docomoの2015年夏モデルスマートフォンとして、6月19日にSHARPの「AQUOS EVER SH-04G」が発売されます。
スペックを抑えることで一括価格をキャリアスマホとしては低価格に設定、更に比較的高額な月々サポートも付けることで実質価格も抑えられています。これまで実質価格が機種変更でも安いスマホは、10年以上の契約をしているユーザーだったり、最終機種変更端末がFOMAのケータイの必要があるなど条件付きでしたが、SH-04Gの機種変更では特に条件もなく安い価格での機種変更が出来るようになっています。
スペックはRAM:2GBはいいとしてCPUはSnapdragon 400を使っており、最新モデルとは性能的には1段落ちてしまいます。ですが価格の面でそれをカバーしているため、docomoにおける「格安スマホ」的な立ち位置になるスマホかと思われます。
単純な機種変更で月サポがあって一括価格が安いスマートフォンというのは久々に出てきた形になりました。ゲーム、それも高い負荷のかかるキャラクターものや海外のゲームアプリを除けば普通に使えるスペックなので、とりあえず安くdocomoのスマホへ機種変更したい方には料金という点においておすすめです。
AQUOS EVER SH-04Gの価格・月サポ・実質価格
AQUOS EVER SH-04Gは価格を抑え、月々サポートを高めに設定したエントリーモデルのような扱いです。契約時には充分一括支払いも視野に入れることのできる価格帯であるため、月サポの恩恵を強く受けることも場合によっては可能です。
AQUOS EVER SH-04G | 機種変更 | 新規 | MNP |
---|---|---|---|
一括購入価格 | 54,432円 (2268円×24ヶ月) |
||
月々サポート(24回) | ▲1,836円 | ▲621円 | ▲621円 |
実質価格 | 10,368円 | 39,528円 | 39,528円 |
実質価格自体は10368円となっていますが、端末代の支払い自体が少ないために、これまでの高額機種よりも負担としては大きくないかと思われます。
ありがとう10年スマホ割適用時には月々サポートが増額され、実質価格がちょうど0円になります。
こちらの機種は本当に特殊で、新規とMNPの月々サポートが機種変更よりも低いという特殊な形をとっています。
普段は機種変更が優遇されずに月々サポートが低い場合がほとんどなのですが、SH-04Gでは完全に機種変更重視で販売していくために新規とMNPはむしろ冷遇しています。これには機種変更優遇という意図と、MNP契約者は他にお得な契約があるので、間違って「格安スマホ」モデルであるこの端末を選ばないようにする意図があるでしょう。
AQUOS EVER SH-04G維持費
新規とMNPではほぼ契約する価値のないスマートフォンであり、機種変更で安さと使いやすさを求める方向けに割引も設定されているため、維持費の計算は機種変更を中心にしてみました。
- 機種変更維持費
SH-04G 機種変更 | データSパック | シェアパック10 | シェアオプション |
---|---|---|---|
カケホーダイ | 2916 | ||
spモード | 324 | ||
パケット定額パック | 3780 | 10260 | 540 |
月々サポート | ▲1836 | ||
合計 | 4884円 | 11664円 | 1944円 |
SH-04G 分割支払い | 2268 | ||
分割時合計 | 7152円 | 13932円 | 4212円 |
分割の支払いだと流石に維持費は結構かかりますが、それでも月々の負担が少なめなので安くはあります。
また一括価格が低く、一括で契約した場合には月々サポートの高さも相まって4884円で運用することが出来るのもポイント高いでしょう。
うまく一括で契約するコツは
一括価格が低いため、一括契約を最初にすることが出来れば、実質負担という端末代込みの割賦契約をしなくても良く、見た目の維持費も機種変更にしては安くすることが可能なため、契約時には端末代を一括支払いしておきたいところです。
この一括価格をうまく低くするにはどうすればいいか、その方法について実現可能なものを考えてみたいと思います。
- 家族まとめて割利用
キャンペーンを利用した方法だと、一番使えるCPとして「家族まとめて割」が挙げられます。
ファミ割内のグループで2契約同時に通す必要がありますが、機種変更で1台あたり5400円の割引が可能です(店頭は本体から、オンラインは月額料金から)。
端末代からの値引きとして考えると、このCPを利用することが出来ればそれだけで一括価格は49032円と4万円台にすることが出来ます。
- ドコモポイント利用
機種変更での契約が主になると思うので、ドコモポイントを利用しての契約が可能になります。
ポイントがどれだけあるかというのは個々人による内容ですが、ある程度docomoを長く使っていたり、ポイントプレゼント系のキャンペーンへこま目に参加している方は、結構まとまった料金を端末代から値引くことが出来るのではないでしょうか。
端末代にあてがうことの出来る目立ったキャンペーンはこれぐらいですが、家族まとめて割1つ適用出来れば5万円以下での一括支払いが可能で、ポイント次第ではより強力な値引きが出来る可能性もあります。
SH-04Gの実力はどうか
AQUOS EVER SH-04Gについてその評判や口コミといったものが揃ってきて、実機がどれだけの操作性を持っているかが明らかになってきました。
今夏のフラグシップモデルがS810の扱いに苦戦し「実害」的な部分が出ている中で、このSH-04GはS400を採用しているため、発熱やバッテリーの異常消費という問題は他の端末と違って心配はそこまでしなくて良さそうです。実際に評判や口コミといったものをまとめてみると、Xperia Z4などの問題のある機種よりも、好意的な評価が集まっていてスペック不足というのも感じさせない出来だとされています。
同じSHARP製でほぼスペックが似通った305SHを使っていますが、普段のコミュニケーション・SNS系のアプリの利用で何も不便がないため、普通の使い方ならば別段困るような場面というのは出にくいでしょう。
パッと見のスペックでは低くなっていますが、だからといって極端に動きが悪くなっているようなことは一切ありません。実機を触ってみてもわかると思いますが、これだけ動けばほぼ不満のないサクサクな操作性をこの価格帯でも実現できており、よほど明確にスマートフォンでの高負荷な操作を予定していない限りは、このスマホの性能でほぼ全ての利用方法に対応出来ることでしょう。SHARP製スマホの不具合の筆頭であるタッチパネルの精度の悪さも感じられず安心して使えます。
機能面での推しは「3日間の長持ち」とされるバッテリー消費の最適化と、防水、VoLTE対応がされています。一方でワンセグやフルセグ機能はついていません。
良さが広まりランキング上位にも
販売後、そんなに話題性は大して出てはいないのですが、徐々に良さが広まっているようで、BCNランキングやドコモオンラインショップのランキングの中位・上位に入り込んできました。
「良さ」というのはこれまで説明してきた内容です。
- 機種変更で安く既存docomoユーザーにやさしい
- ミドルスペックでもチューニングがしっかりしておりサクサク使いやすい
- 上記の価格と性能のバランスが非常に良くコストパフォーマンスが高い
こうした良さが認識され始めたことで、ランキングにも顔を出してきている隠れた人気スマホになっています。店頭集計のBCNランキングに比べてドコモオンラインショップのほうがランキングが高いのは、オンラインショップのほうが追加料金がかからず安く機種変更出来るからでしょう。
このAQUOS Ever SH-04Gは料金面では高騰するキャリアスマホ価格の中で比較的手の出しやすい料金になっている気がします。
その分スペックは抑えられていますが、とりあえずスマホは普通の使い道が出来れば良い、という方には安いしデザインもそこそこカッコイイので、格安スマホなどに乗り換えられない方へ向けた低料金志向の救済端末という位置づけになるでしょう。
機種変更の際は店頭だと家族まとめて割が端末代から直に、オンラインショップだと家族まとめて割は利用料金からの割引ですが、必須加入オプションなし・頭金(2000円~5000円)や機種変更手数料(2160円)が無料になっています。
店頭の場合だと頭金が3000円以上だと、機種変更手数料と合わさって家族まとめて割の割引が相殺されてしまいますので注意しましょう。機種変更はショップのインセンティブがほとんど無く、独自に値引きされることは皆無ですので、購入するなら手数料と頭金がなく時間もかからないオンラインショップが無難です。
追記:2月26日~3月31日まで端末購入サポート適用によって維持費や本体価格が大きく変更となりました。この期間の情報について詳しくは以下の記事をご参照ください。
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