iPhone 6s、それに日本で人気のXperia Z5といった新型スマホがこれから登場してくるとされています。iPhone 6sもXperia Z5も、どちらも大きく見た目が変わることはないためあまり新型感はありませんが、一応今あるiPhone 6やXperiaシリーズはこれらが出てくると「型落ち」扱いということになります。
一応多くの方がこれらの新型モデルについて気になっているものと思いますが、今回の新モデルはいつになく「価格」がかなり気になる要素ではあります。
特にiPhone 6sは、円安と合間って16GBの最小構成モデルでも8万円または9万円を超えるのではないかという話も出てきています。前回のiPhone 6発売時には円高ということもあって、キャリア・SIMフリー共に非常に購入しやすい価格だったのですが、円安と共に値上げされて現在は8万円以上、容量によっては10万円以上と高性能PCが買えてしまう価格にまで値上がっています。
iPhone 5s/5cから2年が経過したということで、iPhone 6sへのMNPや機種変更予定を立てていた方にはちょっと手の出しづらい価格で今年はスタートしそうな予感がします。
実際に発表される価格次第ではありますが、この懸念のように新型機種の価格の問題に直面し次の機種変更・MNPに価格的に躊躇してしまうような場合に備えて、一世代前の機種が安くなっているというニュースをお伝えしましょう。
8月21日よりdocomoのMNP向け施策である「端末購入サポート」に2つの追加端末が加わりました。新型の登場が噂され、性能的には問題ないにも関わらずそろそろ「型落ち」扱いになってしまうiPhone 6と、過去3つのシリーズ同様に早いタイミングでMNP向けの低価格販売が始まった小型端末Xperia A4 SO-04Gです。この2つのスマホが今ならMNPで安くなっています。
今回は価格や料金という点に注目しながらこの2つのスマホの契約の良さと、契約から14ヶ月は注意しなければいけない端末購入サポートの注意点、それにデータプラン(ルーター)運用で新たに発生する注意点などを紹介していきます。もしもスマホ選びに「価格」を重視する考えで、ある程度以上のスペックや性能があれば十分と考えている場合には、その要望に合う契約内容だと思います。
注意点としての端末購入サポート
まずはこの契約のデメリットから説明しておきましょう。端末購入サポートの存在によって、安さは目立つようにはなりましたが契約に関する「縛り」が増えています。
その縛りの内容というのがMNP契約後14ヶ月以内は機種変更や解約が禁止されているということです。もしも行ってしまった場合には端末購入サポートによる割引分を契約解除料として支払わなければいけません。
今回のiPhone 6とXperia A4ではそれぞれ以下の金額がかかります。
端末購入サポート | iPhone 6 | Xperia A4 |
---|---|---|
割引金額 | ▲53,136円 | ▲58,320円 |
端末サポ解除料 | 26,568円 | 29,160円 |
※iPhone 6は10月16日契約分変更が入りました。変更はすべて反映しています。
iPhone 6のほうが良心的な解除金ではありますが、Xperia A4のほうは割引が強いため、解除金も高額になってしまっています。14ヶ月以内での別スマホへの移行を考えている場合には、今回の契約をおすすめすることは出来ません。最低でも1年以上継続して使う予定の方向けへの紹介となります。
これとは別に、月々サポートの適用条件が変更となっており、スマホ・タブレット間の月々サポートとルーターの月々サポートの扱いがそれぞれ別枠になったことで、スマホ契約回線をデータプラン(ルーター)に変更した場合に月々サポートが適用されなくなるようになりました。そのため、過去に紹介したiPhoneを利用した代表回線の割引方法は結構しんどくなってしまったのでこちらも注意してください。
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/2015/05/docomo-dataplan/”]
docomoデータプラン、iPhone 6での利用や最低維持費、余った月々サポートの代表回線活用方法についてまとめ
一括1万円のiPhone 6、一括0円かつシェア特割増額が期待できるXperia A4
iPhone 6
この2つの新端末購入サポートの対象となったスマホの最大の特徴は、「安さ」です。
恐らくiPhone 6sは円安の影響もあって、現在設定されているiPhone 6 16GBの定価である84,240円を下回ることは無いでしょう。これは3キャリアでほぼ同じような価格設定になり、良くて7万円台後半からの端末代金になるかと思われます。初期のキャンペーンではMNP向けに大きな優遇施策も入らないでしょうから、ほぼ定価に近い形での契約を機種変更は元よりMNPでも求められてくるかもしれません。
こうしたiPhone 6sの端末代金の予想される8万円前後の高額さと比べると、噂されているスペックと大した変更がない従来モデルのiPhone 6が、MNP限定とは言え一括0円(Twitter特典利用時)で購入可能なのはリーズナブルと考えることが出来るのでは無いでしょうか。
家族まとめて割を利用した場合には更に1万円分の割引も追加されますし、月々サポートが毎月864円と一括価格の割には高額な割引があるため、24ヶ月の合計では20,736円の割引=実質マイナス20,736円という安さでの運用が可能になります。
※追記:しかも9月18日からはドコモにチェンジ割が適用されて1年間1458円/月の割引が適用されるようになっています。
実際にこの契約をした前提での維持費をカケホーダイおよびデータプラン(スマホ/タブ)で算出してみたいと思います。データプランは基本的に2台持ち以上での運用時に安い運用費で持つ時に便利です。
iPhone 6 | データS | シェアパック10 | シェアオプション | データ(スマホ/タブ)シェアOP |
---|---|---|---|---|
カケホーダイ/データ | 2916 | 1836 | ||
ドコモにチェンジ割 | ▲1458 | ― | ||
spモード | 324 | |||
パケットパック | 3780 | 10260 | 540 | 540 |
月々サポート | ▲864 | |||
(一括時)合計維持費 | 4698円 | 11,178円 | 1,458円 | 1836円 |
iPhone 6端末代 (▲のりかえボーナス適用) (▲端末購入サポ適用) (▲Twitter特典適用) |
0円 | |||
(分割時)合計維持費 | 4698円 | 11178円 | 1458円 | 1836円 |
シェアオプションは代表回線が必要なので、家族全員でdocomoを使うときに契約できるプランです。一人がシェアパック10以上の契約をして代表回線を作ることが必要ですが、残りの家族はシェアオプション契約で低料金での運用が可能です。例えば家族4人だと今回の維持費で出したシェアパック10(11,178円)+シェアオプション(1,458円)×3の計4回線を合計15,552円で利用することが可能です(ドコモにチェンジ割が適用される1年間のみ)。
データプラン(スマホ/タブ)での運用は、ネットしかできないためにガラケーやスマホとの2台持ち以上という形での利用を想定しています。ちょうどdocomoは2台持ち向けの2台目プラスなどの施策をしており、活用の仕方に幅があります。
MNPということで敷居は高いですが、iPhoneとしては一括でも結構安くなるということ、そして家族でdocomoにすることで月々の料金も比較的安くなるというメリットが生まれています。
iPhone 6sの内容がどういったものになるかはわかりませんが、今回はiPhone 6からのマイナーチェンジになるようなので、最新モデルにこだわりが無ければMNP限定ではあるものの一括で安くなったiPhone 6はリーズナブルなiPhoneの契約として考えておくといいでしょう。
※追記:ドコモにチェンジ割が発表されました。そのためiPhone 6へMNPするなら9月18日以降がかなりお得になるので様子見してください。
※追記:18日以降の料金を反映しました。ドコモにチェンジ割で維持費がかなり良くなっています。
追記:現在Twitter特典の配布は終了しております。ご利用ありがとうございました。
Xperia A4
続いてはXperia A4 SO-04Gの安さについてを紹介していきましょう。こちらはiPhone 6よりも割引率が高い分、端末購入サポートの解除料金が高くなっています。
Xperia A4は特殊な契約が若干必要です。Xperia A4はiPhone 6と違いMNP一括0円での契約が可能です。端末代金への割引はiPhoneを上回っています。一方で料金への割引は本当にわずかしかなく、通常の契約では▲270円/月しかありません。これではspモードの料金すらゼロ円にはできません。
ただし今ならXperia A4は「シェア特割」という割引を適用することができれば、月々サポートを増額することができるため、それを適用できる契約ならば料金面での安さも備えた契約をすることができます。シェアパック10なら▲540円/月、シェアパック15以上なら▲1,080円/月の増額があります。この際Xperia A4の契約が必ずしもシェアパック10以上を契約する必要はなく、代表回線が契約していれば毎月540円のパケットプランである「シェアオプション」を契約してもかまいません。
同じく維持費を計算してみます。シェアパック15へとこの回線を紐づけた時の料金です。
Xperia A4 MNP | シェアパック15 | シェアオプション | ||
---|---|---|---|---|
基本料金 | 2916 | |||
spモード | 324 | |||
パケットパック | 13500 | 540 | ||
月々サポート | ▲270 | |||
シェア特割増額分 | ▲1080 | |||
Xperia A4端末代 (▲のりかえボーナス適用) (▲端末購入サポ適用) (▲Twitter特典適用) |
0円 | |||
合計 | 15390円 | 2430円 |
シェアオプションだと一括0円になった上に▲1,350円/月の割引付きですから、こちらも結構安くていい料金で使えます。家族でdocomoを使う際に契約するのに向いている端末といえるでしょう。iPhone 6にはない防水機能やおサイフケータイが揃っていますから、今回の2つの端末は選択肢としては数が少ないですがほとんどの要求を満たせる契約内容であると思います。
なおシェア特割の条件を満たせない、家族とではなく個人でdocomoを使いたいという場合には、在庫が残っているか時期によるのですが「Xperia Z3 compact」が代わりのスマホとしておすすめできます。ちょっとだけですが月々サポートが増えているので、一応はランニングコストはシェア特割の無いA4よりもわずかですが安くなります。
というわけでまだ発売はしていないもののXperia Z5シリーズおよびiPhone 6sという存在が出てくることがほぼ確定的なわけですが、それほど進化していないスペックや性能に対して高額なお金を支払うというのはあまりスマホに興味を持っていない方にとっては負担の強い行動でしょう。
今回のこれら2機種のスマホの安売りは、MNP限定とは言えスペックや性能を考えれば格安な販売価格として設定されているのではないでしょうか。
実際に発表される価格次第ではありますが、iPhone 6s/6s Plusの販売価格が高いと感じたら、今回の契約でiPhone 6を契約するという方法も考え方としてはアリだと思うのでお伝えしてみました。ぜひ参考にしていただければと思います。