mineoで予定されていたVoLTE対応SIMが11月19日からサービス提供開始となります。
au回線全体の通話品質の悪さ、それに値下がりしている白ロム市場内のVoLTE対応端末の安さを考えると待ち望んでいた方もいると思います。
今回mineoのVoLTE対応SIMについての詳細が発表となった中で兼ねてから懸念事項であったau端末のSIMロック解除が必要ということが改めて告知されました。
これによりこれまでの白ロム+格安SIMという割とポピュラーで理解もしやすかった運用が、auのVoLTE対応端末の仕様の変更?によってちょっと面倒なものになってきそうです。
仕様が今までと違う
これまで格安SIMと白ロムの利用について考える時は、基本的にMVNO元となる回線と白ロムの販売元キャリアを合わせ、あとは3GとLTEのSIMまたはスマホの対応にだけ気をつければ、ほとんど詰まるところなくスムーズに運用を開始することが出来ました。
ところがこの一般的?な仕様がauのVoLTE対応スマホからは通じなくなってしまいます。なんでもauのVoLTE対応SIMは以下のようなわけられ方をしており、従来のMVNO格安SIMの扱いと異なる内容になっています。
mineoのau VoLTE対応SIMを利用するのにSIMロック解除が必要な理由について津田氏は「au VoLTEのSIMでは、『auのSIM』と『MVNOのSIM』に分かれるため」と回答。SIMの種類が異なるため、SIMロックを解除しないと通信できないという。これはKDDIのポリシーに基づくため、ケイ・オプティコムが解決できる問題ではない
「マルチキャリア」で攻勢をかけるも、VoLTE対応SIMでは不可解なルールも――mineo – ITmedia Mobile
まるでSoftBankのごとく、KDDIはVoLTEにおいてMVNO専用のSIMカードまで用意してSIMの種類を変えるという対応をしました。この影響によって、MVNO用のauVoLTE SIMでは、KDDI網という同じau回線を使いながらも、SIMが異なるという理由でauVoLTEスマホではSIMロック解除をしないと使えないという形になってしまっています。
そのためこれまでネットワーク利用制限ぐらいしか注意する必要のなかった、白ロムを買ってMVNO格安SIMで運用、という方法に一つ複雑な条件が加わったことになります。
SIMロック解除が可能なVoLTEスマホと不可能なスマホ
というわけで今後mineoが発売するVoLTE対応のau MVNOサービスを利用する場合、SIMロック解除が可能な端末を覚えておく必要があります。auのVoLTEスマホは、SIMロック解除義務化が始まる前から発売されており、その施行前のスマホだとSIMロック解除が出来ずにMVNOの回線では運用出来なくなってしまいます。
というわけでまだラインナップが少ない内にどの端末が今後MVNO格安SIMで使えるか使えないかを確認しておきましょう。
SIMロック解除不可なauスマホ
- INFOBAR A03
- isai VL LGV31
- AQUOS SERIE mini SHV31
- URBANO V01
- BASIO
ちなみにLGV31はいつぞやに配信されたアップデートよりも前のファームウェア限定で、LGL22などと同じような形でSIMロック解除が非公式に可能です。
ファームウェアアップデートがされているモデルは専用ソフトでダウングレードする必要があります。
あるいはヤフオクなどで売っているSIMロック解除版なんかに手をだすとか。使えるSIMカードはmineoの従来のau ICカードのようです。
参考:isai VL LGV31をSIMフリー化して格安SIMで使う妄想とかしてみる | 真紅のモバイル生活(改)
SIMロック解除可能なauスマホ(代表的なもの)
- GALAXY S6 edge SCV31
- Xperia Z4SOV31
- isai vivid LGV32
- HTC J butterfly HTV31
- AQUOS SERIE SHV32
- その他2015年5月以降発売の機種
SIMロック解除が出来ないVoLTE スマホは、既に白ロム価格が大分落ちてきています。今のところ正攻法でmineoやUQ mobileの回線を使えたという報告もなく、今後のMVNO用VoLTESIMでも通信が出来ない可能性が高いため、auユーザー以外がこれらのスマホを買ってもWi-Fi運用のみでの利用ぐらいしか出来ません。
SIMロック解除可能なのは2015年5月以降に発売された機種です。特例としてGALAXY S6 edge SCV31は5月以前の発売ですが対象になります。
SIMロック解除の条件としては契約から6ヶ月経過していることが必要です。docomoやSoftbankと違い、今のところ規約上解約後でも解除の受付をしてくれるため、仮にVoLTEの白ロムのSIMロック解除がされていなくても、売った人物が契約してから6ヶ月経過していれば白ロムでもSIMロック解除が可能です。その場合はauショップで手数料3,240円と共に外してもらう必要があります。
このようにこれまでの白ロムとMVNOのルールが通じなくなっており、尚且つSIMロック解除が出来ず使えないスマホも結構あります。初期のVoLTEスマホは白ロム価格も安いため、今までのルールで購入してしまうと利用できなくてお金の無駄にもなりかねませんので、mineoのVoLTE対応と同時に端末を調達しようとしていた方はこの点に注意しておきましょう。