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スピードモード/快適モード/エクストラオプションの注意点について

それぞれの携帯キャリアでは、規定のデータ通信量を超えた場合に速度制限という形で規制が入ることがあります。
選択したプランによってデータ容量の上限が異なり、値段の安いプランだと安い代わりに高速通信ができるデータ容量が少なめになってしまいます。
このデータ容量を使い切った場合、月が替わって補充されるまでその回線は低速化してしまい、高速時よりもストレスの溜まる速度で使うしかありません。

こうした低速回線モードになった時でも快適に使えるようにと、各キャリアはそれぞれデータ容量の追加サービスやWi-Fiスポットの無料接続機能など低速回線の回避方法を有料・無料で用意しています。
その中で今回はデータ容量超過による低速化を事前に回避出来る有料サービスについて、特に注意点に目を向けて紹介したいとおもいます。
これらのサービス、自分の意志で購入する分には何も問題はないのですが、契約時のオプションとして思わず付けられてしまったり、自動適用を忘れて使い続けた場合には有料サービスということで大変なことになってしまいます。

スピードモード/1GB追加オプション

スピードモード

docomoが用意している低速化回避用のサービスは、スピードモードと1GB追加オプションです。
どちらもその内容は共通のところが多いです。1GBの追加データ容量を1000円で購入できるという根本の部分は一緒です。違いはそれが自動追加なのか手動追加なのかという点です。

1GB追加オプションは手動での追加機能です。契約するパケットパックのデータ容量を全て使い切った場合には、一旦128kbpsの低速回線へと切り替わります。
その後もしも高速通信回線が必要になった時に、1GB1000円からデータ容量を追加で契約できるというオプション機能です。払いきりのため購入した月しか追加料金はかかりません。

対してスピードモードでは同じ金額・同じ容量のデータを追加できますが、これは自動的に追加されるという仕組みを採っています。例えばデータSパックをパケットパックとして契約していた場合、2GBが本来のデータ容量でこの分を使い切ったら128kbpsの低速モードへ移るのが通常ですが、スピードモードに加入している場合は2GBを超えた通信から自動的に1GB1000円のデータチャージが発生して、速度が落ちないまま追加データ容量を利用していくことになります。

スピードモードでは事前に追加するデータ容量を決めておくことが出来ます。基本1GB刻みで1GB~10GBまでの間、そして無制限に追加が出来るという形で設定することが出来ます。無制限にしてしまうと万が一100GB使ってしまったら10万円がパケット料金としてかかるなんてこともあり得るので、設定量には注意が必要です。

契約時に条件として加入が必要な場合あり

スピードモードの注意点としては無制限設定にしてしまうとパケット料金が青天井になってしまうということももちろんありますが、元から加入しなければわざわざ注意する必要はありません。
ですがどうやらこのオプション機能ですが、契約時に加入すると加入させたショップにdocomoのほうからお金が入るらしく、契約の条件としてスピードモード加入を条件にしているところが結構あります。そのため加入しなければ問題のないオプションではあるものの、機種変更や新規契約時に気付かぬうちに加入してしまっている場合があります。
そうなると契約したパケットパックの容量次第では本来規制されて通信が遅くなる通信量を使っていたとしても、スピードモードが自動で働いて数千円分容量を追加しているという使い方をしてしまっている方もいるかもしれません。

 

快適モード

快適モード

こちらはSoftbankのデータ容量追加オプションですが、docomoのものと内容自体は変わりません。

1〜10GB、無制限の間で自動的に追加容量がチャージされる仕組みがあります。料金も同じです。

注意点もこの自動の快適モードではdocomoのものと変わらないのです。
ただdocomoでは契約時に(当然のことですが)スピードモードについての周知を行う場合がほとんどなのですが、SoftBankだと一部で周知せずに回線状況を快適モード状態にして契約を通す悪どい店があるようです。
ネット上では知らず知らずの内に快適モードの無制限オプションに加入してしまって、パケット料金が青天井になっている方々が見受けられます。
快適モード自体は把握していれば利用について問題は無いと思うのですが、何も説明されない状態でつけられてしまうという注意してても難しい問題がSoftBankには存在します。

メールのリンクをワンクリックで料金発生の可能性も

また快適モードと類似した速度制限解除メールの存在についてもSoftBankの場合は注意が必要でしょう。
SoftBankでは通信制限に入った場合に、メールでその通信規制を解除する案内を送ってくるのですが、その仕様に注意が必要になります。
普通の感覚ですと、メールで規制解除の案内が送られて来た場合、まずは申し込みページに飛ばされてから注意点やかかる料金などを案内された上で規制解除の申し込みをするかどうかを決めるという流れになると思うことでしょう。ところがSoftBankのこの規制解除のメールは、メールに記されたアドレスをクリックした時点で規制解除の申し込みが完了してしまうという仕組みになっています。
もちろんこれで規制解除がされたので追加の料金の発生が確定してしまいます。

参照:ソフトバンクのパケット青天井オプション「快適モード」にすると制限ありにはもう戻せない→間違いでした – No!SoftBank

この悪くいえばちょっとしたワンクリック詐欺的な手法には、快適モードとはまた別に注意が必要になるでしょう。

 

データチャージ/エクストラオプション

エクストラオプション

auはデータチャージとエクストラオプションというものを用意しています。こちらはそれぞれdocomoで言うスピードモードと同じような内容です。データチャージが上限のあるデータ容量をチャージするオプションで、エクストラオプションが無制限に通信量を使えるオプションになっています。
こちらも手動で購入するのと自動チャージがありますので、この加入内容によっては注意が必要です。廃止解約は翌月からの適用となります。

データチャージでは500MBあるいは1GBのデータ容量を1回〜5回、一気に飛び越えて12回までという6つのチャージ回数を選べます。
500MBで550円、1GBで1000円のチャージ金額が必要になります。有効期限は62日に設定されています。

エクストラオプションはスピードモードや快適モードの無制限と同じになります。
auの場合店頭での契約条件として提示されるのは、データチャージよりもこちらのエクストラオプションが加入条件として求められることが多いですので、加入後のデータ通信量には注意をしたいところです。いつまで経っても規制がされないとおもったらエクストラオプションに加入していてずっと追加料金を払っていたなんてことにもなりかねません。
速度復活がかつては翌日からという即時性のなさが問題になっていましたが、現在はその注意書きが削除されているようなので、すぐに適用されることになりそうです。

docomoでもやっているか確認できていないのですが、auではSoftbankで行われているワンクリックで制限速度解除メールの存在が確認されています。
ただこちらは現在もワンクリック解除のメールが配信されているのかは不明です。もしかしたら改善されているかもしれません。

 

以上のようにdocomo/au/SoftBankのデータ容量追加サービスは、自動適用で青天井料金の可能性とメールでの簡単過ぎる解除方法というのが共通の注意点として存在します。
そしてこのサービス自体は自分の意志で利用する分には注意点を意識することで使いすぎを防ぐことが出来ますが、契約に対するインセンティブがキャリアから販売店に流れているために、意図せずあるいは注意点をよく把握させる説明がないまま契約が結ばれてしまうこともあります。
スピードモード/快適モード/エクストラオプションそのものの内容にも注意点がありますが、契約時にも基本料金が無料だから、という理由で付けられてしまっているかもしれません。この年末年始にスマートフォンを契約した方や最近契約をしている方というのは、予期せぬ支払いが発生する前に自分の契約内容を見直しておくのもいいかもしれません。

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