auから6月5日にHTC J butterflyシリーズの最新モデルが発売になりました。高品質な通話が可能なVoLTEに対応したシリーズ3作目です。
SnapDragon 810にRAM:3GBを搭載し、インカメラも高画質化したモデルになります。
auのAndroidスマートフォンでは今期の人気No.1はXperia Z4 SOV31になるかと思いますが、No.2に値するのはこのHTC J butterfly HTV31かAQUOS SERIE SHV32になるでしょう。
今回はこのauスマホとしてNo.2の人気になりそうなHTC J butterflyについての価格や維持費の情報に関するまとめと、コストパフォーマンス重視での契約の仕方について考えてみたいと思います。
HTV31に価格と毎月割、実質価格のまとめ
HTC J butterfly HTV31の価格は全ての契約で同じ料金になりますが、MNPのみ値引きが入っているため一括購入や実質価格では多少安くなっています。
HTV31価格 | 機種変更 | 新規 | MNP |
---|---|---|---|
販売価格 | 78,840円 (3,285円×24回) |
62,640円 (2,610円×24回) |
|
毎月割(6/10時点) | 1710円×24ヶ月 | ||
実質価格 | 37,800円 | 21,600円 |
毎月割の満額適用にはauスマートパスへの加入が必須で、加入しない場合には月額で324円が減額されます。
HTV31の機種変更やMNPの維持費、auにかえる割は非適用
HTV31について、LTEプラン・カケホとデジラそれぞれの契約で維持費がいくらになるのかを計算してみました。機種変更もMNPも毎月割の額が同じなので、一緒の維持費として考えられると思います。
HTC J butterfly HTV31 | カケホとデジラ | LTEプラン |
---|---|---|
基本料 | 2916 | 1008 |
LTEネット | 324 | |
データ定額2/LTEフラット | 3780 | 6156 |
auスマートパス | 401 | |
毎月割 | ▲1710 | |
合計 | 4991円 | 6179円 |
HTV31分割支払い額 機種変更/MNP |
3285/2610 | |
分割時合計 | 8276円/7601円 | 9464円/8789円 |
- MNPはauにかえる割非適用
MNPの契約だとこれまでauにかえる割が適用されて基本料金が無料になる特典というものがあったのですが、残念なことにこのキャンペーンは現在iPhone 6/6 PlusとXperia Z4のみの適用になっています。これによってHTV31を含む夏モデルのほとんどはMNPによる基本料金無料特典を受けられません。
3Gに非対応、その他不具合系のレビュー
HTV31はスペック的には全く不満のないモデルでしょう。Xperia Z4と比較するとバッテリー容量こそ負けますが、ディスプレイ解像度はより高画質な2K/WQHDとなっており高細微な文字/画像表示が可能になっています。
ただこの高い解像度や色々問題が指摘されているSnapdragon 810をZ4同様に使っていることも影響してか、レビューや口コミなどの評判ではバッテリー消費の点で一部不満な内容が出てきています。
どこまで信頼していいのかについては各々の判断に任せたいですが、特に負荷の強いアプリ(ゲームや動画)を使っている方がそうした現象を報告しているようで、この辺りF-04Gと同じような傾向にあります。発熱はF-04GやSO-03Gよりも気にはならないようですが、バッテリー消費では報告が結構多いです。
またこれまでの型番からHTV31という新しいものに変わっていることからわかるように、このモデルでは3Gの回線が使えないLTE回線オンリーの端末になっています。
都市部ではLTEオンリーでも圏外になることも少ないですが、郊外や山間部などではまだまだ3G回線が必要なところもあると思うので、そうした場所での活動を予定されている場合にはちょっとまだ時期尚早な端末になるかもしれません。
スペックは違うものの、同じbutterflyとしてHTL23が機種変更で安い
今回のHTV31は、過去のHTC J butterflyに比べてもキャンペーンが少なめでau側の熱量が下がっているような気もします。
そんな中で3G通信への非対応だったりバッテリーや発熱への不安があり、結構価格でも高額になってしまっていたりと、ちょっと気軽には手を出せない部分があります。
今機種変更などで8万円近くを支払って購入するのには、評価がバラついている現状というのは気になるところでしょう。
HTV31がこのような状態の中で、それでもbutterflyシリーズの購入を考えているという方には、あえて前モデルのHTL23も今回は購入候補に入れてもいいかと思います。
HTV31に比べるとスペックで劣りますが「ハイスペック」モデルに確実に分類される、出来ないことの少ないスマートフォンです。
評価も高いものが確立しており、3G通信への対応で地方の更に郊外な地域でも広く通信することが出来ます。そして何よりも、HTV31に比べるとHTL23は2通りの安い購入方法が用意されているため、コストパフォーマンスでは確実にHTV31以上になるという大きなメリットが存在します。
16ヶ月以上利用している方なら値引きが強い
まず一つ目にHTL23を格安に購入する方法としては、機種変更やMNPといったキャリアを通した契約です。
MNPではauお得意のMNP一括0円+キャッシュバックの対象です。しかもその中でもHTL23はキャッシュバックの多い端末として位置づけられています。
毎月割は低めではありますが、キャッシュバック分を考えれば維持費もある程度ペイできると考える事が出来ます。
機種変更では16ヶ月以上機種変更していない回線に限りますが、一括価格がおよそ半額近くなる「auスマホ交換プログラム」の対象になっており、非常に安価に機種変更しやすい端末になっています。
実売価格として例に出しやすいのが、レクサスプランニングの販売状況です。通常は一括50760円での機種変更になりますが、16ヶ月以上機種変更していない回線ならば、なんと27000円の割引が適用されるようになっており、割引後の一括価格は23760円という低価格で変更することが出来ます。
毎月割も1125円とある程度の金額も用意されており、この時期まで機種変更をしてこなかった方には非常にお買い得な契約内容になっていると言えます。
16ヶ月に満たなくても白ロムが今非常に安い
ただ16ヶ月というのは結構長い期間にはなりますし、その間に既に何か特価端末の購入などで機種変更をしてしまった方は、およそ5万円をHTL23の機種変更に支払わなければいけません。
一度23760円という価格を見た後では5万円の支払いというのは多少安いとは言え、払う気にはならないかもしれません。
こうした方向けにもう一つの格安購入方法として、白ロムを買うという選択肢を挙げることが出来ます。
MNP一括0円に高額なキャッシュバックで売られていることもあって、新品未使用のHTL23の白ロムは現在進行形で市場に流れています。
この数が余りにも多いため、HTL23はその高いスペックや評価の割に白ロム販売価格で値崩れを起こし、スペック比では余りにも安い価格で新品白ロムが購入可能になっています。
カラーによって価格は変わりますが、どれも今のところ30000円以下で購入が可能です。
具体的な金額だとAmazonの26000円前後というのが最安値に近いでしょうか。
au回線を使っているけれども機種変更に生じる割引の適用ができない場合には、このようにMNPユーザーが売り払った未使用白ロムを格安購入して、SIMを入れ替えることで使うという方法も賢い手だと思います。
HTC HTC J butterfly HTL23 Canvas 新品価格 |
極端な話、HTV31も次期iPhone発売が見込まれる9月10月頃にはMNP一括0円での販売も考えられるため、あえてこの高い時期に買わずに機種変更や白ロムで安くなるのを待つのも一手のように感じます。
物欲のバランス次第ではありますが、最新モデルがどうしても欲しいということでもなければ、直前のモデルであるHTL23を安く購入し、機種変更向けのキャンペーンやMNPでの投げ売りが始まるまで様子見しておくという考えも出来るでしょう。