DSDS(デュアルスタンバイデュアルSIM)機能などSIMフリースマホを中心に便利な機能が使える機種が増えてきています。
今回紹介する機能もまだ一部のメーカーでしか採用されていないものの、技術の広がりや機能の知名度が増えていくことで今後採用するメーカーが増えそうな魅力的な機能ですので、その機能について先行して出来ることなんかを紹介したいと思います。
今回の機能は「Dual APP(デュアルAPP)」という機能です。こちらは一つのスマホに同じアプリを2つ同時に使うことのできる機能です。
「そんな機能いるか?」と感じるかもしれませんが、使い方次第では面白い機能ではあるのでこの「デュアルAPP」機能について少し試してみた内容を紹介しようと思います。
デュアルAPP機能が使えるMIUI8
このデュアルAPP機能、他にどこのメーカーが使えるのかよく把握していないのですが、一応自分が把握している中ではXiaomiのMIUIバージョンが8のスマホでなら使える機能であると認識しています(この他に使えるメーカーがあったら教えてください)。
MIUI7までのスマホやタブレットではこの機能は用意されていませんでした。MIUI8以上でしか使えない機能のようです。
先日からこのMIUI8を搭載したXiaomi Mi Mixをじっくり触れる機会を得たので、MIUI8の特徴であるデュアルAPP機能についていろいろと触ってみました。
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/special/xiaomi-mi-mix/”]
デュアルAPP機能は同じスマホ内にアプリを複製することのできる機能です。この複製は同じアプリを完全に別の形でもう一つ用意することになり、例えばアカウント制のアプリを複製することでサブ垢・複垢といったものを一つのスマホ内で作れてしまいます。
この機能があれば例えばコミュニケーションアプリの利用において人間関係の濃さによって教えるアカウントを変えたり、ゲームアカウント内でレアなアイテムを一人で交換したりすることが可能になってきます。
限られた使い方ではありますが、その限られた使い方をしたかったという方にとってはピッタリな機能がこのデュアルAPPです。
次ではその具体的な使い方についてを紹介します。
デュアルAPP活用法:LINEを2アカウント持てる
まずデュアルAPP機能を使ったわかりやすいメリットの例として、「LINEのアカウントが1つのスマホに2つ持てる」ということを紹介しましょう。
本来であればLINEのアカウントは1台のスマホにつき1つしか持てず、もう一つアカウントを持とうとする場合はLINE@のような明らかにサブアカウントとわかるものしか持てませんでした。
「LINEのアカウントなんて一つあれば十分」と考える方もいると思いますが、昨今のLINEを中心とした複雑な人間関係にとらわれている方にとってはサブアカウントを持ち、関係性に合わせたLINEの利用をしたいと考えている方も少なくないと思います。
そんな方にとってはこのデュアルAPP機能による2つの異なるLINEアカウント所有という機能は、実用性をかなり感じられるものかと思われます。もちろんそこまでLINEを重要なアプリだと感じていない方にとっても、使い道は色々と生み出せるのでスマホの機能として楽しめるものになるかと思います。
具体的にLINEのアプリをデュアルAPPで使ってみた流れについて確認してみましょう。
まず通常はこのようにLINEのアプリアイコンは一つしか表示されません。
ところがXiaomiのMIUI8に搭載されているデュアルAPP機能を利用して、LINEアプリをデュアルAPP化することで2つのLINEアプリのアイコンが現れます。
この複製されたもう一つのLINEアプリが「もう一つのアカウント」として利用できるLINEアプリです。こちらは完全に別のデータとして利用できるものになっています。メインのLINEアプリの新規登録を完了させアカウントをアクティブにした状態で、デュアルAPP化したもう一つのLINEアプリを立ち上げると、こちらはまだアカウント情報がまっさらな状態になっており、2つの別々のLINEアプリを持てていることが確認できます。
これら2つのLINEアプリはそれぞれ別々のアカウントなので、同じスマホ内でLINEのやり取りも可能です(誰得かはわかりませんが)。
それぞれの「テスト」アカウント同士でやり取りが1台のスマホ内で利用でき、どちらも問題なくメッセージが送受信できますし、受信の反応もリアルタイムですぐに反映、通知されるので2つアカウントがあると言っても普段のLINEアプリと同じように使えます。
このようにデュアルAPP機能を使えば本来一つしかアカウントを持てないサービス(Googleアカウント連携系を除く)をもう一つ持つことが出来るというわけです。
補足:LINEのアクティブ化にはLINEモバイル
今回どちらのアカウントもID検索機能を使えるようにしています。
その際に利用したのがLINEモバイルです。
通常MVNOの格安SIMではLINEの年齢認証が出来ない仕様になっているのですが、LINEモバイルの場合は契約時にデータプランでも本人確認を徹底しておりそこのタイミングで年齢認証等が済んでいるため、LINE登録の際にこの情報を利用して年齢認証による機能制限を解除することが出来ます。
もしも今回のようなデュアルAPP機能を使ってLINEアカウントを複数作りたい場合や、もう一台別のSIMフリースマホを使ってLINEアカウントを作っておきたいという場合には、このLINEモバイルを契約しておくと良いでしょう。
最安では500円/月の料金プランから契約できますし、カウントフリー機能によってLINE内で発生したパケット通信量がカウントされないというメリットもあるので、LINEアカウント複数製造にはこちらが便利に使えることでしょう。
ゲームアプリも別アカウント持てそうなデュアルAPP機能
以上のようにLINEアプリはデュアルAPP機能によって2つのアカウントを作ることが出来ました。
今回はLINEのみでしか実験を行っていませんが、これを応用して他のアプリなんかでも2つのアカウントをうまく使い分けられるようになる可能性が高いです。
具体的に他のアプリで2アカウント使いたいアプリが無かったのですが、例えばゲームアプリなんかで複数アカウントを所有して同時進行で遊んだりアイテムの交換なんかも出来てくるかもしれません。ただGoogleアカウント連携型だと問題が出てきそうですし、具体的にどのアプリで便利に遊べるのかについて検証をすればいいのかわからないのですが・・・。
あとはポイント獲得系アプリも2つ持てるとかできそうなのかな?規約的にブラックな運用になってしまうので詳しく調べるとヤバそうなのでやめておきますが。
この辺りはまた暇な時に検証できれば追記しておきます。
という感じで今スマホの機能の中で面白くなってきそうなデュアルAPP機能について紹介させてもらいました。
他の中華メーカーで同一の機能があるかもしれませんが、今のところ確認できる範囲だとXiaomiのMIUI8で利用できる機能がこちらとなっています。
Mi Mixはまだまだ入手しづらくショップによっては高額ですが、同じくMIUI8を使えるスマホとしてMi5sなどがありますから、そちらのSIMフリースマホを利用すればこちらのデュアルAPP機能を利用することが出来るようになります。
イートレン:Xiaomi Mi 5s今後はいろんなメーカーがこの機能を搭載してくれることを願いますが、まず真っ先に体験できるのはMIUI8対応のXiaomiスマホが確実となるでしょう。
何か面白い使い方があればまた試して追記したいと思います。
※追記:と、ここまで書いてきましたが、コメント欄で紹介された「APP cloner」というアプリを使うと、今回説明してきたデュアルAPP機能そのものがXiaomi端末に限らず使えるようになりました。
というわけでどうしても同じアプリを2つ以上一つのスマホの中で使いたいという場合には、あえてXiaomi製スマホを購入する必要もなく、こちらのアプリを入れると良いでしょう。
こちらはアイコンの色を変えられたりとカスタマイズ性が増えています。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.applisto.appcloner
わお!こんなアプリがあったなんて・・・。
今使ってみましたが完全に同じアプリを別に作れますね。おかげでLINEが3つも・・・。記事中で紹介させてもらいます。
アンドロイドの場合ユーザー切り替えで同じようなことができますね
あ、そんな機能ありましたね・・・。
なんか新スマホということに興奮して事前に全く調べてませんでした・・・。
Huaweiのmate9でもOS8.0にしたらツインアプリという名前で使えるようになりましたが、電話番号認証して登録に進むと、新規登録すれば古いデータが消えますがよろしいですかって聞いてきますけど、消えませんでしたか?
ツインアプリの詳しい内容はわかりませんが、今のLINEアカウントと同じ電話番号で登録するとLINE側の仕様で消えてしまうと思います。
なのでツインアプリで作ったもう一つのLINEアプリには、別途LINEモバイルのSIMを使うなどして別の電話番号で登録しないと、従来のLINEのデータは消えてしまう可能性があります。
GALAXYでも出来ます(確かs8以上)。
デュアルメッセンジャーという機能です。
さらに、セキュリティフォルダという機能を使えば3つ目が作れます。