2016年も各社学割が発表されました。今年は例年に比べると割引重視ではなくパケット通信量のほうが焦点になったことで、あまり盛り上がっているような雰囲気はありませんが、学生または25歳以下の方にとっては有効活用できる内容にはなるでしょう。
今回は既に発表されている学割の内容について、良い部分や適用の際の注意点なんかをそれぞれまとめてみたいと思います。
docomo:「ドコモの学割」
「学割」適用条件
- 25歳以下
- iPhone・スマートフォン(指定機種)
- 新規/MNP/機種変更(18ヶ月以上の継続利用が必須)
- U25応援割併用が必須
- データM/Lパック、シェア15/20/30パック加入必須(シェアオプションも適用可、ただし代表回線シェア15以上必須)
「学割」特典内容
学生(25歳以下)
- 最大36ヶ月間5GBのデータ容量が増加。U25応援割と合わせて6GB
- 12ヶ月間カケホが1,300円/月(税抜き、U25応援割の500円割引込)、カケホライトが800円/月の割引
特徴・注意点
ドコモの学割は今回契約スマートフォンが指定されており、iPhone6シリーズと2015年冬モデルという最新モデルを契約した場合にのみ適用されます。GALAXYではG型番の端末も対象になっている一方で、H型番の機種変更実質0円スマホであるarrows fit F-01Hが対象外となるなど、「高額」スマホ限定の向きがあります。
学割5GB+U25応援割の1GBというデータ容量の増量になっており、学割の5GBはグループ内シェアの対象です。それ以外で家族向けの学割施策はありません。
機種変更は18ヶ月以上機種変更していない回線が対象。またデータSパックとシェアパック10が代表回線の場合は適用外に。一番データ容量追加の恩恵が得られるプランでは学割が効かないので注意しましょう。
au:「auの学割」
「学割」適用条件
- 25歳以下
- 新規/MNP/機種変更(18ヶ月以上の継続利用が必須、家族は対象外)
- LTEフラットまたはデータ定額5/8/10/13
「学割」特典内容
電話かけ放題プラン(カケホとデジラ)
学生(25歳以下)
- 26歳となる誕生月まで毎月5GBのデータ容量アップ、最大760GB(中学1年生から適用)
- 1年間データ定額プランを1000円引き
- auスマートパス・うたパス・ビデオパスが2016年7月まで無料
家族
- 毎月1,000円引きが1年間適用
- auスマートパス・うたパス・ビデオパスが2016年7月まで無料
LTEプラン 学生・家族共通
1年間データ定額プランを934円引き(3年間に変更)- auスマートパス・うたパス・ビデオパスが2016年7月まで無料
特徴・注意点
今回最も強いインパクトを残したのがauです。
中学1年生から26歳までの期間に指定プランを契約し続ける限り、データ容量が毎月5GB追加されます。しかも過去に学割を適用済みでも受けることができ、途中で機種変更しても消失しません。データ容量は自動追加ではなく、デジラアプリなどからチャージする仕組みです。
5GB追加と1年間の割引が同時に得られる形です。MNPの場合はauにのりかえ割との重畳は不可。機種変更の場合は18ヶ月機種変更していないことが条件になります。LTEプランではデータ容量の増量が適用できないため、カケホーダイプランを契約するのが基本になるでしょう。
家族とはシェアできないものの、ギフト機能などを駆使すれば疑似的なシェアが可能になるでしょう。
SoftBank:「ギガ学割」
「学割」適用条件
- 25歳以下
- 新規/MNP/機種変更(機種変更は割引特典なし)
- データ定額パック2/5/8/10/15/20/30、3Gケータイプラン、シンプルスマホ
- パケットし放題フラット他
「学割」特典内容
スマ放題(通話し放題)
学生(25歳以下)
- 26歳となる誕生月まで毎月6GBのデータ容量アップ、最大36ヶ月間(データ定額パック2、3Gケータイ向け、シンプルスマホプランは対象外)
または1,500円の基本料割引を24ヶ月間(新規/MNPのみ、機種変更は選択できず)
家族
MNP
- 毎月3GBのデータ容量アップ、最大36ヶ月間
または1,500円の基本料割引を24ヶ月間
新規
- 毎月3GBのデータ容量アップ、最大12ヶ月間
または1,500円の基本料割引を12ヶ月間
ホワイトプラン
学生(25歳以下)
- 26歳となる誕生月まで毎月6GBのデータ容量アップ、最大36ヶ月間
または934円の基本料割引を36ヶ月間(新規/MNPのみ、機種変更は選択できず)
家族
MNP
- 毎月3GBのデータ容量アップ、最大36ヶ月間
または934円の基本料割引を36ヶ月間
新規
- 毎月3GBのデータ容量アップ、最大12ヶ月間
または934円の基本料割引を12ヶ月間
特徴・注意点
選べる特典は2つの内どちらかのみ。同時適用やのりかえ割との併用はできません。
データ定額パック・2GBと10GBから適用が可能になるため、docomoよりも条件は良いです。ただし一部子回線のプランは非適用となります。
新規契約は過去の学割再適用は不可ですが、MNPなら「家族の学割」以外を適用経験済みでも、機種変更ならほぼ全ての学割を適用済みでも再度このギガ学割を適用可能となっています。
またギガ学割向けの月月割をXperia Z4とXperia Z5を用意して新規契約が実質0円化しているほか、iPhone 6s 64GB,128GB、iPhone 6s Plus 16GB,64GB,128GBが一括価格99,600円に値引きされ、10万円を超えないような特典も行われています。これによって割賦契約の10万円超え詳細審査を避けることができ、分割契約をしやすくしています。
というわけで2016年の各社学割は、学生であることを条件とせずにそれぞれ25歳以下を対象にしています。これによりもう数年前に横行していた放送大学入学からの学割運用は出来なくなっています。
そして焦点がデータ容量の増加という点に移ってきました。その中でauは26歳になるまでずっと5GB追加、その上で通信料割引も行われるという特典の高さを見せています。iPhone 6sのMNP価格が安くなっているので、それと合わせることでauユーザーに新たになる方は安さと実用性を共に得られるでしょう。
auが若干目立つもののSoftBankやdocomoも機種変更を対象にしたり過去の学割適用名義でも受け付けたりと、適用可能ならば恩恵は高くなっています。docomoは1月末以降の値上げ報道もありますので、25歳以下の方はなるべく早く契約を進めたほうが良いかもしれません。
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