ドコモとau回線を取扱うMVNOとして高い注目がされているmineo(マイネオ)についてこの記事では説明していこうと思います。
mineoはMVNOでは珍しく、docomo網を使ったMVNO回線とKDDI網を使ったMVNO回線を取り扱う事業者です。
mineoはMVNOユーザーを対象にした価格コムの「利用者満足度調査」において堂々のNo.1に入る、非常に質の高いサービスを取り扱っているため、今格安SIMを契約しようとする方々にとって最も注目をすべきMVNOになっています。
あまり知名度はありませんが、実力を比較した時には必ずトップクラスに位置する「本命で選ぶべき格安SIM」の一つですから、この記事ではmineoの良さ、メリット・デメリットについて詳しく説明していこうと思います。
mineoとは
まずこのmineoがちゃんとしたMVNOということをお伝えします。
MVNOは聞いたことのないブランドや会社が運営をしているということもあり、契約を任せる不安や回線品質に対する不安というものが一定以上あると思います。特に変な会社のものを契約してしまうと、速度がずっと遅いまま何か月も放置されたり、個人情報の扱いなどで不安な点が出てくると思います。
このmineoもブランドとしてはこのMVNOでしか使われていないため、その運営などに不安を覚えるかもしれませんが、mineoを運営する母体となる企業は「ケイ・オプティコム」と言って関西電力が100%の株式を持つ会社で、運営事業者としてはその辺の変な企業とは比べるのが失礼なぐらいにしっかりした企業です。
「ケイ・オプティコム」は関西電力の実質的な子会社であり、主に関西方面を中心に「eo光」などの通信事業に力をいれる企業になり、通信事業者としても長年の実績を持つ「安心できる企業」です。
ブランドへの知名度はあまりありませんが、運営母体自体は通信事業に精通した大手インフラの子会社という信頼に値するものであり、聞いたことがないブランドとは言えMVNOの中ではかなり安心して使える事業者となっています。
mineoの良いところ
ユーザー満足度が非常に高い
早々にこのmineoというMVNOについて結論をつけるなら、これから格安SIMを使おうと思っている人がまず最初に契約すべきおすすめのMVNO回線、と言えます。
その理由は「ユーザーの満足度が非常に高い」からです。上記にもありますが、満足度調査でこのmineoは着実に順位を上げてきて、今ではトップ3内にほぼ固定された存在になっています。
格安SIMの満足度というと、まずは料金の安さを考えると思いますが、実際に使っていく段階になると料金の安さはあまり重要視されず、快適に使えるだけの速度があるか、その速度を維持してくれる運営姿勢があるか、サポートを含む各種SIM回線への機能が充実しているか、という点が重視されます。もちろん料金が安いことは前提なのですが、今のMVNO格安SIMは安さだけでは評価されず、如何に使っていてストレスを感じない回線であるかというのが重要になっています。
この3つの点
- 料金
- 速度
- 機能やサービス
これらが高い品質・クオリティで提供されてようやくMVNOユーザーの満足度に繋がっていきます。mineoではこの3つの満足度に直結する項目が、いずれも高いレベルでユーザーに提供されているのです。それ故にmineoの満足度は高く、このサイトでも「おすすめ」として特筆するだけの価値を持っています。
誤魔化さない、快適な速度
それでは以下より上記3つの項目について、mineoではどういった取り組み・状態になっているのかをより詳しく説明していきます。
まず一番最初は速度です。
実はMVNO格安SIMは契約が増えている一方で、一部のMVNOにおいては解約も増えているのがここ最近の状況です。
その解約に繋がっている理由としては「速度が遅いから」というのが一番の理由になっています。「安いけど遅い」ことに耐えられずに、キャリアに戻ったり別のMVNOに移ったりする現象が増えています。
それだけこのMVNOの「速度」というものは重要な要素になっており、今ではMVNOを選ぶ際に料金以上に比較時に重視されています。
ではmineoにおいてこの速度というものはどういう状況なのか。他社の格安SIMと比較した記事を毎月更新していますので、ぜひそちらを見て下さい。
いわゆる速度が落ちる「混雑時」の時間帯で測っていることもあり全体的に格安SIMの速度は遅くはなっていますが、そんな遅くなる時間帯でもmineoは比較的に安定して快適な通信速度を保っています。混雑する時間帯でこの速度ならば安心して使えるのは間違いないでしょう。
速度維持にも積極的な姿勢
こうした速度比較を読む場合に注意しなければならないのは、その月だけ速度が速くても意味はない、ということです。
一時的に速度が出る格安SIMだからとそれを選んでしまうと、その翌月には速度低下が出てきてしまいそのまま数ヶ月もの間低速な通信状況になったままというMVNOが数多くありました。
こうした一時的に速度が出てもそれが続かないMVNOを選んでしまうと結局後悔してしまいます。速度が良いのは当然として、それを継続的に続けたり速度が落ちた時に対処が早い姿勢でないと結局速度状況に悩まされてしまいます。
これを避けるために、速度の良さはもちろんとして、速度を常に維持したり改善したりする意志や姿勢を持ったMVNOを選ぶ必要があります。
mineoはまさにそうしたユーザーのために速度を常々改善してくれる意志や姿勢を持ったMVNOの一つで、この信頼感があるがゆえに当サイトでもおすすめの格安SIMとして選んでいます。
具体的には以下のように、公式ブログ内で速度低下の兆しが見えていることにちゃんと触れ、速度改善のための帯域増強や設備増強の予定をしっかりと告知しています。
最近の利用状況の傾向として、昼休み(12時~13時)のピーク時間帯だけでなく、夕方17時30分以降から深夜までの時間帯についても混雑が目立ってきております。このような傾向が特に1月下旬から顕著になってきています。
混雑の度合いや時間帯の拡大に対応するため、今月はドコモプラン、auプランとも、今週と来週の2回、さらなる増強工事を予定しています。
また、来週に実施する工事はこれまでよりも比較的大きな増強になる計画ですので、快適にご利用いただけるようになると思っています。(みんなでスピード測定しまくって混雑に拍車をかけないで欲しい、というのが個人的な本音ですが・・・)
無尽蔵に増強するわけにはいきませんが、通信の快適さはMVNOを選び・使い続けるお客さまにとって最も重要な要素のひとつだと考えておりますので、今後の基準見直しも含めて引き続きネットワークの利用状況を見極めながら、増強の検討・実施を進めていきます。
使いたいときに使えない、というのはストレスが溜まると思いますが、多くのお客さまにとってお求めやすく、快適で、なおかつ楽しいmineoを目指していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
最近のmineoネットワーク利用状況と今後の見通し | 王国通信 | マイネ王
他社だとこうした告知はほとんどしない、というよりもこうした情報を提供する場を用意しないで直接のユーザーの声から逃げている傾向が強いです。その一方でmineoはユーザーと向き合い、格安SIMの弱点でもある速度の低下に対する指摘からも逃げず、ちゃんとユーザーの利便性を向上させようという姿勢を持った格安SIM事業者の一つになっています。
速度に偽造はないか
またこうした速度についてはスピードテストアプリで観測をしているのですが、MVNOの中にはスピードテストの結果を良くするために特定の通信方法を規制して見た目上の速度を良くしている事業者があります(日本通信やFREETEL)。
そのためこうした速度はちゃんと普通の使い方で規制がされずにスピードテスト通りの速度が出るか、というのを調べないといけません。
この点mineoについては安心しても大丈夫です。詳しくは先ほどの速度比較記事のカテゴリーを確認してもらいたいですが、ほぼスピードテストアプリに出る数字通りの回線速度です。
料金プラン
速度の次は料金・機能どちらを見ても良いのですが、機能についてmineoは魅力的なところが随分とあるので、まずは料金のほうを先にまとめてしまいましょう。
mineoの注目機能
バースト転送機能、200kbpsを常時出す低速回線
mineoは恐らくMVNOの中で最も機能性に優れた格安SIMを提供しています。
速度における信頼度・安心感の高さとこの機能性の豊富さは、正に選ぶべきおすすめMVNO格安SIMに挙げられるだけの存在感です。
例えば高速データ通信量を使わない場合に利用できる低速通信回線では、規制値が200kbpsという速度で利用できるようになっています。
これだけならそれほど珍しくはありませんが、この200kbps回線には2つの特徴があります。それは
- 最初の数秒間の通信速度を規制対象外とするバースト転送機能
- 快適さを損なわないためになるべく200kbps出るように調整されている
というものです。
バースト転送機能はIIJmioが低速回線に利用していることで有名です。これと同じ機能がmineoにも備わっています。
バースト転送機能は低速回線でも快適な通信が出来るように、最初の数秒間は低速規制を外して画像やテキストの読み込みを早くする機能です。これによって低速でも読み込みの遅さにイライラする機会というのが少なくなります。
以下の通信グラフがわかりやすいでしょうか。一瞬大きくダウンロード速度を増幅させて、回線帯域への負荷を最小限に抑えながら快適な通信を出来るようにしています。
またmineoは低速規制回線を、データ容量を使い過ぎた「罰」として位置づけるような扱いにはしたくないということで、200kbpsという上限速度がなるべく常時出るようにチューニングをしています。楽天モバイルやFREETELとかだとこの低速は200kbpsを上限としながら実効速度は150kbps~100kbpsぐらいしか出ません(低速専用プランを用意しており、採算性がないため)から、実は200kbpsしっかり出るMVNOというのは珍しい存在であり、機能でもあります。
そしてこの200kbps回線は無制限で使えます。IIJ系グループのMVNOのような366MB/3日利用で更に規制がかかる仕様はありません。
フリータンク、パケットギフトオークションなど500MBの最低プラン契約でも2GBぐらい無料~数百円で得られる
こうした低速回線がかなり恵まれている仕様でありながら、mineoの場合低速通信をする機会が恐らく他のMVNOに比べると少ない傾向があります。つまり多くのユーザーが高速データ容量をしっかりと月末まで使えているのです。
その理由はプランが安いとか大容量プランがあるとかではなく、機能としてパケット通信量が無料で追加可能、もしくはパケット単価として相場からは非常に安い金額でデータ容量を追加できるというものがあるからです。
その機能が「フリータンク」であり、「パケットギフト」です。
「フリータンク」機能は現在どのMVNOを見ても同一の機能がないmineoオリジナルの機能になっています。これはmineoユーザーがお互いに余ったデータ通信量を寄付したりそれを使用したりする仕掛けになっています。完全にユーザー同士の善意を前提にフィードバックされる機能ではありますが、現状多くのユーザーがパケットの寄付をしてくれておりタンク内の総データ容量が足りなくなる事態にはなっていません。データの寄付はもちろん、データの引き出しも可能になっています。
データの引き出しは1ヶ月に最大1GBまでとなっています。しかもこの引き出しに対する料金は一切かかりません。つまりフリータンク内に容量が残っている前提ではありますが、mineoでは契約プランに付帯するデータ容量以外にもプラスして最大1GBまでならば無料で利用出来るのです。この機能は本当に便利で、後述しますが質の高いユーザーの揃ったmineoだからこそ出来るサービスの一つです。
続いて「パケットギフト」も高速通信がしやすい機能サービスの一つです。パケットギフトはユーザー間において無償でデータ容量を渡すことが出来ます。今月は利用料が少ないから、友人のmineoユーザーにパケットをあげる、という使い方が出来ます。周りにmineoユーザーがいると非常に便利に使うことが出来る機能です。
ただ周りにmineoユーザーがいない方はパケットギフトを使える機会は少ないかもしれません。ですがそんな人でもオークションを使えば1GB100~200円で余ったパケットを売りに出せたり購入することが出来ます。パケット単価としては100MBのチャージで500円ぐらいかかるMVNOもある中で、ユーザー間のオークションという形でパケットをやりとりすれば1GBの通信量でもこんな価格・パケット単価で取引出来ます。これも数あるMVNOの中でもmineoしか行っていないサービスです。
なおこのパケットギフトオークションは、mineo運営は関わらず非公式な扱いになるのですが、公式ブログ内においてパケットギフトオークションがあることを紹介した上で、規約違反にはあたらずユーザーの利便性があがるなら黙認している、という姿勢を明言するという対応を取っています。このため、mineoにおいてはパケットが少なくなった時にこのパケットギフトオークションによって安い単価でデータ容量を補充することが出来ます。
より詳しいパケット単価についてはヤフーオークションやメルカリなどで確認してみて下さい。
マイネ王でユーザー同士のサポート交流が豊富
機能やサービスとは異なるかもしれませんが、mineoのユーザーや運営が交流できる場としてマイネ王というコミュニティサイトが用意されています。
ここでは知識を持った人たちによるマニアックなスマホ/mineo運用の話題だったり初心者向けの格安SIM活用術など、本当に多くの話題・トピックスが建てられています。
mineoと契約した場合このコミュニティを見るだけでなく参加やトピックスをたてることが可能です。そしてこのコミュニティには知識を持った人がたくさんいるために、格安SIMやmineoについてわからないことがあった時に質問をすれば、Yahoo!知恵袋や価格.com以上に確かな回答を得ることが出来ます。下手な入れ知恵で格安SIMやMVNOを語っているという人は知識を持った人たちに矯正されるため、必然的に確かな知識が蓄えられていきます。
知ったかな人が多いコミュニティとは違うため、欲しい知識や答えが得られるコミュニティとして信用置ける場になっています。サポートの少なさが致命的なMVNOですが、こうしたユーザー同士で細かい悩みを解決できる場があるのは貴重でしょう。
サポート電話
細かなメリットとして付け加えたい内容としては、サポートセンターへの電話がしやすいという点が挙げられます。
一部のMVNOについては、サポート関連の連絡先がメールのみというところもあるのですが、流石に大規模なMVNO事業を運営しているところだと電話サポートもしっかりと用意しています。
しかもその通話サポートセンターについての接続方法がフリーダイヤルということもmineoを使う上で安心できて助かるポイントです。
実は電話サポートを用意しているMVNOでフリーダイヤルを用意しているところは少なく、IIJmioですらナビダイヤルという形でしかサポートしてくれないため、地味にフリーダイヤルというのはうれしい内容です。
また通話がつながるまでに比較的待ち時間が少ないというのはTwitterなどのSNS上でも評価が高く、通話サポートはMVNO全体の中でも高い満足度を得られやすいMVNOです。
こうしたところでもユーザーのための姿勢の良さが見られます。
mineoの悪いところ
通話を安くする方法が少ない
良いところばかり言っても仕方ありません。これから使うスマホ向けの回線としては、むしろ悪いところが気になる方も多いでしょう。それをここでは紹介します。
しかしmineoの場合、このサイトのおすすめSIMとして挙げられるほどに良い部分が目立っているため、正直悪いところというのはあまりありません。
あえて挙げるならば「通話料を安くする手段がない」というところでしょうか。
mineoの場合、他社のように通話料が半額になるアプリや通話定額オプションの提供をしていないため、通話料は利用時間次第で高くなってしまう可能性があります。
通話をそれほどしない方には問題は大きくないでしょうが、通話をよくする方は場合によってはY!mobileのような回線を選んだほうが良いかもしれません。
通話料を安くするにはBIGLOBE電話などの他社通話アプリや050の契約を利用する必要があります。mineo単体でどうにかするのは正直なところ難しくなっているのが現状です。
ここはmineoのデメリットと言えそうです。
追記:無料通話付きの通話オプションが登場
かねてよりmineoの弱点であったこの通話料が安くならないという問題ですが、やはりmineo自信もそこが弱点だと感じていたのかようやくオプションとして「通話定額 30/60」と呼ばれるものを提供し始めました。
「通話定額 30/60」は1ヶ月あたり30分または60分の通話料がオプション料金内に収まるというものです。通話定額というよりは単価の安い無料通話分を購入するというイメージのほうが強いでしょうか。
楽天モバイルやFREETELでは5分までなら通話料が無料の通話定額ですが、mineoでは音声付帯プランのユーザーの利用状況を調査して、1回5分以上の通話を月に1回以上するユーザーが6割超、月内で30分以内の通話で終わるユーザーが8割という状況にあるのを確認し、それにあった形で時間制限の通話定額型ではなく月ぎめの無料通話型のオプションを用意しています。
無料通話オプションは700円の音声付帯プランの基本料に加えて、840円からのオプションを追加する形で利用することが出来ます。更にデータプランで900円前後の料金がかかるため、大体2400円ほどかかてくるということを覚悟しておきましょう。
無料通話型によって他社よりも時間の超過をそれほど気にせず通話がしやすくなったことは大きなメリットでしょう。何よりもこれまでデメリットだった通話を安くする手段がないという状態から大きく変わった点も良いところです。デメリットが消えたことで、mineoのMVNOの強みが更に強くなった印象があります。
テザリングはau回線+iPhoneには解放されていない
mineoでのテザリングについてをまとめておきましょう。
mineoの格安SIMはテザリングに対応したスマートフォンであれば基本的に難しい設定など一切不要で利用できます。
ただしキャリアの制限やメーカーの制限によってこのテザリングが出来ない機種というのも存在しているので、この点についての注意点を書いておきます。
まずはドコモの回線網を利用したDプランでテザリングが出来ない問題についてまとめてみましょう。
Dプランを使っている場合、基本的にSIMフリースマホならばテザリングは全く問題なく利用できます。
テザリングが出来ないなどの問題が出てくるのはドコモの白ロムを利用して使う場合です。
ドコモの白ロムは2016年春以前のモデルはほぼほぼ「テザリングロック」または「テザリング用APN」というものが設定されており、これがあることでテザリング可能な回線はドコモのspモードかmoperaを契約している回線しか不可能となっています。そのためこの時期のモデルを購入すると、テザリングが不可能となっています。
これが2016年の春夏モデル以降になると、テザリングロックのかかってない機種が急増することになり、テザリングが可能なスマホというのがドコモの白ロムでも増えてきます。
こちらのテザリング可能なドコモスマホについての正確な機種などはmineoの公式より確認してみてください。動作報告をしっかりと行っているのでどのスマホがテザリングが出来るかできないかがわかります。
続いてはau網に対応したAプランのテザリング事情を説明しましょう。
Aプランでもau回線に対応したSIMフリースマホでのテザリングは基本的に対応しています。またauのLTEスマホの白ロムを用意した場合でも、ドコモと違ってテザリングロックは行っていないため、基本的にほとんどのスマホでテザリング可能になっています。
このため白ロムスマホを使ってmineoの回線を使うならば、Aプランのほうがテザリング対応している確率は高いということになります。
ただし一部の機種においてはテザリングかできないようになっています。その一部機種というのはiPhoneです。
iPhoneでは基本的にMVNOのAプラン全般がテザリングが出来ないようなiOSの設定になっています。
詳細は不明ですが、au側のMVNOに発行しているSIMなども関係しているようで、AプランはmineoのみならずFiimoやIIJmioでも不可能になっています。
ただしAプランを発行するMVNOの中で、UQ mobileのみはApple側からキャリアプロファイル相当の構成プロファイルが適用されており、au系MVNOの中で唯一iPhoneでテザリングが出来るようになっています。
これはApple側との直接の交渉によってUQ mobileがiPhoneでのテザリングが可能になったわけですが、この交渉をmineoを含む他のMVNOでは出来ていません。なぜUQ mobileがMVNOなのに交渉可能であり、そしてちゃんとテザリングが解放されたのかというと、UQ mobileがKDDIの子会社的なサブブランド回線だからとなっています。
UQ mobileはauの息のかかったMVNOになるため、特別にApple側との交渉が可能になっているという背景があり、普通のキャリアとは関係の無いmineo含むau系MVNOでは現状交渉できる余地がないために、iPhoneでのauプランのテザリングは出来ない状況が今後も続きそうです。
以上のようにテザリング機能についてはドコモ系とau系のコースでテザリングに関する環境が異なっているので注意してください。
満足度が高いMVNOで、ユーザーリテラシーが高いMVNO
以上のようにmineoはMVNOの満足度を高める3つの要素
- 料金
- 速度
- 機能・サービス
において、料金は他社とほとんど変わらないものの、速度の面では継続して通信速度の改善を図ろうとしているという信頼度の高さと実際の通信速度が評価でき、機能やサービスの面ではパケットやデータ容量といったものが非常に安く手に入るという利便性、更に低速回線を無下にしない姿勢など他社にはない独自で便利な機能によって高い評価を得ています。
満足度がMVNOの中で一番だという評判は、今回説明した各所のユーザビリティの高さからわかってもらえるかと思います。
しかもこの満足度の高さは、mineoという事業者自体がユーザー目線で機能や施策をしっかりと用意・実行してくれるMVNOであるため、今後も継続していくことは間違いないでしょう。
こうした満足度の高い格安SIMという評価は契約者層というものにも表れており、なんとmineoの契約者層のおよそ6割が高リテラシー層に区分される、モバイル通信の知識を一定量持った方々占めている、とMMDlaboのMVNOに関する勉強会で示されています。これは他のMVNOに比べても高い数字で、それだけ「情強」な人が選ぶMVNOであることがわかります。MVNO格安SIMの特質や問題点に詳しい人ほどこのmineoを選ぶ傾向があり、それ故に初心者や詳しくない人にも同じように使いやすい格安SIMであるとしておすすめ出来ます。
MVNOを選ぶなら絶対的にこのmineoをまず候補の一つに加え入れることから始まるでしょう。おすすめの一つですからぜひ考えて欲しい格安SIMです。
[button color=”#3ADF00″ icon=”icon-basket” class=”ft22px” title=” 公式サイト mineo ” url=”https://ck.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/referral?sid=3109997&pid=884059394″ target=”_blank”]
契約に関する流れ・知識
以下ではこうしたメリットの多く初級者から上級者までが選んでも後悔しにくいmineoの契約方法やその契約の流れや注意点を書いていこうと思います。
契約・支払い方法
mineoには通常の月極契約とプリペイド式の契約の2種類が存在します。プリペイドの契約はパケット関連の機能やサービスが使えないなど不便な点がある他、お昼の最ピーク時に速度規制を自動でかけるなど、mineoのこれまでメリットとしてきた部分がないので注意してください。
今回は通常の料金プランを契約する際の方法についてを解説します。
まず必要なものについて確認しましょう。
- クレジットカード
- 本人確認書類(免許証など)の文字が読み取れる写真や画像ファイル(デュアルプランのみ。シングルプランは不要)
- MNP予約番号(MNPの時のみ、有効期限が12日以上あることが望ましい)
支払いはクレジットカードのみになります。口座振替などはできないMVNOですのでご注意ください。
もしもクレジットカードが使えない場合には、プリペイドカードもあります。そちらでは機能が大きく制限はされていますが、支払った分のデータ通信量を利用することが出来ます。
本人確認書類は音声契約の時だけ必要で、データプランには必要ありません。運転免許証あたりならばスマホなどで撮った画像ファイルを添付するだけで良いので、そこまで面倒な作業でもありません。
まず契約に際して必須のものがこちらになります。
この他すぐに用意できるもので必要になってくるのが以下のものです。
- 連絡のつくメールアドレス
- eoID用のID
- eoID用のパスワード
契約にはeoIDもしくはeoサービスに連なった契約情報が必要なため、まずはそれ用のIDとパスワードを考えておきましょう。
またmineoからは頻繁にiOSの動作情報やキャンペーンの情報が送られてくるため、契約用の捨てアドレスよりもちゃんとチェックをしているメールアドレスで登録をかけたほうが良いです。
これらを用意すれば後は案内に従って契約するプランの選択、住所などの必要項目の記入、そしてmineo側の開通審査が行われてそれをクリアすれば晴れて契約となります。
mineoの審査について
審査落ちするパターン
基本的にはmineoに限らず格安SIMで審査する落ちするパターンはほとんどなく、審査時間も1日あれば完了してすぐにメールで連絡がくるのですが、稀に審査落ちする人がいるのでその人たちのパターンを確認しておきましょう。
審査落ちケース1:本人確認書類と記入住所が違う
まず多いのが本人確認書類に記された住所と登録フォームから記入した住所が違うことによる審査落ちです。
このケースは結構多いです。というのも住所記入の際に「省略した住所」で記入する癖がついている方がよく嵌ってしまい、正式な住所である本人確認書類との差異が見られるというために審査落ちしてしまっています。
そのため本人確認書類が必要な契約の場合、ちゃんと書類通りの住所を申し込み時に記入するように意識しましょう。
審査落ちケース2:複数回線を所有、もしくは短期間に複数回線を申し込み
もう一つのパターンは複数回線を契約しようとした場合です。
mineoの場合詳細を公にはしていませんが、短期間に複数の回線を申し込み(90日以内に同一名義3回線?)したり、同じく同一名義で多すぎる複数回線を契約しているような場合に、mineo回線の審査に堕ちる場合があります。
回線数は同一名義で5回線、同一住所で10回線までです。
初月は日割り。開通は頃良いタイミングで
またmineoの初月料金は日割りになるため、他のMVNOにありがちな月末契約でも満額支払いのような契約タイミングによって損得が発生するようなものはありません。
開通日は基本的にSIMが到着した日、MNPの場合は開通手続きをした日になります。
なので自分の好きなタイミングで申し込み、開通をさせることができます。
これはちょっと嬉しい点です。
設定、利用に際しての注意点
APN情報
APNはau回線とdocomo回線でそれぞれ異なるので注意しましょう。
mineo契約時にはSIMカードと一緒に図解付きで詳細な設定方法が載っている解説書もついてくるので、この設定方法という点はあまり心配いらないかもしれません。
ドコモ回線
- APN mineo-d.jp
- ユーザー名 mineo@k-opti.com
- パスワード mineo
- 認証タイプ CHAP
au回線
- APN mineo.jp
- ユーザー名 mineo@k-opti.com
- パスワード mineo
- 認証タイプ CHAP
iPhoneとmineo-a
mineo-dについてはあまり問題はありませんが、KDDI網を利用したmineo-aの場合iOS端末で一時利用できなくなるというトラブルが発生していました。現在は解決の方向に進んでいるものの、安定感のある接続が確立されているかというと、Apple側の問題が強いために使える使えないは非常に不安定な状態になっています。
ただこのiOS問題に関してはmineoがしっかりと、素早く動作確認を行っていますのでそちらの情報を確認してから更新なり購入なりをするといいでしょう。この部分の情報公開の早さはiOSアップデート問題でユーザーに混乱を与えてしまった経験を持っているためか、非常に対応が迅速になっています。
mineo-aでiOS端末を使う場合にはmineoからの動作報告が入るまではアップデートをしないようにしましょう。でないと最悪の場合通信が不可能ということになりかねないのでこの点は注意が必要です。
au白ロムが安く、ドコモ白ロムと違ってテザリングが出来る
SIMフリースマートフォンを利用してmineoを使う方も多いと思いますが、mineoに限らず格安SIMはドコモやauの白ロムスマホでも通信タイプが一致すれば利用することが可能です。
特にmineo-aとau白ロムの組み合わせは非常に安い「格安スマホ」のセットを作ることが可能になっています。その理由はauの白ロムスマホが安いからです。
実は今auの白ロムスマホはHTC J butterfly HTL23やGalaxy S5 SCL23を筆頭に高性能モデルが白ロム3万円前後で購入できてしまいます。SIMフリーで同じ価格帯だと性能的に1段2段下がるようになっており、コストパフォーマンスの点でかなり優れているのがわかります。
しかもmineo-aの場合SMS機能は無料で使えますし、テザリング機能もドコモの白ロムと違って塞がれているということはないので、利用をすることが出来ます。
性能比で安さが目立つだけでなく、機能面でも幅の広がる使い方が出来るようになっており、「格安スマホ」としてmineo-aとau白ロムの組み合わせはSIMフリーとの組み合わせよりも理想的になっています。
ただしauのVolteスマホはSIMロック解除をしないと使えない
auの白ロムはSIMフリーやドコモの白ロムと違って性能の割に市場相場が安く買えるため、これを使えば格安にスマホを持つことが出来ます。
しかしこれらは4G LTE機のみの場合であり、2015年頃から販売が開始されたVoLTE機の場合には当てはまりません。
mineo-aには通常のLTE対応SIMの他に、VoLTEにも対応したSIMを販売しています。このVoLTESIMが使えるのはVoLTEスマホのみということになるのですが、LTE機のようにただSIMを入れてAPNを設定すれば使えるようになるものではありません。
VoLTE対応mineo SIMでauのVoLTEスマホを使おうと思った場合、auのVoLTEスマホをSIMロック解除しなければならないという、このVoLTE SIMからの仕様と注意点が増えています。
auのSIMロック解除は契約から6ヶ月後になるため、早くてもその使いたいauスマホが発売されてから半年経たないといけないことになります。
しかも一部のVolte機はSIMロック解除義務化の前に発売されたということで、SIMロック解除自体が不可能となりMVNOのVolte SIMで使えない機種も存在しています。これらは購入してもauの本回線かWi-Fiでしか使う術はないので注意が必要です。具体的な機種名について以下の通りです。
- INFOBAR A03
- isai VL LGV31
- AQUOS SERIE mini SHV31
- URBANO V01
- BASIO
以上MVNOとして急成長かつ高い評価を得ているmineoについてまとめてみました。
格安SIM選びには速度が一番重要な指標ですが、この速度について楽天モバイルやFREETELといったこれまで高速な通信回線を持つMVNOとされていた事業者が、スピードテストだけを速く見せて実効速度は遅いままというブースト疑惑を行っていました。
これによりMVNOの中で極端に速いSIMというのが存在しないということがわかり、むしろスピードテストをごまかさないMVNOに対して多少速度が遅くても「信頼性」という観点において評価されるようになってきました。
その「信頼性」があるMVNOとしてIIJmioやmineoがMVNOの中では選ぶべき存在とされていますが、特にmineoはIIJよりも通信速度が良く、パケットギフトやフリータンクによる追加チャージのパケット単価の安さ、それにdocomoとauの通信網に対応した2種類の回線を使えるという点から、特にこのサイトでは個人的に強く勧めています。
通信速度をテストアプリによってごまかさず、ユーザーに対して向き合う姿勢を見せ、厳しい意見にも逃げようとしないmineoのMVNOに対する取り組みは、信頼を持って契約に値するものかと思われます。
中長期の視点を持ってMVNO格安SIMを選ぶとしたら、mineoがその信頼度から最も安心感のある回線になるでしょう。
多くのMVNOについてこのサイトでは比較してきましたが、「信頼が置ける」という一点において、mineoはまず最初の候補に入れるべき回線になります。
⇒mineo
[button color=”#3ADF00″ icon=”icon-basket” class=”ft22px” title=” 公式サイト mineo ” url=”https://ck.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/referral?sid=3109997&pid=884059394″ target=”_blank”]
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