今回はdocomoのspモードガラケー、通称ガラホの2端末(SH-06G、F-05G)をちょっとだけ賢く運用する方法について考えてみたいと思います。
docomoのガラホについてはこれまで何度も取り上げてきていましたが、評価としてはあまり高いものをつけていません。
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/2015/05/galaho/”]
https://smaho-dictionary.net/2015/05/galaho/
その理由としては主に以下の2点を挙げています。
- Wi-Fiに非対応
- 故にLINE利用にはパケット料金が発生
LINEが使えるというメリットがありながら通信はWi-Fi未対応となっており、パケット定額プランの内フラット契約が必須という注意点が存在しています。
FOMAプランを契約でき、2段階定額のプランを契約も可能で従来のガラケーのように持てますが、auのように2段階の上限下限の通信量が利用目的(スマホ対応サイト閲覧やLINE利用)に最適化されておらず、LINEアプリをインストールするためのダウンロードで上限突破、満額通信費が発生するというプランになってしまっています。
もちろんカケホーダイではダブル定額系のプランはないため、ガラケー並の料金で安くLINEをしたかった方の需要には合わないプランしか今のところ選べないのがdocomoのガラホです。
このようにLINEの使えるガラケーとして期待されながら、実際にLINEを使おうとするとガラケーユーザーにとっては高額な請求金額が発生してしまいます。
こうした状況については新プランなどが出てくるまで常に問題点が残る料金体系として指摘され続けると思いますが、この料金が高くて割りに合わないプランしかない状況を、少しでも緩和させた上で契約する方法というのを今回は2通り考えてみました。根本的な料金の高さという点についての解決には直接には成り得ないものの、ある程度運用方法を鑑みると順当なコストパフォーマンスになるような契約内容になるかと思います。
2通りの料金プラン対応策
高額な通信費が発生してしまうガラホのプランを安く、あるいは利用用途を考えると納得できる範囲に落ち着かせる方法は、以下の2つの運用に合わせることかと思います。
- 家族のシェアパックに子回線として入れる
- 2台目プラスにタブレットを入れて2台持ち
この2つの方法なら、ガラホの機能がしっかりと使えながら、料金面でも通常のフラット定額を使った時よりも負担は軽く、あるいは順当な料金として感じられると思います。
家族の回線にシェアオプションでまとめる
まず一つ目のdocomoガラホで料金面の負担を少なくする方法は、契約するパケットパックをシェアオプションで運用する方法です。この方法ならば、パケット定額プランが満額かかってもシェアオプションの料金が安いためにケータイ代の負担が軽くなります。
この方法で使うための条件として以下が当てはまる必要があります。
- 家族がドコモのカケホーダイプランを利用している
- 家族がシェアパック10以上に加入している
- その回線に子回線としてカケホーダイプランでガラホを組み合わせる
まず最初に紹介するdocomoガラホのマシな運用方法となるであろうシェアオプションによる運用にはこのような条件を満たしている必要があります。
家族の回線が必要、しかも代表回線契約者にシェアパックの高額パケット代を強いるということで、いきなり肩透かしな運用方法になってしまいますが、ガラホを安くフル機能で運用しようとするとこの方法ぐらいしかまずありません。シェアオプションの低額なパケット定額費用によって、とりあえずガラホ契約「だけ」は安くすることが可能です。
機種変更時のSH-06G,F-05Gの月々サポート(7月22日時のもの)を使って料金を見てみましょう。
SH-06G,F-05G | シェアオプション運用 |
---|---|
カケホーダイ | 2316 |
spモード | 324 |
シェアオプション | 540 |
月々サポート | ▲702 |
合計 | 2478円 |
端末分割支払い | 1512 |
分割時支払い | 3990円 |
フラットで使えるためLINEも通信量を気にせず使うことが出来ますし、カケホーダイなので通話料も定額です。それを考えるとまあまあ安い範疇に収まった料金かと思われます。これがシェアオプションでなくデータSパックになると追加で3000円になりますから、運用費が5000円~7000円とスマホ並みになってきてしまいます。
2台目プラスの活用でデータ料金を見合ったものに
もう1つの方法は単体でdocomoを使う時の運用方法です。家族でdocomoを使う人がおらず、高額なシェアパックに加入予定ではない場合のやり方です。これは決して安くはないものの、普通にパケット定額をつけてガラホ単体で運用するよりも使いやすくて便利な運用方法になります。
その方法とは、2台目プラスにタブレットやスマートフォンを契約し、データパックの契約を有効活用するという方法です。
この方法の場合、安くは出来ません。むしろガラホ1台の運用時よりも高くなります。ですがガラホではLINE以外のネットサービスが使いづらく、パケット定額プランをわざわざフラットタイプで契約しても、十分に料金分の運用が出来ないアプリ対応やスペックでしたので、これをカバーする形でのタブレットまたはスマートフォンの追加契約という運用によって、料金分のネット利用を果たそうという運用の仕方です。
タブレットもスマホも何でもいいのですが、なるべく安い端末にしたい方が多いと思うので、一例としてdtab d-01Gをセットしてみるやり方を紹介しましょう。
dtab d-01Gは個人的にタブレットに重要視しているスペックである「解像度」が若干不満なところがありますが、一括でも32400円という安さです。それに月々サポートも高く、実質価格はマイナス10360円となっています。このタブレットがあれば、「通話、キャリアメール、LINE」をガラホで、「ネット、動画」といったコンテンツはタブレットという形にでき、ガラホ1台持ちよりもデータ通信を有効的に使えます。
2台目プラス活用 | ガラホ/データSパック | d-01G/シェアオプション |
---|---|---|
基本料金 | 2316 | 1836 |
spモード | 324 | 324 |
パケットパック | 3780 | 540 |
月々サポート | ▲702 | ▲1944 |
合計 | 5718円 | 756円 |
2台合計 | 6474円 | |
端末分割支払い | 1512 | 1350 |
分割時合計 | 7230円 | 2106円 |
2台分割時合計 | 9336円 |
この料金をどう捉えるかは人によると思いますが、個人的にはガラホ単体運用では高額だと感じられたデータ料金が、タブレットでもシェア出来ることで料金が上がったとは言えある程度妥当な金額になったと感じられます。と言っても流石に9336円は高いのでd-01Gに関しては一括で安いところを探して契約が大前提と言えます。分割ガラホと一括d-01Gの2台で7986円運用やドコモポイントでガラホの料金を下げるなどの、契約時の工夫も必要となるでしょう。それでようやく使い方と料金のバランスが納得できるものになるかと思います。
なおこの方法で月々サポートが高額かつ一括支払いで2台目プラスのデータプランを構築する事で、1台持ちよりも維持費を安くする事も出来ます。個人的にはこの方法が今回の2台目プラスの本命的な運用方法になります。ただこれはある程度契約に慣れていないと難しいため、詳しくは以下の記事を理解できる場合のみ検討するといいでしょう。
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https://smaho-dictionary.net/2015/05/docomo-dataplan/
auのガラホと比べるとLINEを含むネット利用にデメリットが多く存在しているdocomoの初期ガラホ(SH-06G,F-05G)ですが、今回の2つの運用によって少しはこれまでの単体運用で想定していた料金や使い方よりも利用のしやすさは上がっているかと思われます。条件があるため、それに対応したユーザーに限られますが、docomoのガラホをタダのガラケーの延長線上に機能制限して使うのではなく、LINE等含めたフル機能を効率的に使いたいという方に試してもらいたい運用方法として紹介してみました。
個人的にはdocomoのガラホはあと半年後くらいに出るであろう次世代ガラホを待ってからのほうがいいと思いますが、2年縛りの関係やドコモポイントの関係で今期のガラホを考えている方にはちょっと検討してもらいたい運用方法2つです。
うーん、ぼったくりと云うか、ガラホ(笑)と云うか・・・。
本物のガラホ使いたければau一択ですね。