃/45.6℃ |
Reno3 A | 33.7℃/40.4℃ | 35.6℃/43.3℃ | 36.6℃/45.9℃ |
Redmi Note 10 Pro | 37.8℃/43.9℃ | 39.3℃/46.5℃ | 40.5℃/50.5℃ |
発熱は若干しやすい印象があります。
そこまで高くはならないといっても、普通に熱を帯びているのが感じられますし、検証の数値にも出てきているためにこの点に関してはそこまで特筆するところはないでしょうか。
若干バッテリー消費も早くなるため、長時間の負荷の高い操作というのは注意が必要なものになっています。
カメラ性能
OPPO Reno5 A | |
広角 | 6800万画素 |
超広角 | 800万画素 |
マクロ | 200万画素 |
インカメラ | 1600万画素 |
8K動画撮影対応 | ─ |
4K動画撮影対応 | 30fps |
フルHD(1080p)撮影モード対応 | 30fps/60fps |
夜景モード | ○ | スローモーション | ○ |
ポートレート | ○ | パノラマ | ○ |
プロモード | × | Googleレンズ | ○ |
AI撮影切り替え | ○ | ドキュメントスキャン | ○ |
マクロモード | ○ | ハイパーラプス | × |
AR対応 | × | 連写対応 | ○ |
※サイトサーバーの容量、読み込みの関係上写真ファイルは圧縮しています。オリジナルファイルとは異なる写真品質であるため、その点は理解した上で写真を見てもらえればと思います。
一応Y!mobileではカメラを推されている機種ながら、そこまで目立った特徴といったものはないでしょうか。
逆光下で少し全体が暗くなる点は気になるものの、それ以外では特に不満を感じるところもなく2万円のスマホのカメラとしては十分すぎる撮影能力を見せています。
暗い場面での撮影は結構ノイズが多めになっています。
通常の撮影モードだと若干暖色が載る一方で、夜景モードでの撮影はそちらが抑えられていてパキパキした画作りが可能になっています。
暗所での撮影は夜景モードを利用するのがベターとなるでしょう。
そこまで特徴的な夜景が写せるわけではないものの、2万円のスマホとしては十分なレベルには達しています。
カメラ推しをするほどでもないものの、価格を考えれば十分な強みを持っているのは確かです。
OPPO Reno5 Aレビュー
動作面でのヌルヌル感が強く、ゲーム性能も良好
動作に関しては不満の少ないものに。
というよりもその価格といったことを考えれば非常に優秀と評価しても問題ないでしょう。
Snapdragon 765GはLG WingやMi 10 Lite 5Gといった普段使っているスマホと同じSoCですが、ほぼ同様の使い勝手の良さをこのOPPO Reno 5Aを感じることができ、満足度が高いです。
動作はサクサク、というよりもヌルヌル感が強いものになっており、この辺りはiOSに寄せてきているColor OSらしい挙動になるでしょうか。
90Hzのディスプレイ駆動も影響し結構なヌルヌル感があるわけですが、Androidに慣れているユーザーだとちょっと動き方が慣れずに気持ち悪さを感じるかもしれません。
まあ動きの質は異なりますが快適な部類なのは間違いありません。
ゲーム動作もフォートナイトレベルでも扱うことができるため、ベンチスコア38万点という数値も納得の実力を見せてくれています。
原神も結構余裕をもって動かせるのを感じるため、パワーが必要なアプリにもしっかりと対応することができる点は良い部分です。
詳しい動作については動画を見てもらえればと思います。かなりの優秀さを見せています。
機種変更でも21,600円は安すぎる。Y!mobileユーザーなら予備やサブとして1台持つべき価値がある
そして今回購入しているのはY!mobile版のOPPO Reno5 Aなわけですが、やはりその安さは驚異的です。
Y!mobileユーザーならば機種変更はまだ予定していなかったという人でもちょっと早めの買い替えスマホとして購入すべきですし、iPhoneをメインに使っているという方にもサブスマホとして追加で手に入れてほしいと思えるほどに、コスパの良さが際立っています。
ベンチスコアや動作感といったところは2万円台前半のものではなく、現状国内で販売されているスマホではMi 10 Lite 5Gと並ぶコストパフォーマンスに優れた機種と言えます。
Y!mobile限定ではあるものの、機種変更も対象で21,600円と言うのは本当に価値ある低価格度合なので、動きの良さといったところとこの価格というだけで買っても良いレベルだと感じます。
高い防水性能とおサイフケータイ対応はMi 10 Lite 5Gにはない良さ。万能コスパスマホとしても期待できる
今回のY!mobile版OPPO Reno5 Aのライバルとなり得るのは、au版のMi 10 Lite 5Gでしょう。
au公式価格はもちろんですが、白ロム販売価格でも驚異的な安さを見せるSnapdragon 765G搭載スマホです。
正直こちらの使用感といったところも高いため、OPPO Reno5 AのY!mobile契約価格も非常にコスパが良いのですが、それが絶対的な存在感を見せないのはMi 10 Lite 5Gといった対抗機種があるからでしょう。
Mi 10 Lite 5GはOPPO Reno5 Aと比べて性能面での大きな違いというのはないものの、バッテリー性能が良くてセカンド・スペースなどMIUIの独自機能を多く使えるというメリットがあります。
これに対してOPPO Reno5 Aでは高い防水規格に対応している点と、おサイフケータイに対応している点は良さとして挙げられます。
より大多数に便利に使える良さを持っているのはOPPO Reno5 Aとなっており、万能的なスマホといった視点で見ると同じコストパフォーマンスの良さを持つスマホ同士でもこちらのOPPO Reno5 Aの方がより優れた存在感を見せてくれるでしょう。
この機能性といったところで日本向けのものをしっかりと揃えているのは、OPPO Reno5 Aの特徴であり同程度の良さを見せるMi 10 Lite 5Gよりも優れたポイントと言えます。
Color OSの独自機能も面白いものが揃っており、これまでのスマホではできなかった使い方ができる
OPPOのスマホはXiaomiスマホ同様にオリジナル機能が多く用意された独自OSを採用しており、ユニークな多機能性といったところも特徴になっています。
こちらどのような機能があるかというと、
- スマートサイドバー:画面端に置けるショートカットランチャー
- ジェスチャー操作:3本指での画面上ジェスチャーによって画面分割やスクリーンショット撮影が可能
- アプリクローン:LINEやInstagramなど一部SNSアプリの複製が可能
- アプリのフローティング表示:LINEなど一部のメッセンジャーアプリを、他のアプリの上にフローティング表示できる
- アプリを隠す・プライベートフォルダ:一部のアプリをパスワードロックして他の人が開けないようにすることが出来る
- 高パフォーマンスモード:電力消費は増えるものの、バックグラウンド管理が緩めでCPU性能を活かせるモードに変更
- 画面録画:色々と設定も細かく出来るスクリーンショットの動画版
このような機能が用意されており、利用することができます。
結構面白みがあった上に便利で役立つ機能が揃っているので、先ほどの防水・おサイフといったところのみならず多機能性に優れたスマホになっています。
通知制限やバックグラウンド制御が強め、その割にはバッテリーの良さに直結しておらずあまり良い挙動とは言えない
Color OSを中心に中国メーカーのスマホは独自OSや独自UIを用意することによって、高い機能性とバッテリー性能を確保している機種が多いです。
それらは便利に使える一方で、不便なデメリットとしてバックグラウンド制御・タスクキルが強めだったり通知が来ないといった問題が起きます。
今回のOPPO Reno5 Aでもそうしたアプリ制御が強い場面があり、中国メーカーのスマホに使い慣れていない人にはちょっと扱いにくい部分があります。
Dropboxなどのダウンロードやアップロードが必要なアプリが、バックグラウンドに回ると各作業が中断してしまう、なんて挙動が見られます。
また特に寝ている間の時間帯のLINEやメールが、アプリを開かないと新着が来ているのかわかりにくい、という通知の遅れのような現象は気になってきます。
これに関しては色々とバッテリー設定周りを変更すると改善が多少は見られます。
今回感じた問題では以下の設定を変更すると、朝起きた時に多少通知周りが改善、されているような印象を受けました。
バッテリー設定⇒就寝時の待機電力軽減のチェックオフ
また他にもタスクキル周りで違和感を感じたらバッテリーやアプリ関連の設定を変更することで使いやすくなる可能性があります。
バッテリー設定⇒バッテリー使用を最適化⇒個別アプリにおいて最適化しないを選択
独自OSを採用することで機能性が向上するメリットはあるものの、このようなちょっと他のスマホよりもバックグラウンド制御強めな挙動が見られる時があるため、そちらはデメリットかもしれません。
しかもこうした制御の強い挙動というのは、電池持ちの良さといったところをメリットとして与えてくれるはずなのですが、今回のOPPO Reno5 Aはその点がそこまで良くないために独自OSの良さといったものがあまり活かされていません。
一応過去のColor OSに比べて制御全体が緩く、より一般的なAndroidに近い感じで使えるようにはなっているため、その分バッテリー面へのメリットが少なくなっているとも言えるのですが、やはりまだ通知が来てなかったり遅れる時があるためにデメリットの割にメリットが少ない仕様になっているのは気になるポイントです。
ちょっとこの辺はサブスマホとして使うか、もしくは過去にXiaomiなりOPPOのスマホを使ったことがないと困ってくる点になります。
画面の明るさは有機ELスマホと比べて暗め、鮮やかさも劣る
OPPO Reno5 Aの地味ではあるものの他のスマホとの比較で気になるのはディスプレイの品質です。
有機ELのReno3 A、そして特価スマホとして対抗に挙がってくるRedmi Note 10 Proなんかと比較すると画面が暗めで、動画などを見ても鮮やかさや明るさといったものが足りません。
黒い画面がしっかりと黒として表示されにくく、動画のコントラストも若干もやっとした感じでメリハリは少ないです。
またモノラルスピーカーということもあって、動画視聴の迫力がそもそも低く、この点は有機EL・ステレオのRedmi Note 10 Proの方がコンテンツ閲覧・視聴といった用途において優れているのを感じます。
動画やゲームをサクサクと操作できる性能はあるものの、若干見た目が綺麗ではなく音響面でも迫力のないものになってしまっており、そういった点も重視する場合にはOPPO Reno5 Aのディスプレイ品質といったところは納得いかないものになりかねません。
この点はちょっと長く使っていく時に物足りなさを感じるポイントかもしれません。
OPPOはアップデート頻度が少なく、「買い切り」は覚悟しておきたい
こちらはOPPO Reno5 Aの直接の問題ではないものの、OPPOスマホ全体の傾向として
マイナーアップデートは行われるもののメジャーアップデートといったものがされてこなかったスマホが多く、全体的に大きなアプデが期待出来ない
という問題があります。
アプデ頻度が非常に少なめのため、OPPOのスマホは「買い切り」といった傾向が強く、ある意味今回のY!mobile価格は買いきりスマホとしては妥当な価格ではあると考えても良い内容です。
実際のアップデート頻度がどのようなものになるかはわかりませんが、この点は一つ覚悟しておくべきポイントです。
Y!mobileユーザーは機種変更する価値あり!この安さならColor OSの癖も楽しめる
OPPO Reno5 AはY!mobileユーザーならば買っておくべきスマホです。
多少癖はあるものの、それが全く問題にならないレベルの性能の良さがあり、しかもY!mobileユーザーだと21,600円で買えるようになっているのはおすすめしない理由がありません。
恐らくOPPOのスマホを購入・検討する方はコストパフォーマンスといったところを大事にするユーザーが多いと思いますが、そうした判断基準において非常に高い実力を見せているのは間違いありません。
Y!mobileを使っているなら機種変更すべきです。
しかもただ性能が良くて安い、というXiaomiスマホ的な特徴だけでなく、OPPOの場合にはおサイフケータイと防水も用意されており、利便性といったところで非常に優れた使いやすさを持っているのが特徴的です。
他の中国メーカーのスマホだとこの辺りが余り日本向けにチューニングされていないことが多いですが、OPPO Reno5 Aはそこをしっかりと満たしたスマホになっています。
あえてこのOPPO Reno5 Aの弱点・デメリット的なところをみていくとしたら、
- Color OSが普通に近づいてきたとはいえ、まだタスクキルが強めなところや通知周りが安心できない
- OPPOの過去モデルを見ていくとOSアップデートなどが行われない傾向が強い
- 有機ELではなく液晶なのでゲームや動画があまり美しくない
- Y!mobile版はシングルSIM
といったところでしょうか。
21,600円で買えるスマホと言うことを考えるとそこまで求める必要性といったものは無いように感じられますが、通常の定価である4万円前後のスマホとして考えると、OSアプデ問題や有機ELの美しさといったところが求められないのはちょっと残念なところです。
Color OSの癖に関してはメリット・デメリット込みでの面白さといったところを味わえると思うのですが、OSアプデや液晶といったところは4万円台のスマホとして考えるとちょっと他のスマホに比べて物足りなさはあります。
この辺りはある程度妥協をするなりしないといけないでしょうか。
ただ21,600円で機種変更できるスマホ、として考えた時にはこのようなデメリットのように見える部分があったとしても気にするレベルにはないでしょう。
OS周りの問題で2年前後での買い替えになっても納得できる内容であるのは確かです。
Y!mobileユーザーであれば文句なく買いです。
恐らく今販売されているY!mobileのスマホの中ではiPhoneを除いてトップクラスの性能となりますし、それがたったの21,600円で手に入るというのはあまりにもコストパフォーマンスが良すぎます。
早期購入でPayPayボーナスも特典と用意されているため、今回のOPPO Reno5 AはY!mobileユーザーなら買いですし、OCNモバイルONEのセールも契約が増えて大丈夫なら買いです。
SIMフリー版に関してもうまくヤフーショッピングのセールや楽天市場のセールによってポイントバックが上がるようなら買っても良いレベルです。
ただしau系の回線で使うのであれば同程度のコスパの良さを見せるMi 10 Lite 5Gも選択候補に入ってくるでしょうか。